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[2010年12月4日] 9歳の娘、顎変形症の疑いあり、保険の適用について教えてください。(豊橋市9歳女の子)
今9歳の娘の矯正治療で、矯正歯科に通っています。今は歯列矯正だけしているのですが、顎変形症の疑いがあるとのお話を先生から聞きました。
しかし、今通っている矯正歯科は顎変形症保険医療機関ではないので、一期にあたる成長を利用しての矯正治療で噛み合わせが治らなければ、顎変形症保険医療機関で身長がとまった後、二期治療を開始するように言われました。
ただ、歯列矯正をした場合には、顎変形症保険医療機関での手術を前提とした矯正治療と手術の保険が適用されないとの話しを先生から聞きました。保険の適用について教えて頂けたらと思い、相談させていただきました。
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大山矯正歯科 院長の大山
照彦です。
矯正相談の件、お答えいたします。
顎変形症の治療に関する保険適応についてお答えいたします。
手術を前提としました術前矯正(手術直前の矯正治療)は 保険適用になりますが、現在の治療は手術の為の矯正治療ではありませんので自費治療という事になります。
年齢的には高校生くらいにならないと術前矯正とはいえませんので、保険適用外となります。というわけで、第一期治療として自費にて矯正治療を受けていくことは問題ありませんし、将来、顎変形症治療を受けるにしろ、成長期の成長をコントロールする治療は必要だと思われます。
最終的な手術を前提とした矯正治療は、顎変形症保険医療機関、つまり、自立支援指定医療機関で受診されれば、その医院での治療はすべて保険適用となります。
現在の医療機関で顎変形症の手術まで受ける治療をしますと、手術が保険適用外、もちろん矯正治療は自費でされているわけですから、矯正治療も保険適応外という事になります。これは、保険治療と自費治療を一緒に行ってはいけないという混合診療の禁止という法令に抵触するわけです。
ですので、現在の第一期治療は、今かかっている矯正の先生にそのままかかればよろしいかと思います。
顎変形症の手術を受ける時には、自立支援指定医療機関を主治医の先生に紹介していただき、自立支援指定医療機関で術前矯正を行えば、術前矯正も外科手術も保険適応になりますので、問題はありません!
何かまだわかりずらい事があればお答えいたします。
■大山矯正歯科 院長 大山照彦 先生(認定医・指導医・歯学博士)名古屋市・中区・栄 患者様に最新の治療・最良な治療環境を
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大山先生
顎変形症について質問させて頂きました者の母です。
御返事ありがとうございました。今通っている矯正歯科は先生も信頼でき、とてもよいのですが、顎変形症保険医療機関でない今の矯正歯科にかかっていてよかったのか、最近悩んでいました。
しかし、大山先生から御返事をいただいて、安心しました。
今日、矯正歯科に行ったところ、やはり成長段階で顎の骨もどう成長するかまだわからず、いずれ手術をしなくてもいいように、できる限りのことをしていただけるとのことなので、今できることを頑張ってやっていこうと思います。
ほんとうにありがとうございました。 |