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2005-02-07

矯正治療は、歯茎に埋まっている親知らずを抜いた場合と抜かない場合に違いはあるのでしょうか?

 

 

 妻(35歳)の歯科矯正について御相談します。
 妻は、上顎がやや出っ歯気味になっていることと、前歯が上下とも少し歯並びが悪く徐々に傾く歯があるので、「矯正したい」と言い出し、歯科医院に通い始めました。
 今のところ、歯石除去等装置をつける前の準備段階です。
 妻は「矯正のためだから」と歯茎に埋まっていた親知らず4本中、下顎2本を抜かれています。
 ところが、ちかく私の仕事の都合で転居が決まり、転居後の通院がやや不便になります。
 担当医はそのことを配慮して、歯石を全て除去した後すぐに矯正装置をつけることになりました。
 その理由は、転居後は月1回の通院でいいが、装置をつけて1~2ヶ月は不具合があった場合すぐに通える距離にいた方がいい、ということです。
 私は、担当医のおっしゃる通りだと思うのですが、妻は「まだ上顎の親知らず2本を抜いていない、抜かなくても矯正できるのなら、なんのために下顎2本を抜いたのか」と落ち込んでおります。
 妻の親知らずは、4本とも前に傾き水平に寝た状態で歯茎に埋まっておりました。
 妻は、最初担当医から「そのような親知らずは、矯正をする、しない、に関係なくいずれ炎症を起こす可能性があるので抜いても損はないし、抜かなくても一生何事もないかもしれない。
 しかし、矯正をするなら矯正のために親知らずだけは抜かせてもらう」と説明を受けたと言っています。
 おそらく妻は、歯並びの悪さや出っ歯気味の原因の一つにその親知らずがあり、それを抜いて余裕ができたスペースに歯を寄せてきれいに歯を並べるのだと認識しているようです。
 もともと妻の歯は、本人が気にするほどひどい出っ歯でもないし、歯並びの悪さも言われなければ気が付かない程度です。
 先生にお聞きしたいのは、妻のような状態の矯正治療は、親知らずを抜いた場合と抜かない場合に違いはあるのでしょうか?
A.はしもと矯正歯科
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 親知らずは矯正治療を行う場合、とかく厄介者になりがちで、多くの場合矯正歯科医からは目の敵にされる事が多く、しかも抜歯術も単純ではないためトラブルになる事も多々あります。
 そもそも親知らずの抜歯が難しいのはまともに生えている事の方が少数派で、殆どが横を向いたりしているため他の歯のように生えている方向に引っ張れば抜ける、とは行かないためです。
 ここで考えて頂きたいのはなぜ横を向いている事が多いのか、という事です。
 これは素直に生えるスペースがないためで、スペースがないという事は親知らず以外の歯も(たとえ凸凹や前方向への傾きが無いにせよ)かなり押し込まれたキツイ状態にあることが多いです。
 ですから若い頃(高校生や二十歳くらいまで)歯並びが良かったのに三十代んを過ぎてから突然凸凹になってきた、と言うケースも珍しくありません。
 こういった場合は親知らずの悪戯であることが多く、放置しておくとどんどん悪化してゆくこともあります。
 そうなれば矯正治療を行うに当たり大前提として親知らずの抜歯が不可欠となってまいります。
 さて奥様の場合ですが「上の親知らずの抜歯を事情を鑑みて後回しにしただけで、いずれ抜歯する予定」であれば、文面から判断する限り担当医の判断は妥当であると思われます。
 文面ではこの点が明確でなかったので、もし今後の予定の説明を受けておられなければ担当医に抜歯の予定を確認してみて下さい。
 あくまで想像ですが、奥様の親知らずは不正咬合の原因の一部で、かつこれからさらなる悪化の要因である可能性が高く、もし、親知らずを抜かずに矯正治療を行うと時間が掛かる割には効果が上がらないことが考えらますので、私が担当医であってもまず抜歯をお勧めすると思います。
 これも想像ですが、奥様は下の親知らずを抜歯されたときにはかなり辛い思いをされたのではないでしょうか?
 前に傾いた親知らずの抜歯は抜歯を行う歯科医も大変ですが、抜かれた患者さんはもっと大変な事が多く、腫れたりするとそれこそ3~4日は普通に食事が出来ない事も珍しくありません。
 これは私自身が(抜かれた側の)体験をしておりますのでお気持ちはよく分かります。
 しかも今まで痛くも何とも無かった場合はなおさらでしょう。
 これは担当医のいう通り決して損はは無い事なのですが、一生何も起こらない場合がある事もまた事実です。
 しかし、矯正が前提ならば前もって抜歯した方が何もかもスムースに運んでゆきます。
 奥様としては「あんなに辛い思い我慢したのに、しなくても結果が変わらないなら何のためだったのか?」というお気持ちが有るのではないでしょうか?
 今回このような思いをされた事はとてもお気の毒に思いますが、せっかく辛い思いをして下半分の親知らずの抜歯を終わり、せっかく始まった矯正治療です。
 まだ担当医への信頼が繋がっているのなら、もう少し頑張って継続されてはいかがでしょうか?
 距離は離れていて面識も御座いませんが、私も応援させて頂きます。

はしもと矯正歯科
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はしもと矯正歯科矯正歯科認定医

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