2014-05-29豊中市35歳女性
どちらの診断を受け入れて治療をお願いすれば良いのか全くわかりません。



1年前に右下の完全埋没の親知らずを抜歯しました。
数日してから歯が噛み合わなくなり大学病院で経過観察していただいていました。
その間、少し良くなったり完全に違和感がなくなったのですが、また悪くなったりと安定しません。
1年が過ぎて歯科矯正の話をいただきました。
私の場合、上の前歯が内に傾斜していて、下の前歯がぶつかるため将来的に良くないということでした。
今悩んでいるのは、大学病院によって言われていることが違うことです。1年前からお世話になっているところでは「上の前歯が内に傾斜しているためわかりにくいが骨格は上顎前突のため本来ならかなりの出っ歯タイプで顎先が少し右によっている顎変形性。外科手術が必要な可能性が高い」と、いうことでした。
歯並びは良い方ではないので歯科矯正は仕方ないと思っていたのですが、まさか手術が必要と言われるとは思ってなかったのでかなりのショックを受けました。
心配した家族にもう少し違う意見があるかもと別の大学病院に行くよう勧められ診てもらったのですが、そこでは「手術は必要ないので矯正の説明をします」と言われ、とても若く学生のような先生が治療にあたるということでした。
どちらの病院も大阪では有名なところなのでどちらの診断を受け入れて治療をお願いすれば良いのか全くわかりません。
今年の秋には結婚を控えていて年齢を考えて赤ちゃんも先延ばしにはできません。
毎日悩んで心身ともにクタクタです。
長くなりましたが少しの突破口がほしいと思っています。
A.はしもと矯正歯科
はしもと矯正歯科/歯並び.TVの橋本公志です。病気の症状、状態に対する治療方針の見解が受診先によって異なる、というのは医療の世界では珍しいことではありません。
セカンドオピニオン、なる言葉が存在するのもこのためです。
しかし、そうは言っても貴方のように外科手術の是非に絡んでくるとなると単なる意見の違い、では済ませにくくなってしまいます。
写真が無いので文章から考えると、添付したこういったタイプの歯並びでは無いでしょうか?
ちなみにこのケースの治療後はこういう感じになりました。
このケースは別に手術など行わず、ごく一般的な小臼歯の抜歯での治療です。
もし、貴方がこういったタイプのケースであるならば、矯正歯科でⅡ級2類とよばれる分類です。
一般に日本人では発現頻度はそう多くなく、かつ、審美的に問題にする人が少ないので、治験例は少なめです。
説明を聞いても「上下の顎の骨の関係は出っ歯ですが、歯は後ろに下がっています」では分かりにくいかと思います。
一般的に骨格的な出っ歯の場合、前歯も外側に向いていることが多いのですが、唇廻りの筋肉が強い場合、前歯は逆に内側に傾いてしまいます。
この場合、下の前歯が咬む力によって後ろ側に押されます。
下の顎は後ろ側に押されると関節にとってはあまり有り難い方向ではないので、色々な不定愁訴(顎がだるい、目が疲れる、肩こりなど)が現れる場合 があります。
矯正医としてはここらあたりのことを心配しています。
そして治療方法ですが、これは治療目標を何処までに置くかによって異なります。
一般的に高い目標を設定すればするほど治療法は複雑で大げさになります。
前医の大学病院の見解ですが、大学病院では治療に対する思考の方向として、「どうすれば最良の結果に到達できるか?」ということに偏り勝ちです。
ですから恐らく外科手術の可能性を示唆するのはあながち誤りでは無いと思います。
しかし、現実問題として主訴が多少の違和感程度で全身麻酔や入院の必要がある外科手術を受けるか?という問題となります。
簡単な話、「そこまでして治したいか?」ということでしょう。
一方、他の病院では単なる矯正症例としての扱いであった様ですが、これも「多くの場合、矯正治療のみで少なくとも主訴の改善は可能」という経験的な見解があったからだと思います。
Ⅱ級2類は多くの場合、主訴が審美的な問題よりも機能的な問題(貴方のように噛み合わせの違和感など)であることが多いです。
審美的な問題であれば、結果の判定が明確なので改善されたことが分かりやすいですが、噛み合わせの違和感などは判定基準が曖昧で、患者様の感覚がたよりです。
これはいろんな検査をおこなって、数値目標が達成されたとしても、患者本人様が違和感の残存を感じては治ったことにならないからです。
ですから、前医の大学病院の担当医は「現在の治療技術で可能な限り」を目指したものと推測されます。
私の立場では「どちらで治療を行うのが良いか?」ということに対して明快に「こちら!」とは申せませんが、経験的には多くの場合矯正治療のみでも改善されることが多いです。写真の患者様も治療後「体が楽になった!」とお話し下さいました。
長々と推測を元にした説明で申し訳ありませんが、これが概ねの「一般論」です。
何処まで行っても最終的な決断は貴方自身が行う物ですので、よく考えて、良い結果となることを祈っています!

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A.西田矯正歯科
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