2010-03-20浜松市32歳女性
上下顎突出と診断され歯科矯正を検討しているのですが、美容整形外科のサイトで、歯槽骨が出ていると通常の歯科矯正だけでは不十分だという意見を見たので迷っています。上下顎突出と診断されました。
現在、歯科矯正を検討しているのですが、美容整形外科のサイトで、歯槽骨が出ていると通常の歯科矯正だけでは不十分だという意見を見たので迷っています。
自分の場合は歯槽骨が突出しているのかどうか、判断基準はあるのでしょうか??
もちろんしっかりと矯正医に判断してもらうのが一番だとは思いますが、自分でもある程度知って置きたいのでご質問させていただきました。
ちなみに、一度近所の矯正歯科で見てもらった事が有ります。
レントゲンなどはしていないのですが、見た感じでは4mmほど下げる事になるだろうとおっしゃっていました。そして、特に外科手術に関しては言及していなかったのですが、できればきれいに口元を引っ込めたいと思うので、美容外科での意見が気になります。
乱文で申し訳ございませんが、ご回答よろしくお願いします。
A.はしもと矯正歯科
はしもと矯正歯科/歯並び.TVの橋本公志です。メール拝見しました。
よく,美容外科のコマーシャルが深夜に流れたりしますね。結構コストが掛かって居る割に,具体的な治療内容には触れず,イメージ広告になってたりしますが,あれは医療法という法律で「具体的な診療行為を広告媒体に載せてはならない」ということが定められているためです。
したがって,「広告」ではなく「番組での紹介」という形でTVに流れることが多くなっ て参りました。また,医療広告の規制緩和により,インターネットでの情報開示は厚生労働省も認める所となりました。
http://www.carereview.jp/ad_policy/index.html 参照してください。これで,近年このたぐいの情報がかなり入手しやすくなっている背景がお分かり頂けると思います。
さて,貴方の上下顎前突の件ですが,一番大事なことは貴方自身も仰っておられるように「外科処置の併用が本当に必要かどうか?」と言うことでしょう。これにはそれこそ色々な判断基準がありますが,美容外科と矯正歯科との相違は,美容外科が「先ず,審美性の改善ありき」での判断であるのに対し,矯正歯科は「機能的な歯並び,噛み合わせと顔面バランス」での判断となることです。
美容外科にての審美性の判断基準は貴方自身や担当医の「主観」に基づく物となる可能性が高いと言うことです。貴方がこういう治療を希望する背景には「自分はこうなりたい!」というイメージがあるでしょうから,それに忠実であることは貴方にとっては望ましい事なのかも知れませんが,審美性だけを主眼において判断してしまうと,機能的に問題が出るケースもあり,注意が必要です。なにも美容外科を否定する意図はありませんが,前述のTV番組などで紹介された中には,歯科医学的に明らかに無理をしているケースもあります。
これに対し,矯正歯科での判断基準は過去数十年に行われた矯正治療の結果,術後年数が経っても変化が無かった歯と顎の位置関係を数値化した物を用いています。結果的には患者さんの主観と学術的な判断基準がほぼ一致することが多いので,「どれだけ下げるか?」といった数字自体は,あまり変わらないことが多いようです。
あと,繰り返しになりますが,やはり肝心なことは外科処置の必然性に関してでしょう。
私は過去25年間の間で,外科処置がどうしても必要であるほどの上下顎前突の症例はあまり見たことがありません。たしかに理想を追求すれば併用がベターなケースもありましたが,外科処置の併用に伴うデメリット(入院が必要等)やリスクなどを考えると第一選択肢としての外科併用はあまり考えたことがありません。
丁度4mmほど引っ込めた症例の写真を貼付しましたので,参考にして下さい。
上の参考写真 左の2点は矯正前、右の2点は矯正後です。
いずれにせよ,文章だけでは正確な判断はできませんが,こういう治療は通常一生に一度しかしない物ですし,治療に踏み切るかどうかの時が一番色々と考えてしまう時でもあります。
結論としては貴方の仰るようにしっかりとした矯正医に判断してもらうのが一番と思いますが,よく考えてベストの判断をなさって下さい。
橋本先生 返信ありがとうございました。
外科手術が必要ない場合がほとんどと言うお医者様の意見を聞いてほっとしました。
美を要求するあまり機能性を失っては一生後悔してしまいますよね。
先生のご説明を読ませていただいて、自分の健康を第一に考えて治療方法を決めようと思いました。
もし、ご面倒でなければ、以下の質問にご回答頂着たく思います。
・歯の裏側で矯正をする場合と表側の矯正では歯並びの改善度合いが異なるのでしょうか?
よろしくお願いします。
ご回答、どうもありがとうございました!
外科手術が必要ない場合がほとんどと言うお医者様の意見を聞いてほっとしました。
美を要求するあまり機能性を失っては一生後悔してしまいますよね。
先生のご説明を読ませていただいて、自分の健康を第一に考えて治療方法を決めようと思いました。
もし、ご面倒でなければ、以下の質問にご回答頂着たく思います。
・歯の裏側で矯正をする場合と表側の矯正では歯並びの改善度合いが異なるのでしょうか?
よろしくお願いします。
ご回答、どうもありがとうございました!
A.はしもと矯正歯科
はしもと矯正歯科/歯並び.TVの橋本公志です。歯の裏側での矯正も表側の矯正も,基本的には治療結果に変わりはありません。
矯正治療の目的は「個々の歯を,最適の位置に移動する」ことです。
手段に何を用いても,目標地点は同じですので,結果も同じです。
ただし,移動経路が異なるので,多少期間や患者様サイドでの「付け心地」は異なります。
期間は表の方が早い場合もありますし,その逆も。
付け心地に関しては,評価方法が一定しませんので,ハッキリとは申し上げにくいですが,現在使用されている裏側の装置では,さほど不快感もありませんし,問題は少ないかと思います。
宜しくご検討下さい!
矯正歯科に関するお問い合わせは
TEL:06-6453-8599 FAX:06-6453-6649
→医院紹介はこちら
はしもと矯正歯科矯正歯科認定医
〒553-0001 大阪府大阪市福島区海老江2-2-5 SYDビル6階 野田阪神駅徒歩1分TEL:06-6453-8599 FAX:06-6453-6649
→医院紹介はこちら
この記事に質問する
この記事をSNSでシェアする
未分類
2010-03-20浜松市32歳女性
上下顎突出と診断され歯科矯正を検討しているのですが、美容整形外科のサイトで、歯槽骨が出ていると通常の歯科矯正だけでは不十分だという意見を見たので迷っています。
A.はしもと矯正歯科
2008-01-24愛知県25歳女性
虫歯になっている右上の親知らずの前の歯を抜いて、親知らずを残そうということになりました。抜歯後その親知らずが前に移動しなければ矯正しなければいけないのでしょうか?
A.大山矯正歯科
お子様の矯正治療について
矯正治療について
- アンクローシス(骨性癒着)
- インプラントがある歯列矯正
- ガミースマイル・インプラント矯正
- スキッ歯・インプラント矯正
- ディスキング、スレンダライジング
- ホワイトニング
- マウスピース矯正
- 上下顎前突症(大きく突出した口元)
- 上顎歯列狭窄
- 乱杭歯・でこぼこの歯・叢生(そうせい)
- 二態咬合
- 交叉咬合
- 仮歯・差し歯・ブリッジ・虫歯
- 八重歯・奇形歯・形態修正
- 出っ歯(上顎前突)
- 削って矯正
- 前歯・ねじれ
- 受け口(反対咬合)・下顎の突出
- 口唇口蓋裂
- 口唇閉鎖力
- 噛み合せ・口呼吸の改善
- 埋伏歯・骨の中の歯
- 妊娠・出産・授乳中の矯正治療
- 審美
- 局所麻酔・全身麻酔
- 抜歯治療のメリット・デメリット
- 接端咬合
- 本格的な矯正治療・全顎矯正
- 欠損歯・先天的欠如歯・前歯のずれ・左右非対称
- 正中のずれ
- 正中離開(スキッパ・前歯のすき間)
- 歯が足りない場合の矯正
- 歯列の側方移動(拡大),後方移動
- 治療中の出産
- 発音障害・滑舌
- 矯正治療をはじめる前に 抜歯の要・不要・親知らず・犬歯・正中過剰歯
- 神経が無い歯(失活歯・無髄歯)の矯正治療
- 術前矯正
- 親知らず・インプラント矯正
- 親知らず抜歯と顎関節症
- 過蓋咬合(咬み合わせが深い)・オーバーバイト
- 開咬・オープンバイト
- 非抜歯治療
- 顎関節症と矯正治療
- 骨格的要素・遺伝