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質 問
[2005年12月28日] 子供の頃に矯正をしたのですが、途中でやまてしまい、今下の歯が少しずれてきてしまいました。矯正している時からだと思うのですが、左顎で音が鳴る時があります。矯正したことに関係があるのでしょうか?
 子供の頃に矯正をしたのですが、途中でやまてしまい、今下の歯が少しずれてきてしまいました。矯正している時からだと思うのですが、左顎で音が鳴る時があります。矯正したことに関係があるのでしょうか?
 最近になり、矯正した歯科とは別の病院で顎の音を緩和するために、治療をしてもらいました。それは、歯を削ることでした。しかし、今もまだ音は消えません。削ったことで、上の歯と下の歯の噛み合わせがずれてしまいました。院長は、気にしなくても大丈夫と言っていたのですが、やはり少し気になります。矯正をしなおした方がいいのでしょうか?
 それと、最近家族から歯軋りが凄いと言われ、とてもビックリしております。かなり凄い音らしく心配されています。これも、顎が鳴ることに原因があるのでしょうか?
 歯軋りは、とても気になるのですが、どれから治せばいいのか分からなくなってしまい、どの病院にいったらいいかわかりません。どうか、教えてください。宜しくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 音が鳴るのは顎関節症の症状のひとつです。顎関節症と矯正治療との関係を研究した文献は多数ありますが、明確な関連性を証明できる段階には至ってないのが現状です。
 一番の原因はストレスという説が、有力なようです。あなたが行なっている歯ぎしりも、日常のストレスの発散の手段と言う考え方があります。歯ぎしりをすると、かなり強い力がかかります。最も弱いところにその影響が出ます。歯か筋肉か顎関節です。
 とはいえ、我々歯科医の間では、噛み合わせが原因でそういう症状が出ている場合もある、つまり誘因になっていると考えるのが一般的です。
 行くとすれば、できれば総合的に噛み合わせを診てもらえるところ、東京であれば東京歯科大学や東京医科歯科大学など、歯学部のある大学の付属病院に行かれる事をお勧め致します。
質 問
[2005年12月27日] 6歳の娘の歯並びについて相談します。家系的には、上の歯が出でいる(出っ歯)なのですが娘だけ、下の歯がでています。ほかに治療法がいくつかあるならと思ってメールしました。
 6歳の娘の歯並びについて相談します。
 家系的には、上の歯が出でいる(出っ歯)なのですが娘だけ、下の歯がでています。
 検診等で反対咬合といわれ、医者さんに相談したところ骨を削る...との事。 
 ほかに治療法がないのかちなみに、小学生時代に私自身矯正経験はあります。
 治療法がいくつかあるならと思ってメールしました。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 突然骨を削ると言われ、さぞかし驚かれた事でしょう。
 確かに反対咬合の治療で外科手術で骨を削る治療法はありますが、よほど骨格的に大きなずれのある方で、しかもほとんどが成人の方を対象とします。(当院ホームページー外科矯正参照)
 お嬢さんは6才とのことですので、その先生は将来そのようになる可能性があるというニュアンスで言われたのではないでしょうか。
 治療法は、原因が歯に限定しているのか、骨格にも原因があるのかによって変わってきます。
 前者であればリンガルアーチとエッジワイズブラケットを併用するなど歯を移動するだけで治療できるかもしれませんが、後者であれば上顎前方牽引装置などを就寝時に使用する必要があります。(各種装置の紹介−受け口に使用する装置参照)
 具体的な治療法については早期治療ー受け口その1その2を参考にして下さい。
 いずれにせよ、どのような種類の反対咬合かを判断するのは素人では難しいため、専門医で診てもらうことをお勧め致します。
質 問
[2005年12月26日] 乳歯の段階で開咬でした。現在5歳永久歯に生え変わりの時期上下4本が少しずつ生えてきています。生え変わりによって直るでしょか?
 乳歯の段階で開咬でした。
 現在5歳永久歯に生え変わりの時期上下4本が少しずつ生えてきています。
 生え変わりによって直るでしょか?
 一度受診したほうがよいでしょうか?
 開咬の治療は大変そうですが・・・早い時期(乳歯混合の時)からでも出来ることはあるんでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 結論から申しますと自然に治るかどうかは永久歯が生えるのを待たないとわかりません。
 舌の癖以外の物を噛むような癖が原因の場合は、それをやめることによって治る可能性はあります。
 前歯4本が生え切った段階でまだ開咬の症状があるようなら、その時点で専門医に相談に行って下さい。
 治療の開始時期としては前歯4本と第1大臼歯が生え、それ以外は乳歯が残っており、舌癖のトレーニングの内容が理解できる年齢がよいと思います。
 治療内容については当院ホームページー早期治療ー開咬を参考にして下さい。
質 問
[2005年12月25日] 下の歯は余り乱れていないようですが、上がかなり乱れています。何をするにも気になって仕方ありません。近々就職活動を控えており、出来るだけ早く直せたらと常々考えています。
 私の歯はご覧の通りで、下の歯は余り乱れていないようですが、上がかなり乱れています。何をするにも気になって仕方ありません。
 近々就職活動を控えており、出来るだけ早く直せたらと常々考えています。
 しかし、早い矯正だと長い目でみて安心とはいえないように思うのですが、やはり長期的に考えると、数年をかけて矯正をした方がいいのでしょうか。
 考えられるプラン、値段、期間についてお聞かせ下さい。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 ”早い矯正”とはどのような矯正を指しているのか分かりませんが、通常の矯正なら、しかるべき期間がかかります。
 あなたの場合なら永久歯の抜歯も必要になると思われますが、満足のいく結果が得られるでしょう。
 抜く歯は最低でも2本、上顎左右の第1小臼歯あるいは内側の前歯が考えられます。
 また、写真だけからではわかりませんが、上下の大臼歯の位置関係や口元の感じなども考慮すると上下4本の抜歯が必要になる可能性もあります。
 費用は当院ホームページー矯正費用を参考にして下さい。
 期間は約2年はかかると考えて下さい。
質 問
[2005年12月24日] 一年生の息子なのですが上の前歯が二本生えてきています。二分の一くらい生えてきているのですが、このままだとどうも真ん中に隙間ができそうです。生え揃う前に一度受診した方が良いのでしょうか?
 一年生の息子なのですが上の前歯が二本生えてきています。
 二分の一くらい生えてきているのですが、このままだとどうも真ん中に隙間ができそうです。
 生え揃う前に一度受診した方が良いのでしょうか?
 それとも生え揃ってからでないと矯正はできないのでしょうか?
 生えきっていないので隙間が開くとは言い切れないのですが、本人も気になって下で触ったり手で触ったりしているようです。
 私もできれば早い治療で治すことができれば良いと思うのですが。
 もし治すとすればどのくらいの期間かかるのでしょうか?
 教えていただけるとありがたいです。
 よろしくお願いします。  
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 前歯が4本生え揃った時点で、隙間があるのは”みにくいアヒルの子の時代”と呼ばれ、永久歯が生え揃う途中で一時的に起こることがある状態です。
 犬歯が生えてくると徐々に隙間は閉じてきます。
 ただし、前歯の間の過剰歯、先天的欠如歯、過大な上唇小帯(前歯の間にあるひだ)などがある場合、そのほか舌の癖があったりすると自然に隙間が閉じることは困難です。
 上記のような場合は矯正治療を前提にした対処が必要になると思われます。
 詳しくは当院ホームページお悩み相談2005年6月5日を参考にして下さい。 
 治療期間は永久歯が生えてから1〜3年はかかると考えて下さい。(お悩み相談2005年2月11日参照)
 前歯4本が生え揃った段階で隙間に変化がないようでしたら、専門医に行かれることをお勧め致します。
質 問
[2005年12月23日] 上顎だけを矯正したいのですが、痛みはどうなのか、矯正装置は目立ったものになるのか、また、装置をつけておく期間などが気になります。
 人と話す時にやはり、歯並びが気になります。
 上顎だけを矯正したいのですが、痛みはどうなのか、矯正装置は目立ったものになるのか、また、装置をつけておく期間などが気になります。あと、どのくらい費用がかかるのかも、教えていただければ幸いです。今までに歯医者にも行った事がなく(矯正のことで)いろいろと不安です。
 お忙しいと思いますが、ご回答の方よろしくお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 上顎のみの治療を希望されておられますが、下顎の乱杭歯の存在もありますので可能かどうかは、お口の中を拝見しないかぎり判りません。少なくとも歯を抜歯して前歯を後ろに引っ込める必要があれば、上下とも装置を装着する必要があります。痛みと目立たない装置の選択に関してですが、全く見えない装置がやはり痛みをもっとも伴います。少し目立ちますが、デーモンシステムの治療がもっとも痛みを伴いません。
 期間に関しても歯を抜くか抜かないか、また装置を上のみか上下ともかの治療方針により、1年〜3年ほどの違いが生じ生ます。費用に関してはホームページを参考にして下さい。
 歯並びについておひとりでお悩みのことと存じますが、矯正歯科の治療方針を明確にするため、まずは相談にお越し下さい。そこで具体的な治療方法を提示させていただくことが出来ます。それからお考えになられてはいかがでしょうか。
質 問
[2005年12月22日] 出っ歯で悩んでいますが、半年後に結婚をひかえているので、できるだけ早く直す方法が知りたいです。
 はじめまして。よろしくお願いします。
 出っ歯で悩んでいますが、半年後に結婚をひかえているので、できるだけ早く直す方法が知りたいです。
 料金も併せてお願いします。
 自分でもいろいろ調べてみたのですが、2年くらいかかってしまうんでしょうか。
 また審美の方で、歯を削ってセラミックをかぶせる方法があるそうですが、私の場合可能なのでしょうか?
 ご回答、宜しくお願いします。
回 答
 大山矯正歯科の大山です。
 矯正相談の件 お答えいたします。
 上顎の前歯が捻じれて(翼状捻転といいます) 前に飛び出しているのが気になるのですね!
 この様な症状の場合、 何本か歯を抜いて 治療するのが一般的です。
 期間的には やはり2年位必要になってきます。
 ただ、結婚式が6ヵ月後とのことなので、本格矯正はこの期間ですとちょっと無理だと思われます。そこで、結婚前の女性がされる矯正治療に 『 プチ矯正 』 というものがあります。
 『 プチ矯正 』 とは どのような治療かといいますと結婚式までに、現在 一番気になっているところ、前歯の捻じれ と飛び出しているところを、見栄えが良くなるように治す という矯正治療で、結婚式を目前に控えられている女性が、よく受診されます。
 T さん の場合も、6ヶ月位あれば、なんとか可能だと思います。
 そして、結婚式後に、プチ矯正治療の残りの治療を続きを行うものです。
 『 プチ矯正 』では、見栄えは良くなりますが、咬みあわせは本当の意味では、よく治りません。そこで、結婚後の咬み合わせ
歯並びの事を考えると、 結婚式後の矯正治療も必要となってくる訳です。
 つまり、本格矯正を2回に分けて行うわけですが、とりあえず結婚式はきれいな笑顔で、迎える事が出来るわけです。
 お問合せのありました、歯を削ってセラミックをかぶせる方法はよっぽどの事がない限り、あまりお勧めではありません。
 おそらく上顎の前歯を6本削って、人工のさし歯をするわけですが、長い目でみますと、歯が段々と悪くなっていき易いし、将来 歯を失う可能性が 『 大 』 だと思います。
 やはり、自分の歯で、歯並びは出来ていた方が、咬み合わせも歯の寿命も良いのではないかと思います。
 費用的な事は、症状や治療に使う装置などで違いがありますので下記HP(アドレス)よりアクセスしていただき、料金のページに記載されていますので、ご確認ください。
 http://www.ooo3332.com
質 問
[2005年12月21日] 4歳半の息子です。下の歯が5本出ています。先日ムーシールドを購入いたしましたが、嫌がりはめません。何かいい方法をご存知なら教えてください。
 初めて拝見いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
 4歳半の息子です。下の歯が5本出ています。先日ムーシールドを購入いたしましたが、嫌がりはめません。
 寝ているときに装着するといいと聞きましたが、起きてしまいます。
 こちらの病院ではムーシールドはされていないみたいですが、何かいい方法をご存知なら教えてください。
回 答
 大山矯正歯科の大山です。
 矯正の相談の件、お答えいたします。
 ムーシールドの場合、患者さんが装置を装着してくれるのが前提の装置です。
 装置を嫌がるお子様には、あまり適さない装置なのかもしれません。
 4歳半位のお子様の場合、あまり無理をして矯正装置を装着させようとしますと、それがトラウマとなり、今後の治療に悪い影響を与える事もあります。
 少しお休みになってから、再度トライするのが良いかと思います。
 また、就眠時に装着する装置ですが、いきなり就眠時にお口の中に入れるのではなく、起きている時に、お口の中に入れる練習をしておくと多少なりとも、嫌悪感が少なくなり うまくいく場合もあります。
 そして、お子様には 何故この装置をお口の中に入れるのか、入れてた方が良いのかを、お子様がある程度わかるようにお話しするのも良い結果が生まれ易いと思います。
質 問
[2005年12月20日] 固定式のリテーナーでも戻ってしまった八重歯が、取り外し式のリテーナーで隙間をつめることができるのでしょうか?
 4年ほど前に矯正を開始して現在保定中です。
 矯正装置をはずしリテーナーにかえた頃に遠方に引越したため、現在は3〜6ヶ月に一度、新幹線で歯科医院まで通っています。
 保定を始めて2年弱ですが、半年くらい前から後戻りをしていて、八重歯が前に出て、前歯と八重歯の隙間があいてきました。受診の際にそのことについて質問すると「後戻りはほとんどおこらないので心配要らない」と一度はいわれました。その後やはり隙間がひらいてきたようなのでもう一度きいてみると、上顎は現在つけている固定式のリテーナーをやめて、取り外し式のものにかえるということになりました。取り外しの装置はきつめにして、ある程度は八重歯と前歯の隙間もつめられるというような説明でした。
 ここで質問なのですが、
 @固定式のリテーナーでも戻ってしまった八重歯が、取り外し式のリテーナーで隙間をつめることができるのでしょうか?
 またこちらに引っ越してから、何度か心配なことがあり、急遽受診することもありました。仕方のないことですが、そのつど新幹線代がかかってしまい、今後いつまで受診するのかも明確ではないため、受診の際の高額な交通費のことを考えると、これから歯にいくらお金をつぎこむことになるのか分からず、とても不安です。
 いつまでリテーナーをつけることになるのか確認したところ、一応だいたいの時期は説明されましたが、なんというかこちらの都合(来年から2年ほど海外赴任するが何度か一時帰国する)に合わせて終了するという感じのニュアンスで、きちんと歯がきれいにそろった状態で終了になるのかも不安です。
 近隣の矯正歯科に相談するにしても、中途半端な状況ですし、かといってこのまま通い続けるには、経済面での負担が大きいです。
 ここで質問なのですが
 Aこういう状況での転院は可能でしょうか?また転院した場合再矯正になってしまうのでしょうか?
 長々と書いてしまいましたが、よろしくお願いします。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 保定ならびに後戻りについてご相談ですね!
 お答えいたします。
 質問@:固定式のリテーナーでも戻ってしまった八重歯が、取り外し式のリテーナーで隙間をつめることができるのでしょうか?
 これにつきましては、ある程度できると思います。
 取り外しの出来る保定装置は、表側がワイヤー、裏側が樹脂 で出来ていますので、表側のワイヤーを 強く締める事で、ある程度の隙間は閉じる事が出来ると思われます。ただ、単純な装置なので、各歯の細かな移動はできません。
 細かな歯の移動をご希望という事になりますと、再治療がよいかと思われます。
 質問A:こういう状況での転院は可能でしょうか?また転院した場合再矯正になってしまうのでしょうか?
 再治療につきましては、患者様のご希望によると思います。
 多少の不正は妥協できる とのことであれば、再治療を受ける必要はないと思われます。
 細かな後戻りまで治したい とのことならば、再治療が必要かと思われます。
 転院につきましては、患者様が希望されれば、可能だと思います。
 問題は、転院した際は、再治療費が別途かかってしまうので、最初に矯正治療をしていただいた先生と、よくお話をされた方がよいかと思われます。
質 問
[2005年12月19日] 出っ歯、がたがたの歯並び、開咬、上下の歯の中心が合わない、特に、口に力を入れなければ口をとじていられないのも大きな悩みです・・・


 歯並びについて悩んでいる点が何点かあります。
 挙げてみると
 ・出っ歯
 ・がたがたの歯並び
 ・開咬
 ・上下の歯の中心が合わない
 特に、口に力を入れなければ口をとじていられないのも大きな悩みです・・・
 その上ガミースマイル気味でもあり、人前で笑っている時は常に口元を気にしています。何も気にせず人前で笑えるようになりたいです。
 矯正すればきれいに治るものなのでしょうか
 外科手術も必要なのでしょうか?
 どうぞよろしくお願いします。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 矯正相談ですね。お答えいたします。
 写真から判断いたしますと、やはり、上顎前突(出っ歯)+叢生+開咬、そして やや ガミースマイル ですね。
 上顎前突(出っ歯)・叢生・開咬につきましては、上下顎の第一小臼歯を抜歯すれば、十分 納得のいくレベルで治療できます。 
 口唇もスムーズに閉じる事が出来ますし、なにより笑い顔、しゃべり顔のイメージが、段違いに良くなると思います。
 ただ、ガミースマイルの症状につきましては、もう少し審査しないとはっきりとしたことがいえませんが・・・
 最近は、マイクロインプラントアンカレッジ(MIA)という、ミニインプラントを使って治療するケースが多くなりました。
 貴方の場合もこのMIAを使うことによって、外科手術をしないでかなりの改善が出来ると思われます。
 なので、矯正治療を受診されれば、現在の悩みはほとんど解決するものと思います。
質 問
[2005年12月18日] 7才になる娘のガミースマイルの相談です。子供のガミーの治療は出来るのですか?出来るのなら、どんな方法で治療費はどのくらいでしょうか。
 はじめまして。
 7才になる娘のガミースマイルの相談です。
 4才のころから歯茎が見えているのが気になりだして、今では笑うと歯茎の根元まで見えてしまうようになり、本人も笑顔の写真をいやがります。
 歯を閉じたまま笑うと隙間から見えているのは歯茎だけです。歯自体もとても小さく歯茎に埋もれているのか?と思える感じです。
 もしこの状態の歯茎に大きな永久歯が生えてきたらいったい、どんな事になってしまうのかと心配です。
 子供のガミーの治療は出来るのですか?出来るのなら、どんな方法で治療費はどのくらいでしょうか。
 よろしくお願いします。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 お子様の矯正相談の件 お答えいたします。
 年齢7歳 女子で、ガミースマイルが気になられるとの事ですね!
 通常、ガミースマイルが出現する場合は、他に上顎前突(出っ歯)の症状も合わせて出現する事が多い様に 思われます。
 そこで、7歳という年齢を考慮いたしますと、この年齢期には、下顎の成長を促す治療が必要だと思われます。(小学生の時期に、上顎と下顎の水平的なズレを解消しておく事がポイントとなります)
 次に小学生の中学年頃から、上顎骨の成長抑制を行い、ここで少しでも、ガミースマイルの改善を行います。
 ただ、この時期の治療だけでは、ガミースマイルがすべて改善しませんので、高校生位に、最終治療として、マルチブラケット装置にて、前歯を圧下(上顎の歯を骨の中に押し込む治療)すると、かなりの改善が見込めると思います。(マイクロインプラント併用)
 また、それでもガミースマイルが気になるということであると、上顎骨の手術が必要となります。手術は18歳くらいになれば、施術が出来ます。手術を行えば、ほぼ 満足のいく結果が得られると思います。
 ガミースマイルに対する治療は以上の様になります。
 よろしかったでしょうか!
お 礼
 大山先生 ありがとうございました。
 地道な治療の積み重ねが大切なのですね。矯正歯科の方に行ってみます。 
質 問
[2005年12月17日] 6歳の娘の顎の相談です。矯正歯科で受け口は治療できますよね。逆なんです。引っ込んだあごは治す事はできないのでしょうか?美容整形ではなく。
 6歳の娘の顎の相談です。
 矯正歯科で受け口は治療できますよね。逆なんです。引っ込んだあごは治す事はできないのでしょうか?美容整形ではなく。
 受け口と同じくらい重大な悩みです。が、誰に聞いても何処へ行っても解決できなくて。遺伝的なものです。
 女の子なのであきらめがつきません。何かお知恵を貸していただけないでしょうか?
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 さて、お子様の矯正治療についてのご相談ですね!
 文面から判断いたしますと、おそらく下顎の発育が悪い為、やや後方に位置し、出っ歯 気味の顔貌をしているという事なんですね!
 矯正治療におきましては、さまざまな骨格異常を改善する事が出来ます。
 また、成長期(小学生の低学年頃から)に受診されると、骨が大きくなる現象を、うまく使って 下顎を大きくしたり上顎を大きくしたり、その逆で、下顎の成長抑制をしたり上顎の成長抑制をしたり、さまざまの事が出来ます。
 ただ、女子の場合ですと、この治療は小学生の時は有効ですが中学生になりますと、顎の成長量がほとんどなくなるためうまくコントロールが出来なくなってしまいます。
 お子様は、まだ6歳なので、成長量がまだまだ、たくさんありますから美容整形や外科手術なしで、十分 下顎を大きく(前方への成長)する事が可能です。
 最初は取り外しの出来る簡単な装置から初め、小学生の中学年から高学年にかけて、固定式の装置でアプローチという流れになるでしょう。
 という事ですので、かなりの希望が持てると思いますので、一度、矯正専門医に 相談されたらいかがかなと思います。
質 問
[2005年12月16日] 3歳の子供の乳歯ですが反対咬合です。ムーシールドというので早期治療ができるとありましたが治療したほうがよいの知りたいと思います。
  3歳の子供の乳歯ですが反対咬合です。
 一般の歯科の先生はまっすぐに生えているので永久歯になれば治る可能性は高いとおっしゃいましたが、ムーシールドというのを新聞でみました。
 早期治療ができるとありましたが治療したほうがよいのか、いくらくらいかかるものなのか知りたいと思います。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 質問にお答えいたします。
 年齢が3歳という事ですので、今しばらく様子を見られたらいかがでしょうか!
 いつも見ていただいている歯医者の先生が言われるように永久歯に交換時に、自然治癒する事もあります。
 また、年齢的には初期治療を行うには少し早いと思われます。
 といいますのは、矯正治療は、本人の意思が必要なのと、成長期を通しての協力が必要なので、あまり早い時期の治療は、お子様にとって トラウマとなる可能性があるからです。(その後の矯正治療に、非協力的になる可能性があります)
 骨格性の要因がなければ、小学校に上がってからでも問題なく行えます。
 骨格性の要因があれば、早期治療を行っても、成長の旺盛な時期に再発してしまいます。
 という事で、『3歳』 という年齢では、矯正専門医の先生は積極的に治療されないと思われます。(私も含めて)
 もう少し様子を見られてから、年長さん位で 一度 専門医にお見せになって、アドバイスをいただいたら いかがでしょうか!
質 問
[2005年12月15日] 歯並びが悪くて、7,8年前に矯正治療しました。歯がすこしづつ動いているようで、最近、前歯の上と下の歯のかみ合わせ部分が浅くなり、弱い歯に圧力がかかっているようで、痛みがあります。
 はじめまして。
 私は、 歯並びが悪くて、7,8年前に矯正治療しました。
 もともと、歯根が浅く、治療前よりすでに1部の歯(前歯)がぐらぐらの状態であったため、治療後、ワイヤーを貼って補強しています。
 そして、舌で歯を押さないように気をつけてと言われてましたが、そのためか、歯がすこしづつ動いているようで、最近、前歯の上と下の歯のかみ合わせ部分が浅くなり、弱い歯に圧力がかかっているようで、痛みがあります。
 このような状態でも、大丈夫でしょうか?
 また、治療が必要な場合、再度、矯正治療は可能なのでしょうか?
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 矯正相談の件お答えいたします。
 メールより察しますと、一部の歯が歯槽膿漏が進行していたのけれど、矯正治療を受診し、その後『歯がすこしづつ 動いているようで、最近、前歯の上と下の歯のかみ合わせ部分が浅くなり、弱い歯に圧力がかかっているようで、痛みがあり ます』を、気にされているのですね!
 本来ですと、矯正装置をはずした後も、『 保定 』 といいまして新しく出来た歯並びの管理をしてもらうのが一般的です。
 その保定の期間中に、歯が少し動いたり、咬み合わせが悪くなった場合には、矯正治療を施術していただいた先生がその後のフォローアップをされていくものです。
 ですので、貴方が現在思っている事を、矯正をしていただいた先生にお話してみたらいかがでしょうか?
 また、痛みについても、それを除去する方法 いろいろあると思われます。
 再治療になるかどうかは分かりませんが心配事を抱えて悩んでいるよりは、主治医の先生と相談の上、今後の事を考えていかれたら 良いかと思います。
 そして、定期的にお口の中のお掃除、それも PMTC という特殊なお掃除をしていただくと、歯槽膿漏や虫歯の予防にもなりますし、咬み合せもより良く維持できると思いますので、この件についても、主治医の先生に相談されたら いかがでしょうか!
質 問
[2005年12月14日] 8歳になる息子の上下の前歯が生えきりません。病院では、「舌で歯を押さえる癖があって、生える邪魔をしている」と言われました。
 はじめまして。8歳になる息子の事でお伺いしたいと思います。
 上下の前歯が生えきりません。上が約1年前、下もその後すぐに抜けたのですが、隣の乳歯と同じ長さまで未だに生えきりません。病院では、「舌で歯を押さえる癖があって、生える邪魔をしている」と言われ、今まで様子を見ていたのですが、隣の歯が抜けても生えきりません。
 隣の歯も、抜けるのは普通に抜けているのですが、まだ生えきりません。上下8本のうち、1本は友達とぶつかったショックで抜けてしまいました。このまま様子を見ても良いのでしょうか。他の病院にも行ってみようかと思うのですが、どういうところに行けば良いかもわかりません(大病院の歯科がいいのでしょうか?)ので、どのようなところに行けばよいのかも教えていただけませんか。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 矯正相談の件 お答えいたします。
 相談内容から判断いたしますと、おそらく舌癖が原因で起こっている開咬だと思われます。
 まず、舌癖から説明していきますと、食べ物を飲み込む際(嚥下といいます)に、舌が上下の歯の間に突出してくる症状で舌前突癖 もしくは 異常嚥下癖といわれる癖が あるのだと思われます。
 この癖があると、上下の前歯の歯が、本来の位置まで萌えてくることが出来ません。
 つまり舌に歯の頭を 押さえつけられている状態なので、歯が萌えようとしても、萌えてくることが出来ないのです。
 それで、上下の前歯がうまく咬み合わさらない開咬という症状を呈してくるのです。
 この開咬の症状を呈してくると、さらに一層 舌癖が悪化していきます。そして開咬の状態がますます悪くなるという、悪循環になってしまいます。
 なので、まず最初にやらなければならないのは、この悪い舌癖を除去する事から始めていかなければなりません。
 舌癖の治療を行ってくれるのは、やはり専門の矯正歯科でなおかつ、舌癖除去の専門の衛生士さんが常在する矯正歯科を選んで 受診されるのが良いかと思います。
 矯正歯科といっても、舌癖除去を一生懸命やっている医院は少ないので、受診される前に その手のエキスパートがいるかどうか 確かめてから 受診される方が 良いかと思います。(舌癖のトレーニングが出来る衛生士を育てるのには、最低でも4〜5年かかりますので、これも参考にしてきださい)
 舌癖のトレーニングは、通常2〜4週に1度の割合でレッスンを受けていただき、自宅でそれを繰り返しトレーニングすることで自然に悪舌癖を除去するものです。
 回数的には20回くらいは必要となります。
 期間的には1年半〜2年位というところでしょうか。
 気の長いトレーニングですが、成長期の子にはとてもやさしい療法だと思います。
 2番目に、1本 歯が抜けたとのことですが、しっかりした対処をしていかないと、将来の咬み合わせが、バランスを失って崩れていく事になりますので、この件も合わせて、専門の矯正歯科の先生にご相談する事を お勧めいたします。
お 礼
 大山先生 忙しい中、お返事ありがとうございました。
 最初病院から癖があるので・・・と言われても、「そんな事ないけど・・・」と思っていたのですが、お返事を頂いてから子供を良く見ていたら、なんとなくしている感じがしました。
 原因がわかったので、少し安心しました。
 治療や矯正の事をこれからもっと真剣に考えようと思います。ありがとうございました。
質 問
[2005年12月13日] 矯正治療の際、抜歯の要・不要はどこで決まるのでしょうか?あちこちの先生のHPを見ると、まったく違うことが書いてあって、シロウトにはまったくわかりません。
 ここ数年、歯並びが乱れてきました。上下前歯2本は前に倒れ、上下歯列が全体に内側に倒れています。(奥歯から前へ斜めの向きになっている感じ)
 更年期のせいかと思い、2件の歯科医院でカウンセリングを受けました。
 1軒目は、上下4番目を4本抜いて矯正すれば、全体に後ろに引っ込み、美しいE−ラインになる。2年半必要。
 2軒目は、透明のアプライアンスを2週間ごとに次々はめる方式、抜歯は不要、1年半必要。と言われました。
 そこで質問なのですが。
 1)抜歯の要・不要はどこで決まるのでしょうか?
 2)「ゴリラのようにモッコリした口にだけはなりたくない」と私が言ったら、1軒目の先生は「非抜歯だとゴリラになるから、抜歯する」。
 2軒目の先生は「抜歯するからゴリラになる。奥歯は前に動こうとするから元に戻る」と言われました。
 私が、「3人掛けの椅子に5人すわるのは無理だから、抜歯する必要があるんじゃないですか?」と質問したら、2軒目の先生は「だったら、椅子を5人すわれるように広げればいい」と答えました。
 大人の顎で、そんなことができるんでしょうか!?
 あちこちの先生のHPを見ると、まったく違うことが書いてあって、中には非抜歯の歯科医を詐欺師だと口汚く罵っているようなHPもあります。
 正直どれを信用していいのか、シロウトにはまったくわかりません。
 この先年老いていくので、歯は大事。できれば抜きたくありません。
 経験豊かな先生はどうお考えでしょうか。よろしくお願いいたします。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 矯正相談の質問の件お答えいたします。
 実際のお口の中を拝見しないと、正確なアドバイスはできませんが、一般的なお話をさせてもらいます。
 1)抜歯の要・不要はどこで決まるのでしょうか?
 まず1番目は、歯の大きさと、それが並んでいる顎の大きさに不調和があるかないかを第一の判断基準に致します。
 2番目に、新しく作られる歯並びが、抜歯 or 非抜歯 どちらの方が今後、安定性があり、健康を維持できるかという事を考えます。
 3番目に、口元との調和です。もともと口元が出ている方には、非抜歯治療は適切ではないと思われます。歯を抜かない事にこだわりすぎて顔や口元のバランスが崩れるのはあまり良い事とは思えません。(歯を抜かない治療はどうしても口元が出てしまいます)
 これは、2番目に考慮に入れた、歯並びの安定性についても 同様なことがいえると思います。つまり歯を抜かなくて無理に並べた歯列は、バランスが悪く 時間の経過とともに 段々崩れていきます。つまり、安定性にかける歯並びという事です。
 4番目に、患者様のニーズです。口元を犠牲にしても 絶対 歯は抜きたくないという患者様の場合は、抜歯治療は適切ではないかもしれません。逆に、口元をすっきり、口元美人になりたいと思っている患者様には非抜歯治療は適切ではありません。
 主に、上記の4つの項目を総合的に考えて、抜歯したほうが良いのかそれとも抜歯しないほうが良いのかを判断していきます。
 2)「ゴリラのようにモッコリした口にだけはなりたくない」 ・・・・・
 大人の矯正治療には、大きく分けて2通り治療方針があると思います。
 1つは、歯を抜いて治療する方法
 2つ目は、歯を抜かないで、顎を側方(横)に拡げて治療する方法とあります。
 どちらの治療方法も、一長一短あります。
 まず、1つ目の方法は、歯並びの安定性、美しい口元を作るには最適な方法ですが、健康な歯を4本抜かないといけません。
 2つ目の方法は、歯を抜かなくても良いというメリットはありますが歯並びの安定性がなかったり、口元が飛び出したりという ディメリットがあります。
 貴方のお口の中を拝見しないと、正確なアドバイスは出来ませんが一般的に、口元を気にしていて、歯が前に飛び出していたり、歯並びにデコボコがあったりする場合は、歯を抜いての治療方針を選択する事が多いと思われます。
 なので、私の私見としては、『1軒目の先生』の方が、貴方には適してる治療ではないかと思います。
 『2軒目の先生』の治療は方針は、最近アメリカから日本に入ってきた治療法ですが、専門医の立場からすると、少し『眉唾的な感じ』がいたします。
 おそらく インビザライン という、一般歯科医(普通の歯医者さん。つまり矯正に対する知識・技術・経験がない歯科医)を対象にひろまった装置なのですが、いろいろと治療の限界や、また、患者さまとのトラブルなども多数報告されています。
 透明な装置を数週ごとにはめ換えて、顎を横に拡げ、歯のデコボコを治していく装置なのですが、うまく直らないと 患者様の装置の装着時間が短いといって 治らなかった理由を患者様に転嫁するような話は よく耳にします。
 ただ、目だなくて まあまあの治療がしてもらえればという人たちには 良いのかもしれません。(ちょっと批判的な私見ですみません)
 最近は、情報が氾濫している世の中なので、あまり情報過多になるとどれが真実なのか分からなくなります。
 また、この、矯正治療も お花やお茶の流派と一緒で、いろいろな治療法もしくは流派があります。
 どれか1つだけが正しいという事はありませんので、信頼の出来る先生を探す事が(出会う事)、良い治療につながると思います。
 あと、矯正治療をしていただく先生の選択ですが、やはり専門医つまり ○×歯科ではなくて、□△矯正歯科と 医院名に矯正歯科 が入っている先生のところ、もう少し踏み込んで言いますと日本矯正歯科学会が認めた認定医、この認定医の資格を持った先生に受診する事が、安心して治療を受けれる事になると思います。 
 http://www.jos.gr.jp/
 http://www.orthod.or.jp/ 
 今回、貴方は 2人の先生に相談にいかれましたが、まったく正反対の治療方針を提示されたので、疑心暗鬼になられたと思いますが、第三の先生の意見(サードオピニオン)も聞かれたら、どちらの先生の治療方針が、自分合っているのかが、判断しやすいと思います。
質 問
[2005年12月12日] 6歳の娘の永久歯がきれいに生えることは非常に厳しいと言われました。年齢に対して生え代わりが早い、矯正が必要になるかもと言われましたが、何歳ごろ専門の先生に相談したらいいでしょうか?
 6歳の娘のことでご相談お願いします。左下の2番目の歯がBの歯の後ろからから生えてきました。定期的にお世話になっている歯科医でBの歯は抜歯したのですがレントゲンを撮ったところ2の歯が生える隙間が足りないと次回Cの歯を削ると言われました。スライスとおしゃっていました。健康な歯を削ることに抵抗を感じるのですがよく行われる処置なのでしょうか?神経まで障ることもあると言われました。素人目にも2の歯が生えるスペース分削ろうと思うとCの歯は半分ぐらい削るのかと思えるくらいですが、大丈夫でしょうか?食べ物が染みたりしないでしょうか?
 右下の2の歯も隙間不足のため斜めに生えかけており、同様にCの歯を削ると言われました。レントゲンから診断すると全体にスペースがなく永久歯がきれいに生えることは非常に厳しいと言われました。現在6番と1番の歯は4本とも生え、下のBの歯が抜け(左は抜歯)下の2の歯が生えかけている状態です。年齢に対して生え代わりが早い、矯正が必要になるかもと言われましたが、何歳ごろ専門の先生に相談したらいいでしょうか?
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 お子様の歯並びの相談ですね!
 現在の症状を判断いたしますと、顎の発育が悪く小さい為に、下顎の2番目の歯がうまく萌える事が出来なくて、その為に、下顎の乳犬歯(C)を削る もしくは 抜去する。それは、良い事なのか悪い事なのかとの事ですね!
 お答えいたします。
 結論から言いますと、下顎の乳犬歯(C)を削る もしくは 抜去するという事は、悪い事ではではありません。正しい理由があれば・・・
 最終的に、永久歯を良く並べるという行為の中で行われる分には問題ないと思います。
 あと、将来的に顎の成長があまりなかった場合は、第一小臼歯(4番目の歯)を抜いての治療も考えなければいけないかも知れませんね?
 大切なのは、良好な永久歯列をどう作っていくかという事なので、貴方も、お子様の将来に目を向けられたらいかがでしょうか。
 矯正歯科の相談に行く時期としては、小学生1年生になればそろそろ最適の時期となるのではないでしょうか!
 初期治療をうまくしてもらえば、将来 永久歯を抜かない治療が可能になるかもしれません!
お 礼
 先日、子供の歯並びのことでご相談したものです。
 早速ご回答いただきましてありがとうございます。
 おっしゃる通り永久歯の歯並びを一番に考えることが大切だと痛感いたしました。
 掛かりつけのお医者さんとも相談しながら専門の先生に相談することの念頭に入れて進めていきたいと思います。
 掛かりつけのお医者さんが言うに歯そのものはなかなか変わらないが顎は急激にスマートになっているということ。
 子供に食事を作っている私にも原因があるのでしょうが親としては悩ましいところです。
質 問
[2005年12月11日] 元々鼻が低いのもあるけれど、鼻より口元の方が出てて、法令線が目立つ感じです。何か上品な口元になる方法がありましたら教えてくださいお願いします。
 はじめまして、こんにちは。
 愛媛県在住です。私は八重歯と口元が出ているのが気になって矯正を始めようと思い、矯正歯科に行き、ローンを組んで、歯形を取る段階まで進みましたが、気になる口元の出っ張りの改善はせいぜい、2・3ミリしか引っ込めることができないと言われ、納得がいかなくてそこの歯科での矯正は保留にしています。
 虫歯治療のため 地元の歯医者に通い、そこの医者に相談すると矯正しても貴方の場合、あんまり変わりばえしないよ、と言われ出っ歯ではないのに、女の人にしては上顎が大きすぎる、と言われそれを治そうと思ったら骨を切ったりしないといけないから大掛かりな手術になってくるよ、と言われました。
 元々鼻が低いのもあるけれど、鼻より口元の方が出てて、法令線が目立つ感じです。
 何か上品な口元になる方法がありましたら教えてくださいお願いします。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 メールの内容から察しますと、歯列内には デコボコたくさんあるため矯正治療のみでは、デコボコ解消のみで、口元までは改善しないとの事のようですね。
 上品な口元になる方法としては、やはり外科矯正歯科ない様に思われます。
 歯科矯正治療では、小臼歯を抜いた隙間を利用して、デコボコの解消や口元の解消を行うのですが、やれる事に限界があります。
 そこで、それ以上の事を 希望される場合には、矯正でデコボコを改善し口元は外科手術で改善されるのが ご希望に沿う治療法ではないかと
察します。
 香川県立中央病院に、とても腕の良い外科の先生がいらっしゃいます。
 三次先生といわれまして、外科矯正の手術に関しては、日本で3本指に入る実力の持ち主です。
 セカンドオピニオンとして、一度 話を聞きに行かれたらいかがでしょうか!
質 問
[2005年12月10日] 3歳の娘が、先日保育園で過蓋咬合と診断されました。乳歯から永久歯に生え変わった時にも、過蓋咬合になるのでしょうか?治らないのでしょうか?
 3歳の娘がいるのですが、先日保育園で過蓋咬合と診断されました。(原因はおしゃぶりを寝る時に使用しているから?と)
 乳歯から永久歯に生え変わった時にも、過蓋咬合になるのでしょうか?治らないのでしょうか?
 診断されてから娘は頑張っておしゃぶりを使っていません。
 過蓋咬合の場合生活するにあたって何か不都合なことがあるのでしょうか?
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 現在、3歳で過蓋咬合を指摘されたのことですが、この年齢では、あまり心配をされる事はないと思います。
 また、 原因はおしゃぶりではないので、おしゃぶりを止めさせる必要もないと思います。
 過蓋咬合の弊害は、下顎の成長が少し悪くなると言う事です。ただ、乳児の頃の咬み合わせは、どんどん変化をしていきますし、自然に改善する事もあります。
 また、小学校入学前の幼児の矯正治療は、ほとんど行われないので、小学校入学されるまで、様子を見られたろよろしいかと思います。
 矯正治療で大切なのは、小学校に入ってからの治療が大切なので、あまり早期に治療を開始しますと将来、矯正治療のトラウマとなり、本来やらなければいけない治療が出来なくなってしまう可能性があります。
 なので、もう少し様子を見られたらどうでしょうか!
質 問
[2005年12月9日] 愛知に住む顎変形症と顎関節症で悩むものです。かなり病院選びに苦労しています。全国でトップクラスの名医をご存知でしょうか?
  愛知に住む顎変形症と顎関節症で悩むものです。かなり病院選びに苦労しています。
 こちらで香川中央病院の三次先生のことを推薦しておりましたがほかに全国でトップクラスの名医をご存知でしょうか?
 三次先生の所も一回見てもらおうと思っています。
 全国の顎手術の名医のところに行ってそれからどこでやるか決めようと思っています。
 お返事よろしくお願いしたいです。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 愛知に住まわれていると言う事で、お答えいたします。
 名古屋市で、腕が良いと思われる口腔外科の先生はまず、名古屋大学付属病院歯科口腔外科の日比先生です。どの患者さんを依頼してもすばらしい手術だと思います。
 次に、愛知県から少し離れますが、中津川市民病院の澤木先生もすばらしい先生です。
 名大の日比先生の前任者です。
 中部地区では、この2人先生がお勧めだと思います。
質 問
[2005年12月8日] 7歳7ヶ月の男の子ですが、反対かみ合せで下の歯が全く見えないくらいのかみ合わせなので下の歯が中へ傾いているかんじです。
 7歳7ヶ月の男の子ですが、いまだに永久歯が一本も生えず、乳歯も抜けていません。
 歯科医に相談したところ反対かみ合せで下の歯が全く見えないくらいのかみ合わせなので下の歯が中へ傾いているかんじです。
 レントゲンでとりあえず永久歯があることは確認でき、あごが小さいことと、すでに一本の永久歯が中で傾いているようなので矯正を勧められました。
 金額も高いので、もう一件別の歯医者へ相談したら、その先生は矯正はいつでもできるので、まだ全部乳歯の状態でやるのは勧めないと言われ迷っています。
 最近、雑誌やテレビで永久歯の生えない子が増えているという情報も多いのでとても不安です。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 お子様の歯並びのご相談ですね!
 お答えいたします。
 メールの内容にて判断いたしますと、受け口(下顎前突症)+乱杭歯(叢生)と思われます。
 永久歯への萌え変わりが少し遅いお子様と言う事でしょうか。
 まず、受け口関しましては、少し程度の悪いタイプの受け口の様です。と言いいますのは、『反対かみ合せで下の歯が全く見えないくらいのかみ合わせ』とありますので、この様な判断となります。
 この場合は、そろそろ治療を始めても良い時期だと思います。と言いますのは、お子様のような受け口の場合、下顎の成長のコントロールが、治療結果の良し悪しにつながる為です。
 下顎の成長コントロールを行う時期は、小学校の低学年から高学年までの間にある程度やっておかないといけません。と言う事は、やはりそろそろ治療を考えなければいけない
時期かと思われます。
 2番目に、乱杭歯(叢生)ならびに『レントゲンでとりあえず永久歯があることは確認でき、あごが小さいことと、すでに一本の永久歯が中で傾いているようなので』につきましてはまだまだ様子を見ていかれたらよいと思われます。
 歯が生え変わるのが遅い事も、そんなに心配しなくても良いかと思います。成長には必ず個人差がありますので永久歯さえあれば、いずれ生え変わります。
 現状一番優先して行わなければいけないのは、やはり受け口の改善と言う事でしょうか。
 受け口の患者さんの治療は、矯正治療の中で、一番時間がかかります。小学校の低学年から初めて、高校2年生位までかかるのが一般的です。
 何故、そんなに時間がかかるのかと言いますと、全ての歯が永久歯になって、なおかつ、成長が落ち着き始めないとすぐに再発してしまう可能性が大きいからです。
 高校2年生くらいになりますと、下顎の成長も落ち着き始めそれ以降、受け口が再発する可能性は、ほとんどなくなるからです。
 長いスタンスで、治療を考えておかれた方が、治療自体は成功しやすいと思います。
質 問
[2005年12月7日] 小学3年生息子の下顎の歯が、前3本永久歯になり、4本目の永久歯(中心から左2本目)の内側にもう1本永久歯が斜め45度の角度で生えてきました。
 御忙しいところ大変おそれいります。小学3年生息子の事でご相談があります。
 下顎の歯が、前3本永久歯になり、4本目の永久歯(中心から左2本目)の内側にもう1本永久歯が斜め45度の角度で生えてきました。現在3oほど出ています。
 ずれて生えていたのかと思っていましたが、現在通院中の歯科医でのレントゲンで、中心から2本目の乳歯の下にはまだ生えていない永久歯があり、2重に永久歯があることがわかりました。そして右側(何本目かははっきりしませんが)は、1本永久歯が足りないとの事でした。
 通院中の先生は就寝中にマウスピースを使用し、様子を診ようとの事ですが、もともと乳歯がびっしりでスペースがない状態なので、2重になっているものがマウスピースで良くなるものなのか疑問があります。
 しかし、矯正となると、その費用、期間、内容もどうなるか検討もつきません。安易に抜歯はしたくありませんが、それも1つの方法かとも思えてしまいます。
 主人は夏の帰省時、自分を診ていただいた先生に相談し、それから現在住所を構えている名古屋で治療を始めればいいと言っていますが、そんなに期間をおいていいものかと悩んでいます。
 息子自身は何不都合なく生活していますが、どんどん成長している歯を見るたび、途方にくれる次第です。
 どうぞ良きアドバイスをいただきたいと願っております。よろしくお願いいたします。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 さて、お子様の歯並びの件について、お答えいたします。
 下顎の前歯の件ですね!要点をまとめてみます。
 まず、下顎左側の骨の中に1本余分にある歯、もしくは斜め 45°に萌えてきている歯のことを過剰歯といいます。たまたま歯の卵が1つ余分にできてしまった結果、歯の数が多くなる現象です。
 一般的には、形(形態)の悪い方を、抜いてしまいます。
 2つ目に、右側の1本ない歯のことを、先天欠如歯と言います。人類が進化していく中で、歯列にデコボコができないように、永久歯が段々少なくなっていく現象の1つです。
 3つ目に、『もともと乳歯がびっしりでスペースがない状態なので、・・・』と記載がある件ですが、おそらく将来的にはかなりの乱杭歯(八重歯・デコボコの歯並び)になると思われます。
 4つ目に、現在 就眠時にマウスピースを使用しているとのことですが、上記の症状を考慮いたしますと、そろそろ専門医にて、歯の萌代わりの管理をしていただいた方が、得策だと思います。一般歯科の先生は、全てが判っているわけではありませんので。
 5つ目に、『主人は夏の帰省時、自分を診ていただいた先生に相談し、それから現在住所を構えている名古屋で治療を始めればいいと言っていますが、そんなに期間をおいていいものかと悩んでいます。』とありますが、お子様の治療は これから始めていけば調度良いの時期ですので、そんなに悩まれる必要はないかと思います。
 あまり、心配しすぎないで下さい!
 お子様の症状としましては、下顎左側前歯に埋伏過剰歯+下顎右側歯列内に先天欠如+叢生(乱杭歯)と言う事なので、埋伏過剰歯を先天欠如の代わりに歯列内に残せるかどうかがポイントだと思います。
また、乱杭歯の程度が悪いと、通常、第一小臼歯という、前から数えて4番目の歯を抜いて治療するケースが多いのですが、その抜く歯の変わりに、先天欠如の部位を充当できるかどうか判断しなければなりません。
 その上で、しっかりとした歯の萌変わりの管理+歯列の育成を、専門医にしていただいた方がベストだと思います。
 期間的には、大体どのお子様でも中学校3年生位まで、治療期間を有するのが一般的です。(すべての歯が永久歯になって、その永久歯がきれいな歯列で、かつ良く咬める歯並び、また、体の成長が落ち着く頃まで管理をするのが一般的です。そうなると中学校3年生位までということになります)
 費用的には、矯正の先生によって まちまちですが、一般的には60万円〜100万円位(総額)と思っていれば間違いはないかと思われます。
 治療内容は、少し上記に記載しましたが、実際はお口の中を診て見ないとはっきりした事はいえませんがポイントは2点あります。
 デコボコの量が少なければ、顎を横に拡げて、つまり顎を大きくして歯を抜かない治療を目指す。
 デコボコの量が多ければ、第一小臼歯(4番目の歯)を抜いて治療をするのかと言う事になります。
 また、上顎と下顎にズレがある場合(出っ歯とか受け口)は、それに対応した治療も合わせて行う必要が出てきます。
 以上簡単お答えいたしましたが、いかがでしょうか。
 矯正を始めるには、ちょうど良い時期だと思われますので、そろそろ、矯正専門医に相談に行かれたら良いかと思われます。
質 問
[2005年12月6日] 1歳6ヶ月検診で交差?といわれました。前歯の上下が交差していると言うことらしく、奥歯がうまく噛めていないかもと言われました。
 1歳6ヶ月検診で交差??(?は良く聞こえませんでした)といわれました。
 前歯の上下が交差していると言うことらしく、奥歯がうまく噛めていないかもと言われました。
 病院に行ってください。といわれました。
 年齢的にもう少し後でもいいのか、早いほうが良いのかわかりません。
 病院も近くの町医者より大学病院などのほうかいいのかすらわかりません。
 言われてみれば食事を良く噛むほうではなく丸のみする時も見受けられます。
 どのようにしていけばいいでしょうか?
 現在寝る時だけ指を吸います。
 アドバイスをお願いします。
回 答
 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 お問合せの質問に答えさせて頂きます。
 交叉咬合といいますのは、奥歯の咬み合わせが左右側どちらかにずれて、うまく咬めない状態の事を言います。
 メールの内容を見ていますと、お子様は、やはりこの交叉咬合を指摘されたのだと思います。
 交叉咬合のままですと、将来的に顔のゆがみ、下顎が左右側どちらかにズレて、正面からの顔貌がへちまの様にゆがんだ状態になってしまいます。もっと悪いのは、顎関節症といって
顎の関節に重篤なダメージを与えるといわれています。それに脊椎湾曲症・肩こり・腰痛などと 良くない病気の予備軍になってしまいます。
 将来の事を考えると、やはり治療してあげた方が良いでしょう!
 ちなみに治療に入る時期ですが、矯正治療に協力できる幼稚園の年長さん もしくは 小学1年生頃から 治療を始めるのが良いと思われます。
 矯正治療は、他の病気や歯科治療と違って、治療期間が長くかかるのと、本人の協力が不可欠なので、上記の様な時期が良いと思います。
 指しゃぶりついては、まだまだしばらくの間は、させておいても問題はありません。子供のストレス解消法の1つですから。
 小学生になる頃には、やめているれば問題ないと思います。
 以上、質問に答えさせていただきました。
 さらに、相談などある場合は下記までお問合せください!
質 問
[2005年12月5日] 中学生ぐらいのときから、あくびをすると時々顎が外れて閉まらなくなります。中学生のとき歯の矯正をしていたのですがそれが原因でしょうか?
 中学生ぐらいのときから、あくびをすると時々顎が外れて閉まらなくなります。
 ひどいときは自力で元に戻せず、救急車で病院に行ったこともあります。
 昨晩、あくびをしたらまた顎が外れました。下を向いて下顎を押したら治ったのですが、まだ左の頬が痛みます。
 またいつ外れるかと怖くて眠れないです。
 中学生のとき歯の矯正をしていたのですがそれが原因でしょうか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 顎が外れる、というのは顎の関節が自力だけでは元に戻らなくなった状態で、一度外れることを経験すると、再度起こりやすいと言われております。
 原因は口を開けるときに無理をして限度以上に大きく開けすぎたり、過度な力が掛かった場合が多いです。
 顎関節が健康な場合、滅多に外れたりする物ではありませんが、関節にダメージがあれば、外れやすくなる要因にはなり得ます。
 従って、もし、矯正治療が関節にダメージを与えていれば、関節的な原因になる可能性はあるでしょう。
 しかし、現在これらの関連を導き出すのは困難でしょう。
 従って、現時点での状態を専門家に把握してもらって、そこから解決策を見つけだす方向で考えて行かれるのは如何でしょうか?
 その場合、関節関連の専門家と矯正の専門家が両方在籍している機関の方が原因の究明や具体的な治療方針の決定に有効と思います。
 一度相談してみられることをお勧め致します。
質 問
[2005年12月4日] 6ヶ月の娘なのですが、歯茎の根元あたりに八重歯のような突起があります。色は歯茎と同じ色で、やわらかいです。これは何なのでしょうか?
 6ヶ月の娘なのですが、歯茎の根元あたりに八重歯のような突起があります。色は歯茎と同じ色で、やわらかいです。これは何なのでしょうか?ほおって置いても大丈夫でしょうか?
 場所は上の犬歯の上あたりです。下にも上ほどは大きくないですが、あります。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 年齢から考え一般的には、上皮真珠と呼ばれるものだと思われます。これなら問題はございません。しかし、エプーリス、嚢胞、歯肉の炎症なども考えられますので、一度お近くの小児歯科で確定診断をお受け下さい。
質 問
[2005年12月3日] 10年位前に他の医院で矯正をしていました。矯正器具を外した後、開放感からリテーナーを殆ど装着しなかったせいで、前歯全体が元の形に戻ってきて気になっています。
 10年位前に他の医院で矯正をしていました。
 矯正器具を外した後、開放感からリテーナーを殆ど(全くと言っても良いほど)装着しなかったせいで、前歯全体が元の形に戻ってきて気になっています。
 器具を装着しなおそうと先日、昔観てもらった医院に行ったのですが装着し直すほどでもないとの事で結局、再装着はしてもらえませんでした・・・でも本人は気になるのです。
 当時、前歯は舌裏矯正をしていて(下の歯は表)総額150万円位かかったので今回はあまり費用をかけたくありません。
 一部分矯正のみで再矯正できるのか、また最近は永久リテーナーというものがあるらしいのですが貴院でもして頂けるのか教えて下さい。
 宜しくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 前歯全体が元の形に戻ってきたとのことですが、どの程度のリラップスなのでしょうか。基本的には初診時の写真や模型と比較して判断し、再治療の治療方針の参考にします。
 再治療を希望されておられるなら、やはり過去の資料が揃っている治療をされた歯科医院でされたほうが良いと思います。また、費用に関しても、部分矯正で治療が可能かどうか判りませんが、他の歯科医院では、現状から治療、保定期間の管理費など全ての治療費が掛かります。しかし、一般的に元の医院では保定後のリラップスの治療費に関しては、全額の治療費が掛からないのが普通です。
 当院でもリラップス後の再治療は、保定後からの経過期間、リテーナー装着の有無などを考慮の上、割り引いた矯正治療費で行っております。もう一度担当の先生と費用などを含めご相談なされることをお勧めします。
質 問
[2005年12月2日] 4歳7ヶ月の息子が昨日(12月20日)何かのおもちゃかふたを歯で開けていたらしく下の歯が取れてしまいました。下の一番前の左の歯です。 歯の抜けるのや順番が大きく変わると永久歯の歯並びにも影響するということでとても心配しています。
  4歳7ヶ月の息子が昨日(12月20日)何かのおもちゃかふたを歯で開けていたらしく下の歯が取れてしまいました。下の一番前の左の歯です。
 歯が抜ける時期にはとても早すぎるので心配しています。
 歯の抜けるのや順番が大きく変わると永久歯の歯並びにも影響するということでとても心配しています。ケアの仕方などどうしたらいいかお教えください。
 いま、こどもと韓国で住んでいるためにどうしたもんかとインターネットで探していてこのサイトにたどり着きました。
 お手数ですが一言だけでもお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 確かに乳歯の早期脱落が、永久歯の萌出に障害を起こすことがあります。
 影響の程度は、人により異なりますが、一番可能性の高いのは、下の歯が乱杭歯になることです。
 解決策として矯正歯科治療を考慮すれば、いつでも良好な位置に誘導できます。
 しかし一般的に今の時期に重要なことは、お子さんの上下の歯と歯の間、全てに隙間が認められることです。隙間のある歯並びのほうが正常です。隙間がなければ、乳歯の早期喪失により矯正歯科治療が必要になると言うより、永久歯の歯の大きさと顎の不調和により矯正歯科治療が必要になる可能性の方が高いです。
 また、その他虫歯が多い歯とか、習癖でも噛み合わせの異常の問題が生じますので、一度帰国された際に矯正歯科専門医もしくは小児歯科専門医にて診察を受けられ、ご相談されることをお勧めします。
お 礼
 お忙しいにもかかわらず、ご丁寧なお返事ありがとうございました。
 韓国に住んでいるためにどうしたもんかと思っていましたが、機会があって韓国の歯医者にも聞くことができました。韓国の歯医者はただ「だいじょうぶ」と一言で済ませましたがやはり日本の歯医者は丁寧で親切ですね。感謝申し上げます。
 矯正治療を考えながら見守っていきたいと思います。
 最後に感謝の言葉が遅れましたことお詫び申し上げます。
質 問
[2005年12月1日] 私は出っ歯で悩んでいます。以前に、10万円位で取り外しのできる装置による矯正ができると聞きました。これは、本当なのでしょうか?なるべく安く矯正する方法を教えてください。
 私は出っ歯で悩んでいます。
 多分、そのせいで横から見た口元が無理して閉じてるような感じにみえてしまいます。以前に、10万円位で取り外しのできる装置による矯正ができると聞きました。これは、本当なのでしょうか?できるとすれば、どこでできますか?
 できなければ、なるべく安く矯正する方法を教えてください。よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 口元の突出感と口唇が閉じにくいことで、お悩みと思われます。
 この改善には、一般的に歯の抜歯が必要です。歯の抜歯を伴う矯正歯科治療を、取り外しの装置で10万円位で出来るとは聞いたことがございません。
 なるべく安く治療をするには、多くの歯科医院で矯正歯科治療費を直接お聞きになるしかないと思われます。ただ、治療内容(治療方針、治療期間、治療ゴール、協力の程度等)のことも含めて検討されることをお勧めします。
質 問
[2005年11月28日] 出っ歯で矯正しようと思っていますが、矯正方法について悩んでいます。
 出っ歯で矯正しようと思っていますが、矯正方法について悩んでいます。
 @セラミックス装置でしようと思っていますが、ワイヤーがやはり気になります。インターネットで白いワイヤーでも出来るというのを見たのですが、シルバーのワイヤーと外見的違い以外に異なる点はありますか。
 Aなるべく早く終わらせたいので、コルチコトミー法という外科治療に興味があるのですが、歯茎を痛めたり、手術後が残ったりというデメリットはあるのでしょうか。
 B上の前歯が大きいので、歯を引っ込めたときに下の歯が全部隠れてしまわないか不安ですが、そういったことも調整しながら矯正していくものなのでしょうか。
 C親不知が外側に向かって生えてきていますが、出っ歯の矯正と同時にそちらも矯正できるのでしょうか。
 沢山質問をし、大変お手数ですが、矯正で後悔したくないので、どうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 若い女性の方が矯正治療を考えるとき、やはり装置の外見が最も気になるところのようです。
 近年はセラミックや複合材料の発達により「白く目立たない装置」が主流となって参りました。
 登場当時は従来の金属ブラッケットに比べ、治療期間が長引くことが欠点とされておりましたが、最近では製品改良が進み、殆ど期間は変わらなくなりました。
 しかし、装置の上を走るワイヤーは現在でもシルバーの物が主流です。
 さて、貴方はこのワイヤーの色が気になる所のようですね。
 結論から申し上げると治療期間の全てに白いワイヤーを用いるのはあまりお勧めできません。
 理由は治療期間の長期化がおきやすいためです。
 白いワイヤーはシルバーのワイヤーにフッ素樹脂などをコーティングしたものと、材質そのものがグラスファイバーなどの元々透明な材料で出来たものがありますが、いずれもブラケット(歯に付ける側の装置)との間の摩擦が大きく、その分期間が長引く傾向があります。
 元々の用途が結婚式など一時的に目立たなくするための物ですので、「治療を進行させる」というより「現状を維持させる」といった色彩の方が濃いです。
 もし、目立たない治療がご希望でしたら、歯の裏側の装置を用いるという選択もあります。
 それからコルチコトミーについてですが、これも基本的にはあまりお勧めしておりません。
 歯科の処置としては大きな規模の手術を行う割には短縮出来る期間はそれほど大きくはなく、それこそ歯茎に対するダメージ等のデメリットを考慮すると、インプラントの併用の方が期間の短縮や手術規模の小ささからメリットが大きいと思います。
 このあたりは矯正医によって見解が異なりますので、実際の担当医とよく相談するのが良いでしょう。
 また、最終的な噛み合わせの仕上がりについてですが、専門医の治療であれば、下の前歯が見えない状態で治療を終了することはありませんのでご安心下さい。
 あと親知らずについてですが、親知らずを矯正によって向きを変えるのも不可能ではありませんが、抜歯の対象となることが多いです。 
 理由を簡単に説明すると、時間を掛けて矯正するより抜歯した方が噛み合わせや虫歯予防の点でメリットが大きいからなのですが、この判断は状況によって異なりますので、これも実際の担当医とよく相談して決めると良いと思います。
 矯正治療はほぼ全ての方が始めてのことであり、かつ、人生で一度しか行わない物です。くれぐれも後悔の無いように信頼できる専門医を見つけてすばらしい笑顔を手に入れて下さい!
質 問
[2005年11月27日] 5歳の娘が受け口です。3歳から矯正歯科へ通院開始し、今はこれと言った治療も出来ないので、虫歯にならないようにしていきましょう!と先生に言われ、月に一度の通院を続けています。
 このような相談窓口があり、とてもありがたく思います。
 5歳の娘が受け口です。3歳から矯正歯科へ通院開始し、今はこれと言った治療も出来ないので、虫歯にならないようにしていきましょう!と先生に言われ、月に一度の通院を続けています。歯医者に慣れさせると言う目的もかなり重要視されていました。通院当初は、前歯を斜めに少し削り、自然と前歯が前に出るようにして行けば大丈夫と言われましたので安心していました。しかし、子供が風邪等で通院出来なかった内に、下あごが発達してしまし、もうそんな次元ではない!と言われ、かなりショックを受けました。確かに風邪をいつもひいているため、口呼吸する事が多いです。
 この度先生に決断を迫られています。今後、急いで治療する事はないので、今出来る事は歯の裏側にワイヤーを付けての矯正と言われました。考えてきて下さいと言われましたが・・・今度の12/10(土)が通院日です。娘にも話しましたが、やはり5歳の子には負担が大きいようです。私も主人も受け口ではありませんので、矯正での娘への負担度がわかりません。矯正自体が未知の世界です。
 また、「下の歯がどんどん前に出てきている。その為固いものを噛み切る事が困難」と今通院中の先生に訴えても、今はそんなに急いでやる事はない!と言われました。一番注意が必要なのは、永久歯への生え変わり時なので、その時きちんと治療していきましょうと言われました。
 そんな悠長な事を言っていて良いのかと不安です。
 こちらの話をきちんと聞いてもらえてないような気がし、不信感が募るばかりです。やっと、子供が慣れて来た事もあり、我慢してるのが現状です。どちらの病院でも、こんな感じなのでしょうか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正治療における判断には、判断そのものが困難である場合と、その理由の説明や判断基準が複数存在して、患者さんに対してご理解を頂くのが困難な場合があります。
 その中でも治療の開始時期、中でも受け口の治療は学説でも複数存在し、中には正反対の主張となっている事さえあります。
 一応、基本的には骨格的な不正を伴う場合、出来るだけ早期からの治療が望ましいとされており、そういった観点からではお子さまの、5歳の時点での治療開始は正論にのっとっていると言えるでしょう。
 ところが多くの矯正専門医は現実には小学校就学以前の治療開始には懐疑的な方が多いようです。
 理由は経験的にあまりの早期からの開始と永久歯への交換期での開始で、結果として明確な治療の差が出ない場合が多いからです。
 ことに遺伝的な要因がある場合、10年以上の長期にわたる治療を行っても、7〜8歳頃からの治療開始と殆ど差が出ず、中には中学生以降の治療を推奨される場合すらあります。
 また、いかに「理論的に正しい治療」であっても、現実問題として貴方自身も感じておられるように3歳や5歳のお子さまには治療行為自体が大きな負担となることも多々あるようです。
 そして矯正はほぼ全ての方が「生まれて初めて受ける物」ですので、長期にわたる治療のあれこれを全て説明して、かつ、キチンとご理解頂くのもなかなかに難しいものがあります。
 色々な不正咬合の中でも受け口は治療の歴史も長く、ことに東洋人は発現頻度も高い物ですので、矯正医は皆それなりの知識や経験を持っています。
 色々と不安もあることかと思いますが、気を落とさずに頑張って下さい!
質 問
[2005年11月26日] 再度矯正をすすめられましたが十分なスペースがないため上の前歯の両脇を削り、矯正をするのがよいとのこと。前歯はエナメル質が厚いので削っても大丈夫とのことですが前歯を削るということに多少抵抗があります。
 身内の紹介で歯医者に通い始めました。その歯医者は歯列矯正専門ではないのですがトータル治療をしています。もともとかみ合わせが深く、歯軋りをするのとそのせいで前歯の左がわの歯が奥まってきたような気がします。10代前半に矯正をしたので歯を4本抜歯したのですが親知らずが4本生えておりそのせいで全体的に歯が真ん中によってきているとの診断がありました。前歯の隣の歯が奥まって前歯との重なりができてしまったのは歯軋りだけが理由ではなく親知らずに押された結果とも言われました。
 再度矯正をすすめられましたが十分なスペースがないため上の前歯の両脇を削り、矯正をするのがよいとのこと。奥歯はかぶせものが多いのでそれを小さめにすればスペースはある程度確保できるのでそれでもいいが全体的に歯を少しずつ動かすので大変時間がかかるといわれました。
 前歯はエナメル質が厚いので削っても大丈夫とのことですが前歯を削るということに多少抵抗があります。歯を削れば6ヶ月で矯正は完了するだろうとのことですので大変迷っています。削ることに関しては虫歯に気をつけていれば問題ないのでしょうか。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 日本で矯正治療が普及してから随分と月日が流れました。
 今では矯正装置を付けていたのが遠い昔の思い出、といった方が増えて参りました。
 それに伴い、治療終了直後と現在とでは状態が異なり、再治療のご希望が増加しているのもまた事実です。
 さて、貴方は現在再治療のご提案にてお悩みのご様子ですね。
 ことに以前の治療で既に抜歯している場合、解決策には制限が出て参ります。
 その制限の中で治療を行う場合、最も単純で効果的な手段は、ご提案のあった「前歯のエナメル質を僅かに削って隙間を作る」といった物となります。
 この歯を僅かに削る方法は「ストリッピング」や「スレンダライジング」と呼ばれ、矯正の教科書にも記載がある手法で、留意点を遵守して行う限りは問題ありません。
 当サイトの
 http://www.hanarabi.tv/qa/04160.html
 などでも紹介されております。
 ただし、歯を抜いたり削ったりする方法は一度行うとやり直しがききませんので、行う時には利点・欠点を良く理解してからが望ましいでしょう。
 貴方の場合、利点は手法や治療期間が簡単、短い事でしょう。担当医の仰るように奥歯の被せ物を全部小さい物に作り替えて矯正治療を行うと、それこそ一からやり直しの時間と手間が掛かる可能性があります。
 また欠点はやはり削らなければならない点で、出来れば避けたいものでもあります。
 これらの点をよく考えて、ご自分にとって最良と思われる判断をなさってください。
お 礼
 橋本公志先生
 お返事を頂きましてありがとうございます。
 現段階では「様子見」とのことで再度矯正するか否かの決断は数ヶ月後になりそうです。
 前歯・奥歯とも一見ストレートなのですが、かみ合わせが悪く奥歯どおしがぶつかってしまうこともあり今はそれを調整している段階です。
 調整したのと寝ている間にマウスピースをつけることによって肩こりや顎のはりはだいぶ緩和されました。
 今後ですが今のままの歯並びであれば再度矯正せずに、またさらに前歯の横の歯が奥に引っ込んでしまうようであれば矯正をしようと思います。
 お忙しいなかお返事を頂いたこと大変感謝しております。
 良いお年をお迎えくださいね。
質 問
[2005年11月25日] 上下の出っ張りがきになり再矯正を考えています。前歯4本がセラミッククラウンの歯ですが、矯正は一度セラミッククラウンを取り外さなくては無理でしょうか?
 はじめまして。一度16才の時に矯正済みです。(そのときは非抜歯でした)歯並びはキレイになったのですが上下の出っ張りがきになり再矯正を考えています。ですが、18才の時に前歯4本をセラミッククラウンの歯にしてしまいました。
 近くの矯正専門医に相談に行ったところセラミッククラウンの歯では矯正は無理だといわれました。一度仮歯を作って、またセラミッククラウンの歯を作り直して下さいと言われ・・・。
 やはり矯正は一度セラミッククラウンを取り外さなくては無理でしょうか?金銭的にもきついので悩んでいます。ご返答お願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正治療というものが普及してゆくにつれ、かつてはあまり耳にすることがなかった、「過去に矯正治療を受けたが、結果に満足出来ないので、もう一度やり直したい!」といったご希望のお話を頂くことがあります。
 どういう経緯でそうなったのであれ、現状に満足が出来ず、かつ、歯科医学的に無理がなければ再治療が最も効果的な解決方法でしょう。
 以前の治療で不可逆的な処置(例えば抜歯など)を行った結果でなければ、もう一度トライするのも宜しいかと思います。
 さて、現在再治療を考慮中で、セラミッククラウンに対する装置の装着という治療技術上の件で悩んでおられるご様子ですね。
 結論から申し上げればセラミッククラウンの歯でも矯正治療は可能です。
 ただし、セラミックは矯正装置の装着を前提とされた物ではありませんので、装置が脱落する可能性は高くなります。
 装置の予期せぬ脱落は治療期間が延びる大きな原因であり、また、担当医に対する信用を失墜させる原因ともなります。
 この点を心配される先生は最初から「矯正治療不可」として判断される場合もあるようです。
 ことに歯の裏側の装置ではこの傾向は顕著です。
 ですので、もし、貴方がこの点を充分に理解されて上で、それでもセラミックを生かしたままの矯正治療を希望されるのならば、技術的には「絶対に不可能」という訳ではありませんので一考の価値はあるかと思います。
 この見解は普遍的にどの矯正医でも同様、と言った物ではありませんので、上記の点をご了承の上、担当医とよく相談してみて下さい。
質 問
[2005年11月24日] 前歯が全体的に大きく、前に出ています。よくある日本人的な出っ歯です。矯正のお値段、方法等教えてください。
 前歯が全体的に大きく、前に出ています。
 よくある日本人的な出っ歯です。若い頃はさほど気にならなかったのですが歯茎も減ってくると余計目立ってきました。
 矯正のお値段、方法等教えてください。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 外国の日本人に対する風刺画に「出っ歯に眼鏡を掛けている」といった物がよくあります。そういったイメージが出来るほどに多くの日本人に出っ歯がみられるのでしょう。眼鏡はコンタクトレンズの普及で、掛けずに視力を補正することが出来ますが、出っ歯
はそういうわけには行きませんね。でも現在では矯正治療も、コンタクトほどではありませんが、ずいぶん普及してきているので、気になるのなら治療を開始する良い機会だと思います。
 当院の費用に関しては
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして下さい。
 また治療の方法論に関しては
 http://www.hanarabi.tv/#05_2
 などに実例が記載されております。
 しかし、典型的な出っ歯と言うことで、歯が折れたり、重度の歯槽膿漏といった特別な症状の併発がなければ、それこそ典型的な「全ての歯に装置を装着する」タイプの装置で治療が出来ると思います。
 この装置には現在歯の裏側に装着するものもありますので、装置が目立つことが気になる場合はそういった方法もありますので、一度検討してみて下さい。
 貴方にとって信頼できる、良い矯正医との良い出合を期待しております。
質 問
[2005年11月23日] 7歳の息子の前歯がとても隙間があいてて、いずれ狭まると思っていましたが、永久歯がはえてもなかなか隙間は埋まらず、唾液が口から少しもれている感じがします。
 7歳の息子の顎はいまどきの子にしては珍しく細くありません。虫歯もなく安心していましたが、前歯がとても隙間があいてて、
いずれ狭まると思っていましたが、永久歯がはえてもなかなか隙間は埋まらず、唾液が口から少しもれている感じがします。
 前歯の隙間以外は歯並びはきれいで、問題ないのですが。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 歯並びの不正が発現する場所は口の中でもまちまちですが、やはり上の前歯に関する物は目立つ場所でもあり、治療を希望される患者様も多いです。
 さて、現在永久歯に生え替わっても隙間が埋まらないというこですが、7歳という年齢ではわずかな隙間(概ね2mm以下)なら約半数程度の方は時間の経過で自然に閉じることが多いです。
 これは生理的な現象で、この時点での隙間は病的な物では無いのですが、2mmを越えていたり1年以上経過しても閉じる気配がないならば注意が必要でしょう。
 上の前歯に隙間がある状態を正中離開と呼びますが、これには幾つか原因があり、爪をかんだり爪楊枝などを隙間に入れたりというあまり好ましくない習癖の場合はこれを中断すればやがて閉じて参ります。
 しかし、上唇小帯といって上唇と上の歯茎の間にある細い筋のような組織(これは誰にでもあります)が標準よりも太く歯の側に出っ張っている場合や、上の前歯の間に余計な歯(これを過剰歯と言います)が骨に埋まっていたりすると、何時までたっても閉じることはありません。
 これらの形ある原因の場合はまずそれを取り除く必要があります。
 上唇小帯にせよ過剰歯にせよこれらの処置そのものには保険が利きますし、さほど珍しい処置ではないので、口腔外科などを受診すれば1〜2回の通院で治療が終わることが多いです。
 正中離開の場合、こういった原因の除去が基本となりますが、原因を除去するだけでは隙間が閉じないことも珍しくありません。
 また、この状態は早めに矯正治療を行った方が後々の安定も良いことが多いので、まず原因の確認の為にも早めに歯科に受診された方が良いでしょう。
 その上で矯正まで行うかどうかをよく考えて決めてあげるのが良いと思います。
 他には現在問題がないとのことですが、7歳という年齢を考えると、むしろこれくらいから発生する不正咬合もありますので、心配ならば一度専門医へのご相談をお勧め致します。
お 礼
 お返事ありがとうございました。
 正直言って返信がくるとは思わなかったので、びっくりしましたし、詳しい説明だったのでとても感激しています。
 上の歯は10本しかなかったので、それも気になるので早速歯科に受診します。
質 問
[2005年11月22日] 私はいまオーストラリアに留学中なのですが、こちらは日本に比べかなり安価で歯科矯正ができるので、したいと思うのですが、7ヶ月後に日本に帰国予定です。帰国後治療の続きを貴医院でしていただくことは可能でしょうか?また、料金はどのようになりますでしょうか?
 私はいまオーストラリアに留学中なのですが、こちらは日本に比べかなり安価で歯科矯正ができるので、したいと思うのですが、7ヶ月後に日本に帰国予定です。
 帰国後治療の続きを貴医院でしていただくことは可能でしょうか?また、料金はどのようになりますでしょうか?
 ご回答よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 治療そのものに関しての引き継ぎは、問題はございません。しかし、治療計画は、治療の後戻りが出来ないことをを考え、しっかりした矯正歯科専門医にてお受け下さい。
 費用は引き継ぎ時点から清算しての請求になります。
 ただ、治療装置の違いから、歯に装着する装置の変更がある場合があります。その時には装置代が再びかかります。
 また、日本での費用は帰国後18〜24ヶ月(?)の治療費、および保定期間の2〜3年の管理費および噛み合わせの治療に関する責任を引き継ぐことの費用も含めての請求になります。
 なお、オーストラリアの7ヶ月間の治療費を、最初の契約で正確に決めておかないと、全期間分の全額請求もしくは返金額が大変少ない場合がありますのでご注意ください。
質 問
[2005年11月21日] かなり難解な歯の状態なのですが、診てくださるでしょうか?治療をお願いできる場合、矯正ならどのくらいの頻度で通う必要がありますか?
 歯の事でかなり悩んでいます。
 入れ歯かインプラントしかない、もしくは歯並びが悪いので矯正もしなければならないような状態です。でも怖いし恐ろしくお金もかかりそうなので、転勤になってから歯医者に行っておりませんでした。
 それでもこのままではいけないと思い、どういった治療をすればいいのか、相談に乗ってくださる歯医者さんを探しておりました。こちらには、『駅前歯医者.com」から発見し、メールを書かせていただきました。
 矯正も視野に入れて考えております。かなり難解な歯の状態なのですが、診てくださるでしょうか?
 また、治療をお願いできる場合、矯正ならどのくらいの頻度で通う必要がありますか?教えてください。あまり参考にならないかも知れませんが、携帯でとった画像を送信します。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 上下ともかなりの乱杭歯の様子を呈していますので、将来入れ歯かインプラントにならないよう、矯正歯科治療をされるのが最適かと思われます。恐ろしいとのことですが、少なくとも治療による痛みに関しては、過去の治療法に比べ激減しています。
 治療法は、写真から判断して左上の歯が一本足りないことと、他の部位の乱杭歯の程度を考え、あと3本の永久歯を抜歯する必要があります。
 治療期間は当院ではおよそ2〜2.5年ほどです。その間、最初の2〜3ヶ月は2〜3週間ごとの来院で資料の作成とお口に装置を装着します。その後6〜8週間間隔の治療、終わりの方になりましたら4〜6週間の来院が必要になります。
 さらに矯正装置を撤去後に、歯の後戻り予防のための期間があり、その保定期間が2〜3年で半年ごとの来院が必要です。
質 問
[2005年11月20日] 6歳の子供の前歯の下の歯茎から1ミリぐらいのグラグラのものが生えて来ているんです。調べても「過剰歯」とは違うみたいで。これって何なんですか?
 今日6歳の子供の歯を磨いていてビックリ。前歯の下の歯茎から1ミリぐらいのグラグラのものが生えて来ているんです。調べても「過剰歯」とは違うみたいで。これって何なんですか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 年齢と部位から判断するとやはり過剰歯、永久犬歯の先端、乳歯の残根の可能性が考えられます。一度お近くの歯科医院にてX-rayを撮影してもらって下さい。
 すぐに鑑別出来ますので、早めに受診されることをお勧めします。
質 問
[2005年11月19日] 銀色のマルチブラケットを使用した方が歯の為には良いのでしょうか?またもし透明のマルチブラケットで治療した場合、ワイヤーも透明(白?)にしてもらう事は出来るのでしょうか?
 初めまして。ホームページを拝見し、歯科矯正について教えていただきたい事がありメール致しました。どうぞ宜しくお願い致します。 
 私は現在27歳です。学生の頃から歯並びの悪さを気にしていて、20歳頃から顎関節症の症状が現れ始めた為、23歳の頃に歯科矯正を始めました。
 当時の先生のお話によりますと、私の場合は上顎が少し小さく、歯がうまく収まりきれていないと言う事と右側の奥歯上下がかなり内側に押しやられており、おそらく右ばかりを下にして眠ったり、右ばかり頬杖をついたりするなどの長年の悪い癖が原因でそうなったのではないかとの事でした。右側の奥歯は上下がほとんど噛み合っていない状態です。
 更に私は正常な人よりも下顎が若干前に出ているものの、下の歯が全体的に内側に向いて生えている為、何とか上の歯よりも引っ込んでいる状態であるとの事でした。ですから矯正をする事によって歯を正常な位置に戻すと上の歯よりも下の歯が前に出てしまう可能性がある、と診断をいただき、矯正を始める前に、外科手術で顎を引っ込めた方が良いかどうか、大学病院に検査に行きました。
 結果は、その時点では手術をする程ではないので、そのまま矯正を始める事になりました。はじめに10ヶ月ほど舌の動きについての指導(舌が常に前歯に当たっていたので) などをしてもらい、それから親不知を3本抜きました。残りの1本(右上)は歯茎からまだ出てきていなかったのでそのうち生えてきたら抜きましょうとの事で抜きませんでした。(今も生えてきていません。)
 そして、いよいよマルチブラケットを付ける段階になったのですが、当時通っていた病院では、透明のマルチブラケットは銀色のものに比べて費用が高く、更に先生が「銀色のものの方が器具が丈夫で、歯もスムーズに動くからそちらを勧めますよ」とおっしゃっていて、先生の言う事に従わないのも何だか悪い様な気がして、でもどうしても銀色の装置をつける事に抵抗があった私は、その時点で治療をやめてしまいました。そしていま現在に至ります。
 でも最近になって歯並びが更に悪くなってきている様で、前歯の中心が顔の中心とずれています。もともと生まれつき鼻が顔の中心よりも若干ずれているので余計に気になってしまいます。見た目・健康面を考えて、やはりきちんと矯正をしなければいけないのかとずっと悩んでいます。
 先生に教えていただきたいのは、
 @写真を見ていただく限りで、私はやはり矯正しなければいけない状態か
 A矯正をするなら当時通っていた病院で続けてもらった方が良いか
 B当時の先生がおっしゃっていた様に、銀色のマルチブラケットを使用した方が歯の為には良いのか
 C親知らず以外にもさらなる抜歯が必要か
 Dもし透明のマルチブラケットで治療した場合、ワイヤーも透明(白?)にしてもらう事は出来るのか
 E笑ったときに上の歯茎が見えるのですが、それは歯科矯正に伴って目立たなくなるものなのか
 と言う6点です。
 一生付き合う歯ですので、見た目も健康面でも良くなりたいと考えています。
 質問が長くなり申し訳ありません。どうぞ宜しくお願い致します。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 1)まず矯正歯科治療の有無に関しましては、必要があると思われます。本来 上の歯が頬側にあるべきですが、上顎が狭窄しているため、右側の噛み合わせが上下で逆になっています。そのため左右とも噛みやすいのではなく、食事のときどちらか噛みやすいほうが方がでてくると思います。
 2)矯正歯科治療はどこでもかまいません。ただ以前の歯科医院のほうが費用が若干安くなる可能性はあります。
 3)写真を拝見する限り他の部位の抜歯は必要ありません。
 4)矯正歯科治療そのものに直接銀色も透明も関係ありませんが、ワイヤーとブラケットとの摩擦が問題になります。確かに銀色のブラケットの方が摩擦は少なく、破損がないのは確かです。しかし、摩擦が一番少ないのは Low force Low friction デーモンシステムのようなセルフライゲションのブラケットのほうが歯のためには良いです。
 5)歯に透明の装置を装着しても、ワイヤーは金属色です。どうしても見栄えを気になされるのであれば舌側矯正治療しかありません。
 6)一般的な矯正歯科治療で歯茎の露出(ガミースマイル)の改善は少し可能です。完全に見えなくなるような治療が可能かどうかは、他の手段を用いることが可能かどうかに依ります。これに関しては、資料をとられた矯正歯科専門医の先生にお尋ね下さい。
 文章を読まさせて頂く限り、何件かの矯正歯科専門医にご相談され、お話し合いされてから治療をして頂く先生をお決めになられてはいかがでしょうか。
質 問
[2005年11月18日] 八重歯の目立つ歯並びを、審美目的で安易に前歯6本をブリッジにしてしまいました(約10年前)。その際奥に入り込んでいた左右の2番を抜歯し、画像のように歯茎がくぼんでしまいました。今から矯正・インプラントで、これらを解消する手立てはありますでしょうか?
 八重歯の目立つ歯並びを、審美目的で安易に前歯6本をブリッジにしてしまいました(約10年前)。
 その際奥に入り込んでいた左右の2番を抜歯し、画像のように歯茎がくぼんでしまいました。
 その事も悩みの種ですが、もう一つ。
 矯正で歯の位置を動かさなかったのだから当然ですが「まっすぐ」「入れ歯の様」に感じています。
 また6本連結の違和感もあります。
 今から矯正・インプラントで、これらを解消する手立てはありますでしょうか。宜しくお願いしま
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 現状を解決するのに2通りあると思われます。
 まず第一は抜歯した歯の部分を矯正で閉鎖すること、もうひとつは抜歯部位にインプラントを植立することです。
 抜歯した前歯の骨の状態と下の歯の噛み合わせにより、どちらが良いか矯正歯科専門医にご相談下さい。
 どちらにしても前歯の6本ブリッジは、切断し矯正治療後に再製することになります。
質 問
[2005年11月16日] 
上前歯の歯並び(歯の大きさの不揃いによるがたがた)と、上の前歯2本の舌側傾斜による顎の痛みが気になっており、このような場合の矯正治療は可能でしょうか?
 歯について2点気になっていることがあります。
 (1)上前歯の歯並び(歯の大きさの不揃いによるがたがた)。
 昔からずっと気になっており矯正治療ができるものなら治療したいと考えていたのですが、このような場合の矯正治療は可能でしょうか。
 (2)噛みあわせ
 2年前に耳のうしろから顎にかけて痛みを覚えたことにより病院にかかりましたときに、噛み合わせの問題を指摘されました。
 そのときは精密検査をしたわけではないので正確にはわからないとの前置きの上で、前歯が上下ともに内側に入り込み(いわゆる出っ歯の反対?)噛み合わせがずれた状態で前歯と奥歯が深く噛み合わさっているために顎に負担がでているのではないかとの診断を受けました。(その時以降は顎に痛みを覚えたということはありません。ただ、口を大きく開けたりすると耳の下近くで顎がゴキっと小さな音をたてることが時折あります。)
 お忙しい中恐れ入りますが、矯正治療の可否、期間、費用などの目安をお教え頂けますでしょうか。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 1)上の前歯のがたがたは、矯正可能です。
 2)上の前歯2本の舌側傾斜による顎の痛みは、このような噛み合わせの方に良く見かけられことです。対策として、前歯2本を唇側へ移動させ、下顎の骨が楽な位置に誘導します。その後、顎の関節の位置を確認し、その位置で噛み合わせを作り直します。
 治療は可能ですが、期間は下の骨の誘導のための時間とずれの大きさによりますので、2〜3.5年ほど掛かります。
 費用は、当院の矯正費用を参考にして下さい。
質 問
[2005年11月14日] 9歳の息子のことでお聞きします。上の歯の前から4本目(永久歯の奥歯)が180度さかさまにはえていると言われました。1本だけを180度向きを変えることが可能なのか、またどの時期に治療するのがベストなのか、放って置いた場合どうなるのか教えてください。
 9歳の息子のことでお聞きします。
 今日虫歯の治療で歯医者さんに行ったところ、上の歯の前から4本目(永久歯の奥歯)が180度さかさまにはえていると言われました。ほかの歯はそれほど歯並びが悪くないのですが、その歯だけ180度ひっくり返った状態ではえてるそうです。
  大人になるまでほって置くと何らかの不都合が生じる可能性があるので、完全にはえきっていない今のうちに矯正で治療したほうが良いとのことでした。
 見た目にはよくわからないのですが、1本だけを180度向きを変えることが可能なのか、またどの時期に治療するのがベストなのか、放って置いた場合どうなるのか教えてください。
 よろしくお願いします。  
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 上の歯の前から4本目というと第1小臼歯だと思われます。
 治療法としてはいろいろと考えられますが、私が治療するとすれば、リンガルアーチSMCエッジワイズブラケットを併用することになるでしょう。
 治療の時期はすべての永久歯が生え揃って隙間なく並んでしまうと、いったん回転させるためのスペースを作る必要が生じるため、それ以前の方がよいと思います。
 放って置いたらどうなるかとの質問に関しては断言できる悪い影響はわかりません。
 厳密にいうと本来の生え方に比べると下の歯との噛み合わせがしっくりこないわけですから、将来的には物を食べる際のあごの動きに制約があったり、顎関節に問題が生じる可能性はあります。
 個人的には90度ねじれている方が問題が多いと考えます。
 文面だけからでは判断しかねますので、主治医に将来的な影響についてもう少し詳しく聞かれることをお勧めいたします。
質 問
[2005年11月13日] 現在アメリカで歯列矯正をしています。去年の8月からはじめ、1年3ヶ月が経ちました。そこで最近気になっているのが、歯と歯の間のすき間です。先生にはすき間は今よりは小さくなると思うが、完璧には埋まらないといわれました。
 現在アメリカで歯列矯正をしています。
 去年の8月からはじめ、1年3ヶ月が経ちました。そこで最近気になっているのが、歯と歯の間のすき間です。先生にはすき間は今よりは小さくなると思うが、完璧には埋まらないといわれました。又、歯を4本抜いているので、歯のすき間はしょうがないと言われました。私としては、完璧な歯になると楽しみにしていたので、かなりガッカリです。また、日が経つにつれて、歯茎が上に上がって、歯の部分の歯茎の三角がなくなって、さらにすき間は広がっているように思います。
 歯科で、歯茎の他の部分の一部を移植して、埋めることもできるかもしれないといわれました。でも、こんなことまで普通やるものなんでしょうか?日本では、そういった事例はありますか?なんだか、そんなことをしなければいけないなんて思ってもみませんでした。
 日本でも、歯列矯正において、歯にすき間が残るのは仕方がないことなのですか?それとも私がかかっている先生が、いい加減なのでしょうか?私の磨き方にも問題があるのでしょうか?上下の前歯4本です。時に気になるのは前歯2本です。
 ちなみにもとは、不正咬合で、八重歯が2本ありました。そのため、左右とも前から2番目の歯が奥に引っ込んでいる状態でした。下の歯は込み合っていて、重なっている状態でした。
 宜しくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 抜歯でできた隙間は、基本的にすべてなくして終わるのが普通です。ただし、例外として上下の歯のサイズのアンバランスや極端に小さな歯がある場合などは、どうしてもどこかにスペースを残して終わらざるをえないことがあります。
 また成人の患者さんは、矯正治療後に抜歯した部位に再度スペースができやすい傾向があります。
 もうひとつ貴方がお悩みになっている歯の間の隙間は、前歯にできるブラックトライアングルと呼ばれる隙間です。これも成人の方に起こりやすい隙間で、避けることは困難です。
 解決法としては、その先生の言われる移植か、あるいは歯を削って形態を変えることによって閉じる方法があります。
 前者より後者の方が簡単ですが、歯の形態や歯のサイズなど条件が整っている必要があります。そのあたり、主治医と相談されてみたらどうでしょうか。
質 問
[2005年11月12日] 息子はピエールロバン症候群で口蓋裂がありました。口蓋列の手術は終わり、永久歯が1本生えた状況です。矯正というより顎を大きくできたらと思っています。
 息子はピエールロバン症候群で口蓋裂がありました。
 口蓋列の手術は終わり、永久歯が1本生えた状況です。
 かかりつけ医で大きなレントゲンを撮ってもらったところ、前歯の上の永久歯が90度横を向いていることがわかりました。
 そのままで生えるのかどうかはわかりませんができるだけ早く矯正してやりたいと思います。
 矯正というより顎を大きくできたらと思っています。
 こちらの方法は息子に有効でしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 前歯の矯正については生えてきてからの対処で十分だと思います。
 それよりも貴方が考えておられるように下顎の成長を促す治療の方を優先する必要があります。
 ピエールロバン症候群は下顎の成長が悪く、小さいのが特徴です。
 基本的にまず、骨格のコントロールを行ない、上下のあごのバランスをとる治療を行ないます。(当院ホームページー早期治療−出っ歯参照)
 程度によりますが、極端に小さい場合は,将来的に時期をみて顎骨延長法を行なう可能性もあります。
 顎骨延長法についてはお悩み相談2005年9月27日でお答えしていますのでごらん下さい。
 通常の矯正治療では限界のある患者さんには非常に有効な治療法です。
 当院の提携している神戸市立中央市民病院先生はこの治療法に精通されている先生です。
質 問
[2005年11月11日] 先日、左顎の骨に違和感を感じ、骨がポキポキと2回鳴って、その後、急激に下顎が前に出て、かみ合わせもおかしくなりました。まるで顎が外れたような感じです。こんな風に急に顎の位置が前にずれることがあるのでしょうか?
 
初めまして。
 以前から、左の顎が時々鳴ることがありました。
 先日、左顎の骨に違和感を感じ、骨がポキポキと2回鳴って、その後、急激に下顎が前に出て、かみ合わせもおかしくなりました。まるで顎が外れたような感じです。
 こんな風に急に顎の位置が前にずれることがあるのでしょうか?食事もままならない状態です。
 口腔外科の先生に話しても「そんなことはない、気のせいだ」と一蹴されてしまい、困っています。
 急に受け口がすすむことってあるのでしょうか?またこれを解消するにはやはり外科手術でしょうか?
 よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 下顎が急に前に出たことから想像しますと下顎の関節頭が脱臼し、あごが外れた状態になったのではないでしょうか。
 以前から顎関節症の症状のひとつであるクリック音もあったようですから、関節を取り巻く環境に問題(関節円板のずれ、関節頭の変形など)があると思われます。
 口腔外科の先生にとりあってもらえなかったとのことですが、大阪でしたら大阪歯科大学か大阪大学歯学部の付属病院口腔外科へ行かれたらどうでしょうか。
 診てもらった上で、矯正や外科的処置が必要かどうか判断してもらって下さい。
質 問
[2005年11月10日] 6才の子供ですが、下の乳歯が上の乳歯よりも1本多くはえております。下の歯が、1本多いことで永久歯に生え変わる際に歯並びに影響を与えるのでしょうか?
 6才の子供ですが、下の乳歯が上の乳歯よりも1本多くはえております。
 歯科医でレントゲン撮影し、永久歯は通常の本数あることを確認しました。
 下の歯が、1本多いことで永久歯に生え変わる際に歯並びに影響を与えるのでしょうか?
 今後どのように対応すれば良いのか分かりません。
 アドバイスをお願い致します。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 下の乳歯が一本多く、永久歯の本数は正常ならば、乳歯を抜く時期が問題になります。
 本来は永久歯の萌出に導かれながら、乳歯が抜けていきます。
 下の乳歯が多ければ、都合よく自然に抜けない可能性があります。
 永久歯が正しくはえてこなければ(唇側、舌側もしくは捻れてはえてくれば)、早めに乳歯を抜いてもらってください。
質 問
[2005年11月9日] 1歳2ヶ月の娘なのですが、前歯2本の両隣りの歯が半分被って後ろから生えています。その後ろの歯も後ろからずれて生えてきている様に見えます。自然に治るものでしょうか?
 1歳2ヶ月の娘なのですが、前歯2本の両隣りの歯が半分被って後ろから生えています。その後ろの歯も後ろからずれて生えてきている様に見えます。
 おしゃぶりをしているせいでしょうか・・それとも、9ヶ月ぐらいから風邪や気管支が弱く、離乳食も柔らかいものを与えていた事が多かったからでしょうか・・
 自然に治るものでしょうか・・
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 子供さんのお口の成長には段階があります。
 1歳2ヶ月は、固形の食事をとるための口唇と手の訓練の時期で、相互の協調も出来るか出来ないかの頃です。
 手もしくはスプーンにて、口唇へ食べ物をうまく運び協調運動を獲得する時です。
 食べ物を食べるときに口を閉じる力を獲得する時期です。
 それら(捕食)が上手にできるようにする時です。
 正しい捕食ができれば、舌と唇との調和もうまくいき、正常な口の発育につながります。
 今は、歯並びを全く気にされることはないです。
 歯並びをチェックする時期は(治療する時期ではありません)は3歳以降で十分です。
質 問
[2005年11月8日] ブラジルで矯正をつけるというのを考えているんですが、つけてアメリカに戻ってきてから治療を続けるというのは可能なのでしょうか?
 ちょっとお聞きしたいのですが、今アメリカに住んでいて、2月からブラジルに2ヶ月ほど行く予定なのですが、ブラジルで矯正をつけたほうがアメリカでつけるより安いと聞いて、ブラジルで矯正をつけるというのを考えているんですが、つけてアメリカに戻ってきてから治療を続けるというのは可能なのでしょうか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 アメリカとブラジルの事情に関し詳しくありませんが、一般的に2ヶ月ブラジルで矯正治療をしても安くはならないと思われます。
 ひとつには矯正歯科費用は装置の値段ではなく、噛み合わせの改善過程の費用だからです。
 また矯正歯科治療には、まず治療計画のための資料採取と診断が必要になり、およそ1ヶ月ほどの時間を要します。その後矯正歯科治療のための装置を装着します。
 2ヶ月の滞在でブラジルにて装置を付けたとしても、アメリカに戻ってからの診断が異なったり、装置そのものの変更の可能性もあります。そうなればブラジルでの治療が全く無駄になります。
 出来れば最初から一貫した矯正歯科医院での治療をお勧めします。
質 問
[2005年11月7日] 子どもの頃から、上の歯と下の歯ががっちり突き合っている状態の不正咬合です。上の奥歯が1本分、下の歯とかみ合っていません。下顎も若干、突出しています。
 子どもの頃から、上の歯と下の歯ががっちり突き合っている状態の不正咬合です。
 上の奥歯が1本分、下の歯とかみ合っていません。下顎も若干、突出しています。
 気にはしつつも、矯正は考えずに来ましたが、最近、きちんと歯をかみ合わせると、額関節がとても疲れます。結果、常に前歯を少し隙間を空けた状態になっています。
 今さら、とは思うのですが、関節の音も気になるので治療を考えています。どういった治療法が適切なのか、また、どのような設備のある歯科に相談すればいいか、アドバイスを頂けるとありがたいです。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 歯並びの矯正には、顎関節が正しい位置を確認して行う必要があります。
 顎関節の位置がずれていれば修正してから矯正歯科治療を行います。それには顎関節を考慮した治療を行っている矯正歯科専門の医院で、診てもらうことをことをお勧めします。
 最低条件として、全ての患者さんの顎関節の位置を確認するため、歯の模型を咬合器にマウントして顎関節の位置のチェックすることが必要です。ずれていれば、顎を正しい位置に誘導するためのスプリント治療を行い、さらに必要であれば下顎の運動路のチェックを行こないます。それから歯並びの治療に移行しています。
 治療方法としては、いろいろな方法がありますので、何件かの矯正専門医でご相談され、治療方針をお聞きになられてお決め下さい。
質 問
[2005年11月6日] 6歳の娘の相談です。右上の6歳臼歯が生えてきているのですが、その手前の乳歯を押し上げているようで、このままだとその乳歯が前歯より先に抜けて隙間ができてしまうようです。
 6歳の娘の相談です。
 右上の6歳臼歯が生えてきているのですが、その手前の乳歯を押し上げているようで、このままだとその乳歯が前歯より先に抜けて隙間ができてしまうようです。
 近所の歯科で診察してもらうと、隙間を放っておくと永久歯が生えてきたときに、歯並びが悪くなる可能性があるといわれました。そのため、隙間に開いたままにするための矯正を勧められています。
 方法としては、スペーサーをセメントで固めて固定するので3万円くらいと言われましたが、妥当な方法&値段でしょうか。
 また、今の段階でそのような処置をする方がよろしいのですか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 6歳臼歯が前の方に傾斜して、乳歯の根っこを吸収して生えてくると、どうしても将来噛み合わせが悪くなります。
 悪化しないよう隙間を維持する必要があります。隙間を維持する方法として何通りかの方法がありますが、その方法により治療する時期が異なります。
 また、右上の6歳臼歯をスペーサーにより固定さえすれば、6歳臼歯が正しい位置に生えるのかどうか、他の部位にも障害が生じる可能性がないのかどうかでも装置が変わります。
 目標は将来全ての永久歯が虫歯や歯周病もなく、噛み合わせも良い状態が維持出来ることです。
 他の部位の状態もふまえ、装置と時期に関しもう一度担当の先生とお話合い下さい。
質 問
[2005年11月5日] 矯正を始めて、十日ぐらいになりました。今上顎を広げる装置(内側にU形になってるもの)をしていますが、三日ぐらい前から食べ物の味がちょっとわからなくなりました。
 矯正を始めて、十日ぐらいになりました。
 今上顎を広げる装置(内側にU形になってるもの)をしていますが、三日ぐらい前から食べ物の味がちょっとわからなくなりました。
 これってやっぱり矯正装置と関係あるんでしょうか?(通っている歯科に相談してみましたがはっきりした答えをくれなくて。。)
 ほっといたら戻ってくるのか、それとも装置を違うもので換えたほうがいいのか悩んでいます。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 同じ装置かどうかは分かりませんが、当院でも上顎を拡大する装置はよく使います。
 しかし、今まで食べ物の味が分からなくなったという患者さんからの訴えは記憶にありません。
 内側の装置は、物を食べたり、発音する時に舌が当たるため、一時的に感覚がなくなっているのかもしれません。
 慣れるまでは少しは時間がかかります。
 もちろん個人差がありますが、目安は1〜2週間でしょう。
 それ以上経っても変化がないようなら、装置の設計の変更や他の装置に変えてもらうことも考えてもよいかもしれませんね。
 担当されている矯正の先生に状況を詳しく説明して対処してもらって下さい。
質 問
[2005年11月4日] 顎が正常な位置にくることで、顔が変わり、先生は美人になると仰っているんですが、そんなにかわるものなんでしょうか?正直、歯並び・噛み合わせもさることながら、美容面でも外科矯正に惹かれています。しかし、手術は経験が無く、全身麻酔に関しても恐怖心があり、術後の痛みの程度も心配なんです。
 こんにちわ。
 私は、中学生の頃見た目上歯並びが気になり、上歯だけ一年ほど矯正しました。その折り、先生から下顎が発達しすぎていて、顎をきらないと噛み合わせは治らないと助言戴きました。しかし、その時は両親の反対と手術に対する根拠のない恐怖心から、手術は断念しました。
 しかし、歯医者さんにかかる度に外科矯正を進められて、迷いが生じてきました。噛み合わせが悪いと何がどうなるのかも心配です。このままだと何か悪いことになるんでしょうか?また、顎が正常な位置にくることで、顔が変わり、先生は美人になると仰っているんですが、そんなにかわるものなんでしょうか?正直、歯並び・噛み合わせもさることながら、美容面でも外科矯正に惹かれています。
 しかし、手術は経験が無く、全身麻酔に関しても恐怖心があり、術後の痛みの程度も心配なんです。
 たくさん質問してしまって申し訳ないです。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 噛み合わせが悪いことによる弊害は、歯磨きがしにくいために虫歯や歯周病になり歯の寿命を縮める、発音のしづらさ、消化気管への負担、口臭、見た目が悪いことによる心理的影響などがあります。
 どれも命に関わるような問題ではありませんが、生きて行く上では大事なことです。
 手術に対する恐怖心はあって当然だと思います。(お悩み相談回答2005年2月6日参照)いろいろな考え方があると思いますが、最終的に決めるのはあなたです。
 顔貌の変化は元の骨格のずれが大きいほど劇的に変わります。
 全身麻酔に対する恐れがあるのも当然だと思いますが、手術までに病院からも手術についてのお話もあり、皆さん前向きになられています。その後、先生方のサポートのもと全身麻酔により眠ってる間に手術は行なわれますから、あっと言う間の出来事のように感じられるようです。
 また術後の痛みや腫れに関しては、手術時間に左右されるところが大きいようです。
 当院では神戸市立中央病院(http://www.kcgh.gr.jp/~dental/2dental/)にお願いしていますが、ここの先生は腕が良く、この夏休みに手術された方で、実質3時間半でした。
 外科矯正その1の患者さんと同じように3ケ所の手術をしましたが、手術後8日で退院されました。
 費用や手術内容に関しては、お悩み相談回答2005年2月5日4月21日を御覧下さい。
質 問
[2005年11月3日] こちらのホームページにあった症例1と、受け口をのぞいて同じケースですが、下あごが横にずれています。入院と手術は、どこか別の病院になりますか?また費用はどのくらいかかりますか?
 こちらのホームページにあった症例1と、受け口をのぞいて同じケースですが、下あごが横にずれています。
 入院と手術は、どこか別の病院になりますか?
 また費用はどのくらいかかりますか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 当院では外科手術は神戸市立中央市民病院に依頼しています。
 お願いしている先生は腕が良く、手術時間が短いので患者さんの肉体的負担が少なく、皆さん1週間から10日程度で元気に退院されています。
 私も患者さんの手術に立ち会い、あごの位置の最終チェックをするようにしています。
 費用および治療内容についてはお悩み相談2005年2月5日4月21日を参考にしてください。
 御希望がありましたら相談の予約をおとり下さい。
質 問
[2005年11月2日] 5歳を迎える孫ですが先日一緒に行った行きつけの先生の説明では舌が大きく下顎を押す状態で舌の下側を切る必要があるとのことでした。現在舌の運動をさせるように言われましたが口の外へ出しての運動では上へはかなり出ますが下は少ししか出ない状態です。
 5歳を迎える孫ですが先日一緒に行った行きつけの先生の説明では舌が大きく下顎を押す状態で舌の下側を切る必要があるとのことでした。
 現在舌の運動をさせるように言われましたが口の外へ出しての運動では上へはかなり出ますが下は少ししか出ない状態です。
 歯並びも少し間隔が空いているような気がします。
 先日ですが少し受け口が見えました。
 現在手術は一応断っておりますが対処の方法、時期などお教え下さい。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 舌が大きいとのことですが、極端に大きくない限り、舌は大きさよりも正しい動きができているかどうかの方が重要です。
 受け口でもあることから想像しますとお孫さんの場合は、低位舌といって舌が絶えず下方にあり、下の前歯を前方に押している状態と思われます。
 舌はその先を上の前歯の根元に付けているのが、本来の正しい位置です。
 理想を言うとMFTという、舌を含めた口の周囲の筋肉のトレーニングを行なうことにより治すことができます。(当院ホームページーMFT参照)
 トレーニングによっても改善しないようならその時点で外科的に切除することを考えることが多いです。
 できればMFTを行なっている専門医を紹介してもらい、受け口のことも含め、相談されることをお勧め致します。
質 問
[2005年11月1日] 6歳男の子なのですがレントゲンを撮ったところ下の歯の前歯2本の永久歯がない歯胚がないといわれました。矯正などを行うことで見た目は支障がなくなるのでしょうか?
 6歳男の子なのですが今日歯医者さんに行ってレントゲンを撮ったところ下の歯の前歯2本の永久歯がない歯胚がないといわれました。
 まだ1本も永久歯が生え変わっていないため生えてきてから生え方などをみながら様子を見ましょうといわれました。
 もし、隙間が大きいときは矯正などをやるようにしてみましょうといわれました。
 矯正などを行うことで見た目は支障がなくなるのでしょうか?
 また、レントゲンで永久歯が映ってない場合これから生えてくる可能性はないのでしょうか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 矯正治療や補綴処置を行なうことにより最終的に見た目だけでなく、機能的にも改善できますからご安心下さい。
 矯正を希望されて来院される方にはお子さんのように歯が先天的に欠如していることが原因で来られる方よりも、歯並びが気になって来院され、検査をして始めて歯が足りないことが分かるケースの方が多いように思います。
 どちらにせよそのような場合、様々な角度から診て治療方針を決めることになります。
 先天的に欠如している歯が何本かということはもちろん、凸凹があればその程度、骨格的に上あごと下あごの位置関係はどうかなどです。場合によっては矯正単独でなく、補綴処置(ブリッジやインプラントなど)を併用しなければならないこともあります。  
 これから生えてくる可能性については6歳という年齢から考えますと、小臼歯や第2、第3大臼歯は今の時点でレントゲン上で確認できなくても生えてくる可能性はあると思いますが、前歯となると少し難しいかもしれません。
 永久歯が全部生えそろうまで待つのではなく、たとえすぐに矯正を始めなくても定期的な観察によって開始の適切な時期を待つのは重要なことです。
質 問
[2005年10月31日] 抜歯をして隙間が開いてしまっていたところが詰まってきて噛みあわせが悪くなり受け口がひどくなってきました。そのせいか顎関節がカクカク音がなるようになり昨日顎がはずれてしまい関節円盤がずれて月曜日に大学病院に治療しにいくことになっています。
 私は不正咬合のため7歳〜18歳まで矯正をしておりました。
 16歳頃より経過を見るために半年ごとの通院になったのですが毎回経過だけを見ている診療に不信感を抱き18歳のころに通院をやめてしまいました。
 その後徐々にですが抜歯をして隙間が開いてしまっていたところが詰まってきて噛みあわせが悪くなり受け口がひどくなってきました。
 そのせいか顎関節がカクカク音がなるようになり昨日顎がはずれてしまい関節円盤がずれて月曜日に大学病院に治療しにいくことになっています。
 見てもらった歯科では顎関節症といわれたのですがやはり噛みあわせが悪くなったせいなのでしょうか?再び顎が外れてしまうのではないかととても不安です。
 また顎変形症の治療もしたいのですがこれから再び矯正することは可能なのでしょうか。
 複雑な質問ですみません。よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 文面からではどの歯を抜歯されたのかわかりませんが、抜いたままの状態で放置するとその前後の歯が抜歯したスペースに倒れ込み、噛み合わせが狂ってきます。(お悩み相談2004年12月12日参照)抜歯後に顎関節症になったのでしたらその当たりが原因の可能性はあるでしょう。
 再度の矯正治療に関してはもちろん可能です。骨格性の受け口であれば顎変形症として外科手術を併用して治療することもできます。外科矯正の方が顎関節にとっても良い結果になるかもしれません。
 問題は抜歯でできたスペースをどうするかです。歯を動かすことによって閉じるのか、ブリッジやインプラントなどの補綴処置を行なうかなどいろいろな可能性があります。
 詳しくは顎変形症の外科矯正を扱っている矯正専門医に行かれ、話を聞かれる事をお勧め致します。
質 問
[2005年10月30日] 28歳です。矯正したいと考えているのですが、上顎は裏側から下顎は表からして頂きたいと考えています。費用は分割できるということですが、その際は、ローンとかクレジットとか利用しないといけないのでしょうか?
 はじめまして。28歳です。
 歯の矯正をずっと考えていて、ホームページを拝見させてもらいました。
 もうすぐ親知らずを抜歯しようとしているところです。
 それが終われば、矯正したいと考えているのですが、上顎は裏側から下顎は表からして頂きたいと考えています。
 質問なのですが、費用は分割できるということですが、その際は、ローンとかクレジットとか利用しないといけないのでしょうか?
 それとも、病院に毎月支払いすればいいのでしょうか?
 ローンとか通すのは抵抗あるので、教えて頂きたく思います。
 よろしくお願い致します。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 これから矯正治療を行おうとされている患者様にとっては費用に関しましては気になることも多いかと思います。
 当院は費用の設定は全てネット上でもオープンにしておりますので費用に関しては
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして頂いております。
 具体的には上顎を裏側装置にすると検査費用+基本装置料+再診料の総計、となり、仮に約3年間の治療とすると、基本装置料が 735,000ですので、総額900,900円となります。(全て税込み)
 平均的に言って再診が30回を超えることは希ですので、上記の数字を超えるこ とはあまり無いと思います。
 また基本装置料に関しては原則1年、最長2年までの分割が可能です。この分割は当院にて処理いたしますので金利、手数料はかかりません。(ローン、クレジットなどの会社を経由する必要はありません)
 分割方法は期間(回数)による均等割を推奨 しておりますが、パターンはご相談(ボーナス時のお支払いなど)に応じております。
 以上、参考になれば幸いです。
質 問
[2005年10月29日] 上顎の右の側切歯が、スペースがたりないのかねじれた状態になってしまいました。写真を見ると、下顎もがたがたですね。写真でわかる限り、私にはどのような治療(抜歯の有無など)になるのか教えていただければ嬉しいです。
 はじめまして。
 上顎の右の側切歯が、ねじれています。
 乳歯が抜けない頃に、乳歯よりも奥側に歯が生えてきてしまい、歯科では乳歯が抜ければ自然と前に出てくると言われたのですが、スペースがたりないのかねじれた状態になってしまいました。
 もともと中切歯が大きいので、横から見るとビーバーのように…。
 写真を見ると、下顎もがたがたですね。
 写真でわかる限り、私にはどのような治療(抜歯の有無など)、治療年数、費用がかかるのかを教えていただければ嬉しいです。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 送って頂いた写真を拝見致しますと特に下顎のがたがたの程度が大きいようです。
 これは歯列が狭窄しているためです。
 写真では臼歯の咬み合わせが確認できませんが、上下歯列の幅がかなり違うため、しっかりと噛めていないのではないでしょうか。
 治療法としては下顎の歯列の左右への拡大が必要でしょう。
 本来の幅まで拡大することにより、スペースもでき、小臼歯を抜歯しなくてもきれいに並ぶと思われます。
 ただ、写真だけでは前歯の正確な位置や角度、上下の大臼歯の位置関係がわからないこと、顔の写真からはやや口元が出た印象を受けることなどから、小臼歯4本の抜歯という選択肢も考えられます。
 治療期間は2年から3年。
 費用は当院ホームページー矯正費用を参考にして下さい。
 矯正専門医で実際に状態を診てもらい、さらに詳しい話を聞かれることをお勧め致します。
質 問
[2005年10月28日] 2才になる娘がいますが 常に口が開いています。開咬のような気がします。奥歯が生えそろうまで様子を見ましょうと言われましたが私たち親がしてあげられる事などあれば教えていただけませんか?
 2才になる娘がいますが 常に口が開いています。
 いろいろ調べましたが開咬?のような気がします。
 奥歯はかめていますが前歯では物が噛めません。
 奥歯が生えそろうまで様子を見ましょうと言われましたが私たち親がしてあげられる事などあれば教えていただけませんか?
 おしゃぶり、哺乳瓶は最近やめました。
 よろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 最近までおしゃぶりや哺乳瓶を使用していたのならそれが原因の可能性が高いと考えられます。
 やめることにより自然に治ると思われますのでしばらく様子を見て下さい。
 2才という年齢では歯並びについては長時間、歯に力が加わるような習慣をつけないように注意するぐらいでいいでしょう。
 それよりもこの年齢からは虫歯を作らないように飲み物やおやつの取り方に工夫する方が大事です。
 通常6歳頃に永久歯に生え代わりますが、その頃に開咬の状態であれば矯正専門医に診てもらうことをお勧め致します。
質 問
[2005年10月27日] 12月で7歳になる息子が、下顎の6歳臼歯の手前左右とも2本ずつ先欠と診断されました。今は一般歯科に通院していますが、先欠の治療は矯正歯科の領域なのでしょうか?
 12月で7歳になる息子の事でご相談します。
 つい先日歯の定期健診で下顎の6歳臼歯の手前左右とも2本ずつ先欠と診断されました。
 突然のことでびっくりしているのですが、今はなるべく乳歯に虫歯などを作らず長く使い、10年後ぐらいをめどにどうするか考えましょうと言われています。
 今は一般歯科に通院していますが、先欠の治療は矯正歯科の領域なのでしょうか?
 もしそうだとしたら今の主治医に紹介状などをお願いして転院したほうがいいのでしょうか?
 そのタイミングなどもあるのでしょうか?
 まわりに同じ悩みを持っている人がいなくて、あまりにも情報が少なく困っています。
 費用の面とかどのくらいかかるのかも心配です・・・。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 6歳臼歯の前方というと第2小臼歯になりますが、よく先欠になる部位です。
 確かに永久歯が先欠の部位の乳歯は、長期間抜けないで残ることが多いため、虫歯を作らず注意することは大事なことです。
 ただ、将来を考えた場合、その部分だけではなく、全体の噛み合わせを総合的に診て対処する必要があります。
 上下の骨格にずれはないか、上下の歯の噛み合わせにずれはないか、永久歯が生えるのに十分なスペースがあるか、他の部位に先欠の歯はないかなどを考慮しなければなりません。
 上記の問題がないようなら、乳歯を抜けるまで使用し、抜けた段階で補綴処置(ブリッジやインプラントなど)をするという考え方でもよいでしょう。
 しかし、そうでない場合は永久歯が生えるまでに矯正学的にしておいた方が良いことがあるかもしれません。(当院ホームページー早期治療参照)
 主治医に紹介状を書いていただけるのでしたらとりあえず早めに矯正専門医を紹介してもらうことをお勧め致します。
質 問
[2005年10月26日] 私の口元は唇の周りがもっこりしています。上下とも歯茎が前に突出しています。父もそうなので、遺伝だと思います。こういうのって治るんですか?その場合費用はどのくらいかかりますか?
 初めまして。ご相談させて頂きます。
 私の口元は唇の周りがもっこりしています。上下とも歯茎が前に突出しています。父もそうなので、遺伝だと思います。こういうのって治るんですか?
 その場合費用はどのくらいかかりますか?どんな方法で治すのでしょうか?参考のため教えて下さい。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 口元の突出を治すためには4本の小臼歯を抜いて前歯を後方へ引っ込める方法と外科手術を併用して骨ごと後方へ引っ込める方法があります。
 前者は治療期間は2年から3年、費用は当院ホームページー矯正費用を参考にしてください。(お悩み相談2005年8月17日8月28日参照)
 後者は期間はやはり2年から3年、費用は条件さえ満たしていれば矯正、外科手術ともに保険の適用になります。(治療の考え方ー外科矯正、お悩み相談2005年2月5日参照)
 骨格そのものが極端に出ている場合は外科手術が必要ですが、ほとんどの場合は歯を引っ込めるだけでも口元はかなり改善します。
 くわしくは矯正専門医で診てもらった上で説明を受けられたらよいでしょう。
質 問
[2005年10月25日] 小学2年(8歳)の娘のことでご相談します。反対咬合でかつ前歯の咬み合わせができず咬み合わせても5〜6mmほど間が開いています。ムーシールドで矯正可能でしょうか?
 小学2年(8歳)の娘のことでご相談します。
 反対咬合でかつ前歯の咬み合わせができず咬み合わせても5〜6mmほど間が開いています。
 どのような矯正方法がありますか?
 ムーシールドで矯正可能でしょうか?
 どうぞよろしくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 反対咬合の治療は歯だけを動かす場合と骨格のコントロールを行なう場合があります。
 その治療方針を決めるためにはまず検査を行ない、その結果を基に診断する必要があります。(当院ホームページー検査内容参照)
 診断結果に基づいて装置を決定し、治療を開始することになります。(各種装置の紹介ー受け口に使用する装置、早期治療ー受け口その1その2参照)
 強い骨格性の反対咬合でなければ、ムーシールドで治療を行なうのは可能だと思いますが既製品ではなく、口のサイズに合わせて作ったものが必要です。
 文面からだけではお嬢さんの状態を正確に把握できませんので、早めに矯正専門医を訪ねられることをお勧め致します。
質 問
[2005年10月24日] 七歳娘なんです、上の前歯2本が下の歯のうちにはいってます。乳歯のとき、矯正したのですが、永久歯が生えてくると中に入りました。ムーシールドで治せますか?
 七歳娘なんです、上の前歯2本が下の歯のうちにはいってます。
 乳歯のとき、矯正したのですが、永久歯が生えてくると中に入りました。
 ムーシールドで治せますか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 ムーシールドは筋肉の力を利用した機能的装置のひとつです。
 骨格的な要素の強い患者さんには効果があまり期待できません。
 文面からだけでは骨格的な問題がある受け口か、そうでないか判断がつきかねます。
 顔のレントゲンなどの検査が必要です。(当院ホームページー検査内容参照)
 また、乳歯で矯正されたとのことですが、受け口の場合はあごの成長を見ながらの長期間にわたる継続的な治療が基本です。(お悩み相談ー5月16日6月12日参照)
 とりあえずは矯正専門医を尋ねられ、現在の状態を診てもらうことをお勧め致します。
質 問
[2005年10月23日] 仕事柄もありどうしても舌側矯正を希望していますが、上前歯2本のみの部分矯正の場合、舌側からも可能でしょうか?その場合、歯のどこからどこまでを装着するのでしょうか?
 私は全体的な歯並びはよいといわれるほうですが、上前歯2本のみが出ているのが気になっております。
 上前歯2本は人から見れば気にしない程度かもしれませんので、そんなに激しく出ているわけではないですが、横から見るとやはり出気味ですし前歯2本が大きめです。
 実は県内の病院で一度診てもらいました。
 方法としては
 @短期間の部分矯正(前歯2本は大きいので少し削り形を整えて隙間を作って矯正)と
 A神経を抜いての差し歯の2選択と言われました。
 私としては歯自体は綺麗な方ですしできれば神経は抜きたくないので部分矯正を希望しています。
 仕事柄もありどうしても舌側矯正を希望していますが、担当医の先生は、矯正なら舌側は喋りづらい、食事などデメリットが大きいので唇側から、あるいは差し歯を勧められるので、どうしても自分の希望と意見が合わず不安で相談させてください。
 もちろん実際診察していただかないと判断難しいことと思いますが、上前歯2本のみの部分矯正の場合、舌側からも可能でしょうか?
 その場合、歯のどこからどこまでを装着するのでしょうか?
 大体の期間と費用の目安も合わせてお教えいただけますとありがたいです。
 以前京都に住んでおり、今も月に数度は行きますので、現住所は遠方ですがご相談させていただきました。
 お忙しいところ恐れ入りますが、お教え頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 舌側矯正は可能ですが、部分矯正の場合、治療方法、費用、期間に問題が生じます。
 舌側矯正治療の仕方は二通りあります。
 (1)前歯の二本の幅を削ってその隙間に前歯を入れる方法。この場合 大きな障害はないですが、削る量が問題です。
 (2)歯を全く削らずに上あご全体を少し広げて前歯を並べる方法です。この場合下の歯との噛み合わせも問題となりますので、上下とも装置を装着する必要があるかもしれません。
 装置は歯並びの程度にもよりますが、(1)で6〜12本、(2)では14〜28本の歯に装着することになります。
 期間は多分6〜12ヶ月程度です。
 費用はどのような治療をするのかにより異なります。
 また、どうしても舌側矯正は施術調節に時間が必要となりますので、前歯二本の治療でも唇側からの治療に比べ費用と期間が余分に掛かりまいす。
 (1)の治療方針で削る量に問題がなければよいですが、(2)でしたら仕事柄の事情もお有りでしょうが、費用と期間を考慮して短期間で済む唇側からの治療をお勧めします。
質 問
[2005年10月22日] 8月から矯正をはじめました。受け口で下顎がまえに出ている為上顎と下顎の外科手術を行います。手術は来年の夏ごろになると言われました。それまでは術前矯正になります。手術が保険適用となる期間には個人差があるのでしょうか。
 8月から矯正をはじめました。
 受け口で下顎がまえに出ている為上顎と下顎の外科手術を行います。手術は来年の夏ごろになると言われました。それまでは術前矯正になります。
 わたしの場合歯並びはよい状態なので、術前を半年ほどにし、術後に時間を長くかけることもできるかも。とはじめの段階では言われましたが、保険適用の問題で一年後となりました。
 悩んでいた受け口が治ると分かり少しでも早く手術をしてもらいたいです。
 矯正器具を下の歯にもつけているので、余計に口が閉じにくくなったというのもあります。また夏ごろは仕事の休みをとりにくい時期でもあります。
 病院や手術を担当していただく先生にはとても満足しています。手術が保険適用となる期間には個人差があるのでしょうか。半年で手術、には保険が適用されないのでしょうか。また保険が適用されなくても早い段階で実費で手術を行った場合今まで適用された矯正代なども適用外になりますか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 手術が保険適用になるかどうかに関して、期間は関係ございません。
 しかし、手術ができるように矯正するのには、期間がどうしてもかかります。
 というのは手術後に上と下の歯がしっかりと噛み合う様に調節する必要があるからです。
 そのための上下の噛み合わせを作るのに、歯を少しずつ動かして行いますので時間が必要です。
 その期間が早くとも1年ほど掛かりますが、その方が手術後の状態が安定します。
 ただ、手術の時期はお仕事の関係もあると思いますので、もう一度担当の先生とお話し合いをされたらいかがでしょうか。
質 問
[2005年10月21日] もうすぐ京都に引っ越すので、引っ越してから矯正を始めたいのですが、費用の分割は、手数料なしということですが、ローンとか申し込まないといけないのでしょうか?
 もうすぐ京都に引っ越すので、引っ越してから矯正を始めたいのですが、費用の分割は、手数料なしということですが、ローンとか申し込まないといけないのでしょうか?
 それとも、貴院に毎月支払えばよろしいのでしょうか?
 ローンは使いたくないので、ご回答よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 当院の費用に関しては、引き落としシステムを利用しています。
 1〜24回支払いが可能です。
 ローン会社等を介しませんので、金利手数料は頂いていません。
質 問
[2005年10月20日] 現在30歳ですが、下の前歯4本だけを矯正し直すことは可能でしょうか。もし、可能であれば、費用や期間などの目安を教えて下さい。
 現在30歳ですが、10歳〜13歳の時に矯正をしていました。
 リテーナーになったとき、友達から「入れ歯だ」とからかわれたことが原因で、学校では全くつけなくなりました。
 多分、そのせいだと思うのですが、治療直後はきれいだった歯並びが、今は下の前歯4本がガタガタになってしまっています。
 幸い、上の歯は元に戻ったりしなかったのですが、その分、この下の歯が気になってしかたありません。
 下の前歯4本だけを矯正し直すことは可能でしょうか。
 もし、可能であれば、費用や期間などの目安を教えて下さい。
 できれば、目立たないように裏側に装置をつけたいのですが、裏側につけた場合と表側につけた場合とで費用の違いはどのくらいになるでしょうか。
 宜しくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 下顎の前歯の乱杭歯の矯正は可能です。
 期間も程度によりますが、唇側治療でおよそ6〜12ヶ月です。舌側だともう少し時間が掛かります。
 問題は矯正後の安定性です。
 見た目に歯が揃っていても、下の前歯が崩れてきた原因がどこかにあるはずです。それが上の歯に原因があるならば、上下に装置を装着しなければなりませんし、期間もかかります。
 費用に関しては期間により異なりますので、診断をうけられた医院でお聞き願いますでしょうか。
質 問
[2005年10月19日] 小3の娘は矯正治療中ですが、抜歯し、犬歯(まだ生えていません)を前に持ってくる矯正方法に抵抗を感じております。
 はじめまして、小3の娘の歯についてのご質問があります。現在、矯正治療中ですが、先日、先生より上前歯左右2本目の根っこが添付画像の黄色線のように内側から曲がっているとのこと。
 このまま矯正してもうまく矯正されない可能性があるため、抜歯し、犬歯(まだ生えていません)を前に持ってくる矯正方法をするとのこと。
 以前、娘は2才ぐらいのころ、事故で上前歯乳歯2本とも、押されて歯茎の中へ入ってしまい、口腔外科にて抜歯した経緯があり、現在の永久歯が生えてくるまで乳歯がない期間が長かったことがあります。
 これが原因でこのような症状となってしまうことがあるのでしょうか?
 また、永久歯を抜くことに抵抗があります。
 それから、もし、抜歯して矯正した場合、犬歯が前歯の2本目となることにも抵抗を感じております。
 大変お忙しいとは思いますが、よろしくお願い致します。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 問題は二点あります。
 一番目が上顎左右側切歯(前歯の二本目の歯)の歯根の彎曲の程度です。
 将来犬歯も含め6本の歯が、ある程度均等に並ばすことが必要です。これは一生涯歯が安定しているためには必要です。
 それが出来ないよう様な彎曲でしたら、やはり抜歯が必要になります。
 さらに彎曲による永久歯の歯の根っこの吸収の有無です。
 現在もしくは将来歯根の吸収の可能性があればやはり抜歯になります。
 つぎにいつ抜歯するかどうかを判定する時期が問題になります。
 これは時間の経緯による歯根の彎曲の変化を見ながらになりますので、担当の先生にじっくり説明を受けられて判断して下さい。
質 問
[2005年10月18日] 9ヶ月になる息子の前歯が3本しかないようなのです。永久歯も3本のままなのか心配です。
 9ヶ月になる息子の歯について悩みがあります。
 6ヶ月位から下の前歯が2本生え、次に上の歯が本来2番目に生える所に八重歯らしきものが生えてきました。
 その後、上の前歯が3本生え、上の歯が合計4本になりましたが、やはり上の歯の一番最初に生えてきた歯が八重歯らしく、前歯が3本しかないようなのです。
 永久歯も3本のままなのか心配です。
 今の段階で歯医者に行った方が良いのでしょうか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 結論からお話いたしますが、今歯科医院に行く必要はございません。
 重要なのは、永久歯に先天的欠如があるかどうかと、全ての歯が正しい位置に虫歯もなくきちんと生えてくるかどうかです。
 先天的歯牙の欠損に関しては小学1年生ごろにレントゲンで確認してもらえば判ります。
 その後、それに対する対策を講じれば問題はございません。
 ただ、将来もしかして先天的歯牙が存在するかもしれないつもりで、乳歯を大切にして頂くことは重要です。
 そのためには、虫歯もなく、永久歯が将来きちんと生え揃う様にお口の中を管理してもらう必要があります。
 さらにお子さんのお口の成育をしてもらえるようにして頂けまたら幸いです。
 成育とは、単なる虫歯予防ではなく、子供や保護者が主体となり、お子様の心と身体の発達をお口を通して支援して行くシステムです。
 先天的歯牙欠損の有無に関わりなく、早く成育の支援をしていただけるような歯科医院を見つけて頂いて、ともにお口の発育を見守って頂けますでしょうか。
質 問
[2005年10月17日] 上の歯の前歯の真ん中と下の歯の前歯の真ん中が写真のようにずれており、上の歯が右に傾いて生えている状態になっていました。あごを矯正で、元の状態に戻すことはできるのでしょうか。
 小学生から中学生までの間神戸のほうに住んでいて、家の近くの矯正歯科へ行き、上の歯(真ん中の歯から、ひとつ右の歯)が一本足りないために受け口になっていたのを直してもらっていたのですが、差し歯をしてもらい、かみ合わせが直った後、歯科に行くのを面倒くさがるようになって、治療を最後まで終わらせず、ほっておいてしまいました。
 高校生の頃に、あごが左によっているのに気づき、見てみると、上の歯の前歯の真ん中と下の歯の前歯の真ん中が写真のようにずれており、上の歯が右に傾いて生えている状態になっていました。
 あごを矯正で、元の状態に戻すことはできるのでしょうか。
 それにはどれくらいの時間がかかるのでしょうか。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 学会出張中でしたので回答がおくれまして申し訳ございません。
 あごを元の位置に戻すことが可能かどうかのお尋ねですね。
 歯の上下の真ん中を合わせることは可能ですが、あごの骨そのものの位置と形態を変化さすことは出来ません。
 歯の位置のみをを変化さす治療は、およそ1〜1.5年です。
 写真では問題がないと思われますが、あごの骨を変化させるには、外科手術を伴いますので、ますので、期間は矯正歯科専門医にご相談下さい。
質 問
[2005年10月16日] 治療費のことですが、ムーシールドそのものは5万円台ということをネットで調べたのですが、基本料として数十万かかってしまうのはなぜですか?
 治療費のことですが、ムーシールドそのものは5万円台ということをネットで調べたのですが、基本料として数十万かかってしまうのはなぜですか?
 また、その他に診察の度に調節料を支払うということですか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 医院によって料金体系に多少違いはありますが、当院の場合、基本料金とは矯正治療の終了、つまり治るまでに使用するすべての装置(外科矯正に移行した時と保定装置を除く)と技術料ということになります。
 ムーシールドは扱ったことがありませんので詳しいことはわかりませんが、基本的に矯正装置は口の中に入れるだけで治るというものではなく、毎回の調整や管理が必要になります。
 その際必要になるのが調節料です。
 矯正装置とは電気製品や衣類のように買ってきてすぐに本来の機能を使えるような性質のものではなく、検査、診断の後、適切な装置が選択され、調節によって効果を発揮するものです。
 そしてその装置でよい結果が得られない時は、他の装置に変更して結果を出さなければなりません。(当院ホームページ-各種装置の紹介参照)
 また矯正治療の終了とはすべての永久歯がきれいに並んだ時点を指します。
 特に受け口の治療においては成長による後戻りがあるため、かなり長期にわたる観察が必要になります。(お悩み相談ー2005年5月16日参照)
 たくさんの装置を使用するのがよいと言うわけではありませんが、早期治療においては最後まで責任を持って治療するためには複数の装置を用いることになります。
 矯正の費用とは装置の費用というよりは、治すための費用と考えて頂くのがよいと思います。
質 問
[2005年10月15日] 総額はいくらくらいになりますか。費用は分割可能でしょうか。可能な場合、手数料・金利等はかかりますか。
 はじめまして。
 歯列矯正を考えていますが、費用のことについて教えてください。
 上下とも裏側装置にすると、総額はいくらくらいになりますか。
 また、どちらか一方を裏側にすると、どのくらいになりますか。
 費用は分割可能でしょうか。
 可能な場合、手数料・金利等はかかりますか。
 どのような分割方法になるのかも教えてください。
 よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 費用に関しては
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして頂いております。
 具体的には上下顎とも裏側装置にすると
 検査費用+基本装置料+再診料の総計、となり、仮に約3年間の治療とすると、
 52,500円+840,000円+3,150円X36回=1,005,900円となり、どちらか一方(通常上顎のみ)の場合、基本装置料が735,000ですので、総額900,900円となります。(全て税込み)
 平均的に言って再診が30回を超えることは希ですので、上記の数字を超えることはあまり無いと思います。
 また基本装置料に関しては原則1年、最長2年までの分割が可能です。
 この分割に金利、手数料はかかりません。
 分割方法は期間(回数)による均等割を推奨しておりますが、パターンはご相談(ボーナス時のお支払いなど)に応じております。
 以上、参考になれば幸いです。
質 問
[2005年10月14日] 娘は現在小学2年生で8歳です。現在受け口で、ムーシールドを使用して治療中なのですが、1.5ヶ月で一晩中装着できたのが2日間だけでした。あとは、30分〜1時間装着した日が10日程度でした。その間、前歯八本がはえかわり、受け口が治ってしまいました。このことは、ムーシールドによって治ったと思われるでしょうか…
 娘は現在小学2年生で8歳です。
 よろしくお願いいたします。
 現在受け口で、ムーシールドを使用して治療中なのですが、1.5ヶ月で一晩中装着できたのが2日間だけでした。
 あとは、30分〜1時間装着した日が10日程度でした。
 その間、前歯八本がはえかわり、受け口が治ってしまいました。
 このことは、ムーシールドによって治ったと思われるでしょうか…
 元々、はえ替わった際に治るものだったのでしょうか?
 このまま治療は続けるべきか悩んでおります。
 回答の方して頂けたら嬉しく思います。
 宜しくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 乳歯列で受け口でも永久歯に生え変わる際に半分近くが自然に治ると言われています。(研究発表により割合は多少変わります。)
 ただ、骨格的な要素が強い受け口であれば、骨格の改善を目的に早期に治寮を開始する方が良いと考えられています。(当院ホームページー早期治寮受け口参照)
 お尋ねのムーシールドによって、受け口が治ったかどうかは文面のみでは判断できかねます。
 使用時間が短いことを理由に疑問をもたれているようですが、年齢が低ければ低いほど簡単に変化が起こります。
 低年齢では歯の動きだけでなく、あごの位置も容易に変化するからです。
 今後の治寮の継続に関しては骨格的な不正がどの程度なのか、前歯の噛み合わせだけではなく、永久歯が並ぶスペースがあるかなど様々な観点から検討する必要があります。
 受け口の場合は成長による後戻りがあるため、通常、治寮は長期間にわたることが多くなります。
 治寮に入る前、検査結果をもとに、上記の点に関しての説明があったと思いますが、改めて今後の見通しを聞かれた上で慎重に判断されたらよいかと思います。
 受け口の治寮についての質問は過去にもありましたので御覧下さい。(お悩み相談ー5月16日6月12日参照)
質 問
[2005年10月14日] 保険が効くため、ドイツにて歯科矯正をしようかと考えておりますが、残りの滞在期間が1年6ヶ月のため、帰国後に日本での治療の継続が必要かと思います。そうした場合、ドイツで購入した装置などは継続して使用することができるのでしょうか?
 はじめまして。
 現在、会社の転勤により、今年の4月からドイツに来ており、約2年間こちらに滞在する予定です。
 そんなにひどい歯並びというわけではないのですが、自分から見て中央二本の歯のすぐ左側の上下の一本ずつの歯が後ろにずれており、上下ともにそこだけ凹んだようになっています。
 こちらでは保険が効くため、こちらの知り合いに勧められて、ドイツにて歯科矯正をしようかと考えておりますが、残りの滞在期間が1年6ヶ月のため、帰国後に日本での治療の継続が必要かと思います。
 そうした場合、ドイツで購入した装置などは継続して使用することができるのでしょうか?
 それとも日本に帰国後、装置も含めて一から始め直す必要があるのでしょうか?
 日本の歯医者さんから見れば、日本製ではない装置と治療方法での途中からの転院という形になりますので、正直言ってあまりいい印象を持たれないのではないかと思っております。
 日本にてドイツの治療方法はサポートしないなどと言われてしまうと帰国後に困ってしまいますので、教えてください。
 よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 海外にかかわらず、国内でも転院の際には、付けている装置がどうなるかは患者さんにとって気になるところだと思います。
 私の場合、装置はそのまま使える場合は極力使用しますが、治寮をスムーズに進めるために付け替えることが多くなります。
 それ以外にも治寮方針の変更をすることもあります。
 日本人と白人では、骨格の違い等により治寮目標が変わってくるからです。(お悩み相談ー10月2日参照)
 写真を拝見致しましたが、小臼歯を4本抜くか、あるいは抜かないで治寮するか微妙なケースのようです。
 また転院の際の費用については、治寮の進度に応じて費用を請求することになります。
 上記のような問題はありますが、いずれにせよ矯正専門医であれば引き継いで、治寮を継続してくれますので安心して下さい。
 なお、その際できるだけ最初の資料(レントゲン、模型等)を貰ってくることを忘れないで下さい。
質 問
[2005年10月14日] 上下の歯を矯正し始めて1年半になります。下の前歯の並びが不満なのと、かみ合わせが悪くなり、担当医に相談しましたが改善しませんでした。転院した場合「半額は返せます」ということですが、35万程度の返還ではこちらの金銭的負担が大きくなってしまいます。
 上下の歯を矯正し始めて1年半になります。
 下の前歯の並びが不満なのと、かみ合わせが悪くなり、担当医に相談しましたが改善しませんでした。
 そこで矯正指導医の資格を持っている先生に診断してもらったところ、「上下の正中があっていないし、かみ合わせもあっていない。あまり上手な医者ではない」と言われました。
 担当医に転院したい旨、自分が求めていた矯正結果が得られないので治療費を全額返還して欲しい旨を伝えました。
 すると「半額は返せます」ということでした。
 しかし半額といっても35万円程度なので、転院してもかみ合わせが悪い以上、上下の矯正をやり直さなければいけない可能性もあるので、35万程度の返還ではこちらの金銭的負担が大きくなってしまいます。
 このようなケースは最近多いと聞きますが、矯正歯科としてはどのような対応が一般的なのか教えてください。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 一般的に、引っ越しや転勤のため、医院を代わる場合は治療の進度に応じて引き継ぎ先の先生に患者さんから頂いた費用の一部をお渡しすることが多いようです。
 あなたの歯並びの元の状態がどのようだったか、また現在の状態がどのようかがわかりませんが、1年半が経過しているとのことですので治療の段階からすると半分以上が経過しているものと推測されます。
 そうすると通常の転院であれば半分の返金は妥当と思われます。
 ただおっしゃるように治寮が不完全でこれ以上の改善が見込めない場合は話が違ってきます。
 その場合、その先生が現在改善を試みている途中なのか、平均的な矯正医であれば改善できる程度の不正なのか、あなた自身の非協力等の治寮の進行を妨げる要素がなかったかなどの点が問題になります。
 当院においても年間に何人もの方が治寮の途中にセカンドオピニオンを求めて来られますが、その際のコメントには非常に神経を使います。
 矯正治寮ではスポーツの試合と同じように、流れが非常に重要です。
 治寮途中の1時点の状態を見せられても、一般的な治寮手順に基づいた推測はできますが、治寮をされている先生の考えやそこまで至る過程が見えない場合があるからです。
 例えばスムーズに治寮が進む場合はAからBへと段階が進みますが、なんらかの理由でBへ行けない場合はいったん遠回りでもB'という手順を経ることになります。
 そうなると一時的に本来の道からはずれ、噛み合わせも悪くなることがあります。
 そこから軌道修正を行ないながら本来の目的地に着くように治寮を続けることになります。
 もし現在のあなたの状態が、先生の治寮技術の問題でなく、そういった迂回した段階であれば転医するより現在の先生に引き続き治寮をしてもらった方が良い結果になるかもしれません。
 以上の点を参考にして他にも何人かの先生に見て頂いた上で、どの先生も同様の見解であれば、再度費用について話しあわれたらどうでしょうか。
質 問
[2005年10月13日] 6歳になる息子の上前歯2本に過剰歯があり、とりあえず大きな病院で見てもらいましたが、今後長くかかるようなら個人病院で治療をした方がいいのでしょうか?
 6歳になる息子の上前歯2本に過剰歯があり、1本は抜いた乳歯の後に生えてきていて、そのせいで永久歯が90度横に向いてかなり隣の歯によっています。
 もう1本は下から上に生えておりまだ乳歯もあり、歯茎の中にいます。
 治療方法はまず過剰歯をとって、その後の永久歯が生えてきたら矯正を始める。と聞きました。
 しかし、乳歯では本格的な矯正は出来ないらしく、何年も治療がかかるみたいです。
 とりあえず大きな病院で見てもらいましたが、今後長くかかるようなら個人病院で治療をした方がいいのでしょうか?
 そんな場合病院から紹介してもらったっ方がいいのか、自分で探したほうがいいのか悩んでいます。
 このような場合でも保険はきかないのでしょうか。
 病院によって費用も違いますか。どれ位の治療費と期間が必要ですか?
 このような場合どんな病院を選べばいいですか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 大きな病院と個人の医院では建物の大きさも勤務しているスタッフの数も大きな違いがあり、お子さまの治療を考えるとき、選択には苦慮されることと思います。
 矯正という科目でも一長一短がありどちらが良いのかとは一概には申せませんが、歯科の中でも矯正は比較的大病院と個人病院の技術差がすくないセクションです。
 何故なら矯正専門医の殆どが大学病院などでの研修経験があり、かつ、矯正治療には個人では維持出来ないような大げさな設備が治療に必要となることが殆ど無いためです。
 逆に大病院の場合、担当医は勤務医となるため、治療が長期に渡る場合途中で担当医が変わってしまう可能性があります。
 従って治療が長期になることが予想される場合、通院に都合が良く、診療時間も土日などでも治療が出来る個人の医院のほうが良い場合は有るでしょう。
 さて、この文面からはお子さまの歯並びの正確な状況は把握できませんが、6歳という年齢や過剰歯による影響などから考えますと、期間的には治療終了まで約7〜8年、過剰歯の抜歯は保険適用となりますが、矯正治療そのものには保険は利かず、これは個人病院であっても大病院であっても変わりは無いでしょう。
 費用も病院によって差は有りますが、大病院だから高いとか安いとかいったことはありません。
 費用は個人病院の一例として
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 大病院(国立大学付属病院、全国統一です)の一例として
 http://www.dent.niigata-u.ac.jp/ortho/hp/ryoukin.html
 を参考にしてください。
 個人、大病院を問わず、医院にはそれぞれ一長一短があり、医院をどう選ぶかはある意味で最も重要な選択でしょう。
 患者様の立場から治療技術の判断を行うのは非常に困難ですが、医院選びの基本は「信頼関係が樹立できるかどうか?」ということだと思います。
 手間暇は掛かるでしょうが、お子さまにとって最良と思われる医院を見つけてあげてください。
質 問
[2005年10月13日] 現在、シンガポール在住です。あるクリニックで新技術の可動式の器具で矯正するというものなんですが、短期間ででき、歯に必要以上に圧力をかけないので、痛みはほとんどないということなんです。このような治療法は良いのでしょうか?
 お忙しいところ恐れ入ります。
 ホームページを拝見し、メールさせてもらいました。
 実は現在、シンガポールに住んでいて矯正しようか迷っております。
 あるクリニックで新技術の可動式の器具で矯正するというものなんです。
 短期間ででき、歯に必要以上に圧力をかけないので、痛みはほとんどないということなんです。
 このような治療法は良いのでしょうか?
 歯が元に戻ってしまうことは考えられますか?
 お返事いただければ幸いです。
 どうぞよろしくおねがいします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 お尋ねの矯正器具はインビザラインと呼ばれる物ではないでしょうか?
 http://www.shika-kyousei.org/wire_towa.html
 このシステムは現在アメリカでかなり普及しており、来年には日本でも正式上陸する予定らしいです。
 色々と特徴はあるようですが、概略は上記HPを参照して下さい。
 現時点で矯正医としては日本での普及を期待しておりますが、これもまた他の装置同様、歯を動かす手段の一つであって、そういった意味では他の装置と変わりはありません。
 従って期間が特に短縮されることは考えにくいし、取り立てて元に戻りやすい事も無いと思います。
 ただ可撤式(自分で取り外しが出来る)ですので、確かに無理な力は掛からない(掛けようがない)ので痛みは少ないでしょう。
 正しい診断に基づいた結果として、その方法が選択されているならば、固定式の装置が歯に付きっぱなしにならない、と言った点では患者様にとって快適な装置と言えると思いますが、症例によって向き不向きがありますので、担当医とよく相談して決定してください。
質 問
[2005年10月12日] アナウンサーと塾講師というどちらも人前でしゃべる仕事をしていますので、矯正治療途中であっても、発語障害が出るような治療になるのかどうか、それになるなら回避措置はあるのかどうかが最大の心配です。
 すぐに写真がとれないので取り急ぎ文字のみで相談させていただきます。
 私の前歯の真ん中二本の「両サイドの歯」は10代のころに差し歯になったのですが、今年の夏にそのうち左の方が急に「パツン」という感覚のあとに、グラグラになってしまいました。
 それで、うちの主人も行っていた歯科にお世話になっているのですが、丁寧に見てはくれるものの、理想を追求しているような感じでまだ本格的な治療に一ヶ月以上たったいまも入っていません。
 治療方針としては、レントゲンで見ると、その差し歯の土台の歯の根っこに病巣らしきものが見えるので、とりあえず、それをはずして治療するか、あるいは、ちょうど斜め上奥の方に八重歯がはえており、それが健康なので、いっそのことその土台にしていた歯を抜いてしまい、矯正をしてはどうか、と二者択一を迫られました。
 さらに今日、初めて、そのグラグラの差し歯(いままでは前歯のサイドと仮止めする形で応急処置をしていました)を麻酔をかけてはずしてみたのですが、実はその土台がもうすでに欠けてしまっており、実際その土台を使って差し歯をするのは難しい、それならば、@八重歯を抜いてブリッジをするAやはり前歯の矯正をする、のどちらかだと言われました。
 いまはとりあえず、差し歯をもとにひっつけてもらっています。
 ここで、この歯科に相談しても(院長が矯正の専門らしく、いまの先生では詳しい話が聞けず、今度説明を受けることになっていますが・・・)解決しなかった疑問をお尋ねします。
 私は、アナウンサーと塾講師というどちらも人前でしゃべる仕事をしています。しかも、平日休日問わず、朝から深夜まで働いているため、たとえ治療途中であっても(実際前歯に一時的にとはいえかなりの隙間ができるわけですから)発語障害が出るような治療になるのかどうか、それになるなら回避措置はあるのかどうかが最大の心配です。
 矯正期間に解答が出せないのはわかりますが、フリーで仕事をしているので、「休んでしまったらもう二度と仕事はこないかもしれない」という不安な状況です。したがって矯正中だからという言い訳が聞きません。
 見た目はある程度仕方がないにせよ、とにかく仕事ができないような発語障害と痛みは困ります。勝手な言い分かもしれませんが「これが理想です」という歯科医師の話を鵜呑みにしてしまっていいのでしょうか。
 素人判断ですが、確かにスペースは一本分あくわけですから、そこにはまってくれればたしかにいいのはわかります。
 でも、緊急に歯が動く、と相談にいったのに、やれ全体の状態の検診だ、理想はこうだ、歯磨き指導だといわれて正直混乱しています。
 しかも、地方にイベントで出張することも多く時間が取れない上、わからないことだらけで困っています。他で治療を受けているのに大変失礼かと思いましたが、どうか教えていただけませんでしょうか。
 京都に住んでいるので、そちらに伺うことも可能です。よろしくお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 お仕事の関係で発語障害、痛みと治療時間の融通性でお悩みのことと思います。
 申し訳ございませんが、お口のなかを拝見しておりませんので、的確なアドバイスは出来ません。
 まず、その先生が理想を追求されておられるとお感じのようですが、歯を維持して行くにはある程度必要なことだと思われます。
 本来歯は、一生涯持つ様な構造になっています。
 それが貴方の場合、現時点ですでに問題を抱えておられます。
 今までにその問題点を解決してこられなかった結果、現在の状況を招いたのではと思われます。
 ただ、歯の治療ために生活を犠牲に出来ないのも現実です。
 それで、セコンドオピニオンをお聞きになることをお勧めします。
 どのような選択肢があるのか、何が良いのか、それぞれの長所欠点は何かをお聞きになられて判断されてはいかがでしょうか?
 次にそのためにはどのように治療して行けば良いかを、現在の先生と話合うべきではないでしょうか。
質 問
[2005年10月12日] 顎変形症の手術を前提とした矯正でもデーモンシステムであれば保険は使えないのでしょうか?
 顎変形症の手術を前提とした矯正をしてもらうために、東大阪市にある認定医のいる矯正歯科に行きましたが、そこでの院長の説明は「手術を前提とした矯正でも、保険は使えません。基本的にうちは自費です。デーモンシステムという新しい治療をするからです」と言われました。
 前もって、インターネットのワムネットで調べて保険医療機関となっていたし、認定医がいるということで、保険が使えると思って思い切って行ったのですが・・・。
 手術を前提とした矯正でもデーモンシステムであれば本当に保険は使えないのでしょうか?
 どこの矯正歯科でも使えないのでしょうか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 すべての保険医療機関で顎変形症の保険取り扱いが認められている訳ではございません。
 顎変形症の治療が保険取り扱いになる医療機関は、都道府県の指定を受けた医療機関に限ります。
 次に顎変形症保険取り扱い機関でも、全てがデーモンシステムを取り扱っているとは限りません。
 さらに、デーモンシステム取り扱い機関でも、現在のところデーモン2のみが保険適応可能です。
 また顎変形症の手術を希望されていたとしていても、口腔外科医と矯正歯科医の診断なしでは、保険適応になるかどうかは判りません。
 まず、顎変形症の保険取り扱い機関を探され、その中でデーモンシステムを取り入れられているところをお探し下さい。
質 問
[2005年10月11日] 開咬です。症状がどれぐらいなものなのか、治療するとすればどういった治療をするのか、知りたいのです。初診相談を受けたいと考えています。
 開咬です。
 症状がどれぐらいなものなのか、治療するとすればどういった治療をするのか、知りたいのです。
 多額の費用がいること、また他のお医者のお話も聞きたいので、必ず西田様のところで治療を受けるとは言えませんが、初診相談を受けたいと考えています。
 よろしいでしょうか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 開咬でお悩みとのことですが、症状により治療法は異なります。
 症状が軽ければ、矯正歯科治療単独で可能です。
 少し困難ですと、インプラント矯正を併用します。
 下のあごが歪むような重症ですと、外科矯正を用います。この場合のみ保険適応となります。
 また、開咬の原因として舌癖が存在していますと、その改善を平行して行います。
 またこのような治療法の判断はドクターにより異なります。
 詳しくは、何件かの矯正歯科医院でご相談され、納得出来るところで治療を開始されることをお勧めします。
質 問
[2005年10月10日] 13才の娘は、2年生の時から出っ歯のため矯正を始めましたが、こんなに長期間かかるのですか?
 13才の娘は、2年生の時から出っ歯のため矯正を始めました。
 まず上顎を広げた後前歯に器具をつけて押さえてきました。
 途中歯が抜け生え変わるのを待っていたりしていたためか、だいぶへこんできたものの、今度は、下の前歯に器具をつけて引っ張るいわれました。
 こんなに長期間かかるのですか?
 忙しい娘はもうやめたいし、下もじゃはずかしいと言いますし、親は金銭的に負担もかかるのですが、途中で止めることはできるのでしょうか?
 最近ではただ長引かされてるような気にさえなってきています。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 出っ歯の治療法には、早期治療としてまず上下の骨の形態と位置、上の前歯の傾斜の改善を行います。
 そして全ての永久歯が生えてきた時点で、上下の歯の噛み合わせをもう一度修正します。
 ですから、女子では早期治療後、定期の観察のみの期間を経て13〜16歳ごろに二度目の治療が開始することのは普通です。
 ただ、本来このような治療経過をたどることや、金銭的負担の総額のお話が最初の時点でなされていなければなりません。
 今までの経緯、今後の治療方法、期間、費用などをもう一度先生とお話し合いなされることをお勧めいたします。
質 問
[2005年10月9日] 受け口で悩んでます。見た目には下あごをいつも引っ込めているため、それほど酷いとは思われにくいのですが、引っ込めている影響で顎が疲れ、最近ではだるくて口を大きく開けられないこともあります。
 はじめまして、こんにちは。
 さて、私はHPで紹介されていた女性と同様に受け口で悩んでます。
 見た目には下あごをいつも引っ込めているため、それほど酷いとは思われにくいのですが、引っ込めている影響で顎が疲れ、最近ではだるくて口を大きく開けられないこともあります。
 またかみ合わせもあまり良いとは思いません。さらに左右もずれています。
 長年悩んでいたので、思い切って手術&矯正をしてみようと考えています。
 そこで相談ですが、下あごを外科手術で引っ込める場合、顎の付け根を切断する方法と抜歯する方法があるとききました。
 見た目には顎の付け根の骨が発達して長いので、前者が希望なんですが、手術可能でしょうか?
 またHPでは保険対象と明記されていましたが、私のような場合でも適用されますでしょうか?(費用的にはおおよそで結構ですが、どの位かかりそうでしょうか?)
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 本来、下あごは前方には動きますが後方には動きません。
 ただ、回転させて下方に動かしているだけです。
 ですから、常に下あごを無理に動かしておられるため、あごの筋肉が疲れやすくなっています。
 受け口で、左右にもずれているとのことなので、外科矯正の適用で保険適用かと思われますが、正確には、口腔外科医と矯正科医との判断が必要になります。
 手術適用と判断されれば治療内容により若干異なりますが、一般的に矯正歯科治療の期間が2〜3年、その間に外科の入院期間が5〜14日ほどです。
 費用は、矯正歯科が20〜30数万、外科入院費が10〜20数万ほどです。
質 問
[2005年10月8日] 前歯がビーバーのように大きく隙間があり出っ歯です。左右の歯並びも凹凸があり、八重歯もあって凄く見た目が悪いです。 このような場合どのような治療方法がありますか?
 前歯がビーバーのように大きく隙間があり出っ歯です。
 左右の歯並びも凹凸があり、八重歯もあって凄く見た目が悪いです。
 歯並びを綺麗に治したいと考えています。
 このような場合どのような治療方法がありますか。
 また、費用はどのくらいですか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 前歯に大きな隙間があり出っ歯、左右の歯並びも凹凸で八重歯もあるとのことなので、普通は小臼歯を抜歯することになります。
 ただ、抜歯したとしても前歯を正しい位置に移動さすことが不可能なときもあります。
 その場合、奥歯をさらに後ろに移動させたり、親不知があればそれを利用したりします。
 治療方針により期間も費用も変わりますので、詳しくはどのような治療方法が可能か、矯正歯科専門医でご相談下さい。
質 問
[2005年10月7日] 16歳の長男は右の小臼歯(上あご)が内側に飛び出してはえており、また、前歯もまったくかみ合っていません。上下4本を抜歯して歯列を整えるか、成人するのを待って手術をするかとの事ですが、まったくどうすれば良いのかわかりません。
 16歳の長男の事で相談します。
 8歳で受け口のため矯正治療を始め、上あごを広げるためのワイヤー(常時)と前歯をゴムで引っ張る装具を就寝時につけました。
 この治療は3年ほどで終わり、観察期間中の13歳に顎関節症になりました。
 スプリントを就寝時に装着していましたが16歳になり顎関節も良い状態ではないが安定しているので次の治療に移りたいと説明を受けにいきましたら、上下4本を抜歯して歯列を整えるか、成人するのを待って手術をするかとの事でした。
 長男は右の小臼歯(上あご)が内側に飛び出してはえており、また、前歯もまったくかみ合っていません。
 本人は奥歯で噛めるので前歯で噛み切れなくても良いと言います。
 私としましても健康な歯を4本も抜かなければならないのは不本意です。と伝えましたら、僕も残念です。顎関節症さえなかったら今頃治療が終わっているのですから。と言われました。
 息子の言うように治療を止めてしまって良いのか...まったくどうすれば良いのかわかりません。
 ご回答よろしくお願いいたします。先生は大阪市内の認定医です。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 息子さんの受け口の治療のことでお悩みの様子大変よくわかりました。
 文面から分かる範囲で答えさせて頂きます。
 受け口の治療は下あごの成長の程度により、治療が非常に困難になります。
 おそらく骨格性、特に上あごの成長の悪い、受け口だったため、夜間使用する帽子のような装置で上あごの成長を促す治療をしていたと想像します。(各種装置の紹介ー受け口に使用する装置参照)
 そして顎関節症になった為、使いたい時期に装置を使用できなかったことが考えられます。
 本題に入りますが、現在の噛み合わせは決して十分とは言えないレベルにあるようです。
 確かに奥歯で物を噛めたら日常生活に支障はないでしょうが、ブラッシングもしにくく、噛み合わせも不安定なはずです。
 虫歯や歯周病にもなりやすい状態です。
 4本の抜歯あるいは手術が必要とのことで治療の継続を躊躇しておられるようですが、総合的に判断すると続けられた方が良いと思います。
 私も小臼歯2本と親知らず4本を抜歯しましたが、矯正して良かったと思っています。
 もちろん、人それぞれ価値観が違いますから無理強いはできません。
 両方を天秤にかけてどちらに価値を感じるかです。(お悩み相談ー6月2日参照)
 現在の状態がどの程度なのか正確にはわかりませんが、もし外科矯正の適用であれば、治療はいつでもできます。
 また下あごの成長がこれ以上なければ、将来でも外科矯正以外の方法で治療できる可能性もあるかもしれません。
 今判断を下せないようなら、しばらく様子を診てから決めるのもひとつの手でしょう。
 治療方法に固執しなければ、治療はいつでもできるのですから。
質 問
[2005年10月6日] 資料作成料は相談の時に、必要になるんですか?1件では判断したくないのです。相談料だけで、お話は伺えないんですか。
 資料作成料は相談の時に、必要になるんですか?
 1件では判断したくないのです。
 相談料だけで、お話は伺えないんですか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 当院での治療の流れは、まず相談、そして希望があれば後日検査をして診断後に治療がスタートします。
 資料作成料は検査時にお支払いして頂きます。
 相談時には写真を撮り、患者さんの悩みをお聞きした上で問題点、治療の考え方、考えられる治療法、装置などの説明を行ないます。
 複雑なケースでは2通り以上の治療法を提示する場合があります。
 どの治療法を採用するかは検査後に決まります。
 相談時に検査をすることはありません。
 必ず後日検査の予約をとって頂くことにしています。(お悩み相談ー1月15日参照)
質 問
[2005年10月5日] 自分でセパレータをはずしてみたところ奥歯にそれぞれ2mm程の隙間ができていますがこれをそのままほっておいても大丈夫なのでしょうか? 今以上に噛み合わせが狂うことがあるのでしょうか。
 現在主人の転勤でアメリカに住んでいるものです。
 アメリカ在住もあと3〜5年程ということもあり以前から希望だった歯科矯正を始めることにしました。
 2週間程前に上の左右の奥歯2本ずつにセパレーターというゴムを入れ歯に隙間を作っています。
 来週からブレスが入る予定なのですが、色々とトラブルがあり急遽矯正を中止することにしました。
 自分でセパレータをはずしてみたところ奥歯にそれぞれ2mm程の隙間ができていますがこれをそのままほっておいても大丈夫なのでしょうか? 今以上に噛み合わせが狂うことがあるのでしょうか。
 又、この隙間を埋めるためにはどのような治療をすれば良いのでしょうか。
 今とても不安です。
 宜しくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 セパレーターでできた隙間を御心配されているようですが、通常その隙間は自然になくなってきます。
 隙間はゴムの弾力で歯が動いたため生じたものです。
 歯は元の位置に戻ろうとしますから心配はいりません。
質 問
[2005年10月4日] 受け口について教えてください。高いことは知っているのですが、だいたい、どの位の期間、値段がかかりますか?それと、子供には遺伝するのでしょうか?
 受け口について教えてください。
 私は、受け口で、今でも写真を撮ったり、笑ったりするときに、気になり嫌な思いをしてきました。
 ですが、矯正は高いと聞き、親に言えず、仕方なく諦めていました。
 高いことは知っているのですが、だいたい、どの位の期間、値段がかかりますか?
 それと、子供には遺伝するのでしょうか?
 今、7ヶ月になる子供がいて、この子も受け口になってしまうのではないかと、心配でたまりません。
 何か予防などありましたら、教えて下さい。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 まず期間ですが、成人の受け口の治療は通常の治療(当院ホームページー永久歯列期の治療受け口参照)でも外科矯正(外科矯正その1その2その3その4参照)でも2年から3年はかかります。
 また費用はについては当院ホームページー矯正費用を参考にして下さい。
 ただし、外科手術を併用するような骨格性の受け口の場合は保険が適用されるため通常3割負担で30〜40万円になります。(お悩み相談7月15日参照)
 お子さんの将来に関して心配されているようですが、父親か母親の骨格は遺伝すると言われています。
 年齢の低い内から心配されるのはわかりますが、しばらくは様子をみてください。(お悩み相談9月29日参照)
 お子さんの治療に関しては早期治療ー受け口その1その2を参考にして下さい。
 文面ではどのようなタイプの受け口か判断しかねます。
 一度矯正専門医に行かれ、診てもらうことをお勧めいたします。
質 問
[2005年10月3日] 7歳の女の子ですが、上の前歯の一本が八重歯のように歯茎の上のほうから生えてしまっており、その為歯並びが悪くなってしまっています。矯正歯科で早めの治療が必要でしょうか?
 7歳の女の子ですが、上の前歯の一本が八重歯のように歯茎の上のほうから生えてしまっており、その為歯並びが悪くなってしまっています。
 矯正歯科で早めの治療が必要でしょうか?
 それとも外科的処置が必要になるのでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 歯が上の方から生えてきても、自然に正しい位置に収まる場合と矯正治療をしなければならない場合があります。
 また、外科的処置が必要になるのは通常歯が生えて来ず、骨の中に潜ったままになっている時です。
 文面から想像すると外科的処置は必要ないように思います。
 早めに矯正を始める方が良いかどうかはその歯の位置、その歯だけでなくすべての永久歯が並ぶスペースの有無、骨格の状態、上下の噛み合わせの状態などにより決まり、素人では判断は困難です。(当院ホームページー早期治療参照)
 まずは矯正専門医に行かれ、診てもらって下さい。
 浜松なら私の恩師である凌雲堂矯正歯科医院の鈴木善雄先生をお勧めいたします。
 TEL0534-567-123
質 問
[2005年10月2日] アメリカ・日本問わず、ベストな歯並びは一緒で、矯正の場合の目指す並びも一緒なのですか?日本人に合う歯並びと欧米人に合う歯並びは違うんですか?
 初めまして、矯正をする予定なのですが、矯正後の歯並びについてお伺いしたいと思います。
 ベストな歯列は矯正後の自分の好きな感じの歯並びを先生に伝える必要ってあるんですか?
 例えば同じ矯正をしている人でも、ラウンド型が強く失礼ながら馬みたいな並びになっている場合(ヒラリー・ダフみたいな感じ。この人が矯正しているかどうかは分からないですが・・・、ひょっとしてこれは矯正の必要ありとか?^-^;)と、前歯2本をもとに底辺のない台形みたいなラウンドあるように思えるのですが・・・(すみません、伝わりますか??)。
 歯の機能面も踏まえてどうせなら自分の納得のいく歯並びがいいなと思うのですが、海外ですのでうまく伝えられる自信がなくて。。。
 しかもその人の歯の大きさ、あごの大きさなどで決まってしまうのだったらドクターに言う必要がないのかな。。。なんて。
 アメリカ・日本問わず、ベストな歯並びは一緒で、矯正の場合の目指す並びも一緒なのですか?
 日本人に合う歯並びと欧米人に合う歯並びは違うんですか?
 質問がたくさんで、しかもうまく説明できなくてすみませんが、是非教えていただきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 矯正治療における理想の歯列の形態はアイデアルアーチと呼ばれ、人種によって差があります。日本人と比べると白人は奥行きが深い形態で、あなたが例に挙げられているような馬蹄形です。当然、人種だけでなく個人個人でも差があります。
 例えば、歯列の幅なども違い、多少のアレンジを行なう必要があります。
 また、歯列の形態だけでなく、顔のどの位置に歯を並べるかということが重要です。
 この位置の設定によって横顔、特に口元の感じが大きく変わってしまうからです。
 横顔のレントゲン写真上の決まったポイントを結んだラインを基準にして歯の位置を決めます。
 例えば下の前歯であれば日本人に比べ、白人はこのラインより後方に配置することになります。もちろん理想的な数字があるのですが、患者さんの現在の歯並び、骨格の状態、鼻の高さ、あごの位置などによって調整します。
 結論から申しますと、専門医であれば上記のような点を考慮して最終的な咬み合わせを決めますからそう心配する必要はないと思います。
 ただし、アメリカで矯正をする場合は、できればアジア系の患者さんをたくさん治療されている先生にお任せする方が無難です。
 特に歯列に凸凹がないような症状で、小臼歯を抜歯して治療を受けられる患者さんは注意が必要です。
 なぜなら白人と同じ基準で歯を並べると口元が引っ込み過ぎる可能性があるからです。
 以上の点を参考にされ、あなたにあった素晴らしい先生と出会えることを祈っています。
質 問
[2005年10月1日] 6歳の子供のことなのですが、前歯は上下2本とも生え変わり始めてるのですが、6歳臼歯が下がやっと5m/m丸位しか見えてきてません。このまま何もしなくても生えてくるのでしょうか?
 6歳の子供のことなのですが、前歯は上下2本とも生え変わり始めてるのですが、6歳臼歯が下がやっと5m/m丸位しか見えてきてません。
 かかりつけの歯医者でレントゲンを撮って見てもらうと下の6歳臼歯はもう根がほとんどできてるのと歯茎が硬いので、歯茎を切ったほうがいいと言われました。
 このままにしておいて、出てこなかったら、ゴムで引っ張ったりしないといけなくなって、時間も費用もすごくかかるよ。と言われました。
 でも、私のかかりつけの歯医者で聞くと、遅くても出てくるはずだかななにもしなくてもいいのでは・・と言われました。
 どちらの判断が正しいのでしょうか?
 切ったほうがいいような気もしますが、子供は少し怖がってるし、切らなくてすむなら・・とも思うし。
 わからないので、教えていただけないでしょうか?
 お願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 長年多くの方の歯並びを見ていますが、永久歯列で6歳臼歯が生えていないのはほとんど記憶にありません。6歳頃に生えてくるから6歳臼歯と呼ばれるのですが、当然個人差があります。
 下は生えてきているのでしたら心配はいりません。
 とりあえず1年ほどは、様子をみておかれてよいでしょう。
 歯茎を切るのはそれからでも遅くはありません。
質 問
[2005年10月1日] 7歳の子供の上の前歯が横にではなく縦に生えてきました。矯正またはほかの手段を用いてでもこの歯を通常の歯並びにすることはできるのでしょうか?
 7歳の子供の上の前歯が横にではなく縦に生えてきました。
 見ていただいた先生によるとレントゲンではよくわかないようなのだが不必要な歯があるらしくそのせいで縦にはえてきてしまいました。
 うまく説明できませんがとにかく歯の方向が逆になってしまったんです。
 親として子供の歯並びがとても心配です。
 矯正という言葉は聞いてしってはいますが、もし矯正またはほかの手段を用いてでもこの歯を通常の歯並びにすることはできるのでしょうか? 
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 前歯がねじれて生えてくるのはよくあることです。
 また、骨の中に不必要な歯(過剰歯)があるのも私達矯正医にとっては珍しいことではありません。
 治療法としては過剰歯を抜歯した後、矯正装置をつけて歯を正しく並べることになります。
 詳しくは当院ホームページーお悩み相談9月11日を御覧下さい。
 また過剰歯の抜歯については、お悩み相談9月17日を参考にして下さい。
 自然に治ることはまずありませんので、早めに矯正専門医を尋ね、診てもらうことをお勧めいたします。
質 問
[2005年10月1日] 1歳2ヶ月の息子の歯のことです。下の歯が生えてきたのが10ヶ月頃で、現在は下2本と上3本あります。上は完全には出てないのですが、下の歯の方が前にある状態で反対咬合になっているのですが、何か今から少しでも治せる方法があれば教えください。
 はじめまして。1歳2ヶ月の息子の歯のことで相談があります。
 下の歯が生えてきたのが10ヶ月頃で、現在は下2本と上3本あります。
 上は完全には出てないのですが、下の歯の方が前にある状態で反対咬合になっているのです。
 いろいろ自分なりに調べたのですが、身内には一人もうけ口の者はいないので遺伝ではなさそうです。
 子供の癖が原因なのかと思い、気になる癖を書かせていただきます。
 子供は口を閉じていることがなく、日ごろずっとポカーンと開けたままで、ヨダレもすごく垂れています。
 たまに下唇を出すようなこともします。
 指しゃぶりというのかはわからないのですが、歯の生えていない横のところで、手の平を上に向けて人差し指と中指をかんでいます。
 ストローで飲むとき、下の歯と舌でストローを吸っているような感じで、上の歯を外側から押しているような・・うまく表現できなくてすみません。。
 他にも私が見えてないだけでうけ口になるような癖があるのかもしれませんが、寝ている時は口を閉じているので、開いて見てみたところ、やはりうけ口の状態で寝ています。
 治療を開始するにしてもまだ先のことなので、何か今から少しでも治せる方法があれば教えください。
 長々とわかりにくい文章で申し訳ありませんでした。宜しくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 1歳、2歳のお子さんの口の中をよく観察され、質問を送って来られるお母様方にはいつも感心しています。
 結論から申しますと反対咬合の治療については今は考えず、様子をみて下さい。
 年齢の低いお子さんの場合、装置もつける事が困難ですし、特別に異常な癖でない限り、今の段階で強制的に治す必要もないと思います。(お悩み相談6月12日参照)
 歯並びのことよりも、今は虫歯を作る菌の母子感染を防いだり、食事や間食、飲み物の取り方に注意するようにして下さい。
質 問
[2005年10月1日] 夫婦共々、悩んでいます。下の奥から3番目の歯が舌側に大きく傾いています。隙間は2〜3mm程度あいています。(夫婦共に同じ状況)舌にあたり不快なので抜歯か矯正をしたいです。
 現在、夫婦共々、悩んでいます。
 下の奥から3番目の歯が舌側に大きく傾いています。
 隙間は2〜3mm程度あいています。(夫婦共に同じ状況)
 舌にあたり不快なので抜歯か矯正をしたいです。
 以前通っていた歯科で噛み合わせには影響ないので抜いてもいいよと言われたのですが、決心がつきません。抜いてしまうと隙間ができることで何か障害はあるのでしょうか?
 それとも抜いてしまって良いと判断されますでしょうか?
 また、こういう場合矯正した方が良いのでしょうか?
 よろしくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 お悩みの歯は第2小臼歯と思われます。
 下の歯は前歯4本と第1大臼歯が生えた後、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯の順に前方から生えてきます。
 そのためスペースが不足している場合は第2小臼歯が並びきらず、舌側に傾いて生えてくることになります。その歯を抜くにしても、抜かないにしても矯正をする方がより良い結果を得ることができると思います。
 抜歯したまま放置すると前後の歯が抜歯でできたスペースに倒れ込んで、咬み合わせに問題が起こってきます。(当院ホームページーお悩み相談12月12日参照)
 矯正治療でこのスペースを閉じて問題が生じるのを防ぐわけです。
 もちろん不足しているスペースの程度、歯列の狭窄度、上の歯列との咬み合わせなどの状態によっては抜歯しないで並べることができる可能性もあります。
 当院でも抜歯した後に来院され、抜かずにできたのにという方が過去に何人かおられました。当然、抜歯せずに治療できるのならそれにこした事はありません。
 まずは矯正専門医を受診されることをお勧めいたします。
質 問
[2005年10月1日] 私は、出っ歯で、上の歯に追いかけるような感じで、下の歯も出ていて、上下あわせて犬歯の横の歯4本を抜いて矯正しました。ネットなどで見ると、歯を抜いた歯科矯正は、舌が収まりきれなくなって良くないみたいに書いてあるのがありましたがちゃんと綺麗にできあがるでしょうか?
 私は最近歯科矯正をしました。
 私は、出っ歯で、上の歯に追いかけるような感じで、下の歯も出ていて、上下あわせて犬歯の横の歯4本を抜いて矯正しました。
 先生には「輪郭がきれいになるし、歯も綺麗になる。」と言われたのですが、ネットなどで見ると、歯を抜いた歯科矯正は、舌が収まりきれなくなって良くないみたいに書いてあるのがありました。
 親のお金でさせてもらっているので、本当に綺麗にしたいのです。
 ちゃんと綺麗にできあがるでしょうか??教えて下さい!!よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 上下の歯が出た出っ歯を治す場合、上下左右の第1小臼歯4本を抜き、そのスペースを利用して前歯を引っ込める治療法が一般的です。
 成長がすでに止まった患者さんではそれ以外の方法では治すのは困難です。
 確かに前歯を後方に引っ込めるため舌を収める空間は少なくなりますが、収まりきれないほど大きな舌は稀です。
 私は大きさよりも舌の癖があるかどうかを重視します。
 つまり舌で前歯を前方へ押し出すような癖があると後戻りが起こりやすくなるからです。
 開咬や受け口では舌の癖があることが多いのですが、通常の出っ歯の場合はあまり心配する必要はありません。(当院ホームページーお悩み相談4月20日5月6日参照)
 4本の歯を抜かずに矯正した場合は気になる点が十分に改善されず、不満が残る結果となる可能性が高いと思います。(当院ホームページーお悩み相談6月2日8月17日参照)  
質 問
[2005年9月30日] 私は受け口だったので歯科矯正を15歳から18歳の時までしてました。抜歯をし、下あごの前歯を後ろに傾けたのですが、逆に顎が長く見えてしまう状態になってしまいました。下あごが上顎より大きく、骨を削るなどをし、下あごが収まるようにやり治したいです。
 複雑な状況なので、どこの歯科に行けばよいなかわかりません。よろしくおねがいします。
 私は受け口だったので歯科矯正を15歳から18歳の時までしてました。
 抜歯をし、下あごの前歯を後ろに傾けたのですが、逆に顎が長く見えてしまう状態になってしまいました。
 下あごが上顎より大きく、骨を削るなどをし、下あごが収まるようにやり治したいです。
 矯正終了後、歯並びが悪化してしまい、下顎が左に歯一本分ずれてもいます。
 顎関節症も、深刻ではないものの、もっています。
 外見的な問題と医学的口内問題の両面から深刻に悩んでいます。
 このような時、どういった歯科に相談すればいいですか? 
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 文面から判断しますと外科矯正で再矯正をするのがベストの選択のように思えます。
 顎関節症も改善する可能性があります。
 まずは外科矯正を行なっている矯正専門の歯科医院に行かれることをお勧めいたします。
 そうすれば提携している病院の歯科口腔外科も紹介してもらえます。
 同様の外科矯正に関連した質問には、当院ホームページーお悩み相談4月21日5月1日5月27日でもお答えしています。御覧下さい。
質 問
[2005年9月29日] 写真でみると右の中心から2本目と3本目の間なんですが、上の歯茎と下の歯茎の色が波をうった様に違うんです。現在月に一度歯の掃除をしてもらっているのですが、出血があります。歯並びか何か関係しているのでしょうか?
 写真でみると右の中心から2本目と3本目の間なんですが、上の歯茎と下の歯茎の色が波をうった様に違うんです。
 現在月に一度歯の掃除をしてもらっているのですが、出血があります。
 歯肉炎ということで治療を受けていたんですが、本当にそうなのか不安です。
 歯周ポケットは3ミリです。
 中心から二本目の歯が少し前に出ています。
 歯並びか何か関係しているのでしょうか?
 治療しても全然変化していない気がします。
 どうしたら良いでしょうか?
 教えて下さい。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 お写真から拝見すると、前歯の乱杭歯のために清掃性が悪く、歯肉炎を起こしているように思われます。
 歯並びを改善することにより炎症は治まります。
 ただ、歯並びを改善する際、非常に弱い力を歯に掛けるデーモンシステムのような矯正法を利用されたほうが良い結果を生むかと思います。
質 問
[2005年9月28日] 私は、全ての歯が虫歯による治療を受けて差し歯や冠を被せてあります。下顎はブリッジが一箇所あります。こんなひどい歯でも矯正はできるのでしょうか?矯正したいと思った理由は、噛み合わせが低くなってきて、前歯が突出してきて発音しずらくなったからです。
 こんにちわ。
 私は、全ての歯が虫歯による治療を受けて差し歯や冠を被せてあります。
 下顎はブリッジが一箇所あります。
 こんなひどい歯でも矯正はできるのでしょうか?
 差し歯に強い力をかけて良いのかということと、また上下左右の奥歯、他にも2歯つなげて冠を被せた所があることが支障するのではと心配しています。
 矯正したいと思った理由は、噛み合わせが低くなってきて、前歯が突出してきて発音しずらくなったからです。
 行き着けの歯医者さん(一般歯科)に相談すると、噛み合わせを高くすると上下の噛み合わせが変になるのでやりたくない、前歯を引っ込めるのは、差し歯の角度だけでは無理だとおっしゃいます。
 そこで矯正歯科で相談したいと思いました。
 しかしこんな治療済みばかりの歯でも矯正は受けられるのでしょうか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 差し歯でも矯正歯科治療が出来るかとのお問い合わせですが、基本的には可能です。
 ただ、ブリッジは一度切断し矯正歯科治療後に再製する必要があります。
 また奥歯の差し歯を矯正歯科治療後に再製することになったり、差し歯に矯正装置を装着した場合、矯正装置の撤去時に差し歯が一部破損する危険性などがあります。
 従いまして矯正歯科治療にて前歯の前突感を改善し、その後差し歯の再治療をしても良いとお考えならば問題はございません。
 その他の問題の可能性もありますので、一度矯正歯科専門医に直接口腔内を見てもらってお話されることをお勧めします。
質 問
[2005年9月27日] 上の歯の中心と下の歯の中心がずれているせいか、顔もゆがんでいます。治療していただく際できれば目立たない装置を使うことを希望します。
 
はじめまして、初めてご相談させていただきます。
 私は歯並びはそこまで悪くはないのですが、最近になって前歯の左一本が5ミリほど前に出てきたような気がしています。
 上の歯に隙間等はありません。
 以前から2本あるうちのこの歯が少し前には出ていたのですが、ここにきて急に気になるようになりました。
 あと、上の歯の中心と下の歯の中心がずれている(下の前歯半分ほど:こちらもほぼ5ミリくらい?)せいか、顔もゆがんでいます。
 治療していただく際できれば目立たない装置を使うことを希望します。
 あとこの場合は部分矯正が可能でしょうか?
 この9月から社会保険になり、その申請中でまだ手元に保険証が届いてないのですが、(おそらく今月末には来るとはおもいますが)最初の相談料は保険証が必要でしょうか?
 どうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 徐々に上の前歯が前に出てきていることと、上下の真ん中のずれを気にされておられるのですね。
 上下の真ん中にずれがある場合には、部分矯正ではきちんとした治療が出来ません。
 やはり上下とも装置を装着し、真ん中を一致さす治療が必要です。
 また目立たない装置の使用は可能です。
 顔も歪んでいますとありますが、どの程度なのでしょうか?
 他人からも指摘される程度なのでしょうか、それともご自身が少し気にされる程度なのでしょうか?
 顔のゆがみの程度により治療方針が変わりますので、どの程度気にされているかを直接矯正歯科専門医にご相談下さい。
 普通相談時には保険証は必要ありませんが、顔のゆがみの程度により持参された方が良い場合もあります。
質 問
[2005年9月26日] 私は、前歯に隙間があり悩んでいます。人前で素直に笑うことができません。部分的に矯正をかけるやり方があると聞いたので、写真からできるかどうか判断してもらえませんか?
 私は、前歯に隙間があり悩んでいます。
 人前で素直に笑うことができません。 
 何とかしたいと思っているのですが、歯を削って矯正をするやり方は嫌です。
 そこで部分的に矯正をかけるやり方があると聞いたので、写真からできるかどうか判断してもらえませんか?
 あと費用がどれ程かかるのか、できれば見積もりなども教えてもらえませんか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 人前で率直に笑えない原因は、前歯の隙間だけなのでしょうか?
 もし前歯の隙間だけでしたら、装置を上顎全体に装着し期間は1年以内、費用は20〜40万程度です。
 ただ、詳しくは写真のみで正確には判りかねますので、矯正歯科専門医でご相談下さい。
質 問
[2005年9月25日] 今高3です。私は見ての通り開咬で、中1の夏から1年間くらい矯正治療を行っていましたが、私の事情で治療を中断してしまいました。高校を卒業してからなんらかの形で治療をしたいのですが、手術をしないと治せないのでしょうか?

 初めまして。今高3です。
 私は見ての通り開咬で、(前歯の歯が小さいのは元からです)中1の夏から1年間くらい矯正治療を行っていましたが、私の事情で治療を中断してしまいました。
 その後、リテーナーをあまり付けていなかったせいか、今ではすっかり元通りになってしまいました。(昔よりひどくなってしまったかもしれない)
 高1の時に学校の検診で治療カードを貰ったので、昔通っていた矯正歯科に行ったところ、もう手術しないと無理かもしれない。
 大学病院でできますよ。
 と言われました。
 それ以降、なにも行動を起していません。
 高校を卒業してからなんらかの形で治療をしたいのですが、手術をしないと治せないのでしょうか?
 ちなみに矯正歯科に行ったときは相談だけだったので詳しい検査はしてません。
 後、またその矯正歯科に行くか、大学病院に行くか迷ってます。
 その矯正歯科は確かに腕がいいんですが、(確実に動いていたので)
 完璧に私の都合で中断してしまったのでちょっと行きにくいです…。
 大学病院の方は一度もそこで見てもらったことがないので心配です。
 回答お願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 前歯部の開咬でお悩みなのですね。
 写真を拝見させていただくかぎり、やはり外科手術を併用した治療をされた方がベターです。
 外科手術を併用する場合、外科手術の前後に矯正歯科治療が必要になりますので、まず矯正歯科医院で検査を受けて下さい。 その場合、貴女の過去の歯の状態をご存知である、以前に通われた矯正歯科医院に行かれた方が良いと思います。
 また、外科矯正を併用する矯正歯科治療費と外科手術費は、保険が適用されますので、その辺もご相談してみて下さい。
質 問
[2005年9月24日] 1年生(7歳)の娘のことです。娘はもともと上の前歯が3本しかないこと、あと噛み合わせで上下の歯がちょうど噛合ってしまっています。
 1年生(7歳)の娘のことでご相談があります。
 娘はもともと上の前歯が3本しかないこと、あと噛み合わせで上下の歯がちょうど噛合ってしまっていることがあり(反対交合?)とても心配していました。
 何度か医師にも相談したのですが、今のところは大人の歯が出てくるまで様子を見ましょうと言われていました。
 幼稚園の年長の時に下の2本の歯は大人の歯に生え変わり、そして最近、上の歯の1本がグラグラしていたため昨日、歯医者に行きました。
 私の今までの心配な事柄をお話をすると、レントゲン・歯の型を取りそして、グラグラしていた歯を抜き、そして今後の治療のためにもう1本の前歯もぬきました。
 最終的にレントゲンを見ながら先生のお話をきくと、前歯の1本が大人の歯も無いとのこと。
 これからの治療法は先ず下顎の成長お抑える為に頭からかぶるものをして、上は成長と同時に少しずつ歯と歯の間を空けていくために何かを?はめていくと言っておりました。
 そして、この先欠けている前歯の1本をどうするか考えましょう。といわれました。
 私は何も知識が無くどうしたらいいのか分からない状態です。
 今日、知り合いの方に話をしたら、「矯正専門で診療している先生に診て貰った方がよいのでは」と言われました。
 現在通院している病院の診療科目は、一般歯科・小児歯科・矯正・口腔外科(インプラント)・審美歯科です。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 生まれつき歯(永久歯)の数が足りないことに起因する不正咬合は、定期検診を受けている患者様の場合発見されることも早く、当HPにも数多くのお問い合わせを頂いております。http://www.hanarabi.tv/#05_6
 先天的欠如歯の場合、文字通り歯の数が足りない状況ですので通常複数の治療方針が考えられ、大きく分けると
 1.ブリッジ、インプラントなどで足りない部分を補う
 2.抜歯が必要なケースの場合、足りない部分は「抜歯されたもの」として扱う
 と言うことになり、ケースバイケースの判断となります。
 実際の治療を矯正専門医院で行うかどうかと言うことですが、お子さまの場合、現在の年齢が7歳ということですので、先欠の有無にかかわらず、長期間の治療が予想されます。
 専門医院でない場合、矯正専門医が月に1〜2度診療日を設けて診療しているのが殆どですので、治療が長期に渡ると途中で担当医が変わってしまう可能性があります。
 お子さまが掛かっておられる歯科医院の矯正の治療技術の判定は出来ませんが、デメリットとして上記のリスクは考えられるでしょう。
 反対に矯正をはじめとして小児歯科やインプラントも前向きに取り組んでいる医院であるならば、一カ所で検診や虫歯の管理など全てをまかなうことが出来るので、親御さんにとっては利便性が高いと言えるでしょう。
 ですので、まずその医院の矯正に対する姿勢や長期の治療に対する対応状況を確認し、納得が行く回答が得られれば治療を行えば宜しいでしょうし、不安が残るならば専門医に受診してみるのが良いと思われます。
質 問
[2005年9月23日] 今外国に住んでいます。私は矯正の装置をはずしてから約3年なのですが、1ヶ月ほどリテーナをせずにいたら合わなくなってしまい、夏にリテーナを日本においてきてしまい、どんどんわるくなっていくのですが、どうしたらいいでしょうか?
 今外国に住んでいます。
 私は矯正の装置をはずしてから約3年なのですが、その後リテーナをしていたんですが、1ヶ月ほどリテーナをせずにいたら、リテーナが合わなくなってしまい、夏にリテーナを日本においてきてしまい、どんどんわるくなっていくのですが、どうしたらいいでしょうか?
 もし、今の歯の形のリテーナを作ったら、そのままの形を保つことになり、前のような形には戻らないんでしょうか?
 それとも、リテーナを作ることにより、きれいになるのでしょうか?
 変な質問なのですが、やはりこのごろきになってきてしまってメールをさせていただきました。
 お願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 治療期間が数年に及ぶ矯正治療では、途中で転勤や留学などで住所が変わってしまい、通院が出来なくなることは珍しくありません。
 しかし、隣の県くらいならともかく、外国となると担当医と連絡を取るのも一苦労で大変のようですね。
 さて、現在リテーナーが装着出来ない状態のようですが、文面だけでは後戻りの程度が判断できませんので、具体的なアドバイスは困難です。
 最も確実なのは現在住んでいる所や帰国してからで再治療を受けることでしょう。
 この場合、少なくとも1〜2年の期間は通院出来る状態であることが望ましいので、今後の貴方の予定をよく考えて決めて下さい。
 また治療の方法も戻った程度によってもう一度一からやり直すやり方と、インビザラインと呼ばれる
 http://www.shika-kyousei.org/wire_towa.html
 のような「リテーナーに近い」物でも改善できる場合もあるので、主治医とよく相談してみて下さい。
質 問
[2005年9月22日] 上の前歯が、口を閉じた状態で常に出ています。治療法としてかみ合わせの改善のために歯を削っていくのがいいと勧められましたが抵抗を感じます。
 現在、歯の矯正を考えており、ご意見を伺えたらと思い送りました。
 数日前、歯がしみるので虫歯かと思い歯医者にいったのですが、虫歯ではなくかみ合わせによる痛みだといわれました。
 上の前歯が、口を閉じた状態で常に出ています。
 左の親知らずは、上下二本とも抜歯済み。
 右の親知らずは上下とも残っています。
 下の歯は横に生えており、上は現在顔を出している状態です。
 先日歯医者では、治療法としてかみ合わせの改善のために歯を削っていくのがいいと勧められました。
 数十年前、歯の矯正の相談で歯医者に行ったところ、上下あわせて4本抜かなくてはいけないとのことでした。
 今回は、抜かずに削るということですが、歯を削るということに抵抗を感じます。
 歯石取りに定期的に通っているのですが、歯の根元辺りに黒い線が入りはじめました。
 削ったことによって、歯が弱くなっているのではないか心配しています。
 抜かずに歯を削ることで、私の歯並びはよくなるのでしょうか。
 矯正をするならば、慢性的な肩こりや生理痛が治ればいいなぁと思っています。
 それには、削るのと抜くのとどちらがよいものなのでしょうか。
 この先、転勤などでこの地を離れることがあるかもしれないのですが、矯正を始めて他の歯医者に引き継ぐことはできるものでしょうか。
 削る矯正・抜く矯正、それぞれ費用・時間はどのくらいかかるものでしょうか。
 本人の希望としては、抜かずにすむのならば抜きたくありません。
 ご意見を伺えたらと思います。
 よろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 お写真の貼付、ありがとう御座いました。
 現在貴方が気にしておられる中で、最も大きな問題が「歯を抜く必要があるか、否か?」という点の様ですね。
 結論から申し上げると、この写真だけで正確に判断することは困難です。
 これから矯正治療を、と考えておられる患者様にとって、歯を抜く必要があるかないかは最大の関心事の一つでしょう。
 それと同時に治療を行う担当医にとっても診断上、もっともデリケートな判断が要求される問題でもあります。
 他のテーマ、例えば装置の種類(裏側の装置を用いるか否か、とか言うような)などは、もし不都合があればその時点でやり直せば良いだけですので、この場合失う物は時間と手間であり、最初に判断に迷いがあれば、後悔のない結果を得るための「投資」と捕らえることもできます。
 しかし、抜歯や歯を削ったりといった、一度行うと元には返れない処置を行う決定はどんなに慎重になっても慎重すぎる、といったことはありません。
 他に考えられるあらゆる可能性を考慮した上で行うべき物です。
 従って貴方の場合、この文面と写真だけで正確な判断を行うことは困難でしょう。
 そして「削るのと抜くのとどちらが良いか?」ということですが、これも簡単に判断することはできません。
 しかし、抜いたり削ったりしないと満足のゆく治療結果を得ることが困難な場合も多々あります。
 これらの処置は正確な検査に基づいて、正しい診断を行った結果として導き出される物です。
 その結果として、抜歯そのものを併用する矯正治療は成人矯正の半数近くを占めており、決して珍しい物ではありません。
 ですので、まずは貴方が充分に信頼できる専門医を見つけて、充分に納得した上で治療を行ってください。
 現在掛かっておられる先生が貴方にとって信頼に値する方なら、現在抱えておられる不安や疑問をよく話し合われることをお勧め致します。
 また期間や費用などは一例として
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にしてください。
 また転勤などやんごとなき事情の場合、転院は可能ですが、出来れば避けたい物なので、数年間は通院する体制を心がけてください。
 良い先生との出合を期待しております。
質 問
[2005年9月21日] 娘(9歳)は永久歯7本が先天性欠如です。どの病院も今は何も治療することは無く、定期的に虫歯のチェックをし、中学生高校生位に本格的にどういう治療をしていくか検討しましょう、とのことでした。本当にまだまだ放っておいて良いのでしょうか、教えて下さい。
 私の娘(9歳)のことで相談したいのですが、2年ほど前に歯並びが少し気になったので、軽い気持ちで近くの歯科に行ったところ、レントゲンで7本の永久歯が無いことが分かりました。
 それで、これから長いお付き合いになることと、多額の費用が掛かるから貯金するように言われたのです。
 いきなりのことで動揺してしまい、それから何件か病院で受診し、やはり先天性欠如ということで間違いないとのことでした。
 また、どの病院も今は何も治療することは無く、定期的に虫歯のチェックをし、中学生高校生位に本格的にどういう治療をしていくか検討しましょう、とのことでした。
 しかし、最近は前歯の1本が口の中央に来ており、また歯と歯の間が異常に広く見えて、とても心配です。
 本当にまだまだ放っておいて良いのでしょうか、教えて下さい。
 よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 突然7本の永久歯がないと言われ、さぞかし驚かれたことでしょう。
 将来的にはなんらかの補綴処置(インプラントや差し歯、ブリッジ等)が必要になると思いますが、それまでの咬み合わせの管理が重要になります。
 今、もっとも注意すべきことは虫歯を作らず乳歯を長もちさせることです。
 なぜなら欠如している歯があるとその上にある乳歯が抜けた後、前後の歯がそのスペースに移動し、咬み合わせに支障を来すことがあるからです。(お悩み相談12月12日参照)
 矯正治療をすることにより、咬み合わせが悪くなるのを防いだり、スペースを閉じることによって将来の補綴処置を容易にできる可能性があります。
 乳歯が残っている間に前歯のスペースの問題も含め、一度矯正の専門医に診てもらうことをお勧めいたします。
お 礼
 相談にのっていただき、ありがとうございました。
 近いうちに受診していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
質 問
[2005年9月20日] 先生は外科手術なしの反対咬合の矯正を行うことに関してどう思われますか?
 広瀬先生、こんにちわ。
 初めてご質問させていただきます。
 長くなりますが、よろしくお願い致します。
 小さい頃に反対交合を指摘され、両親が矯正の治療をしてくれたのですが、その当時チンキャップ(?)のようなものを被ってる児童は殆どなく、周りからの白い目に耐え切れずに2−3ヶ月でギブアップしてしまいました。
 幼い頃はそれでよかったのですが、年頃になってから歯並びのことが気になり始め、再矯正をしたかったのですが、矯正器具をつけるのに抵抗があったり、仕事や子育てに追われていたりで、40歳近くになってから、やっと矯正専門医に会いました。
 矯正医の診断によると、下顎の骨が長く、角度も急であり、外科手術なしの矯正は、今より噛み合わせが悪くなるだけだから、絶対に薦められないと言われました。
 手術を受けるしか道はないと言われ、悩みましたが、下記のような理由で断念しました。
 1)見た目は正常(下あごが出ているようには見えないという意味)なので、手術で顎の形を変える必要を感じない。
 2)手術が恐ろしい。(術後の痛み、感染症、後遺症)
 3)まだ幼い子供を抱え、1−2週間も入院できるような環境にない。
 4)前の歯は噛み合ってないけれど、もう慣れてしまったので、そのことによる不自由を感じていない。
 その後、なぜ私ほどの(軽度に見える)歯並びが矯正できないのだろうか?
 ちょっと下の歯を後ろに倒し、前歯を少しだけ出せば、完璧な歯並びは得られなくても、反対交合を軽減することくらい可能なように思えるのに、と疑問を抱きつつ、さらに数年経過しました。
 しかしながら、昨今私のような高齢の女性でも矯正をしている人を多くみかけるようになり、やはり矯正したい!!という気持ちがまた強く膨らみ始め、先日また別の矯正医に会ってみました。
 その先生がおっしゃるには、下の歯を少しずつ平たいデンタルフロス状のもので削ってスペースを作り、下の歯を後ろに傾けて、噛んだときに前の歯の後ろに来るようにするという矯正治療が可能ということでした。(奥歯のフィリングの程度と歯を動かすのに必要な隙間を考えると、私の場合は歯を抜くという選択肢はないそうです。)
 また、懸念されるオープンバイトが起こるのを防ぐために、治療の後期は、寝てる間のみラバーバンドで奥歯を固定する必要があると言われました。
 さらに、まず上の歯のみ矯正して(6−8ヶ月)、その経過を見て、下の歯をどうするか(削るか、抜歯するか、あるいは手術か)を考えるといった案もあると言われました。
 今、この先生を信用していいものかどうか、迷っています。
 もちろん、完璧な噛み合わせを望めば、手術以外にないというのは、どの矯正医も一致した意見だと思います。
 私がもし矯正医であっても、歯並びを直す(平らにする)だけが目的ではなく、健康的な噛み合わせが目的であってしかるべきなので、手術を薦めると思います。
 けれど、外見的な悩みをもっていたら、もっと若い頃に迷わず(どんなに痛くても!)外科的処置を受けていたと思うんですが、私は今の自分の横顔に不満があるわけではないので、下手にいじって、自分が受け入れられない方向に風貌が変わるのも怖いのです。
 何の資料(レントゲン、写真など)も見せることなく、このような質問をして大変申し訳ないのですが、先生は外科手術なしの反対咬合の矯正を行うことに関してどう思われますか?
 やはり、一人でも「手術なしでは噛みあわせが悪くなるだけなので、できない」と言う矯正医が居る以上、そのようなリスクを負ってまで矯正に踏み切るべきではないのでしょうか?
 また、歯を削ること(おそらく、何本も削ることになると思います)と、上の歯だけ矯正するといった案についても、先生の意見をお聞かせいただけませんか?
 お忙しいところ恐縮ですが、ご回答の方、どうぞよろしくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 反対咬合を矯正単独で治療するか外科手術を併用した外科矯正で行なうかは顔のレントゲンーセファロや模型である程度決まります。(当院ホームページー検査内容参照)
 ”ある程度”というのは数値上の基準はあるのですがそれはあるひとつの数字ではなく幅があること、および矯正医の考え方や経験がそれに加味されるからです。
 特に後者による差が結構大きいのです。
 たとえばできるだけ理想に近い咬み合わせを目標にしている先生は外科矯正が多くなります。
 ただ単純でないのは、いくら理想を目標にしている先生でも過去に外科矯正でうまくいかなかった経験があったり、外科矯正の経験がなければ当然矯正単独ですることになるでしょう。
 矯正単独でする場合もうまく治療できる知識、技術を持っているかどうかで変わってきます。
 その他にも患者さんの希望をどの程度取り入れるか、これもかなり治療方針を左右します。
 以上のように治療方針を決定する際に影響する因子はかなり多く、10人の矯正医に聞けば10通りの方法があると言われています。
 本題に入りますが、まず外科矯正なしの矯正についてですが許容できる範囲であれば良いと思います。
 では私の考える許容できる範囲とは、歯の移動に無理がない範囲、今の状態より悪い咬み合わせにならない範囲、後戻りの起こらない安定した範囲ということになります。
 前2者は歯の寿命だけでなく、顎関節や筋肉に支障を来すことを避けるため、3つ目は当たり前のことですが、せっかく希望通りになってもすぐに元に戻ったのでは意味がないからです。
 また上の歯だけ矯正してそれから下をどうするかを決めるという選択肢はあり得ると思います。
 ただよほど複雑な問題がある場合を除いて検査をしたあとであれば、先生には歯の動きについては予想はついていると思います。
 あなたに考える時間を与えるために言われたのではないでしょうか。
 歯のエナメル質を少しずつ削ることによりスペースを作る方法はディスキング、スレンダライジング、あるいはストリッピングと呼ばれ、矯正治療ではよく用いられる方法です。  
質 問
 お忙しい中、早速ご回答をいただき、恐縮です。
 大変参考になりました、ありがとうございます。
 もう一点ご質問させていただいてよろしいでしょうか?
 手術なしで矯正するという方向に気持ちは固まっているんですが、インターネットを見ますと、手術なしで反対咬合の矯正を経験された方々からの「サルのような口元になった」「口元が突起した」「出っ歯(に見える)ようになった」といった書き込みが多くみられます。
 これは、無理に下の歯に被せるようにするため、上の歯をひろげる、あるいは前に出す為、ある程度必然というか、避けられないものなのでしょうか。
 そして、この程度には個人差はあると思いますが、一般的に、そんなに形相が変化するものですか?
 とても矯正だけでは(言葉は悪いですが)誤魔化しきれない反対咬合の場合は、やはり手術が必要で、それを無理にやると口元が著しく出っぱってしまうこともあると思うんですが、私の場合、そうならない程度におさまるからこそ、手術なしでもいけると矯正医が判断したのだと思いたいです。
 けれど、先日このことが気になって確認しましたら、「無理に下の歯に被せるようにするんだから、上唇が今より出っ張るのは当然だよ。それに下の唇も引っ込むよ。手術したくないんでしょ?(だったら仕方ないじゃないの)」といった回答でした。
 なんとなくこの言葉に、矯正をするのが怖く、不安になっています。
 その先生のもとで、レントゲンとモデルをとったのですが、その代金を諦めて、もう矯正を止めようかと悩んでいます。
 このような、口元が出っ張ったりというのを避けるためには、やはり手術しか選択肢はないのでしょうか。
 もちろん、多少の変化が出るのは仕方ないことと思います、ただ、あまりにも今より顔、口元の感じが変わってしまうといわれると、不安で仕方ありません。
 広瀬先生の診療所にお伺いすれば、手術なしの矯正を選択した場合、私の顔、口元に、どの程度の変化が現れるか、矯正治療を始める前に判断していただくことは可能ですか?
 以上、また長くなってしまいましたが、お時間のあるときに返信していただけると有難く存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 その先生のおっしゃるように矯正単独で治す場合は上の前歯を前方へ出すことになります。
 そうすると口元が多少元の状態よりも出ることは避けられません。
 横顔のレントゲン写真(セファロ)があれば、ある程度矯正後の状態を予測することは可能ですが完璧ではありません。また2次元での予測になりますから、予測が一致したとしても実際の結果とは受ける印象は多少違ったものになります。
 すでに検査をされたとのことですので、同じような治療をされた患者さんの口元の変化を見せて頂いたらどうでしょう。それだけでもあなたの治療後をかなりイメージできると思います。
質 問
[2005年9月19日] 9歳の娘が上の歯4本の矯正のため器具を装着致しましたが、下の歯とは違い白くなっていました。白く脱灰した状態だと思いますが元の状態に戻るのでしょうか?
 9歳の娘が上の歯4本の矯正のため器具を装着致しました。
 装着後すぐ歯をみてビックリしました。
 下の歯とは違い白くなっていました。
 無知な私は病院の電気で見ると娘の歯はこんな状態なのかとショックを受け、先生に質問したところ、まれにそんな人がいます、歯ができる過程で何かあったのでしょうとのこと。
 その後、歯のクリーニングのため通院している歯医者に聞いてみたら、器具を装着するときに1度、脱灰させて装着すると言われました。
 白く脱灰した状態だと思いますが元の状態に戻るのでしょうか?
 もともと虫歯になりやすいタイプなので矯正治療したがために虫歯を作ってしまうのでは心配です。
 宜しくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 確かにブラケットという装置を歯に装着する際には脱灰させて歯の表面を凸凹にします。
 これは装置が外れないようにしっかり付けるためです。
 しかし、これは一時的なもので再石灰化が起こり、元に戻ります。
 歯は日常の生活でも脱灰と再石灰化を繰り返しています。
 食事後は細菌が作った酸により歯は溶け、その後唾液中のカルシウムやリン酸が沈着して回復するわけです。
 もちろん一時的であっても脱灰させるのはできれば避けたいところですが、現時点ではこの方法が一般的になっています。
 歯科医院でのフッ素塗布や家庭でのフッ素洗口などフッ素を利用することによって回復を促すことができますから、できれば主治医の指導の元、お試し下さい。
 (当院ホームページーカリエスリスク検査お口の健康管理参照)
 また歯の形成不全のため、部分的に白くなっている方もおられます。
質 問
[2005年9月18日] 8歳の娘ですが、前歯に隙間があった為歯科医で診ていただいたところ、過剰歯と言われ口腔外科での治療を進められましたが、治療方法が抜歯だけと言われ、どう言ったやり方で抜歯治療するのか、心配です。
 8歳の娘ですが、前歯に隙間があった為歯科医で診ていただいたところ、過剰歯と言われ口腔外科での治療を進められましたが、治療方法が抜歯だけと言われ、どう言ったやり方で抜歯治療するのか、心配です。
 先生の解る範囲で教えていただければ、助かります。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 過剰歯の抜歯、はじめてのことで御心配のことと思います。
 私は口腔外科医ではありませんので詳しい術式を説明することはできませんが、分かる範囲でお答えさせて頂きます。
 まず、レントゲン上で歯の位置を確認します。
 位置によってどこから歯茎を切開していくかが決まります。
 メスで歯茎を切開した後、歯の周りの骨を削りとってから歯を取り出します。
 歯を取り出した後は歯茎を糸で縫合します。
 簡単に言うとこういう手順になります。
 私は何度も埋伏した過剰歯の抜歯を依頼していますが、今まで大きな問題が起こった経験はありません。
 経験豊富な口腔外科医ならまず心配ありませんのでご安心下さい。
質 問
[2005年9月17日] 私は開咬とすきっぱなんですけど、矯正は保険でやすくなったりしませんか?
 私は開咬とすきっぱなんですけど、矯正は保険でやすくなったりしませんか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 保険が適用になるのは唇顎口蓋裂など先天的な咬合機能異常か顎変形症に限られています。
 開咬の場合は骨格に問題があれば顎変形症と診断できるかもしれませんが、外科手術が前提となることを忘れないで下さい。
 費用等についてはお悩み相談ー2月5日分を参考にして下さい。
質 問
[2005年9月16日] 上の前歯2本が真ん中にへこんでいて、横から見ると出っ歯に見えます。その前歯2本だけを矯正したいのですが、どのくらいの値段がかかるでしょうか?
 上の前歯2本が真ん中にへこんでいて、横から見ると出っ歯に見えます。
 その前歯2本だけを矯正したいのですが、どのくらいの値段がかかるでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 写真を拝見しますと前歯2本がねじれているために出っ歯に見えるというよりもその両隣の歯が内側に入っているために出っ歯に見えるのではないでしょうか。
 どうしても隣の歯と段差があると前にある歯は出ているように見えてしまいます。
 ですから部分矯正でも基本的に2本ではなく、4本の歯を並べることを目標に治療をしないと2本の前歯が出た感じは変わらないと思います。
 4本の前歯を並べるためには、まず内側の2本の歯を前方に出せるだけのスペースを作る必要があります。
 方法としては上顎の歯列を横に拡げるか、前歯4本あるいは犬歯を含めた6本の歯を少し削ることが考えられます。
 ただ、前者は下の歯列とのバランスが悪くなる、後者は歯を削る必要があることが問題点です。
 また、歯はいったんきれいに並んでも元に戻ろうとします。
 前歯2本だけを並べるのはもちろん上述した4本の前歯を並べる方法でも安定度という観点からいささか不安があります。
 なぜなら前歯の咬み合わせがすこし浅いからです。
 一般的に上下の咬み合わせが浅い場合は後戻りが起こりやすいのです。
 もちろん骨格のタイプや前歯の角度、位置などによっては安定することもあります。
 専門医において検査の上、特に矯正後の安定度の問題も含め、部分矯正が可能か判断してもらって下さい。
 簡単に治ってもあっという間に元に戻ってしまっては治療した意味がなくなってしまいます。
 費用については検査結果がないため、あくまでも目安ですが当院では部分矯正が可能なら総額で30万円程度になると思います。
質 問
[2005年9月15日] 歯並びが悪く矯正を考えていますが、歯を抜かなくてはだめな場合と、削る場合の違いはなんでしょうか?
 現在、歯の矯正を考えており、ご意見を伺えたらと思い送りました。
 数日前、歯がしみるので虫歯かと思い歯医者にいったのですが、虫歯ではなくかみ合わせによる痛みだといわれました。
 たしかに歯並びが悪く、上下とも歯が重なり合っているところがあります。
 上の前歯は、口を閉じた状態でも、うっすら外から出て見えます。
 先日歯医者では、治療法としてかみ合わせの改善のために歯を削っていくのがいいと勧められました。
 十年前、歯の矯正の相談で歯医者に行ったところ、上下あわせて4本抜かなくてはいけないとのことでした。
 今回は、抜かずに削るということですが、歯を削るということに抵抗を感じます。
 歯石取りに定期的に通っているのですが、歯の根元辺りに黒い線が入りはじめました。
 削ったことによって、エナメル質を傷つけ歯が弱くなっているのではないか心配しています。
 歯を抜かなくてはだめな場合と、削る場合の違いはなんでしょうか。
 削る矯正・抜く矯正、それぞれ費用・時間はどのくらいかかるものでしょうか。
 ご意見を伺えたらと思います。
 よろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 お尋ねの”歯を抜かなくてはだめな場合と、削る場合の違い”は一言で言いますと歯を並べるために必要なスペースの違いということになります。
 4人掛けのベンチに5人が座ろうとしていると考えて下さい。
 1人に諦めてもらうのが歯を抜く方法で、みんなにダイエットしてもらい5人全員で座るのが歯を削る方法ということになります。  後者はディスキング、スレンダライジング、あるいはストリッピングと呼ばれ、矯正治療においてよく知られた方法です。
 普通は必要なスペースが大きければ歯を抜く方法になります。
 当然同じ状態の歯並びであれば抜く方法と削る方法では治療の結果に差が出てきます。
 具体的には抜く方法をとった方が前歯を後方に引っ込めることができます。
 それら以外にもベンチのサイズを大きくする方法もありますが、成人の方で歯が出ているケースでは難しいかもしれません。(当院ホームページー非抜歯治療参照)
 それぞれの費用、時間については治療の難易度によって変わります。
 現在の状態、治療目標によってどちらの方法をとる方が難しい治療になるかわかりませんので正確にはお答えできません。
 必ずしも削る治療の方が簡単とは限らないのです。
 おおまかな費用は当院ホームページー矯正費用を参考にして下さい。
 どのような理由で歯を削る治療を選択されたのかを聞き、納得された上で治療を開始された方がよいでしょう。
質 問
[2005年9月14日] 7歳男子なのですが、下顎が、大人ぐらいのおおきさがあるが、上顎は年齢よりも小さく発達していない。成人してから外科的治療を年頭に矯正するのが良いのでは。といわれましたが、手術しなくてもいいように今から矯正を行えますか?
 7歳男子なのですが、矯正治療の初めにレントゲンなどの検査を行ったところ、母親も受け口で小児のときに矯正治療をおこなっていて、本人の下顎が、大人ぐらいのおおきさがあるが、上顎は年齢よりも小さく発達していない。
 男子のため今後下顎の発達が著しく小児からの矯正治療では期待どうりにならない可能性が高いので、成人してから外科的治療を年頭に矯正するのが良いのでは。といわれましたが、データを見てこのように判断することは専門家の間ではよくあることですか。
 矯正は早いほうがいい、というのとはあまりに違うので驚いています。
 費用の面からすると無駄がないともいえますが、手術しなくてもいいように今から矯正を行っていくということはできないものでしょうか。
 将来手術となると現在治療をすると言うことは、手術前後の治療を難しくすると言われました。
 どうぞ先生の意見をお聞かせください。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 矯正治療は治療開始の年齢から見た場合、早期治療と永久歯列期の治療に分類されます。
 骨骼性の受け口ではさらに成長が止まってから行なう外科矯正の可能性があります。(当院ホームページー早期治療永久歯列期の治療外科矯正参照)
 確かに治療期間で比較すると永久歯列期の治療あるいは外科矯正の方が早期治療に比べ、格段に勝っています。(お悩み相談ー2月11日参照)
 今治療をせず、様子を見ることにしたら将来必ず外科矯正になるとは限りません。
 矯正単独で治療するか、あるいは外科矯正で治療するかということに関しては、昔はどうしても外科矯正をしたくないという患者さんが多かったこと、外科矯正をしても現在のようなレベルまで治療結果を出せなかったことなどが理由で矯正単独の治療を選択する患者さんが多かったようです。
 しかし、近年は外科矯正を積極的に希望する患者さんが増えてきました。
 これはほとんどが成人の患者さんですが、歯並びだけでなく顔貌を変えることができるのが大きな理由だと思います。
 それと保険が適用できるため費用が安く済むということも大きいかもしれません。
 私も成人の患者さんであれば、骨格性の受け口の場合は、無理に歯の移動だけで治すより、外科矯正で治すことを勧めることが多くなりました。
 問題は子供の場合です。
 早期治療では骨格の改善を主に行ないます。
 上顎の成長が悪い場合は成長を促し、下顎の成長が大きい場合は成長の方向を変えたり、抑制を行ないます。
 特に上顎の成長の抑制は年齢が低い時期にしかできません。
 上顎の成長は早い時期に止まってしまうからです。
 最も効果的な治療ができる時期に何もせず、放っておくということは治療の可能性を閉ざしてしまう事になります。
 もちろん早い時期から治療を開始しても、装置を使わなかったり(各種装置の紹介ー受け口に使用する装置参照)、下あごの成長があまりにも大きかったりするとやはり外科手術になってしまう可能性があります。
 多くの方はここで悩みますし、それは当然のことだと思います。(お悩み相談ー5月16日参照)
 また矯正治療単独で治す場合と外科矯正で治す場合では前歯の傾きを正反対にすることになるため、現在診て頂いている先生はそのことを「手術前後の治療を難しくする」と表現されたのでしょう。(お悩み相談ー4月7日参照)
 私の経験上、お子さんの治療に関しては早期治療を希望する保護者の方が圧倒的に多いのが現状です。
 できることなら、外科手術は避けたいと考えるのが一般的です。
 お子さん、およびお母様の現在の状態がどの程度であるのか把握しておりませんので一般的なことしか言えませんが、7歳で外科矯正を勧めるのは稀なことだと思います。
 よほど大きな骨格的問題があるのでしょうか?
 この点をもう一度説明してもらった上で納得のいく方法を選択されたらどうでしょうか。
質 問
[2005年9月13日] いくつかの矯正歯科の検査内容を比べてみると、顎機能検査をする医院としない医院があります。矯正歯科によって検査の方法がちがうのでしょうか?
 先日カウンセリングでお世話になりました。
 お返事ありがとうございました。
 もうひとつお尋ねしたいことがあります。
 いくつかの矯正歯科の検査内容を比べてみると、顎機能検査をする医院としない医院があります。
 これはとても大切な検査のように思うのですが、矯正歯科によって検査の方法がちがうのでしょうか?
 顎機能検査をした場合としない場合では、診断や治療法、治療結果などにどんな違い、影響があるのか教えてください。
 よろしくお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 顎機能検査に関してのお尋ねですが、当院では重度の噛み合わせ障害の方や、外科矯正前提(外科矯正を行う場合には必須です)の方に実施しております。
 顎機能検査(当院ではナソヘキサグラフにて検査)により咀嚼パターン、速度、リズムなど機能障害をチェックします。
 ただ、咀嚼障害の程度を把握することが可能になりますが、どこの歯牙に問題があるかまでは把握できません。
 この解明には、歯の模型を取り実際の動きを再現することにより検討するよりほかに方法がございません。
 検査はデジタルですが、治療はアナログです。
 この治療は、歯の移動後に噛み合わせ機能の向上のために実施します。
 また当院では、顎機能検査を実施した方もされなかった方にも、最終治療時に全ての患者さんに噛み合わせの調整を行い、咀嚼機能の改善に努めております。
質 問
[2005年9月12日] 上の歯は左右に八重歯があり、その手前の歯は45度ほど傾いて生えてます。下は1本だけ内側に入り込んでいて、その他の歯も少しがたがたしている感じです。できれば内側に器具をつけたいと思っています。
 上の歯は左右に八重歯があり、その手前の歯は45度ほど傾いて生えてます。
 下は1本だけ内側に入り込んでいて、その他の歯も少しがたがたしている感じです。
 小さい頃から矯正は薦められていましたがなかなか決心がつかず、今にいたります。
 できれば目立たないよう、内側に器具をつけたいと思っています。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 八重歯と前歯部の歯の生え方を気にされておられるのですね。
 出来るだけ目立たない内側からの治療も可能だと思います。
 現在どこに問題点が存在し、その解決方法をいく通りか提示し、お話し合いの中で一番いい手段を決めていけば幸いと思います。
 まずは一度矯正歯科専門の医院を訪ねられ、実際のお口の中を診てもらいご相談されることをお勧めします。
質 問
[2005年9月11日] 歯列全体を奥に引っ込めてEラインを出したいのですが、インプラント矯正と合わせて歯列を横に広げるような事は可能でしょうか?
 こんばんは、インプラント矯正についてですが、SMAPシステムのインプラントの打ち込みは先生の医院で受けられるのでしょうか。
 またなるべく歯列全体を奥に引っ込めてEラインを出したいのですが、インプラント矯正と合わせて歯列を横に広げるような事は可能でしょうか。
 私は一度矯正済みなので、親知らずと臼歯の計8本は抜歯済みです。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 口元の突出感を気にされておられるのですね。
 既に矯正歯科治療を経験され8本の抜歯済みの状態で、口唇の後退を行うためには、たしかにインプラント矯正か、もしくは外科矯正しかないものと思われます。
 インプラント矯正で歯列弓全体の後退をはかるには、SMAPの適用がベストです。
 さらに歯列を側方に拡大することにより、さらに後退出来ます。
 ただ、貴方が求められておられる位置まで、後退させることが出来るかどうかは、一番後ろの歯の奥に骨がどれだけ存在しているかどうかによります。
 一般的に言えば抜歯せずに口唇の後退可能な量は少しです。
 正確にどれだけ後退さすことが可能かどうかの判断をしなければなりませんので、一度矯正歯科専門医で詳しい診断を受けられることをお勧めします。
 なお、当院でのSMAPの埋伏手術は、近くの病院に依頼しております。
質 問
[2005年9月10日] 親知らずの抜歯、矯正ともに前向きに治療したいのですが、妊娠中というのが気がかりです。
 はじめまして。
 Q&Aでの丁寧な先生のアドバイス本当に参考になりました。
 わたしは、現在妊娠中なのですが、歯のトラブルで困っています。
 2年前、親不知が大変面倒な方向にはえていると診断を受けまた。
 抜いてくださいと、伝えると、大変ですからしばらく様子をみるようにおっしゃいました。
 自覚症状がなかったので、ほおっておきました。
 しかし、最近になって痛み、頭痛が出てき始め、それに気にしていた前歯のでっぱりがひどくなってきたようです。
 わたしは抜歯、矯正ともに前向きに治療したいのですが、妊娠中というのが気がかりです。
 先生、どうしたら一番よいのか教えていただけないでしょうか。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正に限らず妊娠中の医療行為というのは何かと気を遣う事があり、積極的な治療に二の足を踏んでしまう場合が多く、この期間に自覚症状が出てくると、対応に苦慮します。
 一般に歯科の領域で妊娠中故に処置の制限をまず先に考えるのは投薬とレントゲンです。
 事に親不知の処置はレントゲンと投薬が欠かせないので、些か困ったことになり勝ちです。
 さて、文面からすると親知らず、歯並び両方でお悩みのご様子ですね。
 結論から申し上げると、処置に緊急性があると思われる親知らずに対して、まずアプローチを行い、出産後に矯正治療を開始するのがベターと思われます。
 親知らずは取りあえず自覚症状を抑えるための消炎処置を行い、抜歯そのものは出産後に行う方が無難でしょう。
 消炎処置は直接患部の原因となっている物質(食べかすや歯垢など)がある場合はそれを取り除いて洗浄を行い、必要があれば投薬を行います。
 この場合、「胎児に影響なし」とされている薬剤を用いるので心配はありませんが、不安なら産婦人科の主治医に相談してみると良いでしょう。
 現在の歯科では妊娠中の投薬やレントゲン撮影に大きなリスクを伴うことはまれですが、医学的なリスクというより心情的な不安という観点から出来るだけ控えるというスタンスを取る歯科医が多いです。
 また矯正治療そのものは妊娠中でも問題ありませんが、治療開始の時点で妊娠がハッキリとしている場合、やはりレントゲン撮影を控えますので、正確な診断が困難となりますし、必然的に治療途中で出産となりますので、やはり出産が終わって、落ち着いてからの方が「腰の据わった」治療が出来ます。
 生え方が面倒な親知らずはまた抜き方も面倒な場合が多く、こちらも「腰を据えて」治療に臨む方が良いでしょう。
 親知らずの抜歯も矯正治療も歯科の処置の中では専門性の高い「大仕事」となりますので、それよりもっと「大仕事」をまずやり遂げてから治療に掛かって下さい。
 私の義理の妹も私の矯正治療中に妊娠・出産を行いましたし、私の家内も現在妊娠9ヶ月でご本人様のみならず、御身内やご家族の苦労などもある程度理解しているつもりですが、ある程度の期間で考えれば基本的に処置は十分可能ですので、気を長く持って順番に「大仕事」を解決して行きましょう。
質 問
[2005年9月9日] 10歳になる息子の前歯(上)についてです。真ん中から2番目の永久歯が、縦向き(横向きが正しい生え方とした時)にはえてきています。既に半分くらいはえてきています。これを矯正することは可能でしょうか?
 10歳になる息子の前歯(上)についてです。
 真ん中から2番目の永久歯が、縦向き(横向きが正しい生え方とした時)にはえてきています。
 既に半分くらいはえてきています。
 これを矯正することは可能でしょうか?
 回答の程、宜しくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 歯がねじれて生えてきたことを心配されているようですがご安心下さい。
 矯正治療できれいに治ります。
 基本的に4本の前歯が生えた時点で歯の表面にブラケットという装置を付け、それに細いワイヤーを通してその弾力を利用して歯を動かします。
 他にも方法はありますがこれが早く、確実だと思います。
 ただしねじれた歯がかなり内側から生えてきたり、下の前歯に当たっている場合はリンガルアーチなどを使っていったん歯を前に出してからブラケットをつける方法に移行します。
 この場合は歯が生えきるまで待つのではなく、早く始めた方が良いでしょう。
 注意すべきことはねじれた歯は後戻りが起こりやすいため、きれいに並んだ後もしばらく装置を付けたままで安定するまで様子をみる必要があることです。
 まずは専門医に現在の状態を診てもらい、詳しい話を聞かれることをお勧めします。
 同様の質問にお悩み相談ー2月10日分でもお答えしています。
 御覧下さい。
質 問
[2005年9月8日] 3MIXーMP法はやられてるのでしょうか?矯正がメインでやられてないのでしょうか?歯並びの悪い歯の横の歯が虫歯になってきている様です。
 はじめまして。
 3MIXーMP法で痛くない虫歯治療で検索してましたら此方の方にたどり着いたのですが、そちらの方では虫歯治療は上記方法でやられてるのでしょうか?
 矯正がメインでやられてないのでしょうか?
 当方35歳なのですが、歯並びも前歯が歪み(歯の間が狭く縦に生えてしまっている)状態なのでして、その歯並びの悪い歯の横の歯が虫歯になってきている様なので、その歯の治療ついでに相談もしてみたいと思いましてメールいたしました。
 HPもみさせていただき金額も参考になりましたが、金額も高額な上ちょっと踏み切ることができない状態でいます。
 住まいは兵庫ですが職場が福島区ですので通ったりするのは出来るのですが。
 お忙しいは思いますがご返事お願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 3mix-MP法は最近TVや新聞で取り上げられる事があったせいか、かなりお問い合わせを頂くことが増えております。
 医療の一部の方法論がマスコミに取り上げられるのは、一般に知識が普及する良い機会ですので望ましい事なのです。
 しかし殆どの場合センセ−ショナリズムに従って報道される事が多く、結果として治療方法の本質は置いてけぼりとなって、名称だけが一人歩きを始めることもままあるようです。
 3mixについては
 http://www.3mix-mp.com/
 などに解説されておりますので、詳細はそのサイトを参考にして下さい。
 この治療法や基礎理論はさほど新しい物ではなく、歯科の世界では比較的知られた方法です。
 どんな治療法でもそうですが、適用を誤らなければ良い治療成績を上げることができます。
 そして必ず他の方法と比較すれば欠点もあります。
 一つは万能ではなく、やはり従来通り神経を取ってしまう治療に移行しなければならない場合もあることや、もう一つは結果が出るまでに時間が掛かることでしょう。
 さて、お尋ねの件ですが、当院は矯正専門の医療機関ですので、残念ながら虫歯の治療等は行っておりませんので、この治療法を実践することは出来ません。
 しかし、虫歯が貴方の仰るように歯並びが原因となっている可能性があるのなら、歯並びを治療しないと再発する可能性もありますし、何より虫歯が3mix-MP法の適用であるかどうかを判断することが先決でしょう。
 先ずは掛かり付けの先生に虫歯を見て貰って、「痛くない治療法を希望している」旨を伝えた上で、3mix−MP方が貴方の虫歯に適しているかどうかを判断してもらっては如何でしょうか?
 それから虫歯の治療法はひとまず置いておいて、歯並びの治療も希望されているならば、総合的に判断する必要があるでしょう。
 具体的には「まず虫歯の治療が先か、歯並びをある程度改善してから行うか?」といった案配です。
 歯並びの治療を前提に行うならばこの順番や方法論が変わってくる場合がありますので、「総合的にどこまでの治療を希望するか?」をよく考えて結論を出して下さい。
質 問
[2005年9月7日] 8歳の娘のことで相談です。子供の顎のずれは、やはり矯正で早いうちに治してあげた方がよいのでしょうか?
 8歳の娘のことで相談です。
 上の前歯2本が永久歯になり、その両隣の歯が抜けてからしばらくはえてきませんでした。
 ようやく生えてきたと思ったら2本とも斜めにはえてきてしまいました(まだ1/3ほどです)。
 矯正をした方がいいのではと思い相談へ入ったところ、顎がずれているのでは?と言われました。
 奥歯が右上は下の歯の内側へ若干入っていて、左上は下の歯の外側へ若干出ているようとのことでした。
 矯正して顎を広げてあげればもしかしたら上の歯の斜めにはえている歯は治るのではないか?とも言われました。
 検査料8万円と矯正代が25万、月に一回の検診が5千円と言われています。
 絶対に矯正をした方がいいのか?と伺ったところなんともはっきりしないお返事でした。
 こういった子供の顎のずれは、やはり矯正で早いうちに治してあげた方がよいのでしょうか?
 自然にはなおらないのでしょうか?
 私には高額な治療代なのでどちらにしたらよいのか分からなくて相談しました。
 宜しくお願い致します。 
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正治療に限らず、あらゆる医療行為において、問題の解決方法がたった一つで他に選択肢がない、ということは殆どありません。
 治療行為を行うか否かが命に関わるような(例えば癌の手術など)「生命の為の医療」ならばともかく、矯正治療のような「健康のための医療」では「治療を行わない」という選択肢を含めると、必ず複数の回答があります。
 そしてその選択肢は「どれが正しく、どれが誤り」といったものではなく、考え方や立場の違いで色々な解釈が成り立つのが普通です。
 さて、お嬢様の歯並びに関して少々お困りのご様子ですね。
 この文面に記載された、担当医の見解が正しいと仮定すれば、やはり治療は受けられた方がベターでしょう。
 もし、小学校中学年の時点で噛み合わせに左右の非対称があれば、自然に治癒する可能性はあまり期待できませんし、治療開始が後になればなるほど治療は複雑化することも多いからです。
 何より、極端な話、成人してから行うと、今から治療を始めるのと結果は全く同じにはならない可能性が高いです。
 当サイトの他の回答や、よく耳にする情報に「矯正治療に手遅れはありません」というのがあります。
 これは誤りではありません。
 いくつから開始しても基本的に治療は可能ですし、改善することも本当です。
 しかし治療の理想論から申しますと今も昔も理想的な開始年齢があり、その時期に治療を開始するのが最も良い結果が得られます。
 ですので、「どう判断すれば良いでしょう?」といったご質問に対しては「この時期に矯正治療を開始するのが望ましいでしょう」という答えになると思います。
 しかしながら、現実問題としてこの結論はそう簡単に下せる物でも無いと思います。
 現行の保険制度では一部の例外を除いて矯正治療に保険は適用され無い関係上、どうしても治療費は高額になりがちですし、期間的にも数年は見込んでおく必要があります。
 8歳という年齢を考えると当然親御さんが付いて通院する事になるでしょう。
 そういった経済的、時間的なコストもそれなりに負担する必要があります。
 要するに「歯並びを直すには時間も手間もお金も掛かる」と言うことになります。
 逆に直さないからと言って物が食べられなくなるわけでも会話が出来なくなる訳でもありません。
 学校検診の結果などを精査すれば不正咬合が認められても治療を行わない方の方が多数派なのが現実です。
 こういった事情があるから、担当医の先生は治療の必要性に付いて「歯切れの悪い」答えになったのだろうと推測されます。
 私自身の経験でもお嬢様と同じようなケースで、親御さんの依頼で治療を開始したものの、ご本人様はあまり意識が無く、治療はうまくいったけれど数年後中学生になった時、訪ねてみたら「ずっとストレスの原因になっていて、すごくイヤだった!」と言われたことがあります。
 親御さんは娘の将来を考えて時間や費用を工面したのに、これは良い結果と認識して良いかどうか悩んだ事がありました。
 果たしてその患者様が母親になったとき、自分の子供に治療を受けさせるかどうか疑問でした。
 従って、「矯正治療を行うかどうか?」というのは、大げさに言えば「人生の問題」であり「家族の問題」でもあり、結論は簡単に出る物でも無いと思います。
 そういった事柄をふまえた上で、お子さまの将来を考えて、ご家族にとって最良と思える結論を出してあげてください。
質 問
[2005年9月6日] 先生のところでは外科手術はされていないんですよね?どこかご紹介して頂けるということでしょうか。あごのゆがみがこの年になってもまだ気になって仕方ないんです。
 初めまして。
 先生のところでは外科手術はされていないんですよね?
 どこかご紹介して頂けるということでしょうか。
 と言いますのは、私は軽い受け口だったのですが、高校生の時に矯正をしました。
 その際、実はあごのゆがみも気になっていたのですが、外科手術をして治すしかないとのことで、母が怖がって手術を受けることができませんでした。
 矯正終了後、若気の至りでリテーナーをしっかりとつけなかったため、歯も少し戻ってしまったようですし、あごはこの年になってもまだ気になって仕方ないんです。
 大学病院に行った方がいいのかなと思いつつ、ネットで色々検索していたところ、先生のとても親切なHPを見つけてメールさせて頂いた次第です。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 受け口とあごのゆがみを気にされておられるのですね。
 受け口は程度によりますが、あごのゆがみは外科的矯正でしか治せません。
 治療順序は、まず資料を採取し詳しい診療方針を当院と紹介先病院(大学病院もしくは大学派遣先関連病院)にて行います。
 また、希望されれば外科矯正終了された患者さんに実際の話を伺ってもらうことも可能です。
 最初、当院で外科手術が可能になるように術前矯正を行います。
 期間は6ヶ月から2年程度です。
 その後病院にて、治療方針の結果により上下顎、もしくは下顎単独の骨きり外科手術を受けて頂きます。
 その後微妙な噛み合わせ調節のための術後矯正を行います。
 費用に関しては、矯正歯科治療、外科矯正治療とも保険が適用になります。
 詳しくは口腔内、お顔を拝見させていただいたうえでご説明させて頂きますので、一度ご予約のうえご来院下さい。
質 問
[2005年9月5日] 中学生の頃から大体10年ぐらい通院してるのですが、こんなにも治療期間はかかるものなのでしょうか?少し先生にも不安があって、他の医院に乗りかえたいな・・・とも思ってるのですが、そのようなことは可能なのでしょうか?
 
広瀬先生、こんにちわ。
 近年から矯正についての悩みがありまして、是非ご相談させていただきたく、メールさせていただきました。
 私は中学生の頃から治療を始めて、今も同じところにずっと通っています。
 大体10年ぐらい通院してるのですが、こんなにも治療期間はかかるものなのでしょうか?
 矯正の治療は器具をつけてほぼ完治しました。
 その後歯の裏に矯正の器具を付けましたが、食事中に取れてしまい、先生に見せましたが、もう付けなくなりました。
 そんなものなんでしょうか?
 それから少し2本ぐらい動いてしまいましたが、先生は特に治療することもなく、今までずっと定期検査で通ってます。
 2〜3年前に月1ではなくなりましたが、それまでは終わった後も月に一度、必ず通って料金も払ってました。
 噛み合わせを見てるようでして、確かにそれはとても大切なことなんですが、なんだか無駄に治療期間を延ばされてるような気がして、不安になってます。
 周りに別のところで矯正をした友人は、すすぐに終わってしまったようだし、まだ行かなきゃならない、という思いがずっと不安になってます。
 また、少し先生にも不安があって、少し偉そうな口をたたかれたり、矯正期間のことを尋ねると、曖昧だったりします。
 もし変えれるなら、他の医院に乗りかえたいな・・・とも思ってるのですが、そのようなことは可能なのでしょうか?
 また、もし乗りかえられても、治療費というのは一からたくさん払わなければならないのでしょうか?
 本当に思い悩んでます。
 お忙しいとは思いますが、どうかアドバイスをお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 通常矯正治療の期間は永久歯が生えてからすべての歯にブラケットを付けて約2〜3年です。
 その後保定期間がさらに2〜3年かかるのが一般的です。
 ただし、受け口の治療は下顎の成長が止まるのを待ってから仕上げの治療に入るためもっと期間がかかります。
 もちろん受け口以外の場合でも治療の難易度が高いと期間がかかることがあります。
 難易度の高い患者さんの治療をどこで終わるかは担当の先生の考え方、性格、患者さん自身の要望に左右されます。
 見切りの早い先生はここまでで限界と考え、通常の治療期間が経ったら終了にするでしょうし、この方法がだめなら次の方法でと少しでも良い結果を求める先生はさらに治療を継続することになります。
 また、あなたが歯の裏に付けていた装置は保定装置だと思われます。
 私は保定装置はほとんど取り外し式のものを使用していますが、後戻りが特に起こる可能性が高い時だけ、さらに歯の裏側から固定式のワイヤーでとめるようにしています。
 保定期間中は一年に3回ほどのペースで観察を行ないます。
 そして咬み合わせの状態をチェックして必要があれば咬合調整と呼ばれる咬み合わせの調整を行ないます。
 また、取り外しの可能な保定装置は歯並びの安定度をみながら、使用時間を減らしていきます。
 あなたのように後戻りが起こった場合は、程度により、再度装置をつけて再治療を行ないますが、普通装置を付けるのは一部の歯だけで期間も半年以内です。
 費用は調節料のみを頂いています。
 ただし、保定期間中に定期的に来院されなかった場合や治療後、かなりの期間が経っている場合は基本料金をいくらか請求させて頂いています。
 後戻りに関しては気にされる方と気にされない方の差があるため、基本的に患者さんの気持ちをお聞きしてから再治療をするかどうかを決めるようにしています。
 治療を他の医院に移ってすることは可能だと思いますが、費用についてはあなたの現在の歯並びの状態、各医院の料金体系によって変わるためなんとも言えません。
 本来であれば今まで見て頂いた先生に再治療をしてもらうのが最も良いのですが、どうしても無理な場合は複数の専門医に診てもらい、今後の対処を相談されてみてはどうでしょう。
質 問
[2005年9月4日] スキッパで悩んでいます。見える部分に各3ミリくらいだんだん隙間があいてきてみっともないです。どの方法で直したらいいでしょうか?先生教えて下さい。
 スキッパで悩んでいます。
 下の歯が真ん中から5本目左右に1本ずつ永久歯がありません。
 ひとつは虫歯で抜け、もうひとつは生まれつきありません。
 見える部分に各3ミリくらいだんだん隙間があいてきてみっともないです。
 親知らずもまだあります。
 前歯もなぜか真ん中に隙間が3ミリくらいあいてきました。
 どの方法で直したらいいでしょうか?
 合計費用等先生教えて下さい。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 普通5本目の歯(第二小臼歯)が無い場合、第一小臼歯より前方の歯は隙間に向かって後ろに倒れていき、後方の大臼歯は逆に前に傾いていきます。
 その結果、本来なかった部位にも隙間ができてくることになります。(お悩み相談−12月12日参照)
 隙間を閉じていく際の治療のゴールは、隙間のある下の歯列だけを見て決めるのではなく、上の歯列との噛み合わせを考慮して決めることになります。
 現在の噛み合わせの状態を拝見しておりませんので治療内容に関しては正確にお答えすることはできません。
 しかし、方針としては隙間を前後の歯を移動することにより、完全に閉鎖してしまうか、それが無理なようなら第二小臼歯の部分だけに歯のサイズに相当する隙間を残した上で補綴処置(ブリッジやインプラントなど)をするかのどちらかを選択することは間違いないと思います。
 またすべての隙間を完全に閉じてしまう場合は、上の歯を二本抜歯することも考えられます。
 その理由は、上下の歯の本数を一致させた方が良い噛み合わせを得ることができる場合が多いからです。
 矯正費用については当院ホームページ−矯正費用を参考にして下さい。
 一度矯正専門医に実際に歯の状態を見てもらい意見を聞かれることをお勧めいたします。
質 問
[2005年9月3日] 下顎が出ている形の受け口ですが、外科的な手術などで下顎を削るなどの治療は出来るのでしょうか?
 下顎が出ている形の受け口ですが、小学校の頃矯正をして一時は直ったのですが、外すのが早かったのか戻ってしまいました。
 現在前歯6本以上差し歯にしており矯正器具もはめられないと思います。
 外科的な手術などで下顎を削るなどの治療は出来るのでしょうか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 装置をはずした後に下顎の成長があったために後戻りが起こったのかもしれませんね。
 骨格性の受け口を矯正単独で治したのであれば、現在あなたの上の前歯は前方に、下の前歯は後方に傾斜している状態だろうと思われます。
 外科手術を前提に治療をするのであれば、術前矯正でまず前歯の傾きを正常な状態にしなければなりません。
 その際、差し歯に装置を付けることは可能ですので心配はいりません。
 さらにもし差し歯が上の前歯を前方に出す目的でされたのであれば、歯根と歯冠の位置関係が不自然になっているかもしれません。
 その場合は程度が大きいようなら作り替える必要があります。
 もちろん検査をし、上顎と下顎のずれの程度や前歯の角度などを調べた上で治療方針は決まります。
 同様の質問に対して以前にもお答えしていますので参考にして下さい。(お悩み相談−4月7日4月21日5月1日分)
質 問
[2005年9月2日] 出っ歯で悩んでいます。歯が極端に傾いているわけではないのですが、前からもですが横から見たときに特に口元が出ています。
 出っ歯で悩んでいます。
 歯が極端に傾いているわけではないのですが、前からもですが横から見たときに特に口元が出ています。
 普段は口が開いていて、口のまわりにうっすらと線が入っています。
 歯列矯正だけできれいな口元になるんでしょうか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 出っ歯にせよ受け口にせよ、どちらか一方でも前歯が前方に飛び出している場合、口を閉じて歯が見えなくても横顔に歯の出っ張りが現れてしまうので、やるせないですね。
 さて現在口元が出ているとの事ですが、矯正だけで解決できるかどうかは程度や成因によって状況が異なるため、文面だけでは判断できません。
 歯が極端に傾いているわけでは無いとのことですが、それでも出っ張っている印象がある場合は上顎そのものが他の部分より相対的に飛び出している事も考えられます。
 この骨そのものの飛び出しがあまり極端な場合は外科手術を併用して引っ込めたり、逆に下顎が下がっているとやはり手術で前方に出したりする場合もありますが、東洋人でどうしても手術が必要なケースはまれですし、少なくとも矯正で現在よりも改善
は出来ると思います。
 ですので、悩んでおられるなら一度通院可能な専門医への受診、相談をお勧め致します。 
 実際に見て貰って、概要を把握してもらい、期間や手段、費用の説明を良く聞いた上で、ご自分にとって最良と思われる判断をなさって下さい。
質 問
[2005年9月2日] 63歳の母のことで相談したいのですが顎関節症はマウスピースで気長に治すしかないと言われ4、5ヶ月経つのですが更に悪くなり、最近は痛くて口を開けられなくなり、左右で物を食べるのも痛いと言ってます。
 63歳の母のことで相談したいのですが顎関節症で市民病院の歯科に通っているのですがマウスピースで気長に治すしかないと言われ4、5ヶ月経つのですが更に悪くなり、最近は痛くて口を開けられなくなり、左右で物を食べるのも痛いと言ってます。
 先生はリハビリの為に大きく口を開けるようにしなさいと言うんですが痛くて開けられないのに無理に開けていいんでしょうか?
 このまま、この病院で診てもらって大丈夫なのか不安なのでメールさせてもらいました。
 よいアドバイスいただければ幸いです。
 よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 かつては実体がつかみにくく、その原因さえ明らかでなかった顎関節症という症状も近年はよく耳にする機会もございますし、具体的に治療を受けられる方も増加して参りました。
 この症状の難しい所は、ごく一般的な歯科治療、例えば虫歯などと異なり、原因が容易には明確に出来ない点です。
 しかも具体的な治療の方法に対する効果の現れ方も年齢差や個人差に大きく左右され、原因の特定や治療方法の決定も直ぐには行う事が出来ません。
 例えば過去数十例でとても効果の上がった方法でもとあるケースでは全く改善が見られないこともしばしばです。
 ですので、「顎関節症の治療は不可能!」と定義する先生も珍しくありません。
 また一般的には治療開始年齢が高く、症状が発生してからの期間が長いほど治療は困難となります。
 さて、貴方のお母様は現在通院中で症状が悪化しているとのことですが、確かに治療途中で一時的に自覚症状が悪化する場合もあり、一概に治療方法の正否を断定することは出来ません。
 また原因の特定を行うために時間を要する場合もありますが、現在自覚症状の悪化を感じておられるのであれば、まず担当医とよくご相談されることをお勧め致します。
 この症状に関しては改善の方法論も歯科医師の専攻科目の違いで多岐に渡るため、もしある方法で効果の上がらなかった場合は他の方法も考慮に入れる必要はあるでしょう。
 もし、現在通っている病院に貴方のお母様という特定のケースに対する治験例やノウハウが少ない場合は転院も考えておく事も考えられます。
 ただしその判断は出来れば担当医自身にして頂いた方が今後の治療がスムーズに行くことが多いため、自分で判断して勝手に受診先を変えてしまうよりベターだと思います。
 何故なら他の専門医に依頼する場合は、それまでの治療データの引き渡しが行われますし、この症状に関して闇雲に治療方法を変更してしまうと、ますます治療が困難になる場合があるからです。
 ですので、転院を考えるなら、まず担当医とよく相談して行い、ご自分の判断で受診先を変更するのはそれからになさることをお勧め致します。
 近年では長野県に顎関節外来を設立している病院も数多くあることですし、(Google等で検索すると沢山ヒットします)もし、希望する病院があればその旨伝えてみるのも宜しいのではないでしょうか。
 私自身、親戚の60歳の顎関節症の治療を行った事があり、それまで確実に効果を上げていたスプリント(マウスピース)では殆ど期待する変化が得られなかった経験があります。
 その方は口腔外科の主催する顎関節外来に依頼しましたが、結局著しい改善は行えませんでした。
 しかし、複数の専門家によるアプローチの結果として、患者様には御納得して頂きました。
 現状では顎関節の治療は「この方法で確実に治療が出来る」と言い切ることが困難ですが、治療自体は頻繁に行われており、ストレスが原因のことさえあり得るため、少し心にゆとりを持たれて担当医と良く相談なさって下さい。
質 問
[2005年9月1日] 上前歯のみの矯正を考えています。2、3年程前から上前歯2本が少しずつ歪んできました。抜歯が出来ない為にもう他の方法は無いのでしょうか?
 上前歯のみの矯正を考えています。
 2、3年程前から上前歯2本が少しずつ歪んできました。
 親不知が押してきてる為だということで、2年前に親不知を全て抜歯をしました。
 これで歪みも止まるだろうとの事だったのですが、何故か止まらず、現在では笑ったときに前歯一本だけが見える状態になってしまいました。
 先日かかりつけの医師に相談したところ、なぜ出てきたかは分からない(歯周病も無く噛み合わせも特に問題は無い。舌があったってる訳でもない)との事で上前歯のみの部分矯正で期間は半年〜1年、費用は通常の半分(装置代30万位)。
 ただ、私の歯は親不知以外にも10歳頃に4本抜歯してるので(当時かかっていた医師が、私の顎が小さい為このままではすべての歯が生えきらなとの理由で4本抜歯。抜いただけでその後矯正等の措置は一切無し。)
 これ以上抜歯は出来ず、出てる前歯を引っ込めるにもその分のスペースが無いので、方法としては引っ込んでる方の歯を前に出すしかないと言われました。
 最終的に現在出てる歯と引っ込んでる歯の間くらいの高さで並ぶらしいのですが、前に出すという事は横から見たときの顔のラインが変わってしまうのではないかと不安です。
 抜歯が出来ない為にもう他の方法は無いのでしょうか?
 また、経済的にも余裕が無い為、出来るだけ費用も安く・短期間で済ませたいのですが‥‥
 どうぞ宜しくお願い致します。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 添付されたお写真拝見致しました。
 歯磨きが行き届いた綺麗な状態ですね。
 さて、歯並びに関してですが、結論から申しますと部分矯正はあまりお勧め出来ません。
 成人されてから何故この状態になったのか確かな理由は定かではありませんが、矯正治療が必要であることは確かでしょう。
 部分矯正で上顎のみの治療でも当面のご希望を満たすことは出来るでしょうが、治療後(装置を外した後)の安定性に疑問が残ります。
 簡単に申しますと、綺麗な状態を出来るだけ安定させて長持ちさせるには、全ての歯がキチンと噛み合っていることが必要とお考え下さい。
 また前歯の前後的な位置ですが、もし、矯正学的な判断として引っ込んだ方にあわせる必要があれば、新たに抜歯をしなくともインプラント矯正などで対応することは可能ですのでご安心下さい。
 この場合、期間としては2年程度、また一例として当院での費用は
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 インプラントに関しては
 http://www.hanarabi.tv/#05_1
 を参考にして下さい。
 インプラントに関しては「絶対に必要」と言うわけではありませんが、期間の短縮や装置の単純化(つまり患者様にとって負担が軽い)には有効です。
 貴方の短期間で安く、と言う希望に沿った上で満足の行く治療は些か難しいようですが、部分矯正を行っても数年後満足できず、結局全部やり直し、といった様なことにならないためにも一度よく考えて見て下さい。 
質 問
[2005年8月31日] 私の場合歯が飛び出すような出っ歯ではなく、歯の幅が広いといいますか横にずらりと並んだ感じで骨格的に出ている感じなんです。歯茎がもりあがっていて鼻下スグが出ているように感じます。歯の矯正で治せるのでしょうか?
 私がはじめにコンプレックスに思ったのは自分の横顔でした。
 中学のときに写真などを見て自分の横顔がすごく嫌になり、その時から、友達が横にいるとそっちの方ばかり見てなるべく横顔を見られないようにしてきました。
 色々と自分の顔の悪い部分を見つけ出そうと見ているうちに、口元が出ているせいもあるんじゃないかと思いました。
 鼻の高さの角度、口のでっぱりが同じようにあるので(唇が厚いのもあって)言ってしまえばゴリラのような口元という感じです。
 あごも少し出ている感じがして、全体的に顔の下の方が前に出ている感じがします。
 しかし、私の場合歯が飛び出すような出っ歯ではなく、歯の幅が広いといいますか横にずらりと並んだ感じで骨格的に出ている感じなんです。
 写真では分かりにくいかもしれないですが、歯茎がもりあがっていて鼻下スグが出ているように感じます。
 歯の矯正で治せるのかどうかという事も分からず美容整形なども考えていた所にこちらの先生のHPを拝見させていただきました。
 よかったらお値段の方も気になりますので、分かる範囲でお答えしていただきたいと思います。
 よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 送って頂いた写真を拝見いたしますと確かに口元は前方に突出しているように見えますね。
 きれいな口元の目安は鼻の先とあごの先を結んだ線(エステティックライン)から上唇は少し後方、下唇は少し触れるぐらいです。
 その基準からすると少し出ている程度ですが、鼻と上唇のなす角度が小さいことが分かります。
 これは上の前歯が前方に出ていることが原因であることが多く、前歯を引っ込めることにより改善が可能です。
 骨格の位置や歯の傾斜の程度はセファロと呼ばれる顔のレントゲン写真を分析しないと正確なことはわかりませんが、写真では前歯は前方へ傾斜しているように見えます。
 治療法としては4本の第1小臼歯を抜歯し、そのスペースを利用して上下の前歯を後方へ引っ込めることになるでしょう。(当院ホームページー永久歯上顎前突叢生参照
 治療を始める前に口元の変化の予想もある程度可能です。
 あなたの場合、矯正治療だけで十分な結果が出せると思います。
 費用については当院ホームページー矯正費用を御覧下さい。   
質 問
[2005年8月30日] 前から食べ物が前歯で噛みにくいと思っていたんですけど最近インターネットで自分が開咬だと知りました。14歳でも寝る時に装置をつけるだけで開咬が直ることはあるんでしょうか?
 前から食べ物が前歯で噛みにくいと思っていたんですけど最近インターネットで自分が開咬だと知りました。
 矯正治療はお金がすごくかかるし、目立つので嫌なんです。
 14歳でも寝る時に装置をつけるだけで開咬が直ることはあるんでしょうか。
 それと、その装置はいくらしますか?
 お返事よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 開咬の治療は矯正治療の中でも最も難しいもののひとつです。
 なぜ難しいかと言いますとほとんどの場合、舌の癖が原因になっていることが多いからです。
 いったんきれいになっても舌の癖が残っているとすぐに後戻りが起こってしまいます。
 ですから装置をつけて歯を動かすとともに舌の癖を治すためのトレーニング(当院ホームページーMFT参照)を行なうことが必要になります。(早期治療−開咬参照
 装置については残念ですが、寝るときにだけ使用する装置では治療は困難です。
 固定式のブラケットという装置をつけなければなりません。
 なぜなら治療の仕上げの段階で上下の装置にゴムを掛けて歯を動かしていくことが多く、その際ゴムは食事以外のすべての時間掛けてもらわなければならないからです。(永久歯開咬参照
 費用については当院ホームページー矯正費用を御覧下さい。   
質 問
[2005年8月29日] 先日、5歳6ケ月になる息子が以前より神経を抜き治療中だった前歯をぶつけ(一本)、ぐらぐらしていたので、かかりつけの小児歯科で抜歯しました。歯茎の状態が変わらないように、矯正などした方がよいのでしょうか?
 先日、5歳6ケ月になる息子が以前より神経を抜き治療中だった前歯をぶつけ(一本)、ぐらぐらしていたので、かかりつけの小児歯科で抜歯しました。
 レントゲンを見ると、まだ永久歯は骨の内側にありしばらくは生えてこないということ。
 永久歯が生えてくるまでこのままの状態でよろしいのでしょうか?
 抜歯した両サイドの歯が押してくるのでは?と心配です。
 歯茎の状態が変わらないように、矯正などした方がよいのでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 結論から申しますとしばらく様子を見ておられてよいと思います。
 今後の問題として考えられることは、外傷が原因で永久歯がはえてこない、生えてきた永久歯の形が悪くなる、そして永久歯の生えるスペースの減少です。
 普通6歳頃から永久歯がはえてきます。
 いずれの場合も1年ほど様子をみないと今後の方針を立てるのは困難です。
 矯正はそれからでも遅くないと思います。   
質 問
[2005年8月28日] 僕は前歯が出っ歯だったために前歯を引っ込める治療をうけてきました。おかげで出っ歯は直ったのですがかみ合わせがわるいというので下あごを前に出すように言われました。噛み合わせが合う位置まで下顎をだすと明らかに顔がかっこ悪くなるのですが、かみ合わせは矯正しておくべきだと思いますか?
 はじめまして。
 僕は小学校4年生から親にすすめられ矯正を高3のいままでうけています。
 僕は前歯が出っ歯だったために前歯を引っ込める治療をうけてきました。
 おかげで出っ歯は直ったのですがお医者さんがかみ合わせがわるいというので下あごを前に出すように言われました。
 ですが噛み合わせが合う位置まで下顎をだすと明らかに顔がかっこ悪くなるんです。
 友達にも相談してみるとやはり下顎を出している顔は似合わないといわれました(出すといってもかみ合わせが合うところまでです)。
 ですから僕はかみ合わせをあわせるのがいやで2年間もの間を矯正の器具をつけたままですごしました。
 そして最近、矯正をコンプレックスに思うようになりはじめました。
 笑ったりすると見えてしまって恥ずかしいです。
 僕は矯正を断念したいと決意して、そのお医者さんに打ち明けたのですが認めてもらえません。
 もちろんかみ合わせを直すために下顎を出すことはしたくありません。
 そして先日、もう一度やめたいとはっきり言ったのにもかかわらず認めてくれないのです。
 かみ合わせは食べ物の消化などに影響があるといわれました。
 しかしそこまで困ることもありません。
 広瀬先生はどう思われますか?
 矯正歯科のお医者さんとしてかみ合わせは矯正しておくべきだと思いますか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 矯正治療の目的は見た目をきれいにすることだけではなく、しっかりと噛める噛み合わせを作ることにあります。
 もちろん完璧な噛み合わせでなくとも、食事はできますし、命の心配をすることもないでしょう。
 しかし、噛み合わせのずれが原因であごの関節がおかしくなったり、装置をはずした後に安定せず、後戻りが起こりやすくなることがあります。
 矯正医は患者さんが健康的な生活を送れること、いったんきれいになった歯並びをできるだけ長く維持できることを考慮して治療を行なっています。
 これはあくまでも想像ですが、あなたは上下の歯にゴムをかけるように指示されたのではないでしょうか。
 これは治療の最終段階で前後的なずれを直すためにとられる方法です。
 もしそうであれば下顎を前に出すのが目的ではなく、下顎の歯列を前方に移動することを意図しています。
 そうであれば結果的に下顎は前方に出ませんから顔がおかしくなることはありません。
 ゴムをしっかりしても目標通りの結果が得られない場合は他の方法をとるか、無理な場合は装置をはずして保定に入ります。 患者さんの協力が得られず、この先いくら治療を継続しても満足な結果を得るのが難しい時もやはり同様です。
 現在のあなたの状態がどの程度であるのかがわかりませんので、妥協して終わってよいものかどうかの判断はつきかねます。
 もし治療の内容に関しての誤解があるようでしたらその当たりを中心にもう一度先生と話し合われたらどうでしょうか。
 せっかく出っ歯が治ったにもかかわらず、矯正が嫌な思い出になるようならあなたにとっても先生にとっても不幸なことですから。
質 問
[2005年8月27日] 噛み合わせが悪いせいか、肩こりもすごく、ストレスも溜まり易い体質です。是非治療したいと考えていたのですが、器具をつけることに抵抗があったり、料金の面で悩んだりで踏み切ることができませんでした。
 私は、歯並びで悩んでいます。
 噛み合わせが悪いせいか、肩こりもすごく、ストレスも溜まり易い体質です。
 是非治療したいと考えていたのですが、器具をつけることに抵抗があったり、料金の面で悩んだりで踏み切ることができませんでした。
 添付写真で、どう直すのが最良か、またその場合のお値段を教えていただければ幸いです。
 また、写真で言いますと、前歯2本の右隣の歯が差し歯で、その色も少し気になります。
 お忙しい中大変申し訳ないのですがどうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 さぞ、八重歯乱杭歯でお悩みのことだと思います。
 治療としては、お写真を拝見させて頂く限り上下左右の歯を一本ずつ抜歯せざるを得ないと思われます。
 その際、色を気にされている左上の差し歯は抜歯することになります。
 ただ臼歯(後ろの歯)の噛み合わせが判りませんので、どのような治療方法、期間、費用等になるのかは判断しかねます。
 一度矯正歯科専門医をお訪ねになり、判断をして頂くことをお勧めします。
質 問
[2005年8月26日] 上の前歯の中心がここ数年ずれていくのが気になっていました。先日、歯科で上の犬歯が1本ないことがわかりました。噛み合わせが悪いため虫歯や歯茎が腫れやすいと言われ、矯正を考えています。
 相談したいことは、上の歯のことです。
 上の前歯の中心がここ数年ずれていくのが気になっていました。
 先日、歯科で上の犬歯が1本ないことがわかりました。
 これまで下の親知らずを抜歯するために歯学部付属病院にかかっていたことがあるのですが、犬歯がないと言われたのは初めてでした。
 噛み合わせが悪いため虫歯や歯茎が腫れやすいと言われ、矯正を考えています。
 このような状態でも矯正を行えば、前歯の中心を元に戻すことは可能なのでしょうか?
 その場合、足りない歯の部分はどのようになるのでしょうか?
 矯正にかかる期間および費用についてもお教えいただけませんでしょうか。
 お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 上と下の真ん中の歯が少しずつずれてきていると感じられ、その原因が右側犬歯の先天的欠損のためらしいとのことですね。
 まず、真ん中を合わせるには右にずれた歯を左へ動かさなくてはなりません。
 そのために写真で見る限りは、左の犬歯の後ろの小臼歯を抜くことになります。
 その抜いたスペースを利用して右の歯を左へ動かしていきます。
 また矯正装置は上下に装着し、治療期間はおよそ2年間程、費用は当院では真ん中の上下どちらかになります。
質 問
[2005年8月25日] 小学生高学年の頃から、顎がカクカクするようになっていたのですが、放っていました。そのためか、中学3年生のころから顎がゆがみ始め、現在は顔全体が、かなり左右非対称になってしまいました。
 小学生高学年の頃から、顎がカクカクするようになっていたのですが、放っていました。
 そのためか、中学3年生のころから顎がゆがみ始め、現在は顔全体が、かなり左右非対称になってしまいました。
 下の歯の歯並びは見た目そんなに悪くはないと思うのですが、上の歯は八重歯があり、ガタガタしています。
 顔のゆがみのため、写真を撮ることがすごく嫌いなのですが、来年の春に結婚を控えているので、写真を撮ることが多くなります。
 それまでに左右非対称が少しでもましにすることはできないでしょうか?
 矯正期間や費用、あと結婚式の時に矯正器具を一時的に外すことができるかどうかも知りたいです。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 顔のゆがみと、上の八重歯を気にされておられるのですね。
 お顔全体を拝見できないので判りませんが、非対称を改善するには外科矯正が必要です。
 また外科矯正が必要であれば、治療はすべて保険が適用になります。
 費用は3割負担で済み、治療期間は2〜3年です。
 ただ、外科矯正には全身麻酔による外科手術を伴いますので、来春ご結婚のご予定でしたら、手術の時期が問題となります。
 外科矯正が適用になるかならないかで、ご質問に関する回答が全て変わってきます。
 詳しくは、やはり一度矯正歯科専門医を実際にお訪ねになりご相談されることをお勧めします。
質 問
[2005年8月24日] 最新のデーモン矯正というものに興味をもっています。以前、近くの歯科医院で見てもらった際(そのときは普通の矯正ということで診断してもらいました)前歯の隣の歯、下の歯など合計4本を抜かないと矯正できないと言われましたが、デーモン矯正治療ではどうなのでしょうか?
 はじめまして。
 最新のデーモン矯正というものに興味をもっています。
 以前、近くの歯科医院で見てもらった際(そのときは普通の矯正ということで診断してもらいました)前歯の隣の歯、下の歯など合計4本を抜かないと矯正できないと言われましたが、デーモン矯正治療ではどうなのでしょうか?
 また、矯正にかかる費用、期間なども教えていただければとおもいます。 
 お忙しいところ恐縮ですがどうぞよろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 デーモン矯正ならばすべて非抜歯治療が可能という訳でもございません。
 ただ、今までの治療法に比較して非抜歯治療の可能性が高いだけです。
 また、当院でも過去には別の治療法にて、抜歯治療と思われるものを非抜歯で行ってまいりましたので、デーモン矯正でないと非抜歯治療が出来ないという訳でもございません。
 もし非抜歯治療を希望されておられるのでしたら、他の矯正歯科専門医をお訪ねになり、実際に口腔内を診てもらって本当に非抜歯治療可能かどうかの判断してもらってください。
 そして、非抜歯治療が可能ならばその長所短所のご説明を受けられ、納得のいかれる矯正歯科医院で治療を開始されることをお勧めします。
質 問
[2005年8月23日] 大学1年生18歳の娘です。中学生の頃から、上の前歯2本が奥歯に押されるようにして、だんだん前に出てきています。気になるのは上の前歯だけなのですが、やはり全部を矯正する必要がありますか?

 大学1年生18歳の娘です。
 写真を送りましたので、よろしくお願いいたします。
 中学生の頃から、上の前歯2本が奥歯に押されるようにして、だんだん前に出てきています。
 中学生の頃一度歯科で相談したことがあるのですが、娘の場合舌が長いので、抜歯をすると口の中が狭くなるので、抜歯しないほうがよいでしょうと言われたことがあります。
 気になるのは上の前歯だけなのですが、やはり全部を矯正する必要がありますか?
 西田先生にお願いする場合、矯正費用(料金表は見せて頂きましたが娘の場合はどれくらいになりますか?)、期間、抜歯が必要かどうかについて教えてください。
 また、今年3月に左下の親知らずを抜きましたが、今後矯正するにあたって、親知らずがはえてきた時は抜歯したほうがよいのでしょうか?
 ながくなりましたが、よろしくお願いします。 
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 上の前歯が奥歯に押されて悪化してきているのが、気になるのですね。
 上の前歯だけが気になるとのことですが、写真を拝見させていただくと、上下前歯部の噛み合わせが少し浅くきちんと合っていません。
 従いまして、矯正歯科治療をされるならば、上下とも装置を付けなければならないと思います。
 抜歯に関してですが、写真を見た限りでは非抜歯治療が可能です。
 その場合、期間は約2年ほどです。
 費用は、当院の場合ですと料金表の中間のどちらかになります。
 また、舌に関してですが、本当に長いのか、もしくは位置が悪く長く見えてしまうのかで対応が異なります。
 下顎の親不知に関しましては、矯正歯科治療の障害になることが多いので普通抜歯になります。
質 問
[2005年8月22日] 5歳児の息子のことです。下の永久歯が生えてきましたが、1本は歯の裏側からもう1本は前面で下唇をめくるとうっすらと歯が見える状態です。稀なケースで乳歯2本を抜く事により正常な位置に戻る可能性も有るがこのままという事もあるという診断を受けました。
 5歳児の息子のことです。
 下の永久歯が生えてきましたが、1本は歯の裏側からもう1本は前面で下唇をめくるとうっすらと歯が見える状態です。
 通院した事のある歯科医で受診し、稀なケースで乳歯2本を抜く事により正常な位置に戻る可能性も有るがこのままという事もあるという診断を受けました。
 ご不明点が多いとは思いますが、アドバイスを宜しくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 文面からではどの程度不正な位置に永久歯があるのかがわかりませんが、乳歯の内側から永久歯がはえてくるのは珍しいことではありません。
 通常乳歯が抜けると舌に押されて前方に移動することが多いのですが、いつまで経っても乳歯が抜けないようだと抜歯が必要になります。
 その際、重要な点は内側に生えてきた歯が並ぶスペースがあるかだけではなく、すべての永久歯が並ぶだけのスペースがあるかどうかです。
 スペースが足らないようなら、やみくもに乳歯を抜くのはかえって全体のスペースを減少させることになりかねません。
 特に乳犬歯より後方の乳歯を抜くのは慎重にすべきです。
 まん中にある乳前歯なら抜歯しても全体のスペースの減少をきたすことはないでしょう。
 永久歯が生えてきたのにもかかわらず、乳歯に動揺もなく抜ける気配がないようなら抜歯して様子を見るのが良いでしょう。
質 問
[2005年8月21日] 1歳0ヶ月の娘の歯並びで相談がございます。どうやら上の前歯が癒合歯のようなのです(私の判断ですが)。保健所の医療相談では、全部生え揃ってから歯医者さんに見てもらうように言われましたがそれまで様子を見ていてよいのでしょうか?
 1歳0ヶ月の娘の歯並びで相談がございます。
 四ヶ月頃から前歯が生え始め、今では奥歯数本頭を見え初めています。
 どうやら上の前歯が癒合歯のようなのです(私の判断ですが)。
 保健所の医療相談では、全部生え揃ってから歯医者さんに見てもらうように言われましたがそれまで様子を見ていてよいのでしょうか?
 最も、娘は歯磨きが嫌いで口を開けてくれなくなったので、診察は難しいと思うのですがいかがなのでしょうか?
 お答え頂けたらうれしいです。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 癒合歯のことで、さぞご心配のことと存じます。
 しかし、現時点では普通何の問題もございません。
 まず1歳半検診で本当に癒合歯か確認していただき、3歳時検診にて他にも問題の歯がないかどうかの判断をして下さい。
 ただし癒合歯が抜ける時期は要注意ですので、かかりつけの歯科医院にて判断してもらって下さい。
 さらに重要なのは小学生の間に生えてくる永久歯に癒合、先天的欠損歯牙等がないかどうかです。
 今特に注意して頂きたいのは、歯磨きが嫌いなことを改善することです。
 もうすぐ乳臼歯の歯ブラシによる清掃が必要になってくる時期です。
 まずは、親の模倣からはいっていただきたいので、親が歯ブラシをよく行うことを見せてあげて下さい。
 さらに親子のスキンシップの一環として指やガーゼによるマッサージから始めましょう。
 次に歯ブラシで磨くわけですが、決して強く磨いてあげないで下さい。
 そしてまだ時間はありますので、習慣になるまで気長に行って下さい。
 またそれまでは、特に食べ物の種類に気をつけて、虫歯予防に留意下さい。
 詳しくは、保健所検診時にお尋ねください。
質 問
[2005年8月20日] カナダで診断と矯正をした後、日本での矯正の継続は可能なのでしょうか?その場合、1ヵ月半という短い期間できりのいい矯正が出来ますでしょうか?
 はじめまして。
 今すぐに親知らずを抜いた方がいいのか迷っています。
 現在、カナダで10月に帰国予定です。
 左下の親知らずが2ヶ月前から顔を出しています。
 ここ2,3日で違和感が出てきました。
 その手前の歯が少し傾いたような気がしますし、親知らずのせいで左下全体の歯が動いているように感じます。
 1ヶ月半で親知らずの生え具合が大して変わらないのなら日本に帰ってからの治療が不安もありますし、いいのですが。
 右下の親知らずを以前、大阪の大学病院で、親知らずが生えてしまうと、あごの神経に刺さって支障を来すと言われて抜歯しました。
 その際、あごの骨を削り神経を取りました。
 きっと左下も同じように感じるので、悩んでいます。
 また、カナダで診断と矯正をした後、日本での矯正の継続は可能なのでしょうか?
 その場合、1ヵ月半という短い期間できりのいい矯正が出来ますでしょうか?
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 親不知の抜歯の時期ですが、痛みを伴っておられるなら早いほうが良いでしょう。
 そうでなければ時間的余裕のある時期にされてはいかがでしょうか。
 技術的なことは日本でもカナダでも上手な方がおられますので、良医を探せば問題がないものと思われます。
 またカナダで矯正の診断と治療が1ヶ月の期間しかないのであれば、治療は出来ませんし、費用もかさみますので意味がないです。
 帰国後日本で治療されることをお勧めします。
質 問
[2005年8月18日] 
はじめまして、32才の主婦です。20才の時に反対交合の矯正治療を始めました。今、後戻りに悩んでいます。今年の3月頃から噛み合わせた時に上顎前歯2本が奥歯よりも先にあたり、上顎前歯の裏の歯茎がはれて痛い状態です。
 はじめまして、32才の主婦です。
 今、後戻りに悩んでいます。
 今年の3月頃から噛み合わせた時に上顎前歯2本が奥歯よりも先にあたり、上顎前歯の裏の歯茎がはれて痛い状態です。
 下顎前歯が0.5mmでも内側に入れば前歯に負担がなくなると思われるぐらいのあたり方です。
 20才の時に反対交合の矯正治療を始めました。
 2年8ヶ月間装置をつけて、上下左右の親知らずの抜歯もしました。
 リテ―ナーは上下同時期にはめていた記憶はなく、下のリテ―ナーが終わり、次に上のリテ―ナーになりました。
 しかし27才の時、上のリテ―ナーを夜だけつけて半年に1度くらい病院へ行ってましたが、リテ―ナーが苦しくて行くのをやめてしまいました。
 以前の上下リテ―ナーは入れるのにきつくて痛いですが、かろうじて入ります。
 実は4日前より下のリテ―ナーをつけたところ上顎前歯2本のうち左前歯1本のあたり方がマシになりました。
 しかし、右前歯はあたります。
 そういえば、装置を取った時に上顎右前歯の動揺を指摘していましたが、レントゲンを撮って問題ないと言われました。
 下顎右前歯が装置を取った時からすでに内側へ緩いV字になっていたので外側に出ている部分が上顎右前歯にあたっていたのかもしれません。
 この傾いた下顎前歯1本を少し内側に入れる事は可能なのでしょうか?
 全て矯正をするのが理想だとは思いますが、上顎前歯辺りの骨の吸収があると言われた事があるので、上の歯は極力さわりたくありません。
 上の歯は現状維持で下の歯のみリテ―ナーのようなもので少し動かすことはできないでしょうか?
 今回の件で、以前の矯正歯科では奥歯の噛み合わせも正常の範囲内で歯型を採ってもらったのを見てもおかしい所はないと言われました。
 お忙しいところ申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 ほんの少しの歯の移動(後戻り)で早期に上下前歯が接触し、痛みが生じているのですね。
 写真を見る限り、噛み合わせに大きな後戻りは認められませんので、上下前歯の早期接触のみの対処治療で良いと思われます。
 ただ、上顎前歯辺りの骨の吸収があるので極力上の前歯をさわりたくないと言われることや、以前はリテーナーが苦しく装着されなかったことを考慮すると、リテーナーによる再治療よりも、下顎にブラケットをつける治療の方が治療期間も短縮でき、問題の解決には良いのではと思います。
 ともかく治療前の反対咬合と治療後の資料が揃っている以前の矯正歯科で、後戻りの部位と原因を確認していただいて上で、もう一度対策をご相談なされてはいかがでしょうか。
質 問
[2005年8月16日] 
口元は全体的に鳥のクチバシのような印象です。横から見たとき、おでこから鼻のラインと鼻の先から顎のラインの角度が違い、大変はずかしいです。精神的にもすこしでもラクになりたいと思い、再矯正を考えております。
 はじめまして。
 小学校4年から高校2年まで矯正をしていました。
 上下の前歯合計4本が噛みあわせが逆でこのままでは顎が出てしまうかもしれません、ということで数年待って矯正をはじめました。
 数年矯正が出来るまで待ったせいか、やはりすこしだけ人よりも顎がでてしまいました。
 矯正の処置は歯を抜かずに上の歯を前にだし、下の歯を後ろに少し倒す、という処置で噛みあわせを改善させました。
 歯並びは大変よくなったのですが横顔のバランスがよくありません。
 前歯をかなり前にだしたせいか横から見ると鼻と唇の位置がほとんど一緒で鼻の先まで上を向き鼻の穴が目立ちます。
 暗いところで前から見ると、明らかに鼻が圧迫されて不自然に上を向いているのが陰になるのでわかります。
 かかりつけの歯医者にも前歯の差し歯を作るとき、前歯が人より数ミリ前に出ていると言われました。
 また横顔をみると前の歯にそって小鼻まで前に押し出されているのがわかります。
 口全体が前に出ているせいか、口のラインもへの字口でいつも気難しい表情でなにか悩んでいるのかと聞かれることがあります。
 口元は全体的に鳥のクチバシのような印象です。
 横から見たとき、おでこから鼻のラインと鼻の先から顎のラインの角度が違い、大変はずかしいです。
 恥ずかしいことですが、私のもともとのパーツが悪いからなのかもしれませんが、知らない人に後ろ指を差されたり目の前で中傷されることもあり、ここ10年来大変悩んでいたのですが大金をかけて矯正をしてくれた親に不満は言えず、ガマンしてまいりました。
 このたび結婚をすることになり親元を離れるのでこのまま後ろ指や中傷に耐えるよりは改善出来るところは治し、精神的にもすこしでもラクになりたいと思い、再矯正を考えております。
 最近再矯正があるというのを知ったのですがこのような場合、矯正で治るでしょうか??
 また、矯正というのは歯並びを良くするだけで顔の全体のバランスというのは考えてはくれないものなのでしょうか??
 矯正をしてくださったお医者様には大変に申し訳ないのですが、本当に適切に処置してくださったのだろうか?
 と大変疑問です。
 それに再矯正が必要ならばなぜ矯正したときに治してくださらなかったのか?
 バランスがおかしいのは治療終了時にイヤでも分かったはずなのにどうしてそのままだったのか。
 そうすれば費用的にもまた掛からずに済んだかもしれないしこのように10年以上悩む必要もなかったのに・・。
 私が言えばよかったのですが、その頃は歯並びがよくなり、顎が目立たなくなったことに喜びあまり全体のバランスを考えることもなく、治療を終了してしまいました。
 改善する処置としてはやはり外科手術が必要でしょうか??
 顎は今見る限り出気味ではありますが、そこまで出ていない気がするのですが上の前歯を後方にずらした場合、また顎が目立つのではないかと心配です。
 あと、あまり目立たないように矯正をしたいのですがこのような症状でも目立たない処置は出来ますか??
 また前歯が一本差し歯です。矯正可能でしょうか?
 どのくらいの年月がかかりますか??
 また費用のほうは概算でよいのですがどのくらいでしょうか??
 大変悩んでおりまして、切実で、このようなページがあることに大変救われました。
 だらだらとたくさん書いてしまいまして申し訳ありません。
 お返事お待ちしています。
 どうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 まず、写真を見せて頂いた感想を述べさせて頂きます。
 口元は確かに少し出た印象を受けます。
 鼻の先とあごを結んだ線をエステティックラインと呼びます。
 このラインから上の唇は少し後ろにあり、下の唇は触れるぐらいが日本人の理想とされています。
 その基準からするとやや出ていると思われます。
 また、あごが出ていることを気にされているようですが、横顔の写真からは骨格性の下顎前突の可能性は低いように見えます。
 鼻が上を向いているのではなく、鼻と上唇とのなす角度(naso-labial angle)が小さいようです。
 これは上の前歯の角度が影響している可能性があります。
 通常上の前歯を前方に出しても鼻が上を向くことは考えられません。
 あなたが悩まれているほどひどいアンバランスがあるようには見えませんが、口元が出ている分だけどうしても口を閉じにくく、口を閉じると口元からあごにかけての筋肉が緊張することによって”への字口でいつも気難しい表情”に見えてしまうのでしょう。
 さて再治療についてのお尋ねですが、十分可能だと思います。
 口元の突出感をなくすためには前歯を後方へ引っ込める必要があります。
 引っ込めるにはスペースがなくてはならず、通常小臼歯4本の抜歯を行ないます。
 そうすれば口唇のエステティックラインからの距離も良くなり、口も閉じやすくなります。
 下の前歯のデコボコも治ります。
 骨格性の問題はあるようには見えませんので当然外科矯正の対象にはならないでしょう。
 あごに関しても私が見たところ決して出ているようには思えません。
 気にすることはありません。
 目立たない装置としては通常の金属製のブラケットではなくセラミック性のブラケットがあります。
 これなら少し離れると付けているのが分かりません。
 写真を撮る時に笑っても写りません。
 それ以外にも歯の内側につけるブラケットによる治療もあります。
 これなら全く装置は見えません。
 差し歯でも装置はつけることはできますから心配はいりません。
 治療期間は2年から3年。
 費用は地区、医院により様々です。
 当院の矯正費用を参考にして下さい。
 最後に一言。
 我々矯正医にとっても抜歯、非抜歯の診断は難しいものです。(当院ホームページー非抜歯治療参照)
 それは歯の移動の問題もありますが、患者さんの要望も様々だからです。
 多くの方は多少口元が出ても4本の小臼歯を抜かない方を選択されます。
 再治療をされる際は担当医に要望をしっかりと伝えることを忘れないで下さい。
 そうすればあなたの希望の100%は無理でも確実に今より希望に近い結果が得られることでしょう。
 口元の突出感と小臼歯の抜歯に関してはお悩み相談−6月2日分で詳しくお答えしています。
 こちらもぜひ読んでみて下さい。
質 問
[2005年8月14日] 私は前歯二本だけでているいわいる出っ歯です。そのせいで下の歯が前だけがたがたです。矯正は時間がかかるし、前歯を目立たなくするにはやはり矯正しか方法はないのですか?
 はじめまして。
 私は前歯二本だけでているいわいる出っ歯です。
 そのせいで下の歯が前だけがたがたです。
 小さいころからコンプレックスです。
 友人が矯正を最近までしていました。
 私も実は前々から矯正したいと思っていたのですが、費用が高いと言うことで親は反対でした。
 いろいろインターネットで調べたりしましたが・・・。矯正は時間がかかるし、前歯を目立たなくするにはやはり矯正しか方法はないのですか?
 他に方法があれば教えて頂きたいです。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 矯正以外での解決法として考えられるのは、やはり”さし歯”ということになります。
 治療の早さという点では矯正と比較すると格段に早い方法です。
 また、歯の色に問題があったり、形が悪い場合は同時にそれらも治すことができるという利点があります。
 ただ、歯を削らなければならないことや治す本数が多くなると費用は矯正とあまり変わらなくなるという欠点もあります。
 また歯の位置によっては自然な状態にするのが難しいこともあります。
 今は以前に比べて歯の削る量を少なくする方法もできていますので、一般歯科の先生に相談されてはみてはどうでしょうか。
質 問
[2005年8月12日] 9歳女児の矯正についてご相談します。上前歯4本が生え変わり前歯が大きく出っ歯なのとその両隣はスペースが無いため後ろにさがってでこぼこした歯並びです。長く装置をつけた挙句抜歯をするのなら成長してから始めたほうが良いのではと思ってしまいます。
 9歳女児の矯正についてご相談します。
 現在一般歯科で歯の検診を、そこに通ってらっしゃる矯正の先生に矯正を見てもらっています。
 上前歯4本が生え変わり前歯が大きく出っ歯なのとその両隣はスペースが無いため後ろにさがってでこぼこした歯並びです。
 奥歯が生えてきたので顎の骨を広げる治療をするか、または歯が大きい為、抜歯の可能性が5分5分の割合なので生えそろってから抜歯をして矯正するか、今後の方針としてどちらか決めるように言われました。
 しかし検診で見てもらっている先生からは歯の大きさもあり経過によっての抜歯有り無しにかかわらず顎の骨を広げてスペースを作ったほうがよいのでは?と言われました。
 素人考えでは長く装置をつけた挙句抜歯をするのなら成長してから始めたほうが良いのではと思ってしまいます。
 この先どうすればよいのかアドバイスしていただけたら有難いです。
 よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正治療に伴う抜歯の判断は矯正医が生涯頭を悩める物の一つです。
 統計的に見れば約半数の方が抜歯を併用して治療を行うほど頻度の高い判断でありながら、実際に決定するにはいつも頭を悩めてしまいます。
 中学生以上の患者さんであれば医学的な結論は比較的スムースに出て参りますが、小学校の中学年の方の場合はこれから成長期を迎えるため、容易に確定診断を出すことが出来ません。
 抜歯という行為自体は患者様にとっても担当医にとっても出来れば避けたい物ですので、余計に頭を抱えてしまいますね。
 貴方のお子さまに関しても同様に判断に迷う部分があろうと思います。
 歯科医学的に沿った考え方に従うならば今から拡大装置を用いるべきでしょう。
 ただしこれを行うとある程度痛みも伴いますし、一月二月の話ではないのでそれなりに”耐える、頑張る”スタンスが必要でしょう。
 こういった「医学的な」結論を出すのは専門教育を受けた矯正医なら誰でもほぼ同じ結論に到達します。
 しかし現実問題としてどちらかに決定しなければ前に進めません。
 もし、小学生時代の長期に渡る頑張りを避けて、数年後抜歯せざる終えなくなるとその時はやはりやるせないでしょうし、今から出来ることをどんどん進めて、それでも抜歯の必要性に迫られるともっとやるせないかもしれません。
 ただし、この二つの道は全く同じ結果に成るわけではありません。
 仮に今から拡大を初めて、それでもさらに抜歯したとしても何もしなかった場合より治療結果が良好となるのが普通です。
 従って今から始めることが無駄になるわけではありません。
 またこの判断は文面からだけで確定診断が行える物ではないので、具体的な方法論としては「取りあえず担当医の薦めに従って拡大を開始する」というのは如何でしょう。
 痛いかどうかやストレスになるかどうかは個人差もあることですので、もし開始して「思ったほどでも無い」ならそのまま継続して治療を進めるのが最も後で後悔しないと思います。
 矯正治療は殆どの方が初めて行うものですので、どれくらい痛いか、ということは事前に正確な予想は出来ません。
 ですので一度上記の方法を検討されては如何でしょうか?
 ただしこの場合、この選択によって料金が変わってくる場合もありますので、事前の確認が必要でしょう。
 これらを含めて担当医とよく話し合って、お子さまにとって最良の選択をしてあげてください。
質 問
[2005年8月10日] 私は出っ歯で悩んでいます。インターネットで目立たない矯正について検索していると、インビザラインというのを見つけました。そちらでインビザラインでの治療をうけることができますか?
 私は出っ歯で悩んでいます。
 アクアシステムでの矯正希望で他院でカウンセリングを受けました。
 8か月で治るといわれました。
 でもアクアシステムでの治療は透明でも目立つのが気になって、インターネットで目立たない矯正について検索していると、インビザラインというのを見つけました。
 そちらでインビザラインでの治療をうけることができますか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 当院では現在のところインビザラインでの治療は行なっていません。
 あのタイプの装置単独では、程度によりますが出っ歯の治療は難しいのではないでしょうか。
 メカニズム上、治せるケースは限定されます。
 治療を始める前に見た目や期間、費用だけでなく、どの程度まで治るのかをしっかりと確認してから開始することをお勧めいたします。
質 問
[2005年8月9日] 現在11歳の小六の娘は8歳の時、下顎後退の出っ歯でバイオネーターを1年半使っていましたが、成長期で前に出たそうですが、先生が変わり半年ブランクがあいてヘッドギヤーを1年使っています。しかし、再度バイオネーターを使う説とヘッドギヤーを使いながら固定式にする説とあり、悩んでいます。
 はじめまして。
 現在11歳の小六の娘は8歳の時、下顎後退の出っ歯でバイオネーターを1年半使っていましたが、成長期で前に出たそうですが、先生が変わり半年ブランクがあいてヘッドギヤーを1年使っています。
 しかし、再度バイオネーターを使う説とヘッドギヤーを使いながら固定式にする説とあり、悩んでいます。
 バイオネーターを使う先生は院長で半年間使わなかったから元に戻ってしまったといわれますが元に戻るって事はあるのでしょうか。
 下顎を出すか上顎を引っ込めるかは先生の考え方によるらしいのですが。
 ちなみに今の歯の出っ張りは3.5ミリだそうですが固定式の場合非抜歯だと今よりもっと前が出る可能性もあるのでしょうか。 説明がうまく出来ないで申わけございませんが
 宜しくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 下顎後退の出っ歯の治療では下顎の成長を促す方針で治療を進めるのが基本です。
 私はその際には、やはりバイオネーターオルソペディックポジショナ−などの筋肉の力を利用した装置を使用することが多くなります。
 これらの装置は構成咬合と呼ばれる特殊な型を採って作りますが、いったん下顎が成長したように見えても実際には前方に出しているだけで、十分な成長は起こっていない場合があります。
 ですから通常は前方に出た時点で下顎が元に戻らないように装置を調整しながら安定を待ちます。
 「半年間使わなかったから元に戻ってしまった。」というのはおそらくまだ下顎が安定する前に装置の使用をやめたことが原因かもしれません。
 もしくはバイオネーターでいったん後退した前歯が元に戻ったことも考えられます。
 また、使用の結果すべての方に効果が出ればよいのですが、必ずしもそうとは限りません。
 その場合、他の装置を選択することになりますが、選択肢としてはヘッドギヤ−が多くなります。
 ヘッドギヤ−は一般的には上顎の成長を抑制する目的で使用するものですが、下顎の成長を促す効果もあるからです。
 あるいは下顎の成長そのものが期待できない場合は、条件さえ合えば上顎の歯を後方に移動させる目的でSMCリンガルアーチなどの装置を利用することもあります。
 「歯の出っ張りは3.5ミリ」とのことですが、どこを基準にしての距離かがわかりませんので正直言って判断は難しいです。
 しかし上下の大臼歯の前後関係にずれがあったり、前歯に少しでも重なりがあるようですとエッジワイズブラケットを付けて仕上げの治療に入ると今より前歯は前方へ出る可能性は高いと思われます。(非抜歯治療参照)
 矯正医はセファログラムという顔のレントゲン写真を分析することによって、上顎が前へ出ているのか、下顎が後ろへ下がっているのかを見極めて治療方針を決定しますが、ほとんどの分析法では頭の前後的な長さを基準にしています。
 しかし、その基準がすべてではなく、それぞれの先生による解釈があります。
 また過去の経験も重要な診断の基準になります。
 経験豊富な先生であれば、装置の種類による心配はあまりせず、お任せすればよいのではないでしょうか。
質 問
[2005年8月8日] 左下の第2大臼歯がすでに抜歯されていたため、親知らずを第2大臼歯の位置に持ってくる方向で治療を受けておりました。2ヶ月ほど経過した後、親知らずは動かないと判断されたことに疑問を感じています。
 親知らずの矯正治療について質問させていただきます。
 左下の第2大臼歯が虫歯のためすでに抜歯されていたため、親知らずを第2大臼歯の位置に持ってくる方向で治療を受けておりました。
 1年ほどの治療で親知らず以外の歯が揃った後、親知らずにもワイアーを装着しました。
 2ヶ月ほど経過した後、親知らずは動かず、逆に手前の歯が奥に引っ張られたということで、親知らずを手前に動かすのは無理だという結論を下され、その部分はブリッジかインプラントにすることを薦められました。
 先生の説明によると、親知らずは動く場合と動かない場合があり、私の場合は、年齢的なこともあり親知らずが歯の層に完全に固定されているので動かないのではないかとのことでした。
 ただ他の歯もそうでしたが、実際に動き出すのにある程度時間がかかったように思うので、たった2ヶ月ほど付けただけで、動かないと判断されたことに多少の疑問を感じています。
 ご意見をお聞かせいただけると幸いです。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 健康な歯に対して矯正医が「押しても引いても動かない!」ということは滅多にある物ではありません。
 臨床経験が10年未満の先生なら「経験がある」人の方が少数派となるでしょう。
 ところが親不知や埋伏歯などではこの「動かない歯」である確率が高くなり、事前の検査で簡単に判明する物ではないし、また最初少し動いたから大丈夫と思って力をかけ続けると途中で動かなくなったりするので厄介です。
 つまり歯が動くか動かないかを知る方法は実際に力を掛けてみて確かめるのが一番確実なのですが、もし、動かない歯であることに気づかずに力を加え続けると、もっと厄介な事になります。
 たった一本の動かない歯に対して掛けた力によってそれ以外の全ての歯が動いてはならない方向に動いてしまい、後からこれを修正するのはかなり困難です。
 さて、貴方は現在親不知に対して移動させるべく治療をされているようですが、2ヶ月間で動かない歯と言う判断をされた担当医の先生はかなり慎重な姿勢であると思われます。
 貴方の場合、もし親不知が動かない歯であるなら、無理をするにはリスクが高いですし、インプラントやブリッジなど他の手段が無いわけでは無いので判断としては理にかなっていると思います。
 これは大変に難しい判断であり、直接拝見していない以上、簡単に結論が出せる問題では無いと思います。
 しかし、貴方としては可能であるならばそういった代替手段ではなく、親不知の移動をご希望されているようですね。
 あと一つ考えられる手段としては、矯正用インプラントを用いて親不知をの移動を助けてやる、ということが考えられます。
 このインプラントは無くなった歯の代わりをさせる、いわゆるデンタルインプラントではなく歯の移動を行うために一時的に打ち込むインプラントで、移動が終われば撤去してしまいます。
 この方法を用いれば安全、確実に歯の移動の可否、可能であるならば他のへの影響を最小限にして親不知の移動を行えます。
 ただし、この方法は別途インプラントに対する費用もかかり、打ち込むオペも必要ですし、またもし親不知が動かなかったら、全く無駄になってしまいます。
 それに骨の状態や親不知の状態によっては打ち込み位置の制限から不可能な場合もあり、「どんな場合にでも有効」といった物ではありません。
 ですので、方法の第一選択肢としてお勧め出来る物ではありません。
 従ってここまでの手段に踏み切るかどうかは貴方の価値観による判断の部分が一番大きいと思います。
 是非ともお勧めできる方法ではありませんので、よく考えて行うかどうかを決める必要があります。
 貴方の置かれている状況は些か複雑で、難しい判断が求められていますので、担当の先生とよく話し合って、納得のゆく結論を出してください。
お 礼
 大変ご丁寧な回答をいただきまして、誠にありがとうございました。
 現在、海外で治療を受けているため、言葉の問題もあり、疑問に感じていることがなかなか解決できないでおりましたが、先生にご説明をいただき大変よく理解することができました。
 インプラントによる矯正治療の可能性について、現在の先生に相談して、慎重に考え、後悔のない決断をしたいと思います。
 お忙しいところ、大変ご親切にお答えをいただきまして、心から感謝しております。
 本当にありがとうございました。
質 問
[2005年8月7日] 15歳の時に二階から転落し上顎骨折、前歯2本を欠損し、差し歯となりました。現在、2本の前歯の根元は、歯が骨に吸収されて消えかけています。(レントゲン)前歯の根元がこのような状態での矯正方法としてはどちらが良いのでしょうか?
 今から矯正しようと思って近くの矯正歯科に行ったところ、治療方法で若干の違いがありどちらの治療方法を選択するかで迷っている状態で、アドバイスいただければと考えております。
 15歳の時に二階から転落し上顎骨折、前歯2本を欠損し、差し歯となりました。
 現在、2本の前歯の根元は、歯が骨に吸収されて消えかけています。(レントゲン)
 前歯の根元がこのようなの状態での矯正方法としてはどちらが良いのでしょうか?
 また下記以外の方法があるのなら教えていただけませんでしょうか?
 (1)A歯科・・・前歯は近いうち根元が駄目になるので、今ある前歯2本を取り去りその隣の歯を前歯にするとのこと。
 (2)B歯科・・・差し歯のある現状のまま矯正する方法。もし矯正中に前歯が折れたらどうするか質問した所、折れた時に考えますとの回答。アメリカで主流の矯正方法(歯を抜かずに矯正する)をされているとのこと。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 2カ所の診療所での治療方針の違いがあるということを気にされておられますが、問題点は、将来にわたり差し歯の前歯が矯正歯科治療後も保存可能かどうかの判断です。
 これに関しては、CT(レントゲン)をとらないと正確なことは言えません。
 ただ、撮影したとしても将来の予知に苦しむ場合も多々あります。
 将来の予測は難しいです。
 ですから決定されたことに関して諸問題が発生しないかどうかと、新たな問題が生じた後、どのように対処するかをお聞きになることの方が重要です。
 A歯科に関して、抜歯治療後に噛み合わせを構築するにあたり問題点がないかどうか、B歯科に対しては、前歯部に問題が生じた後の対処法を事前に伺っておくことがやはり必要だと思われます。
 もう一度二人の先生と十分にお話し合いなさることをお勧めします。
質 問
[2005年8月6日] 
前歯4本の生え変わりの際に中心2本が大きくその両隣は並んで生えるスペースがない為後ろに生えています。奥歯が生えてきたので矯正の先生から今後の方針として顎の骨を広げる矯正をするか、しかし歯が大きいのでもう少し後で抜歯して矯正をするかどちらか決めるように言われました。どちらを選んだら子供の為になるのかわかりません。
 はじめまして、9歳の娘のフォトカウンセリングをお願いしたいと思います。
 前歯4本の生え変わりの際に中心2本が大きくその両隣は並んで生えるスペースがない為後ろに生えています。
 奥歯が生えてきたので矯正の先生から今後の方針として顎の骨を広げる矯正をするか、しかし歯が大きいのでもう少し後で抜歯して矯正をするかどちらか決めるように言われました。
 現段階では努力しても抜歯なしの可能性は5分5分だそうです。
 装置はネジを巻くタイプで先生から「痛いです」と言われました。
 他のHPで色々な器具が紹介されていますがこの器具しか方法はないのでしょうか?
 痛みもあり長く装置をつけた挙句に抜歯をすることになるのならやらないほうがよいのか、それとも自然に生え変わるのを待つと他の永久歯が生えてきた時さらに押されてガタガタになってしまうのではないかと決められずにいます。
 どちらを選んだら子供の為になるのかわかりません。
 又、今の先生は一般歯科に通う先生なのでできたら矯正歯科病院に通いたいと思います。
 日本矯正歯科学会のホームページを見ましたが何軒かあり又、迷うところです。
 浜松で信頼のおける矯正歯科医を教えていただけたら有難いです。
 お忙しいとは思いますがご返答をお待ちしています。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 痛みもあり長く装置をつけた挙句に抜歯をすることになるのならやらないほうがよいのではとお考えになることは、ごもっともなことだと思います。
 非抜歯治療を行う場合は拡大方向として、側方拡大だけでなく前後方向にも動かす必要があります。
 もっとも、お写真で見る限り、前方へは見た目の問題があり、これ以上の移動は無理でしょう。
 後方へは動かせるだけの骨が存在するのかが問題となります。
 また、成長中のお子さんですので、これからの成長量も計算に入れて治療計画を立てるべきでしょう。
 これらの点を考慮して診断し、どの治療方針(抜歯か非抜歯)治療計画(時期)が良いのか、どの装置(長所短所を含め)が最適か判断します。
 どの方法をとれば良いかは資料を拝見しないと言えませんので、一度他の矯正歯科医にも診て頂いてお話をお聞きになって上で、総合的に判断をされたらいかがでしょうか。
 浜松の矯正歯科専門医で信頼のおける先生といえば、凌雲堂矯正歯科医院の鈴木先生です。
 日本矯正歯科学会で毎年発表され、臨床経験豊富で治療手段も多用な先生です。
 ご相談されるには一番良いでしょう。
質 問
[2005年8月5日] デーモンシステムは全てが金属のブランケットをご紹介されていたように思いますが、デーモンシステム3は審美的要素を持った透明の装置なのでしょうか?
 デーモンシステム3についてお伺いします。
 本日インターネットを拝見するとデーモンシステム3のご紹介がありました。
 以前、デーモンシステムは全てが金属のブランケットをご紹介されていたように思いますが、デーモンシステム3は審美的要素を持った透明の装置なのでしょうか。
 矯正治療にあたって非常に興味がありますので教えてください。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは、西田矯正歯科の西田真です。
 デーモンシステム3は、透明部分が半分です。
 つまり後半分は金属です。
 機能性な面では、今までと変わらず優れていますが、サイズは、幾分か小さくなっています。
 審美性の改善はいまひとつですが、見た目の印象は以前のと違っています。
 デーモンシステムは、症例を選べば、既存のシステムと違い大きな効果を発揮できますので、審美の面に少しだけ目をつぶることが出来ればお勧めです。
 なお、次期タイプのデーモン4のプロットタイプはすでに出来あがっておりますが、残念ながらデーモン3の全部位金属仕様版だと聞いています。
質 問
[2005年8月4日] 左前歯の欠損歯の隣の歯を前歯の位置に移動して、右の前歯と大きさをそろえるのに差し歯にする方法があると提案していただきました。この方法は、一般的なものでしょうか?
 こんにちは。
 私は左前歯欠損で両隣の歯の裏側に接着させたブリッジを着けています。(14年前に作成)。
 最近、ブリッジが取れ、歯の裏面の虫歯が判明 し、作り変えようと歯医者さんにいきましたら、左の欠損歯の隣の歯を前歯の位置に移動して、右の前歯と大きさをそろえるのに差し歯にする方法があると提案していただきました。
 前歯欠損の処置方法、矯正歯科の方法 としては、この方法は、一般的なものでしょうか。
 私は、なるほど良い方法だと思ったのですが、この治療方法で注意点があったら教えてください。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 相談に関して一部に疑問点があります。
 「左の欠損歯の隣の歯を前歯の位置に移動して」とありますが、動かしたあとの部位、元々あった歯の部位をどうするのでしょうか?
 出来れば、写真を添付していただくと回答が正確になります。
 申し訳ないですが、もう一度詳しく説明して頂けますでしょうか。
質 問
 写真を添付できないので、言葉だけでの説明になります。
 わかりずらくて申し訳ありません。
 左の欠損歯の隣の歯は前歯(ダミー)が前面に半分くらいかぶさっています。
 いわゆる出っ歯で、前歯二本がおさまるスペースがなく、前歯が二番目の歯の前面に半分くらいかぶさっています。
 抜けた左前歯の分のスペースを用い、左二番目の歯の左右に隙間をつくり、右前歯と同じ大きさの差し歯をかぶせる考えです。
 右前歯も前に出ているで、右側は歯を1本抜いて、矯正することになると思います。
 左前歯の隣が犬歯になり、左右非対称になるのだとは思いますが。
 近日に、頭の写真や模型作成など詳しい検査をすることにしています。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 資料がないので正確なことは言えませんが、問題があるとすれば、長期間の欠損の状態にあったところの骨が良好かどうかです。
 前歯と犬歯を欠損部に動かすわけですので、その欠損部に動かせるだけの骨の厚さがあるかどうかという点が問題になります。
 またどのような治療計画を立てられるのか判りませんが、上下とも矯正されるのであれば問題ございません。
 しかし、上顎のみだと移動後に噛み合わせを良くする手段をどのようにされるかが問題になります。
 以上の点につき担当医の先生とご相談ください。
質 問
[2005年8月3日] 娘が受け口で歯の矯正しようかまよってるんですけど、歯を抜くと弱るってきいたんですけどほんとですか?
 娘が受け口で歯の矯正しようかまよってるんですけど、歯を抜くと弱るってきいたんですけどほんとですか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 矯正治療をすることによって考えられるリスクとしては、虫歯、歯肉の炎症および上顎前歯の歯根の吸収があげられます。
 これらは程度によりますが、歯を弱くすることにつながります。 
 虫歯や歯肉の炎症は主に装置をつけることによってブラッシングが不十分になることが原因です。
 これについては歯科衛生士によるブラッシング指導やPMTCなどで防ぐことができます。(当院ホームページーお口の健康管理参照)
 また歯根の吸収とは歯肉の中に埋まっている歯の根っこが溶けて短くなることです。
 歯を動かすと多かれ少なかれ、歯根の吸収は起こる可能性があります。
 歯の移動距離の大きさ、移動様式あるいは移動方向と逆の力が働くような癖や習慣の有無などによってその程度に差が出てきます。
 ただし、ほとんどの場合先が少し丸くなる程度で歯が抜けたり、日常生活に支障が出るようなことはまれです。
 もちろん、軽度でも長い目で見ると歯にとってはよいことではありませんから、当院では定期的にレントゲン撮影をする際にチェックをしています。
 私自身も小臼歯を抜いての矯正治療を経験していますが残った歯はしっかりと働いていますし、別に身体の異変を感じたこともありません。
 むしろ歯を磨くのが楽になりましたし、しっかり噛めるようになって健康になった気がします。 
 例えば娘さんのような受け口の治療なら、歯を全く抜かない方法、小臼歯を抜く方法、親知らずだけを抜く方法、あるいは骨格的な不正があまりにも大きいのであれば無理に歯の移動だけで噛み合わせを変えるのでなく外科手術を併用する方法など様々な治療法が考えられます。
 歯を抜く治療が必ずしも歯根の吸収を招くわけではありません。
 特に受け口の治療の場合は上顎前歯の移動量は少ないことが多いのであまり心配はないでしょう。
 人により価値観が違うため、断言はできませんがリスク以上に得るものの方が大きいと思います。
 お嬢さんの年令や噛み合わせの状態がわかりませんので、適切なアドバイスはできませんが、まだ成長が残っている年令なら当院ホームページー早期治療を、すでに成長が終わった年令なら永久歯列期の治療を、さらに下あごがかなり前方に出ているよ
うなら外科矯正の項目を参考にして下さい。
 矯正治療を受けることにより、良い噛み合わせときれいな顔立ちを得ること、それはお嬢さんへの最高のプレゼントになることでしょう。
質 問
[2005年8月2日] 私は噛み合わせの矯正によって、身体が健康になることを希望しています。頭痛や肩こり、脳内環境の改善といったような視点からの噛み合わせの矯正という病院は少なく、そういう病院を探しています。
 私は噛み合わせの矯正によって、身体が健康になることを希望しています。
 現在、歯の高さを上げることによって脳内活性がおこなわれ、免疫力もあがるといわれて、一時的にセメントで奥歯の高さを上げています。
 しかし、実際歯をすべて矯正するとなると100万円以上の見積をいわれました。
 ただ、ネットで探しても、「矯正=はならび」「噛み合わせ矯正=医学的に噛み合わせが困難な人」というのばかりで、頭痛や肩こり、脳内環境の改善といったような視点からの噛み合わせの矯正という病院は少なく、そういう病院を探しています。
 Q1 噛み合わせの、上記のような治療は可能でしょうか?
 Q2 なお、通常噛み合わせ矯正はどれぐらいかかるものでしょうか?
 Q3 抜歯は必要ですか
 Q4 どれぐらいの期間を必要でしょうか?たとえば、虫歯の治療のさいに行うような金具などのはめこみによる矯正は可能ですか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 ひと口に噛み合わせの治療と言っても様々な考え方があります。
 それぞれに理論、治療法があるようですが、すべての人に効果があるわけではないようです。
 私も矯正治療で噛み合わせを改善することにより、患者さんの顎関節症や腰の痛みがなくなったということは経験しておりますが、必ずしもそういった結果を保証するものではありません。
 身体が健康になることを希望されているようですが、現在の症状が噛み合わせから来ているものなのか、あるいはそれ以外の他の原因があるのかが重要です。
 しかし、実際にはその原因を特定するのが一番難しいのです。
 費用については当院ホームページ-矯正費用を参考にして下さい。
 抜歯が必要かどうか、および期間は現在の状態によって決まります。
 矯正の方法や装置に関してはどの歯をどのように動かすかによって変わりますが、基本的にはエッジワイズブラケットを使用することになると思います。(各種装置の紹介参照)
 冒頭に述べたように全身症状を伴う顎関節症はどこに原因があるのかを見つけるのが非常に困難で1ケ所の噛み合わせを改善するだけで治ることはまれです。
 たいていの場合下顎の偏位が起こり、筋肉のバランスを失っていることが多いようです。
 治療に当たり最も避けるべきことは転医を繰り返すことです。
 治療の際、症状および処置の歴史を知ることが重要ですが、新しい先生は最初の状態がわからないわけですから、そこからスタートしても治療すればするほど症状がひどくなって行くという「泥沼化」に陥ってしまう可能性があります。
 以前私が受講したアメリカの顎関節症の専門医は、噛み合わせだけではなく全身に対する理学療法を併用していました。
 また彼は「顎関節の最大の原因はストレスで、南の島で数カ月過ごせば治ります。」とも言っていました。
 一度、歯の治療から距離を置き、整体やカイロプラクティックなどに行かれるのもよいかもしれません。
 もしそういう気持ちがあるのでしたら、これも私が受講したもので、構造医学という考え方をベースにした治療法があります?味がありましたら一度下記の本をお読み下さい。
 『構造医学−自然治癒のカギは重力にある!』 著 者: 吉田 勧持
 最後に、どの世界でもそうですが同じ方法、手段を使って仕事をしていても技量は同じではありません。
 第1人者かそれに近い人に診てもらうのが大事だと思います。
質 問
[2005年8月1日] 矯正歯科と看板をあげている所は宝塚や西宮周辺にいくつもあり、長年のお付き合いにありますし、信頼できる先生にお任せしたいと思うのですが一つ一つ尋ねる事もできません。矯正歯科を選ぶ際のポイントというかアドバイスがありましたらお聞かせ願えませんか?
 8歳の息子の事で相談させて下さい。
 上の前歯が片方抜けたままなかなか生えてこず気になっていました。
 先日生えかけて来た歯がねじれて90度(正面から見て歯の側面が見える)になっているのを見て驚き、とりあえず近くの矯正歯科でみていただいたら、前歯と前歯の上に普通の人にはないはずの余分な歯が埋もれていて、そのせいで前歯とまだ見えていないその横の歯も90度ねじれてしまっているとの事。
 この歯を置いておくと永久歯の根を痛める事にもなるので抜歯した方がいいのでは?とご提案いただき、口腔外科を紹介して頂きました。で、口腔外科で頭部のレントゲンを撮り埋伏歯の位置関係を見たところ、上顎と鼻の骨の間くらいにあり、顎の骨も削らないと・・・との事でした。
 そこまでして抜かなくてはならないのかな・・・と可哀想に思うのですがやはり仕方ないのでしょうか。
 すません、矯正から話が反れてしまいました。
 矯正歯科で口腔内のレントゲン撮って頂いた時にスタンバイしている永久歯の状態を見たのですが小さな顎の中でぎゅうぎゅうでこのままでは恐らくキレイに生えてくるのは難しいとの事。
 出来るだけ永久歯を残すためにも顎の発達を助ける装置をつけ、少しでも生えやすい状態を作り、生え揃ったら現在すでに歪んで生えつつある二本の歯を含めて矯正していってはどうかとお話頂きました。
 先生のおっしゃる事に納得はできているのですが、私自身、家族にも友達にも矯正経験者がおらず、それが息子にとって最良の方法なのかどうか・・・他にもご意見をお伺いしたいと思いメールさせて頂きました。
 また、矯正歯科と看板をあげている所は宝塚や西宮周辺にいくつもあり、長年のお付き合いにありますし、信頼できる先生にお任せしたいと思うのですが一つ一つ尋ねる事もできません。
 矯正歯科を選ぶ際のポイントというかアドバイスがありましたらお聞かせ願えませんか?
 大変、長くなり申し訳ありません。
 宜しくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 お悩みの埋伏歯に関しては前歯が正常に生えていて矯正の必要がないのであれば抜歯の必要はないでしょうが、文面から判断しますとやはり抜歯された方が良いでしょう。
 偶然にも本日当院で診断した患者さんも上顎前歯部に過剰歯(余分な歯)があり、口腔外科に抜歯の依頼をしたところです。
 我々にとっては特別珍しいことでもないのですが、お母様やお子さんにとっては初めてのことで御心配されるのはよくわかります。
 しかし経験豊富な口腔外科医であれば、よほどのことがない限り問題なく抜いてもらえますので安心してください。
 また、治療方針については診て頂いた先生の考え方で問題はないと思います。
 お子さんの年令ぐらいから始める治療は早期治療と呼ばれ、様々なメリットがありますがデメリットもあるため、よく理解してから始めることが肝心です。 (当院ホームページー早期治療歯のデコボコ(叢生)その1その2その3参照)
 最後に矯正歯科を選ぶ際のポイントについては以前にも同様の質問にお答えしていますのでそれを参考にして下さい。(お悩み相談2月11日分)
質 問
[2005年7月26日] 口元の形が悪くて悩んでいます。横顔を見ると口元が出っ張っているのが良くわかります。自分では出っ歯なのと唇が厚いこと、そして奥歯を噛合わせた時に顎が後ろに下がり気味になってしまっているのが原因だと思っています。この口元を少しでも改善することは可能でしようか?
 口元の形が悪くて悩んでいます。
 横顔を見ると口元が出っ張っているのが良くわかります。
 自分では出っ歯なのと唇が厚いこと、そして奥歯を噛合わせた時に顎が後ろに下がり気味になってしまっているのが原因だと思っています。
 唇の厚さはどうにもならないのですが、出っ歯と顎の位置は抜歯による噛み合わせの矯正治療でなんとかなると聞いて相談することにしました。
 この口元を少しでも改善することは可能でしようか?
 またもう一つ悩みがります。
 口を大きく開こうとしたときに顎のつけ根が「がくん」と引っかかるような感じがしてから口が開ききります。
 これはなにか大きな病に発展する可能性はあるのでしょうか?
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 出っ歯でお悩みのご様子ですね。
 実際にお口の中を拝見させて頂かないと正確なことは言えませんが、抜歯をすれば口元は劇的に変化し、見た目が変わります。
 さらに唇の引き締めの訓練をすれば、唇の厚さも少しは変化します。
 また、顎の付け根の音がするのは、顎関節症といって顎が開けにくくなったり、口を開ける時に痛みが出る病気の初期段階です。
 将来そのような症状に進行するかもしれません。
 もし症状が出れば、矯正歯科治療とともに治療を進めなければなりません。
質 問
[2005年7月25日] 顎変形症の外科手術の前後矯正は扱っておられますか?もし扱っているなら、保険適用でいくらぐらい費用がかかりますか?(2割負担)
 ・顎変形症の外科手術の前後矯正は扱っておられますか?
 もし扱っているなら、
 ・保険適用でいくらぐらい費用がかかりますか?(2割負担)
 ・保険適用で舌側装置(上だけでも)は扱っておられますか?
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 外科前提の保険適用矯正歯科治療に関してのお尋ねにお答えします。

> ・顎変形症の外科手術の前後矯正は扱っておられますか?
 当院は、保険取り扱い医療機関です。

> もし扱っているなら、
> ・保険適用でいくらぐらい費用がかかりますか?(2割負担)
 矯正歯科料金2割負担の総額は、およそ20〜30万円ほどです。

> ・保険適用で舌側装置(上だけでも)は扱っておられますか?
 申し訳ございませんが、保険適用のルール上、舌側矯正歯科治療は認められておりません。
 すべて頬側に装置をつけることになります。

質 問
[2005年7月24日] 矯正を始めようと思うのですが、早く終わらせたいので最新の矯正装置に興味があります。矯正期間と費用はどのくらいかかるでしょうか?
 小さい頃から出っ歯でずっと気になっていました。
 兄は矯正したのですが、わたしは楽器を吹いていたので矯正出来ず、いまになって後悔しています。
 そろそろ矯正を始めようと思うのですが、早く終わらせたいので最新の矯正装置に興味があります。
 矯正期間はどのくらいかかるでしょうか。
 費用も教えていただけますでしょうか。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 上顎前突(出っ歯)の程度が判らないので、詳しいことは言えませんが、治療期間は1.5〜3年ほどです。
 それは歯を抜く必要のある方もいらっしゃれば、必要のない方も居られるからです。
 また、治療期間を短縮する装置を付けられるかどうかでも違ってきます。
 費用に関してですが、矯正治療は基本的に健康保険が適用されません。
 当院の費用は、ホームページを参考にして下さい。
 治療を行えば前突感の解消はできます。
質 問
[2005年7月23日] 前歯が出ているのが悩みで矯正を考えております。また、下の歯が一本ありません。できることなら上も下も抜きたくありません。抜かずに治療は可能でしょうか?
 はじめまして。
 前歯が出ているのが悩みで矯正を考えております。
 また、下の歯が一本ありません。
 永久歯に生え変わるときからありません。
 できることなら上も下も抜きたくありません。
 真ん中があわなくても私の見た目の問題的にはかまいません。
 抜かずに治療は可能でしょうか?
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 上の前歯のみが出ているのとお感じですが、下にもう1本があれば、本来は上下とも出ている状態です。
 写真を拝見させて頂く限り、上顎前突症(出っ歯)ではなく、上下顎前突症(上下顎前歯の前方傾斜)です。
 上顎前突と上下顎前突の違いは後ろの歯の噛み合わせの違いです。
 上顎前突症は後ろの歯の噛み合わせも少しずつ前に出て狂っています。
 しかし上下顎前突症はうしろの歯の噛み合わせに大きな狂いはありません。
 上下顎前突症に対して、歯を抜かない治療を行いましても、前突感はさほど解消されません。
 前歯が出ているのがお悩みでしたら、やはり抜歯治療をお勧めしますし、そうでないと満足感は得られないです。
質 問
[2005年7月20日] 2度目の矯正ということもあり、あまりお金をかけずに歯並びを直したいのですが、どれくらいの期間とお金がかかるか教えていただけませんでしょうか?
 はじめまして、どうぞよろしくお願いいたします。
 小さな頃から歯並びが悪く、小学4年生のときから歯科矯正をしました。
 20歳も過ぎる頃まで歯医者に通い、下の歯の裏に銀色の部品をつけるだけとなりました。
 ほぼ歯並びも良くなり、私自身が引越しをしたなどの関係もあり矯正の歯医者にも通わなくなった頃、銀色の部品をずっと付けているのが不快でしょうがなくなり、他の歯医者さんで取ってもらいました。
 とった直後は問題なかったのですが、徐々に下の歯の歯並びが悪くなってきました。
 どうして、銀色の部品を取ってしまったのだろうと、今はとても後悔しています。
 できる事なら2度目ということもあり、あまりお金をかけずに歯並びを直したいのですが、どれくらいの期間とお金がかかるか教えていただけませんでしょうか?
 今は、銀色の部品で歯並びが保たれるのであればずっと付けていたいと思います。
 お忙しいところ、長々と本当に申し訳ありません。
 どうぞ、ご返答の程、よろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 後戻りというのは患者様にとっても担当医にとっても厄介で悲しい問題です。
 他の回答にもありますように原因の科学的な説明もつかず、完全に無くしてしまうのはかなり困難です。
 さて、添付して頂いた写真を拝見させて頂きましたが、下の歯並びはかなりハッキリと分かるくらい戻っているようですね。
 あなたの年齢などから、いくつか主な原因が考えられます。
 一つは親不知のいたずら、もう一つは非抜歯での治療に無理がある可能性です。
 送って頂いた写真だけでは確定診断は下せませんが、まだ親不知は抜歯しておられないのではないでしょうか?
 もしまだ下の親不知があり、横方向に生えてきているのならば何時までたっても自覚できるまで生えてこないと思います。
 それでも歯は歯としての性質から何とか生えようとしますので、結果的に現在生えている前方の歯を後ろから押しだし、結果的に凸凹になります。
 貴方の25歳という年齢は丁度これらの現象が頻発する所なので、原因の一つとして考えられます。
 このため当院ではかつて貴方が装着していた「銀色の部品」を撤去する前に必ずレントゲンで確認の上、抜歯の必要性がある場合は口腔外科の専門医にご紹介致しております。
 また上顎の写真がないので、上顎の状態が判断できませんが、上顎も非抜歯で矯正を終わられたのでは無いでしょうか?
 もし、そうであるなら口元の写真から考えますと口元が上下とも突出し、唇を閉じると下顎の下部にしわがよる感じから非抜歯治療の限界を超えている可能性が考えられます。
 以上の点から、もし上記の推測が正しいとするなら理想的には抜歯して再治療を行い、親不知を確認して、生え方に問題があるならこれも抜歯するのが望ましいと思われます。
 あなたにとってはかなり長期間通院したのに再治療を行うのはやるせないでしょうし、担当した先生もきっと何とか非抜歯で治療してあげようと長期間努力なさったと思います。
 しかし、貴方が現状で後悔なさっている以上、解決するには再治療が望ましいと思います。
 これに要する期間は平均的に2.5〜3年、費用は
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 の記載が基本となりますが、現状では原因の特定に推測を交えておりますので、これらを確認の上算定したいと思います。
 実質的にほとんど「やり直し」に近いと思いますが、よほど特別な事が無い限り解決できい問題ではないと思いますのでよく考えて自分にとって一番良いと思われる結論を出してください。
質 問
 橋本先生、ご丁寧な返信ありがとうございます。
 確かに、前回の矯正の際は、永久歯は1本も抜かずに治療していただきました。
 親知らずについては、合計4本全部生えています。
 ただ、下の右側?の親知らずが、横に生えておりあまりに痛かったので、それのみ普通の歯医者さんで抜歯済みです。
 また、近頃特に歯に気をつけて見ていると上の歯も前歯の右側が少しゆがみ始めているように感じます。
 希望としては、あまり、時間とお金に余裕がないので部分矯正、または、これ以上歯並びが悪くならない様に現状維持ができればと思っているのですが。
 周りの人に聞いてみても、気にするほどじゃない、2度もするなんて、もったいないと言われ、矯正に気後れしています。
 本当にやり直しという手段しかないのでしょうか?
 あまりにものショックに、重ねてメールさせていただきました。
 お手数をお掛けいたしますが、良ければご返信の程、よろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 以前にすでに矯正治療の既往がある方が、その後の状況変化に対応するには初めて治療を行う方よりも対応が複雑になってしまうことが間々あります。
 どうやら貴方の場合もそれに該当するようですね。
 さて、貴方の現在の状況、希望をまとめてみますと、
 1.永久歯は非抜歯にて治療を行った。
 2.親不知は現在3本残っている。
 3.もう一度、一から矯正するのは避けたい。
 といったところでしょうか。
 結論から申しますと部分的な治療で戻った部分を元に戻す、といった行為はお勧めしにくいと思います。
 前回の回答で私は「後戻りには科学的な説明が困難」と申しましたが、これは現時点で矯正医が原因を「見つけることが出来ない」ということで、「原因は無い」ということでは無いのです。
 現時点で後戻りがあったのは何らかの原因がそこにあるためで、それを取り除かず元に戻った物をまた戻しても、年月がたてばまたまた元に戻ってしまう可能性が高いを考えられるからです。
 もし、そうなってしまっては、部分的な再治療は意味がありません。
 貴方の場合原因として可能性が高いのは親不知と限界を少々超えた節のある非抜歯だと思われます。(無論、これらが全てでは無い可能性もあります)
 したがって、現状に不満があるのなら、最前の処置は前回お答えしましたように再治療を行うことでしょう。
 けれど、貴方はそれを望んでおられないご様子ですね。
 もし、貴方の現状に対する貴方の感覚が周囲の方のご意見同様「気にするほどじゃない」で、今後の変化を警戒しているならば、原因の一つと考えられる残りの下の親不知を抜歯してしばらく様子を見られては如何でしょうか?
 親不知が後戻りの確たる原因かどうかは現在も矯正医の間で議論が続いており、人によっては「因果関係なし」という学説を支持される先生もいらっしゃるようですが、多くの矯正医は経験的にこのことを感じており、私自身、親不知の抜歯によって後戻
りが止まった患者様を沢山ぞんじております。
 また親不知は殆どの場合、後生大事に取っておいても虫歯や歯周炎など他の病気の原因にしかなりません。(無論これらのお話は一般的な見解として考えてください)
 ですので、今後が不安、というのが一番の悩みであり、できれば再治療を回避したいのならば親不知の抜歯後、経過を見て、それでも後戻りが止まらないようならば、その時再治療を考えられてはいかがでしょう?
 あなたのお気持ち、ご希望は一通りは理解しているつもりです。
 気乗りがしないのに再治療に踏み切るのは賛成出来ません。
 おこなうならそれこそ「この次はもう無し!」と言うくらいの気持ちでスタートする方が良いと思います。
 この回答が「ショックを受けた」貴方にとってどれほどのプラスになるかは分かりませんが、ご自分の大事なお体の事なのでよく考えて結論を出してください。
 なお、重ね重ねになりますが、親不知の抜歯に関してはあくまで一般論としての見解です。
 メールでの確定診断は出来ません。
 できれば矯正治療について理解のある一般歯科医(または口腔外科医)に見て頂いて確認、同意の上で抜歯の決定を行ってください。
質 問
[2005年7月15日] 顎変形症の外科手術の前後矯正は扱っておられますか?もし扱っているなら、保険適用でいくらぐらい費用がかかりますか?(2割負担)
 顎変形症の外科手術の前後矯正は扱っておられますか?
 もし扱っているなら、保険適用でいくらぐらい費用がかかりますか?(2割負担)
 保険適用で舌側装置(上だけでも)は扱っておられますか?
 よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 もちろん顎変形症の外科手術の術前術後の矯正治療は扱っております。(外科矯正ーその1その2その3その4参照)
 費用に関しては治療内容にもよりますが、通常3割負担で30万〜40万になります。
 ですから2割負担でしたらその3分の2とお考え下さい。(お悩み相談ー2月5日4月21日分参照)
 リンガルと呼ばれる舌側につける装置は当院では扱っておりません。
 なお、この装置については元々保険の適用になっていないため、どこの医院でも自費扱いになるはずです。
質 問
[2005年7月12日] 現在上の歯よりは出ていないものの下あごが出ていることを気にしています。高校生の頃から少しずつ変化があり、4年ぐらい前から下あごの両親知らずがはえてきて、下あごが窮屈になり以前より出てきたような感じがします。
 Yahooの検索で見つけてメールさせていただいております。
 本人の下あごについて相談させていただきたいのですが、現在上の歯よりは出ていないものの下あごが出ていることを気にしています。
 高校生の頃から少しずつ変化があり、4年ぐらい前から下あごの両親知らずがはえてきて、下あごが窮屈になり以前より出てきたような感じがします。
 それとともに右のあごがカクカク音が鳴るようになりました。
 親知らずによって下あごが出る、または音が鳴るようになることはあるのでしょうか?
 下の歯全体的に親知らずにより内側に傾いてきており、親知らずを抜くことで解決できるならと思いメールさせていただきました。
 よろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 まず最初の質問に関してですが確かに親知らずが原因の可能性はあると思います。
 ほとんどの方は親知らずが並ぶスペースが足りず、前方に傾斜して前方の歯を動かしてしまいます。
 大臼歯が動いて咬み合わせが変わることにより、筋肉が疲労したり下あごの位置が変わり(当然下あごが前方に出ることもあり得ます。)、顎関節症になることがあります。
 「あごがカクカク音が鳴る」のは顎関節症の症状のひとつです。
 しかし、顎関節症の最大の原因はストレスと言われていますから、親知らずだけが原因と確定するのは難しいかもしれません。
 次に親知らずを抜くことで内側に傾いた歯が自然に起きてくるかどうかについては無理な可能性が高いと思います。
 通常はバイヘリックスリンガルアーチなどの矯正装置で内側から力をかけて起こしてからエッジワイズブラケットを付けて仕上げの配列をします。
 また下の歯が内側に傾いている場合は上の歯列も狭窄していることが多いため、上の歯列の左右への拡大も必要になるかもしれません。[主な症例ー出っ歯(永久歯上顎前突)参照]
 ただし、親知らずが原因で前方に移動した歯は親知らずの抜歯によって、多少元の位置に戻る可能性はあります。
 短期間で急激な変化はないでしょうが、放置することによりますます傾きが大きくなることが考えられます。
 専門医を受診されることをお勧めいたします。
質 問
[2005年7月10日] 八歳の息子のことです。上の前歯の裏側から永久歯が生えてきまして、乳歯を抜いてもらいました。自然に本来の位置に戻る可能性もあると説明されたのですが、どれぐらいを目途に無理と判断したら良いのか分かりません。
 八歳の息子のことで御相談させて頂きます。
 ぐらつき出してから、いっこうに抜けなかった上の前歯の裏側から永久歯が生えてきました。
 歯医者に行って乳歯を抜いてもらったのですが矯正を勧められました。
 その方法は、時間を決めて噛むマウスピースの様なものでした。
 たいていはそれで治る様で値段も本当の矯正より少ないとのことでした、器具を作るのに2万かかり、それで治ればあと8万で合計10万です。
 だいたい、どこもこれ位はかかるのでしょうか?
 もし治らなければ器具代のみかかるそうです。
 なぜ治ったらかかるのですか?この方法は早急に決めないと効き目がないのでしょうか?
 自然に本来の位置に戻る可能性もあると説明されたのですが、どれぐらいを目途に無理と判断したら良いのか分かりません。
 分かり難い説明で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 乳歯の裏に永久歯が生えてきたのですね。
 これは最近のお子さんに大変よく見かけられることです。
 乳歯を抜歯すれば、自然にもとの状態にもどる可能性もあります。
 半年から1年ほど様子を見てください。
 しかし重要なことは、今生えてきている歯だけではなく、全体の歯の生えてくる位置のバランスの問題です。
 お子さんが成人になった時に虫歯もなく、歯茎の病気にもかからず、健康でしっかりと食事ができる噛み合わせになっていることが重要です。
 それを達成するのに、簡単な装置で可能か、本格的矯正が必要かの判断をしていただいたらいかがでしょうか。
質 問
[2005年7月9日] 出っ歯治療の費用とそれが治るまでの日数を教えてください。
 出っ歯治療の費用とそれが治るまでの日数を教えてください。
 ご返事を心よりお待ちしております。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 一言に出っ歯といっても、骨の状態により上顎が前突しているタイプから下顎の後退しているタイプまで様々です。
 さらに歯の状態により、そのバリエーションは多数あります。
 歯を抜歯せずに治療が可能な方から、外科矯正が必要な方までおられます。
 年数も1.5〜3年ほどで、費用は50〜100万程度かかります。
 正確なことはお近くの矯正歯科専門医にて診断を受けられることをお勧めします。
質 問
[2005年7月7日] 2歳2ヶ月の女の子です。上顎前突との診断を受けました。「下唇が上唇より厚めで堅そうだ」といわれ「唇をかむ癖をやめさせましょう」と言われましたが、専門医に診せて矯正した方がよいのでしょうか?あと、現時点では治療ができないのでしょうか?
 2歳2ヶ月の女の子です。
 市がやっているフッ素塗布の歯科検診で、上顎前突との診断を受けました。
 普段は指しゃぶりもないので相談をしていると「下唇が上唇より厚めで堅そうだ」といわれ「唇をかむ癖がないか?」と言われました。
 言われてみればかむこともあるのですが、いつから始まったのかは覚えていないですし、気づけば噛んでいるわけではなく、怒られたときやいじけている仕草の時ぐらいしか思い出せません。
 診察した医師からは「噛む癖をやめさせましょう」と言われたのでやめさせようとは思いますが、やめさせてもやはり、専門医に診せて矯正した方がよいのでしょうか?
 やめさせたからといって現状が治るわけではないのでしょうか?
 あと、治療をするなら7歳くらいからといわれていますが、現時点では治療ができないのでしょうか?
 質問が長くなりましたが、教えて頂きたいのです。
 よろしくお願いいたします。

回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 突然口唇を噛むくせによる上顎前突だと指摘され困惑されておられることと存じます。
 噛む癖による上顎前突(出っ歯)ならば、習癖を除去すれば時間は掛かりますが、自然に良くなります。
 他に原因がある場合でも、下唇を噛む癖により上顎前突を悪化させますので、噛む癖は治された方が良いです。
 しかし年齢を考えますと、習癖を改善することがご本人の負担になる場合がありますので、いますぐでなく徐々にで結構です。
 また治療に関して、現時点での矯正歯科効果は期待出来ませんし、治ったとしても他に原因があるなら将来また上顎前突になる可能性があります。
 ですから治療は、やはり上下前歯部が生えた6〜8歳頃がベストです。
 ただ、ご心配のことと思われますので、一度前歯が永久歯に生え変わった頃、矯正歯科専門医にご相談されることをお勧めします。
質 問
[2005年7月5日] 11歳の息子のことです。上下の歯の先がぎりぎり接している状態の受け口です。思春期ということもあり、昼間は矯正していることがわからないもの(できれば裏側からの矯正器具を使うか夜間のみ使用するマウスピースのようなもの)を使いたいと言っています。
 11歳の息子のことで相談させていただきます。
 上下の歯の先がぎりぎり接している状態の受け口で今までに2つの矯正歯科に相談しました。
 1つ目の所(約8ヶ月前に訪院)は、いわゆる針金状の矯正器具をつけた上で、家にいるときには必ずチンキャップをつけて2年程度で治るといわれました(結局子供が拒否したため断念)。
 しかし、最近下の歯がだんだん前に出てきて、本人が気になりだしたため、1ヶ月前に2つめの矯正歯科に相談したところ、針金状の矯正器具をつけて、舌の癖(舌が常時下がった状態らしい)を治す装置を併用した治療を続け、成長が終わるまで少なくとも5〜6年はかかると言われました。
 また、このまま放っておいたら中学生位になると、下顎が出てきてかっこ悪くなると言われ、本人はとても気にしています。
 ただ、思春期ということもあり、昼間は矯正していることがわからないもの(できれば裏側からの矯正器具を使うか夜間のみ使用するマウスピースのようなもの)を使いたいと言っています。
 2つめの矯正歯科で訊いてみたのですが、マウスピース状のものは効果がなく、やっているとすれば、よほど昔の医師のみという話。
 かくいう私自身も受け口だったのですが、小学生から中学生時にマウスピースのような夜間のみ使用する器具だけで6年位掛けて治しました。
 実際、現在でも、このような目立たない器具を使った受け口の治療を行っている矯正歯科はあるのでしょうか?
 また、矯正の方法として、選択することは可能なのでしょうか?

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 近年はネットや書籍などで矯正に関する情報が氾濫し、かつてのように情報を収集する苦労は殆ど無くなりました。
 ただ今度は情報が出回りすぎて自分にとってどれが正しいのか分からなくなってしまい、混乱してしまうこともあるようです。
 問い合わせ先や本によって意見が食い違うものの代表格に「矯正治療はいつ開始すべきか?」という命題があります。
 この問いに「何時何時」の一言で回答できる答えはまずありません。
 なぜなら状況によって最適の時期にかなりの開きがあり、この状況の把握が困難だからです。
 さてお子さまは11歳の男子で受け口のようですね。
 上下の前歯がぎりぎり接しているこの年齢の男子は判断する矯正医によって最も意見の異なるものといっても過言ではないでしょう。
 その上一見あまり重傷に見えないのがまた混乱を助長しています。
 一般的に困難な矯正症例とは「単に歯並びだけの問題ではなく、上下の顎の骨にずれがある」場合でしょう。
 出っ歯の場合は年齢と共に少しづつ収まってくることが多いのですが、受け口の場合、加齢による成長で悪化することが殆どです。
 従ってあなたが訪れた二軒目の矯正歯科で「中学生位になると下顎が出てきて格好悪くなる」という説明があったのはこのためと思われます。
 ですので、酷くなる前に成長をコントロールする治療を早めに開始する、ということに繋がるわけです。
 お子さまはその手段として取り外しのできるマウスピース状の装置を希望されているのですね。
 この装置は今でも多くの矯正医が使用しており、無くなった訳ではありません。
 ただこの装置に限らず取り外しのできるタイプの物は確実性が薄いので(患者さんが装着しないと効果が出ない)あまり使いたがらない先生もいるようです。
 この装置は効果がないわけではありませんが、もし顎のズレに起因する受け口の場合、最も適した装置、とは言いにくいです。
 もっと簡単に言えば「長い期間装着しても改善の度合いが少ない」と言うことになります。
 あの装置が威力を発揮するのは顎の骨の大きさのズレに起因する受け口ではなく、前歯のかみ合わせに起因するタイプの場合です。
 これは専門医でないと判断は困難です。
 おそらくあなた自身の場合はこのかみ合わせ起因タイプだったと推測されます。
 したがって今回ご質問の「目立たない装置」での治療がご希望であれば取り外しの物は不可能では無いでしょうが、いささかお勧めしにくいでしょう。
 取り外し可能、という点にこだわりが無ければ、通常の矯正装置で裏側からのものを選択されればよいと思います。
 いずれにせよ受け口の治療は長期化することが多く、「どの装置をいつ、どのように使うか?」によって患者様本人の負担が変わって来るので、担当医に希望を聞いてもらって、よく相談して治療を開始してください。
 治療に時間はかかっても、得る物もまた大きいことも治療を経験されたあなた自身がよくご存じのこととお察し致します。
質 問
[2005年7月3日] 小学一年です。開咬と診断されました。かかりつけでは、期間と費用がかかるので犬歯の奥の永久歯がはえてからの矯正でいいといわれましたが、それまで放置していいのか心配です。寝るとき器具を噛ませる等の対策が必要でしょうか?
 小学一年です。
 開咬と診断されました。
 早くも4歳のうちに前歯の乳歯が抜けました。
 2年半たちますが、前歯の3分の2くらいしか外に出てないそうです。
 舌を前歯でかむ癖があったのでやめさせました。
 幼い頃から口を開いていることが多く、口呼吸をしているようです。
 就寝時は上前歯に舌を押しつけているようです。
 かかりつけでは、期間と費用がかかるので犬歯の奥の永久歯がはえてからの矯正でいいといわれましたが、それまで放置していいのか心配です。
 寝るとき器具を噛ませる等の対策が必要でしょうか。
 筋訓練は6歳でも必要か、また可能なのでしょうか。
 食事中、犬歯で顔をゆがめて噛み切っていますが、今後それの影響がでませんか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 治療の開始時期についてお悩みのようですね。
 開咬の治療開始は前歯4本と第1大臼歯がはえた頃で、乳歯がまだ残っている時期が適当と思います。
 普通この時期に装置を入れると(タングガード、拡大ねじ付きプレート参照)非常に反応が良く、よほどのことがない限りみるみる前歯のすき間はなくなってきます。
 しかし永久歯が生え揃ってしまうと極端に動きが悪くなってしまいます。
 口腔筋機能訓練についてはある程度理解できる年令でないと難しいのですが、これは個人差があるため年令だけでは判断がつきかねます。
 通常は装置の使用と同時に始めることが多いです。[主な症例ー歯が咬み合わない(開咬)参照]
 食事中の噛み方の影響を心配されているようですが、短期間ではそう影響はないと思います。
 しかし、長期間続くと歯並びだけでなく筋肉のアンバランスやあごの正常な発育の阻害などの問題が生じてくる可能性があります。
 噛む時は片方だけで噛むのではなくできるだけ両側で均等に噛むようにして下さい。
 口呼吸には扁桃肥大やアレルギー性鼻炎など鼻疾患が関係していることも多いので、そのような疾患があるようでしたら耳鼻咽喉科も受診されることをお勧めいたします。
 確かに早くから治療を始めると期間や費用の点においてマイナス面はありますが、状態によってはそれ以上のメリットをもたらします。(早期治療 参照) 
 まだ1、2年は様子をみておかれても手後れになることはないと思いますが、どうしても御心配でしたら専門医で現在の状態を一度みてもらってはどうでしょうか。
質 問
[2005年7月2日] 10歳の息子です。下顎右側の側切歯は、スペースがないためか、乳歯が抜けて半年近く経ちますが生えてくる気配がありません。治療に要する期間・費用はどれ位でしょうか?
 写真の通りかなり歯並びが悪いです。
 本人も気にしており、時間的に余裕のある夏休みに治療を開始したいと考えています。
 下顎右側の側切歯は、スペースがないためか、乳歯が抜けて半年近く経ちますが生えてくる気配がありません。
 @治療に要する期間・費用はどれ位でしょうか?
 A治療中はセルフケアが大切になると思いますが、本人のやる気がどこまで持続するか少し疑問です。4年生位からでも大丈夫でしょうか?
 Bサッカーをしていますが支障はありませんか?
 よろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 送って頂いた写真から判断しますと「叢生を伴う上顎前突」と思われます。
 さらに下顎の前歯が1本先天的に欠如して3本しかない可能性があります。(レントゲンであることが確認されているのでしたら骨のなかにもぐっているだけかもしれません。)
 写真では上下の大臼歯の咬み合わせの状態がはっきりわかりませんが、前歯の咬み合わせから予想するとおそらく下顎の大臼歯に比べ、上顎の大臼歯が前方にずれていると思われます。
 上記のような状態であることを前提に質問にお答えいたします。
 まず期間に関しては上顎歯列の左右への拡大と側切歯の配列および上下大臼歯の位置関係の改善に1〜2年、永久歯がはえそろってから仕上げの治療に2〜3年、トータルで3〜5年はかかるとお考え下さい。
 もちろん永久歯がはえそろうまでの期間や仕上げの治療で抜歯をするかどうかで多少変わります。(当院ホームページー早期治療非抜歯治療参照
 次に費用に関しては検査後、上顎前突の骨格的な要素がどの程度か下の前歯が3本なのか4本なのか等により基本料が決まります。(矯正費用参照
 「セルフケアと本人のやる気」については正直言って個人差によるところが大きいためなんとも言えませんが、早期治療の場合は7歳から9歳で始められる方が多く年令的には問題はないと思われます。
 歯磨きと取り外し可能な装置はしっかりと使用してもらう必要があります。(お口の健康管理参照
 サッカーは治療にはほとんど支障ありませんので続けて頂いて結構です。
 詳しく治療の手順を説明していますので以下の症例を御覧下さい。(主な症例ー出っ歯(上顎前突)その1その2歯のデコボコ(叢生)その1その2その3
 治療の御希望がありましたら実際のお口の状態を見せて頂いた上でお話をさせてもらいますのでご相談の予約をおとり下さい。
質 問
[2005年7月1日] 治療後、歯並びの良い状態を維持するために一生装置をつけて寝るのは嫌です。想像していた、矯正の最終的なかたちが、先生と私の間で違っていたためこういうことになったのだと思います。この先どうしたらよいのでしょうか?
 私は、噛みあわせと歯並びが悪く、小学生のころから矯正歯科に通っています。
 下の歯が上の歯の内側に入らず、上下に重なるような噛み合わせでした。
 現在は就寝時のみプラスチックの装置を装着して、良い歯並びの状態を維持しています。
 しかし数日間旅行などで使用しないと、右上側切歯が内側へと動いてしまいます。
 もう、この装置は使用し始めて5年以上経ちます。
 今日、先生に相談したら、装置は眼鏡のようなもので、良い状態を維持するためには使い続けなくてはいけない、これからも今までどおり装着してください、とのことでした。
 しかしながら、一生装置をつけて寝るのは嫌です。
 想像していた、矯正の最終的なかたちが、先生と私の間で違っていたためこういうことになったのだと思います。
 この先どうしたらよいのでしょうか?
 何か良い治療方法や、選択肢など教えてください。
 この状態を一生続けることは避けたいのです。
 よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正医の世界の中にある格言に「矯正医とは後戻りという十字架を背負って永遠にさまよい歩く旅人である」という物があります。
 かねてより矯正医にとっても患者様にとっても後戻りというのは大変に頭の痛い問題のようです。
 矯正医が頭を抱えるのは、何故後戻りが起きるのか科学的に説明が出来ないからです。
 経験的には起きやすい物や起きにくい物、目立つ物や起きても分からない物などに分類は出来ますが、全く戻らないという事はほぼ無いと言っても過言ではないでしょう。
 このうち少しでも戻ってしまうとハッキリと目立ってしまうのは前歯に関してであり、最初から骨格的にズレがあると戻りやすいと言われております。
 さて、文面から推測するとあなたはどうやら「戻りやすく目立ちやすい」部分が問題となっているようですね。
 文面だけで正確な判断は出来ませんが、もし、上記の推測が正しいとすれば幾つかの選択肢が考えられます。
 1.このままリテーナーを使い続ける。
 最も新たな手間の掛からない方法ですが、貴方はこれを回避したいようですね。
 2.もしも抜歯を行っていないならば、抜歯して再治療を行う。
 もし骨格的にズレがあり、かつ凸凹があったのならば抜歯(もしくは僅かに歯を削って細くするストリッピング)を行って再治療を行うと安定することが考えられます。
 ですので解決する手段が無いわけではないと思います。
 ただし、これらは全て推測に基づいた上での仮説ですので、実際に何かを行うには慎重な判断が必要です。
 貴方にとっては10年以上も矯正歯科に通った上再治療、というのも何やらやるせない気持ちもあるかと思います。
 これもまた推測ですが、恐らく担当の先生はできるだけ歯を抜いたり手術を行ったりということを避けようとして何年も頑張ったのだろうと思います。
 これは専門医ならば誰でも念頭に置く事でしょう。
 努力の甲斐あって何とかそういう事を回避してやっと結果が出たと思ったら今度は何年も経ってから後戻りに悩まされるのはお互い本当に悲しい事と思います。
 当院の患者様にもかなり長期間リテーナーを使って頂いている方もいらっしゃいますし、他院で丁度貴方と同じような悩みを抱えた末、当院で再治療を行った方もいらっしゃいます。
 貴方の場合も解決策が全くないわけではありませんし、再治療の場合、一度目ほど時間が掛からないのが普通ですのが、再治療を行う場合、それこそ最初の治療以上に慎重な判断が求められますので、担当医ともう一度よく相談してみてください。
質 問
[2005年6月30日] 34歳の主婦です。まっすぐに生えている歯が一本もなく虫歯もあるのですが、こんなんでも歯を抜くことなく矯正は可能なのでしょうか?
 34歳の主婦です。私は、子供のときからずっと、すべての歯並びが悪くコンプレックスを持っていました。
 今まで、診てもらわなかったのは、第一に、歯並びが悪すぎて、診てもらうのも恥ずかしいということ。
 後は、金銭の問題です。
 でも、最近は、そうも言ってられない状態になりつつあり、もし、こんな歯並びでも、治るものなら、治したいと真剣に、思いはじめました。
 それは、主人の仕事も、だんだん、上のほうになり、家族同伴の付き合いも増えてきたり、子供たちも、幼稚園に行き始め、人付き合いも、増えてくると、一人のときとは違って、家族にも、体裁が悪い気がしてきたのです。
 まっすぐに生えている歯が一本もなく、虫歯も、あるのですが、こんなんでも、歯を抜くことなく、矯正は、可能なのでしょうか。
 教えてください。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 ある年のアメリカでの消費者アンケートで「できれば行きたくない所」の上位に歯医者がランクインしておりました。
 歯医者が煙たがられるのは洋の東西を問わない様ですね。
 さて、今までコンプレックスをお持ちであったにもかかわらず、受診されなかった様ですが、現在の矯正治療で「改善は不可能」というのは滅多にある事ではありません。
 私は今年で20年矯正医をしておりますが、技術上治療不可能な方に出会った事はありませんのでご安心下さい。
 また矯正治療に「手遅れ」はありません。
 昨年治療を開始された患者様は55才で、現在お孫さんと一緒に通院されております。
 ですので、まず勇気を出して第一歩を踏み出してください。
 文面だけでは歯並びの状況が判断できませんので、あまり具体的な事は申し上げかねますが、期間は平均的に2年半〜3年位、費用は
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 等を参考にしてください。
 抜歯に関しては実際に拝見しないと何とも申し上げれませんが、良心的な矯正医なら非抜歯の希望の旨伝えれば出来るだけ相談に乗ってもらえると思います。(これに関しては抜歯せずに治療するのは不可能な場合もありますのでご了承下さい)
 まずは信頼できる矯正医を見つけて相談する事からはじめて下さい。
 きっといままで躊躇していたことを逆に後悔なさると思いますよ!
質 問
 先日は、相談に答えて頂いてありがとうございました。
 とても、参考になったし、一歩踏み出せそうな気もしています。
 まだ、気がかりなことがあるので、もうひとつ、相談させてください。
 矯正が、2、5〜3年かかるということですが、そのあいだ、食事とか、歯磨きとかは、どんな感じなのでしょうか?
 今まで通りとは、いかないものなのでしょうか?
 あと、やはり、まだ幼稚園にいっていない子が、あと二人いるのですが、今行き始めるとなると、子供連れでは、なかなか、通院は、難しいですか?
 教えてください。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 食事も歯磨きも人が生きてゆく上で欠かせない物です。
 ですのでまったくもって不自由になる事はありませんのでご安心下さい。
 食事に関しては書籍や体験記に色々な情報が氾濫しておりますが、ハッキリ申しまして個人差がありすぎて決定的な事柄は申し上げにくいのが現状です。
 つまり「他人の経験はあまりアテにならない」ということです。
 矯正医側の経験で言えば、ある方は「最初2〜3日は痛くて麺類しか食べられなかった」とおっいますし、ある方は「噛みやすくなったので前にも増して食欲倍増!」とお話しされた事もあります。
 これは治療開始からの経過時間や最初の状況によってもも異なるし、痛みや食事の好みによっても異なります。
 また歯磨きに関しては、歯に今まで無かった物(矯正装置)がくっつきますので、当然汚れは付きやすく、落としにくくなります。
 従って簡単に申しますと、「今まで3分掛かった歯磨きが10分以上掛かる」とお考え下さい。
 殆どの方は矯正治療は「生まれて初めての経験」ですので、どうしても「実際やって見ないと分からない」というのが正直なところでしょうか。
 でもこれは、それこそ「小学生でも立派にやっている」ことですのであまりご心配なさらぬよう。
 あとお子さまの件ですが、これは矯正歯科に限らずどの歯科・医科の医院でも同様でしょう。
 通常ある程度の規模の医院では手の空いたスタッフが子守をしている事が多いです。
 ですので、これから治療を受けようとする医院に対して事前に対応可能かどうか、またお互い都合の良い時間帯などを確認されることをお勧め致します。
 食事に歯磨き、お子さまの事など貴方に限らず最初はだれでも不安に感じる事かと思いますが、殆どの方がそういった状況で治療を開始、継続して努力や出費に見合う笑顔を手に入れておられます。
 あなたも早く第一歩を踏み出してください!
質 問
[2005年6月30日] 矯正治療をして2年目です。「1本の歯の根が壊死しているので、今後は早めに義歯にする治療が必要です」と言われました。治療のせいで義歯にしなければならなくなるのは納得がいきません。このような場合、返金を求める事は可能ですか?
 矯正治療をして2年目です。
 今月末に装置を外す事になりました。
 先日、確認の為にレントゲンを撮ったところ「1本の歯の根が壊死しているので、だんだんと色が変色してしまいますから、今後は早めに義歯にする治療が必要です」と言われました。
 私は虫歯などは全くないので、先生からも「原因は矯正だとしか考えられないね」と言われました。
 半年〜1年前にその歯がしみることがあり、先生にもそのことは伝えていたので、カルテにもちゃんと書いてありました。
 しかしその際には、原因はわからないという事で、特に何の治療もしてはもらえませんでした。
 それを確認のうえで、「あの時に、歯が悲鳴をあげていたんだね」と言われました。
 自分の健康な歯を美しくしたいとの思いから矯正治療をしたにもかかわらず、治療のせいで義歯にしなければならなくなるのは納得がいきません。
 このような場合、矯正治療の上でミスがあったとみなして、義歯にする為に治療費を求めたり、治療費の相当額を矯正治療費として払った分(事前にカードで支払済みです)より返金を求める事は可能ですか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 医療行為の上でのミスというのは実際に起こったのか、また責任の所在がどこにあるのかということを正確に突き止めるのは大変に難しいと思います。
 文面からの判断では矯正担当医自ら原因を矯正治療と認めているようですが、それにしても治療の進行上避けれない物であったのか、その先生の手技に問題があったのかを明確にするのは困難でしょう。
 貴方のお気持ちはとてもよく分かりますが、現実的な対処としては義歯(おそらく変色した歯の神経の処置を行い、被せ物を作って修復します)を入れる事になるかと思います。
 どうしても責任の所在をハッキリさせたければ裁判、ということになりますが、義歯の費用(自費で行う場合平均的に8万円〜15万円)のために行うとなると勝訴したとしても手間暇や後味を考えるとあまりお勧めできる取引とは言い難いと思います。
 私自身、過去に似たような事例があります。
 その方は通院途中で階段から転げ落ちて前歯を強打し、神経の壊死に至りました。
 幸い歯の移動の継続は可能でしたので、矯正治療を継続し、矯正終了後に義歯を装着しました。
 この場合も「転んだ患者様に責任があったのか、当院に通院中の出来事なので医院に責任があったのか」を明確に出来なかったので、費用は患者様と折半になりました。
 この時の状況としては「患者様に責任を追及された」という事ではなく、「お互いどうやって解決して行くか一緒になって考えた」といった物でしたので、上記の顛末となりました。
 今回の貴方のご質問に対し、私の立場で「返金を求める事は可能,もしくは不可能」と明確にお答えできる種類の物ではないと考えますが、私個人としてはいきなり返金云々の話しを切り出すより、お互い歩み寄って解決策を模索する方向でお話しを切り出す方が実査の治療の結果も後味もよろしいのでは無いかと思います。
 治療の途中に予測していなかった事が起きるのは矯正医にとっても患者様にとってもとても不幸なことと思います。
 この文章が貴方にとって解決に導く答えになっているかどうか分かりませんが、治療技術上解決不可能な問題ではないので、担当医と良く相談して最良の道を選んでください。
質 問
[2005年6月30日] 下顎の歯の内側の骨が隆起していることを指摘されました。このため、舌の置くスペースが狭くなっているのではないかとのことですが、放っておいてよいかどうか口腔の専門医に診てもらうとよいだろうとのことでした。歯の矯正もですが、こちらも心配です。
 矯正治療に関心がありますが、矯正歯科に相談に行きましたところ、下顎の歯の内側の骨が隆起していることを指摘されました。
 このため、舌の置くスペースが狭くなっているのではないかとのことですが、放っておいてよいかどうか口腔の専門医に診てもらうとよいだろうとのことでした。
 歯の矯正もですが、こちらも心配です。
 ご意見を伺いたくメールしました。
 よろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 先ず添付して頂いたお写真で判断する限り、下顎の内側の骨の隆起は下顎隆起と呼ばれる物の疑いが強く、もしそうならばこれは手術で比較的簡単に整形可能であると言われております。
 実際の処置は専門医(口腔外科医)に依頼するのが確実でしょう。
 そして歯並びとの関連ですが、確かに舌の居場所が狭くなっている可能性はあると思いますし、理想的にはこの整形と矯正治療を両方行うのが良いと思います。
 両方行うという前提ならばどういう順番で行うか(矯正が先か整形が先か)を決めなければなりませんので、まずこういう手術の提携先を持った矯正医に相談して、口腔外科医との連携の元に治療手順を決定するのが良いかと思われます。
 下顎隆起と歯並びの関係に確定診断を出すのは困難ですが、矯正医としてはまず矯正治療を行って、予後に問題があれば下顎隆起の整形に踏み切ると言った案配で進められるのは如何でしょうか?
 矯正に伴う抜歯の有無などの問題もある事ですし、一度矯正医、口腔外科医の両方の見解を集めてよく相談して何処までの治療を行うかを考えてください。
お 礼
 この度は、早速にお返事をいただきまして有り難うございました。
 その後、別の歯科に行くなど複数意見も参考にしているところです。
 親知らずの生え方にも問題があり、結局は一度口腔外科に行って全体的に相談をしてみたいと思っております。
 自分の下顎内側の隆起について今まで意識せずに生活していたため、鏡で見たときにはとても驚き、不安になってメールをしてしまいましたが、今回いただきましたお返事で随分安心もいたしました。
 お忙しいところ、親身に相談にのっていただきまして本当に有り難うございました。
 今後の益々のご活躍をお祈りいたします。
質 問
[2005年6月29日] 下の親不知が左右共に横向きに生えており、一部しか顔を出していない事がわかりました。この親不知は虫歯になっておらず、現在は特に問題ないのですが、中で埋もれている横向きの親不知を矯正で治すことは可能なのでしょうか?
 別件で歯のレントゲンを撮ってもらったところ、下の親不知が左右共に横向きに生えており、一部しか顔を出していない事がわかりました。
 この親不知は虫歯になっておらず、現在は特に問題ないのですが、中で埋もれている横向きの親不知を矯正で治すことは可能なのでしょうか?
 私は腸の病気で長年ステロイドを使用しており、これからもステロイド治療を行うのですが、ステロイドが歯の治療に影響を及ぼす事はないでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 結論から申し上げますと一部でも顔を出しているのでしたら治せる可能性は高いと思います。
 ただし、第2大臼歯の後方に親知らず(第3大臼歯)が並ぶだけのスペースがあることが条件です。
 また下の親知らずを並べることができてもそれと咬み合う上の大臼歯がないと将来安定しないかもしれません。
 実際には上記の条件を満たすことは難しいことが多く、通常親知らずは様子を見るか抜歯になり、並べることは稀な歯です。
 親知らずだけを見るのではなく、全体の咬み合わせを考慮して治療方針を決める必要があります。
 専門医を受診され、実際に咬み合わせの状態を診てもらった上で治療するかどうかを決めることをお勧めいたします。
 またステロイド剤にはカルシウムの吸収を減少させ、また腎臓からの排泄を促進させる作用があり、長期に服用していると骨がもろくなります。
 歯にもカルシウムが含有されていますから骨と同様にもろくなる可能性があると思いますが、詳しいことは主治医にお尋ね下さい。
質 問
[2005年6月27日] 11歳の男の子です。下の歯の5番めの歯と7番めの歯(両方とも永久歯)のすき間がほとんどなく、6番めの永久歯がはえてこられない状態になっている、と言われました。矯正するとしたら、どのような治療になるのでしょうか?
 11歳の男の子の事で、相談させて下さい。
 下の歯の5番めの歯と7番めの歯(両方とも永久歯)のすき間がほとんどなく、6番めの永久歯がはえてこられない状態になっている、と虫歯の治療に行った歯医者さんに言われました。
 矯正するとしたら、どのような治療になるのでしょうか。
 永久歯を抜いたりすることもあるのでしょうか。
 また、もし矯正しないで様子をみるとしたら、将来、どんな不都合が生じてくる可能性があるのでしょうか。
 やはり矯正は必須と考えなくてはいけなのでしょうか。
 どうか、ご助言をよろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 下の第1大臼歯(6番目の歯)が並ぶすき間がないことにお悩みのようですが、頻度から言うとかなり稀なケースだと思います。
 通常前歯4本と第1大臼歯が永久歯では最初に生えてきます。
 ですから第1大臼歯が生えて来れない状態にあるということは、生える時期に前方に傾いて前にある乳臼歯に引っ掛かる形で生えて来れなかったのかもしれません。
 そして生えて来れず、低い位置にある間に後方から第2大臼歯(7番目の歯)が前方に傾斜しながら生えてきたことが考えられます。
 第1大臼歯は物を噛む上で中心的な役割を果たす歯です。
 また大臼歯がしっかり噛めていないと下あごの位置が安定せず、顎関節症など他の問題が生じる可能性があるため、放置して置くのは避けた方が賢明です。
 治療の方法としては補綴治療と矯正治療があります。
 補綴治療とは差し歯に代表されるダミーの歯で咬み合わせを補うものです。
 治療期間が短いというメリットはありますが、もし冒頭に書いたような経緯で現在の状態になったとしたら咬み合わせに問題が生じているでしょうし、さらに第2大臼歯が前方に倒れてきてひどくなる可能性があります。(当院ホームページーお悩み相談12月12日参照)
 11歳と言う年令から考えても矯正治療の方が良いと思います。
 実際の治療としては第1、第2大臼歯とも前方に傾斜した状態だとすれば、まず第2大臼歯を後方に移動(本来の生える位置に戻すと考えて下さい。)し、生えるスペースを確保した上で第1大臼歯を並べるという手順になります。
 使用する装置はわたしの場合はSMCあるいはリンガルアーチエッジワイズを併用ということになると思います。
 ただ、あまりにも第2大臼歯の傾斜がひどい場合や第1大臼歯が骨性癒着(骨に歯がくっついて歯が動かない状態)の場合は第1大臼歯の抜歯を行ない、第2大臼歯をその代わりになるように前方へ移動します。
 この場合は親知らずつまり第3大臼歯を第2大臼歯の代用にします。
 あるいは第2大臼歯を後方へ動かした後、第1大臼歯の部分に補綴処置を施すこともありえます。
 以上は部分矯正を前提に説明しましたが、問題になっている部位以外の歯の咬み合わせによってはもちろん全顎矯正など他の選択肢も考えられます。
 とりあえずは専門医に全体の咬み合わせを診てもらってから対処法を決めるのがベストだと思います。
質 問
[2005年6月26日] 子供(9才)の事ですが、上の前歯が少しだけ前に出ていて矯正が必要かな?って思っていますが、上の歯4本と下の歯4本が永久歯でそれ以外はまだ抜ける気配もありませんが、もう少し様子を見てからでも大丈夫でしょうか?
 子供(9才)の事ですが、上の前歯が少しだけ前に出ていて矯正が必要かな?って思っていますが、今通っている小児歯科(矯正歯科ではありません)の先生は「まだもう少し後でいいでしょう・・・・」と言っていましすが、お友達の歯科衛生士の人は「そろろそ矯正したほうがいいのでは?」と言っていて どうすればいいのかがわかりません。
 上の歯4本と下の歯4本が永久歯でそれ以外はまだ抜ける気配もありませんが、もう少し様子を見てからでも大丈夫でしょうか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 一般論としての矯正開始適齢期は7〜8才とよく言われておりますが、実際は状態(出っ歯なのか、受け口なのか等)や性差によりけりで未だ決定論的な物はありません。
 また同じ3年生でも5年生に間違えられる子もいれば年長さんに見える子もいます。
 従って貴方のお子さまの年齢(小学校中学年)位で開始年齢であまりシビアに考える必要はありません。
 それに治療開始しての今後を考えると、今はじめても2年先にはじめても治療が終わるのは少なくとも15〜16才ぐらいとお考え下さい。
 つまり全ての永久歯が生えそろってそれが正しい状態でないと治療が終わった事にはならないからです。
 永久歯列が完成するのは少なくとも12〜13才ですからこの先3年程度は生え替わりが続きます。
 ですのであまりあわてる必要はなく、さりとて何時までも放置するわけにも参りません。
 現在小児歯科にかかっていて、その先生と信頼関係が確立しているのならばお任せするのが賢明でしょう。
 その場合、その先生がその後の矯正治療までキチンと考えが及んでいるかという確認はしておいた方が良いでしょう。
 本格的な矯正に自院が対応している場合と必要に応じて専門医に依頼する場合がありますので、心配ならばそのあたりを確認されることをお勧め致します。
質 問
[2005年6月25日] 現在7ヶ月の男児ですが、6ヶ月から歯が生え始め、今前歯が2本生えています。両方とも斜め内側に生えていて心配です。何か対処があるのでしょうか?
 はじめまして。
 現在7ヶ月の男児ですが、6ヶ月から歯が生え始め、今前歯が2本生えています。
 両方とも斜め内側に生えていて心配です。
 いつもうつぶせ寝ですが、よく動くので仰向けにもなっています。
 何か対処があるのでしょうか?
 宜しくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 生まれて初めての歯は概ね生後半年くらいから生え始めて参ります。
 親御さんとしては嬉しい、楽しみな反面生え方の心配もおありの事と思います。
 しかし結論から申しますと、歯並びの観点からは現時点で心配する事は無いと思います。
 平均的には概ね3才で乳歯の萌出は完成しますが、歯並びに対する警戒は少なくともこの段階以降からでしょう。
 また眠るときの向きで生え方に極端な異常が出る事はまれです。
 なぜなら歯を動かすには最低10時間同じ方向から一定の力を加え続ける必要があるからです。
 ですので、今はあまり心配なさらず、お子さまの健やかな成長を見守ってあげて下さい。
質 問
[2005年6月24日] 矯正治療によって生じた下唇の下のでっぱりをなくしたいのですが、上下4本抜かないといけないと言われました。でも、上の歯に関して言えばむしろ隙間がありますし、あごが小さいわけでもないですし、以前に下の歯を前方に動かしたのですから、出来ることならばその歯を後方に動かすことで治療したいのです。 広瀬先生がSMCというもので臼歯の後方移動をおこなっていらっしゃることを知りました。私のような症例の場合でも治療できますでしょうか?
 初めてお送りいたします。
 よろしくお願いします。
 私は数年前に前歯の隙間が気になり、矯正治療をおこないました。
 そのときは、後ろの歯で噛む癖があり、それにあわせて下の歯全体を前に移動しました。
 しかしその後、奥歯でかむのは良く無いと知り訓練をしたところ、下顎は前に戻ってきました。
 ですが、下の歯列は全体的に前に出ているため噛みたい位置で噛めなくなりました。
 現在は別の矯正歯科の先生のところに通って、上の前歯を前に出してもらい、ようやく見られるようになりましたが、 「上顎前歯は前方に」「上顎臼歯は以前のまま」「下顎全体は前方に」といった状態です。
 外見上は以前の矯正前より口元がモソッとしてます。
 私としては、治療によって生じたこの口元の感じ(特に下唇の下のでっぱり)をなくしたいので、現在通っている先生に相談しましたところ、上下4本抜かないといけないと言われました。
 でも、上の歯に関して言えばむしろ隙間がありますし、あごが小さいわけでもないですし、以前に下の歯を前方に動かしたのですから、出来ることならばその歯を後方に動かすことで治療したいのです。
 先生のホームページを拝見し、先生がSMCというもので臼歯の後方移動をおこなっていらっしゃることを知りました。 私のような症例の場合でも治療できますでしょうか?
 また、SMCは床矯正とは違うものなのでしょうか?
 長々と書いてすみません。
 是非よろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 残念ながら文面からでは現在の咬み合わせの状態が正確に把握できませんので、あくまでも一般的な話しとして理解して下さい。
 通常、非抜歯でブラケットを付けて歯を動かすと前歯は前方へ押し出されます。
 すると口元はどうしても前方へ出ることになります。(当院ホームページー非抜歯治療参照)その状態から臼歯の後方移動を行ない前歯も元の位置に動かすことは理論的には可能です。
 しかしそれで「口元のでっぱりをなくしたい」というあなたの悩みが解消されるかというと難しいかもしれません。
 なぜなら矯正前より通常は前歯から臼歯までの距離が長くなっているため(この理由は専門的になるため省きます。)前歯を元の位置に戻すにはかなりの下顎臼歯の後方移動が必要になるからです。
 臼歯の後方移動には限界がありますし、咬み合わせが大きく変化することになります。
 あなたの場合はどうも最初の矯正前の時点で下顎の位置(顎位)に問題があった可能性があります。
 現在の顎位と臼歯の咬み合わせが正しいとすると上下の臼歯関係は変えるべきではありません。
 また「下唇の下のでっぱり」は上顎の前歯の位置にも関係があります。
 よって現在担当されている先生は臼歯の位置を変えずに前歯を後方に移動するために上下4本の小臼歯の抜歯を提案されたと推測されます。 
 SMCについてのご質問ですがこの装置は私の師である浜松市でご開業の鈴木善雄先生が考案されたもので、臼歯の後方移動以外にも三次元的に臼歯を動かすことができるすぐれた矯正装置です。
 しかし下顎の歯列全体を後方移動する場合は私はMEAWという、多数のL字型のループが組み込まれたワイヤーを使用することが多いです。
 受け口(下顎前突)その1で使用しているものです。
 またSMCは固定式の装置で床矯正とは全く違うものです。
 あまりにもデータが不足しているため的外れな回答になってしまったかもしれませんが、担当されている先生に4本の歯の抜歯の理由を尋ね納得された上で治療を継続されることをお勧め致します。
質 問
[2005年6月23日] 小学二年生の8歳の女の子です。左上2番の歯が奥に生えてきています。矯正するにはいつごろがいいのか、また、どのような方法で行われるのか教えていただけませんでしょうか?
 小学二年生の8歳の女の子です。
 左上2番の歯が奥に生えてきています。
 母親の私もそうなのですが、娘にはきれいな歯並びをさせてあげたいと思っています。
 矯正するにはいつごろがいいのか、また、どのような方法で行われるのか教えていただけませんでしょうか。
 因みに、左右1番は大きめに生えてきました。(私もそうなのですが、ビーバーみたいな感じでしょうか)
 一週間ほど前に右上Bが抜けたばかりです。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 治療開始の時期については多くの方が悩まれている問題のようです。
 大きく分けると乳歯列あるいは混合歯列(乳歯と永久歯が存在している状態。現在の娘さんの状態です。)から始める『早期治療』と『永久歯列の治療』があります。
 どちらの場合でも見た目はきれいに治ります。
 それではなぜあえて時間のかかる『早期治療』というものがあるのでしょうか。
 それは当院ホームページお悩み相談ー2月11日5月15日分でくわしくお答えしていますので参考にして下さい。
 娘さんのように2番目の歯が奥に生えてきている場合、ものを食べる時のあごの動き(咀嚼運動)に問題が生じることがあります。
 ようするに本来のあごの動きができず筋肉に負担がかかり、あごの関節に異常が出る可能性があるわけです。
 治療法としてはもちろんその程度にもよりますが、特にその歯が下の前歯より内側になっているようなら、まずその歯を前方に出して前歯をきれいに並べることが必要です。
 前方へ出すスペースがないようでしたら、その前にスペースを作らなければなりません。
 このような状態は「ロックされた状態」と呼ばれ、あごの成長にも悪い影響を与える可能性があります。
 その後の治療については主な症例ー歯のデコボコ(叢生)その1その2を御覧下さい。
 とりあえずまずは専門医を受診され、現在の状態をみてもらって下さい。
質 問
[2005年6月20日] 私は出っ歯でガミースマイルもひどくとても悩んでいます。私の歯は垂直に長く口を開くと上も下も歯茎が1.5センチほど見えます。手術は保険は適用されるのでしょうか。どういった病院でやっていただけるのでしょうか?
 私は出っ歯でガミースマイルもひどくとても悩んでいます。
 矯正歯科へ行ったのですがガミースマイルは治るかどうかわからないという曖昧な答えしか得られず直す方法も告げず矯正の方をはじめてしまい現在ブラケットを付けています。
 私の歯は垂直に長く口を開くと上も下も歯茎が1.5センチほど見えます。
 手術は保険は適用されるのでしょうか。
 どういった病院でやっていただけるのでしょうか。
 歯列矯正で出っ歯を直しただけではガミースマイルが治るとはとても思えないのです。
 本当に悩んでいるのでアドバイスお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 ガミ−スマイルの治療法としては矯正治療単独で行なう方法、矯正用インプラントを併用する方法そして外科手術を併用する方法の3種類があります。
 まず矯正治療単独で行なう場合ですが、もちろんガミ−スマイルの程度にもよるのですがあまり期待はできないと考えた方がよいでしょう。
 次に矯正用インプラントを併用する方法ですがこれは骨の中にインプラントを埋め込み、それを土台にして歯を動かすもので矯正単独の場合よりは有望です。
 最後の外科手術を併用する方法は歯が埋まっている骨ごと動かすため、最も期待できる方法です。
 先月、当院の患者さんもこの手術を行ないました。
 上あごを上方へ6mm、上あごに合わせて下あごを前方へ、下あごの先をさらにもう少し前方へ移動するという内容です。
 先日来院された時は、手術後でまだ唇に腫れが残っているため術前と比較できませんでしたが、顔のレントゲン写真では上の前歯が上方へ移動していることがハッキリと確認できました。
 ガミ−スマイルも改善しているものと思われます。
 手術は保険が適用されますが条件があります。
 出っ歯の状態が歯の傾きだけでなく、上あごと下あごの大きさにかなり差があったり、下あごが横にずれていたりして矯正治療に外科手術を併用する必要がある場合です。
 このような症状を顎変形症と言います。(当院ホームページ外科矯正参照)
 顎変形症と診断された場合は矯正治療にも保険が適用されます。
 費用に関しては以前にもお答えしていますので参考にして下さい。(新着お悩み相談 2月5日4月21日分)
 保険適用ができる施設は、矯正治療は「顎口腔機能診断施設」であること、外科手術は「矯正歯科と連係して顎変形症の手術を行なっている口腔外科あるいは形成外科」であることが条件となります。
 ちなみに当院は神戸市立中央市民病院歯科口腔外科と連係して外科矯正治療を行なっています。(http://www.kcgh.gr.jp/~dental/2dental/)
 文面から判断しますとあなたの場合は外科矯正がもっとも良いかもしれませんね。
 すでに矯正治療をスタートされているようですのでまずは担当医と再度話し合われることをお勧め致します。
質 問
[2005年6月16日]大阪に住む23歳です。私の歯並びです。これでご覧になる限りでかまわないので、治療期間、費用、治療方法、等ご回答よろしくおねがいいたします。
 はじめまして。
 大阪に住む23歳です。 
 私の歯並びです。
 これでご覧になる限りでかまわないので、治療期間、費用、治療方法、等ご回答よろしくおねがいいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 写真の貼付、有り難うございました。
 これを見せて頂く限り、貴方の歯並びは典型的な「叢生を伴う上顎前突」つまり出っ歯で、かつ、凸凹がある歯並びと思われます。
 貴方の年齢などを考慮して期間は約2年半〜3年、治療方法は恐らく小臼歯4本の抜歯を伴うマルチブラケットシステム(全ての歯に装置の付くタイプ)が適していると思われます。
 また費用は装置に透明の目立たないタイプの物を使用した場合、治療期間を約3年と見積もって、消費税込みで約75万円程度です。
 この費用には検査・診断・装置・再診料・保定装置など矯正治療に必要な物を全て合計した金額です。
 またこの費用は分割も可能です。
 もし貴方が透明な装置よりさらに目立たない、歯の裏側の装置がご希望ならば、その方法での治療も可能です。
 ただし、その場合は上記の費用よりも157,500円高くなります。(消費税込み)
 凸凹のパターンからかなり歯が磨きにくいとお察し致しますが、あまり治療痕が見受けられないので、日頃のメンテナンスに気を使ってられるようですね。
 このタイプの不正咬合は治療前後で大幅に印象が変わりますし、横顔の変化も期待できるので、これを機会に治療を受けられる事をお勧め致します。
 貴方にとって良い専門医と出会えますように。
質 問
[2005年6月13日]1歳6ヶ月の息子の事でご相談いたします。先日歯科検診で、下顎が未発達の為の二態咬合と診断されました。離乳食の開始が遅く(丁度1歳頃から)しかもあまりスムーズに進んでおらず、今でも時には丸呑みしている事もあるようなのですが、とにかく今は色々な物をよく噛む様にという事で、それ以外は特に何も指示されなかったのですが、下顎の発達につれ、自然に治るものなのでしょうか?
  はじめまして
 1歳6ヶ月の息子の事でご相談いたします。
 先日歯科検診で、下顎が未発達の為の二態咬合と診断されました。
 離乳食の開始が遅く(丁度1歳頃から)しかもあまりスムーズに進んでおらず、今でも時には丸呑みしている事もあるようなのですが、とにかく今は色々な物をよく噛む様にという事で、それ以外は特に何も指示されなかったのですが、下顎の発達につれ、自然に治るものなのでしょうか。
 将来矯正等が必要になる重大な症状なのではないかと心配しています。
 どうぞ宜しくお願い致します。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 下顎未発達の二態咬合と指摘され、ご心配のことと存じます。
 しかし1歳半ですと、歯も完全に生えてきていませんし、顎の関節も未発達です。
 本当に下顎未発達の二態咬合なのかは、現時点では判断できません。
 いまはとにかく食べる機能の発達に努めることです。現在丸呑みしていることもあるとのことですが、噛めないのか、噛まないのかを判断して対策を講じるべきです。
 具体的には、保健所等で実施されている歯の相談、食べ方相談を利用されてはいかがでしょうか。
お 礼
 こんにちは。 
 ご回答いただき有難うございました。
 二態咬合という症状自体が聞きなれず、どのような状態なのか大変心配しておりましたが、先生にアドバイスをいただいて安心いたしました。
 早速、保健所等に問い合わせてみたいと思います。
 お忙しい中、有難うございました。
質 問
[2005年6月10日] 1歳半の娘のかみ合わせが反対になってしまっています。寝ているときに上(2本と生えかけ2本)下(4本)のかみ合わせしてみると、上と下の歯が当たっています。ふだんは下あごを出した感じで、下の歯が前に出ています。骨格の問題なんでしょうか?今後、どのように対応していけばいいのかわからず不安です。
 はじめまして。
 よろしくお願いします。
 1歳半の娘のかみ合わせが反対になってしまっています。
 寝ているときに上(2本と生えかけ2本)下(4本)のかみ合わせしてみると、上と下の歯が当たっています。
 奥歯は上下2本生えかけです。
 ふだんは下あごを出した感じで、下の歯が前に出ています。
 骨格の問題なんでしょうか?
 今後、どのように対応していけばいいのかわからず不安です。
 できる事なら、治してあげたいんですが、骨格の問題なら外科になるでしょうか?
 また、食事、言葉の発達に影響は出るんでしょうか?
 以上なんですが、どうぞよろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 乳歯の反対咬合は半分近くが自然に治ることがわかっています。
 ですからよほど問題がない限り様子をみることが多くなります。
 その問題とは上あごと下あごの前後的なずれが大きい場合、もしくは歯列が極端に狭く永久歯の生えるスペースが不足している、あるいは歯や歯茎にダメージを与えているような状態にある場合を指します。
 骨格的な問題があるかどうかはセファロというレントゲンを撮ってそれを分析することによりわかります。(当院ホームページ-検査内容参照)
 また1歳半の娘さんに矯正装置を入れて歯を動かすというのは現実的には非常に難しいことです。
 ある程度理解できる年令になっている必要があります。
 習慣であごを前に出して噛もうとしている可能性もありますからもうしばらく様子を見ておられて良いと思います。
 わたしは早期治療を積極的に行っておりますが、治療の開始は年令で言いますと6歳から8歳、歯のはえ具合から言いますと前歯4本と第1大臼歯が生えそろう前後ぐらいになります。(当院ホームページ-早期治療参照)
 私がいつも相談時に説明しているのは「早く始めても早く終わることはほとんどない。」ということです。
 なぜなら永久歯がはえるのは10〜13才でそこから仕上げの治療が必要になるからです。
 一時的に歯並びが良くなっても永久歯がはえそろった段階できれいに並んでいなかったら意味がありません。
 治療の開始時期については当院ホームページ−新着お悩み相談2月11日分でもお答えしていますので参考にして下さい。
 冒頭に書きましたように症状によってはそれ以前に始めた方が良い場合もありますからご心配でしたら4、5歳を目安に矯正医に一度みてもらうことをお勧め致します。
 すぐに治療を始めなくても定期的に観察をしてもらうことによって最適な時期に治療に入れますから安心です。
質 問
[2005年6月7日]10ヶ月になる息子の下の歯が二本とも斜めに生えてきています。うつ伏せでないと寝ないため、現在までずっとうつぶせ寝できましたが、歯列に悪影響なのでしょうか?
 10ヶ月になる息子に下の歯が2本生えてきまた。
 しかし、二本とも斜めに生えてきています。
 息子はうつ伏せでないと寝ないため、現在までずっとうつぶせ寝できました。
 やはりうつぶせ寝は歯列に悪影響なのでしょうか?
 本人の意思が確認できる頃、歯列矯正はしようかと考えてはいますが、それまでの間に歯並びが悪くならないようにする為の方法は何かあるのでしょうか。
 お忙しいところ申し訳ありませんが、お教えいただければ幸いです。
 宜しくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 乳歯が斜めに生えてきて、さぞかしご心配のことと存じます。
 うつぶせ寝の悪影響かと心配されておられますが、現時点で影響の有無は判断できません。
 乳歯の傾斜は、自然に治るような程度のものかもしれませんし、余分な歯の存在や、上唇小帯(唇の後ろのひも)に原因があるのものかもしれんません。
 しかし、歯の問題はいつでも解決できますので、今はさほど気になされないでください。
 将来歯並びがわるくならないためには、鼻呼吸ができ、食事をゆっくりしっかりと噛めるよう育ててあげるのが一番です。
 さらに、これからは乳歯の虫歯を防ぐ手段を講じてあげてあげることが大切です。
 具体的な方法は、小児歯科でお聞きになるのが良いかと思いますので、もう少し歯が生えたらご相談なされると良いでしょう。
質 問
[2005年6月5日]両下顎中央から5番目の永久歯が元からありません。上中央前歯はゆがみがありますが、下前歯はきれいな歯並びでしたが最近、中央左の歯が上前歯に当たり欠けてきているのに気づきました。理想的な解決方法を教えてください。


 奥歯がよく虫歯になり、歯科医を変えたためか、1年くらい前から前歯の噛みあわせが悪いと感じ、また別の歯科医に虫歯治療の際に相談しました。
 両下顎中央から5番目の永久歯が元からありません。
 右は小さい頃に抜けたために、あとから生えた4番目の歯が6番目の歯の方に倒れています。左は12歳の時まで乳歯が残りX線で永久歯がないことがわかりましたが、自然に抜けたため、その後も隙間の治療はしませんでした。
 上中央前歯はゆがみがありますが、下前歯はきれいな歯並びでしたが最近、中央左の歯が上前歯に当たり欠けてきているのに気づきました。
 このままでは、と不安になり、今の歯科医に相談したところ、
 1.維持する・・・左奥歯は入れ歯、右2か3番目の歯を削って金属を隙間に入れる。
 と言われ、削ることに不安だったため、矯正は?と聞くと
 2.費用7万円位。矯正に1年。固定に2〜3年。
 といわれました。
 セカンドオピニオンを得たいと思い、相談しました。
 以前は寝ているときに特に噛みあわせが悪いと感じ、電車などで居眠りしたときに、突如前歯が歯軋りして、治療しなければ、と感じました。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 生まれつき歯の数が少ない事を先欠とよび、検診などの統計を確認しますとあまり珍しい物ではないことが分かります。
 中でも下顎第二小臼歯は好発部位とされ、発現頻度の高い場所です。
 矯正治療を行う場合に歯を抜く治療ではこの歯を抜く事も多く、先欠の場合、あたかも「最初から抜歯されていた」といった扱いで治療を進めて行く事も御座います。
 さて、最初から歯がないために隣の歯が傾いたり前歯に隙間が出来たりしているようですが、貴方の場合最も理想的な解決方法はやはり矯正処置を行う事と思われます。
 入れ歯を入れる、という方法は期間も費用もあまりかからず原状回復の手段としては優れていますが、この方法では現状を回復は出来ても改善はできず、歯の傾き等はそのままになりますし、下の前歯の隙間や噛み合わせの改善は出来ません。
 歯も削る必要も出て参ります。
 ですので治療の方法論から考えますと矯正される事をお勧め致します。
 それから七他の主治医の矯正の見解ですが、費用や期間の見積もりから想像いたしますと恐らく先欠部分の隙間や隣の歯の傾きの是正に限った限局(部分)矯正を指しているのではないでしょうか?
 隙間を埋めるだけが目的であれば一つの解決策ではありますし、それでも入れ歯(おそらくブリッジの事だと思われます)よりはベターかと思います。
 しかし、噛み合わせそのものを総合的に直したり、下の前歯の隙間や上の前歯のねじれなどもキチンと治療することを目標にするならばこの際本格的な矯正治療を考えられては如何でしょうか?
 本格的に行おうとすれば期間や費用もそれなりにかかって参りますが、現在の写真を拝見する限りそれだけの事はあると思います。
 費用などは
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして下さい。
 貴方の場合、生まれつき歯の数が少ないので(矯正のために新たに歯を抜く、という事ではないので)部分矯正が「一度行ってしまうと後には戻れない」といったものではありませんが、部分矯正後、あらたに全額矯正を行うと場合によっては費用や期間が二度手間になる可能性があり、第一選択肢としてはお勧めできません。
 無論、すべての治療行為には何処まで治療を行うか?といった程度の問題があり、何もかも理想的に行わなければならない、という物ではありません。
 ですので、どの方法がご自分にとって一番いいのかよくお話し合いになって、よく考えて判断して下さい。
質 問
[2005年6月4日]10歳の女の子ですが、上側の歯が全体に歯と歯のすき間が相当あいています。並びは悪くないのですが、一本一本のすき間が気になります。これは自然に治っていくものですか?
 お世話になります。
 10歳の女の子ですが、上側の歯が全体に歯と歯のすき間が相当あいています。
 並びは悪くないのですが、一本一本のすき間が気になります。
 これは自然に治っていくものですか?
 それとも矯正が必要ですか?
 子供の矯正は期間や費用はどの程度のものですか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 アグリーダックリングステージ(みにくいあひるの子の時代)といって永久歯が全部生えそろう前の段階で前歯部にすき間がある時期があります。
 娘さんがこの時期であればよほど大きなすき間でない限り、上の犬歯が生えてくる頃より徐々にすき間はなくなってくるでしょう。
 しかし、犬歯もすでに生えている場合は自然に治るのは難しく矯正治療が必要になってきます。
 原因として考えられるのは、歯のサイズが小さい、歯の本数が足りない、舌の癖など様々です。
 それぞれの原因により治療方針も変わってきます。
 前2者が原因の場合は矯正単独ではむずかしく補綴処置(差し歯や形態修正など)が必要になることもあります。
 舌癖がある場合は癖を直すトレーニングを行なう可能性が高くなります。(当院ホームページージーMFT参照)
 費用については当院の場合では難易度により基本料に違いがあり、同じすき間でも状態、原因によって変わってきます。
 特に上下の歯のかみ合わせの状態が重要です。
 (当院ホームページー矯正費用参照)
 御心配でしたら矯正専門医に相談に行かれることをお勧め致します。
質 問
[2005年6月3日] 私はほんの少し出っ歯だったので歯科矯正をしましたが、矯正する前のほうが私に似合ってるので、矯正前の元の状態に戻す事は出来るのでしょうか?
 私はほんの少し出っ歯だったので歯科矯正をしました。
 歯を奥に詰める装置をちゃんと普段からしなかったので、歯を4本抜いて奥に詰めて貰いました。
 下の歯を詰めていると、顔の骨が全体的上に上がってるような感じがして、特に左側が右側よりも先に詰まっていたようで、内側にも詰まるので、左側の喉や頭がすごく痛くて、左側の顔の骨とかが上に上がってきて眼も上にずれてしまいました。
 今通っている所の先生が装置を全て外してくれて、「次に来たときに詰めた歯が元に戻ってなかったらやめようか。」と言われてしまいました。
 それに、歯も矯正する前のほうが私に似合ってるので、矯正前の元の状態に戻す事は出来るのでしょうか?
 今通っているところの先生には戻したいということは言いにくいです。
 下手な説明ですみません。
 すごく悩んでいるので、どうか先生に相談に乗ってもらえたらありがたいです。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 文面より推測しますと担当の先生ははじめ奥歯から後方へ移動させることによって出っ歯を治そうとされたのではないでしょうか。
 そしてそれができなかったため小臼歯4本を抜歯したスペースを利用して前歯を引っ込めることにしたということでよろしいでしょうか。
 歯を後方に移動させる時は左右で多少動く早さに違いがでることはよく経験することです。
 また動く時に歯に痛みが生じることも治療初期にはあることです。
 しかし、あなたが経験されたような顔、喉、頭および眼に痛みや異常があることは通常あまりないことのように思われます。
 装置をいったんはずしたのは正解だったかもしれません。
 ところであなたは元に戻せるかどうかでお悩みのようですが、現在の歯の状態がどのようで、矯正治療がどの段階にあるのかが正確にわかりませんので、あくまでも一般的な話として理解して下さい。
 元の歯並びに戻すためにはいったん後方に移動した歯を今度は前方に動かさなければなりません。
 これ自体は可能な治療ですが問題は元の状態になった時点で抜歯した4本のスペースが残ることになってしまうことです。
 そのスペースをなくすためにはさらに抜歯スペースより後方の歯も前方に動かさなければなりません。
 これは簡単なことではありませんし、できたとしても非常に時間がかかります。
 ですから、現在と元の状態との間のどこかに治療のゴールを持っていくのが現実的でしょう。
 元々出っ歯ぎみだったのでしたらそれが一番の選択肢だと考えられます。
 治療をされた先生のもとには矯正前のデータがあるはずです。
 先生に言いにくいのは十分わかりますが、もう一度話し合われ、治療のゴールをどこにするか検討されることをお勧め致します。
 どうしても先生と話し合えないようでしたら、他の矯正専門医に実際に口の状態を見てもらいセカンドオピニオンを聞かれたらどうでしょう。
質 問
[2005年6月1日]16歳の息子は13才から矯正をいたしましたが、最近どうも歯全体が前に出てきているようで、口元も下あごが以前よりも突き出るような感じで歯を覆いながら口を閉じているように思います。素人考えですが、小臼歯を抜歯して再治療した方が良いのでしょうか?
  16歳の息子のことでご相談いたします。
 上の歯は左側に八重歯があり、下は左二番目が上の歯の外側に出るという咬み合わせでしたので、13才から矯正をいたしました。
 歯の入るスペースと歯の大きさを計算した結果、若干スペースのほうが小さいが(確か0.1などという少しの差)抜歯せずにやりましょう、とのことで、ワイヤーを2年、透明の歯の型をして1年経ち、昨年治療終了しました。
 その際に、「レントゲンで見ると親知らずが前の歯を押すような形で中にあるから、将来的には抜いたほうがいい」と言われました。
 そしてそれから1年は透明の型をたまにはめるくらいで現在に至っておりますが、最近どうも歯全体が前に出てきているようで、口元も下あごが以前よりも突き出るような感じで歯を覆いながら口を閉じているように思います。
 あごの辺りの骨格も四角くなったように思います。
 親知らずに押されているのか、ギリギリのスペースに歯が並んでいるので動いてしまったのかわかりませんが、素人考えですが、抜歯をしたほうが(親知らずではなく)納まりがよいのでは、と考えてしまいます。
 近いうちに主治医に相談するつもりですが、今後の親知らずの対処法と親知らず以外の抜歯を伴う治療も相談してみようと思うのですが、いかがでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 まず結論から言いますと息子さんのように口元が突き出て口が閉じにくいようでしたら、小臼歯を抜歯して再治療された方が良いのではないでしょうか。
 親知らずの対処に関してはそのまま様子を見るのであれば抜歯、小臼歯を抜いて再治療するのならば抜歯せず様子を見るということで良いと思います。
 ただし「前の歯を押すような形で中にある」ということですので、その場合でもいずれ抜歯が必要とお考え下さい。
 最近、小臼歯を抜歯しないで治療できる方法が広く知られてきたため、それを望まれる患者さんが増えたように思います。
 もちろん私もできるだけ非抜歯での治療をするように心掛けています。
 当院ホームページの治療の考え方ー非抜歯治療で説明しているように単に並べるだけでよいのならほとんどの方は小臼歯の抜歯をせずに可能だと思います。
 ただそれでは問題が生じて来る場合があるため、抜歯が必要になってくるわけです。
 矯正治療のゴール(目標)には理想の基準がありますが、それはある決まった1つの型ではなく、ある程度幅があり、治療する矯正医によって多少違いがあります。
 さらに矯正治療そのものの特殊性が問題を複雑にします。
 それは矯正治療というものは命に関わるという緊急性がないこと、また正しく噛めるという機能的な面以上に見た目を直すという審美的な側面が強いということです。
 それも多くの方は歯の並びだけを見て口元、つまり側貌の美しさを重視しない傾向があります。
 元々日本人は白人に比べて平均的に口元が出ているのですが、口が閉じれないほど出ているのはやはり問題です。
 「患者さんの望まれる治療よりも患者さんのためになる治療を提供できるよう心がけています。 」
 これは私の偽らざる気持ちですが、「患者さんのためになる治療」が何であるのかを見極めるのは非常に難しい作業です。
 私が勧めている治療はあくまでも歯科医の立場から見た最善のもので患者さんにとっては大きなお世話なこともある
わけです。
 患者さんにはそれぞれの家庭環境、歴史、考え方、価値観があるからです。
 若いころはこれだけ患者さんのことを考えて治療しているのになぜ?と思うこともありましたが歳を重ねると共にある程度は患者さんの立場に立って状況を見てみることも必要なことが分かってきました。
 そこで今では明らかに問題が生じそうな時は抜歯を勧めます。
 どうしても納得していただけない場合や抜くか抜かないかの境界線上のケースではとりあえず、非抜歯で治療を進め、途中で問題点が明らかになった時点でを再度説明するようにしています。
 また親知らずの抜歯については小臼歯を抜かないで治療した場合の方がスペース的に窮屈で余裕がないため、抜く率は高くなります。
 最初から現在の状態まで一番よく把握しておられるのはもちろん主治医の先生です。
 お考えのように再度その先生と相談され、ベストの選択をしてほしいと思います。
質 問
[2005年5月28日] 26歳になり最近、歯並びが悪くなったように思います。舌で歯の裏側を触ってみると凸凹していて、鏡で見ても実際に(下の歯が)ガタガタで、並びも悪いです。なにか原因があるのですか?
 最近、歯並びが悪くなったようにおもうのですが?
 と、言うのは今まで普通に生活してきましたが、ある時、舌で歯の裏側を触ってみると凸凹していて、鏡で見ても実際に(下の歯が)ガタガタで、並びも悪いです。
 なにか原因があるのですか?
 歯が成長してきたのでしょうか。
 ちなみに、もともと歯の本数は少ないんですが今、親知らずが生えてきています。
 どうぞ、よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 近年になって成人してから矯正治療を開始する患者様が増えて参りましたが、受診のきっかけとなっている理由として「ここ1〜2年で何だか良くない方向に歯並びが変わってきた気がする」というものがあります。
 原因として大きな物は親知らずの悪戯や経年に伴う奥歯のすり減りなど色々とありますが、殆どの方が数十年に渡り大きな変化がないのに対し、何らかの要因が前述の原因による「きっかけ」によって数年で変化をもたらしたと考えられます。
 いずれにせよ現状が不正咬合ならば原因の除去だけで自然に治る事はあまりありませんので、歯並びが気になるのならば矯正治療を受けられる事をお勧め致します。
 また、歯の本数が少ないとの事ですが、成人の矯正治療の場合、約半数が歯を抜いて治療を受けておられますので、不足している場所によっては「これから新たに抜く手間が省ける」事もありますので、信頼できる専門医にご相談される事をお勧め致します。
質 問
[2005年5月26日] 4歳の息子ですが、上の前歯が癒合歯と診断されていて先日レントゲンを撮ったところ、永久歯の数は揃っているが癒合歯の下には永久歯が1本でそのすぐ横に90度向きを変えた歯がありました。永久歯の歯並びがとても心配です。
 4歳の息子ですが、上の前歯が癒合歯と診断されていて先日レントゲンを撮ったところ、永久歯の数は揃っているが癒合歯の下には永久歯が1本でそのすぐ横に90度向きを変えた歯がありました。
 永久歯の歯並びがとても心配です。
 横を向いている歯はそのままはえてくるのでしょうか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 通常複数であるはずの歯がくっついてしまい、一塊りになっている物を癒合歯と呼びますが乳歯が癒合歯であることそのものにはあまり問題となりません。
 しかし、癒合歯がある場合、その下の後続永久歯がうまれつき数が足りない(先天的欠如と呼び、先欠と略称されています)事が多いため、これを発見した歯科医はその先の心配をする事が多いです。
 さてお子さまは数がそろっていたとの事ですが、まずはそれが何よりでしたね。
 しかし隣の永久歯が90°向きが変わっていたとの事ですが、結論から申し上げると現時点であまり心配する事はありません。
 簡単に言ってしまうと「骨の中にある歯を動かす事は非常に困難」だからであり、殆どの場合「向きが変わっていても生えるには生えてくる」からです。
 無論、中には生えるのに偉く時間が掛かったり、何時まで待っても生えてこないときもありますが、これらの判断は時間の経過と平行して観察した上で判断する事が必要です。
 つまり、「向きが変わっている」ことと「生えてこない」ことは対処方法が異なり、別々に対応する必要があります。
 向きが変わっていることの対応は歯が生えてきてからであり、生えてこない事は「自然に生えて来れないかどうか?」という確認が取れてからの対応です。
 文面からはどの方向に向きが変わっているか判断できませんが、歯の軸方向であっても生える方向そのものの向きであっても過去の治験例から対応可能ですし、生えて来れない歯も90%以上の確立で「引っ張り出す」事が可能です。
 ただし、数千本に1本程度、押しても引いても動かない歯があり、この場合は対応困難ですが、かなり低い確立です。
 従って4才という現在の年齢を考慮すると現状であまり心配する必要はありませんが、現在レントゲンの情報がありますので、今後はそれらを含めた観察、対応がのぞましいでしょう。
 また、「歯の向きが変わっている」というのはレントゲン上とても分かりやすいもので、そればかりに目を奪われがちですが、今後年齢が上がって来るにつれて生え替わりが起こって参ります。
 その時々に応じて的確な対応が望ましいでしょう。
 癒合歯を見てレントゲンを確認された先生はとても注意深く、良心的だと思われます。
 その医院が矯正の対応が可能であるなら今後よく相談された方が良いと思いますし、本格的な矯正を行っておられないならば、信頼できるかかりつけの専門医を見つけられるとよろしいかと思われます。
質 問
[2005年5月24日] 受け口で下顎が前に大きく突出しています。外科矯正し、受け口を治すと下顎の突出はマシになりますか?あと、矯正中はしゃべりにくくなったりしますか?
 受け口で下顎が前に大きく突出しています。
 小さい頃から矯正したかったのですが、費用的な面で親に反対され、歯並びはそんなに気にならないということもあり、何もせず今に至ります。
 仕方がないと思い、気にしないようにしてきたのですが、最近になって職場や初対面の人にまで「すごい顎」「長い顎」と言われ、ネタにされ笑われるようになりました。
 悪意はないとは思うのですが、その事でいじめにあった過去を思い出しつらいです。
 確かに昔に比べると、下顎の出が大きくなっているように思います。
 外科矯正し、受け口を治すと下顎の突出はマシになりますか?
 あと、電話応対や接客の多い仕事なのですが、矯正中はしゃべりにくくなったりしますか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 頭から上の骨で最初に成長が止まるのが頭の骨です。
 次が上顎の骨、そして最後に下顎の成長が止まります。
 ですから骨格的な受け口の傾向があるお子さんは女の子の場合は小学校の高学年から中学卒業にかけて、男の子の場合は中学から高校卒業にかけて身長が伸びる時期に、下顎が上顎の成長をはるかに上回るために急に受け口が目立つようになってきます。
 ですからあなたが「昔に比べると、下顎の出が大きくなっている」と感じるのは実際に大きくなっているはずですから当然のことと思います。
 受け口の外科矯正は下顎を後方に引っ込めるだけでなく、上顎が引っ込んでいる場合には上顎を前方に出すこともあります。
 日本人の受け口は下顎が極端に大きいのではなく上顎の発育が悪い場合の方が多く、今では両方を組み合わせた手術が標準になってきています。(外科矯正−主な症例その1参照
 このような手術を行なった場合、顔貌は劇的に変化する場合があります。
 当然、元の上顎と下顎のずれが大きいほど変化も大きくなります。
 発音に関しては装置によりますが内側から左右に拡げる装置(当院ホームページー装置の紹介ークォードへリックス・バイへリックス参照)を使用するとしたら慣れるまで多少辛抱が必要かもしれませんが、どうしても仕事に支障をきたすようなら他の装置に変更するなどして対応できます。
 歯の表面に付ける装置(エッジワイズブラケット参照)については心配はいらないでしょう。
質 問
[2005年5月23日] 受け口の矯正治療には保険が効くのでしょうか?また、自己負担となるとどれくらいかかるのでしょうか?
  私は、幼い頃に乳歯を抜くのが怖くて「グラグラ」していたにもかかわらず、抜くのを拒み永久歯が乳歯の後ろに生えてしまって、噛みあわせがわるくなってしまい、受け口の状態になってしまいました。
 特に上の前歯が抜くのが遅かった為、奥に入ってしまっている状態です。
 横は上下反対ではないので、私の友達の歯科技工士は部分だけの矯正もあるし、それに噛み合わせが悪くて肩コリや口の中をよく噛んでしまうのなら、もしかすると保険が利くかもしれないから、歯科医に相談してみたらと言ってくれました。
 私も、口の中を噛んでしまうと口内炎にすぐなってしまうのでどうにかしたいと思っています。
 保険は利くのでしょうか?
 また、自己負担となるとどれくらいかかるのでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 まず、保険が効くのでしょうかとの質問に対する回答ですが、以下の条件が必要です。
 受け口の状態が歯の傾きだけでなく、上あごと下あごの大きさにかなり差があったり、下あごが横にずれていたりして矯正治療に外科手術を併用する必要がある場合です。
 このような症状を顎変形症と言います。(当院ホームページ外科矯正参照
 その場合の自己負担額については過去にも同様の質問にお答えしていますのでそちらを御覧下さい。(新着お悩み相談 2月5日4月21日分
質 問
[2005年5月22日] かなりひどい受け口で、矯正だけでは無理な状態です。43歳という年齢になって治療できるものでしょうか?
 かなりひどい受け口で、矯正だけでは無理な状態です。
 最近あごの手術もそんなに珍しいことではないことを知り、この際やってみようかと思っておりますが、こんないい年になって治療できるものでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 年令でお悩みのようですが心配には及びません。
 私が手術をお願いしている病院では60代の方がされたと聞いております。
 ですがもちろん問題点がないわけではありません。
 外科矯正の場合の手術は全身麻酔下で行なわれます。
 手術前には血液検査などの全身的な検査を行ない、手術に耐えうる身体であることが確認された上でゴーサインが出ます。
 その時点でダメだということになりますとそれまでに1〜2年かけて行なった術前矯正が無駄になってしまいます。
 人間は年令に比例して悪いところが増えてくるものです。
 もしご心配でしたら矯正の検査(当院ホームページ−外科矯正参照)の前に全身的な検査を受けられることをお勧めします。
 できたら外科矯正の手術を受ける予定の病院でしてもらうのがベストでしょう。
 まずは外科矯正を手掛けている矯正専門医の診療所か口腔外科医のいる病院に相談に行かれることから始められたらどうでしょうか。
質 問
[2005年5月21日] 7才の娘ですが顎が小さい為、乳歯が邪魔をして永久歯が生えても乳歯の内側に生えてきています。乳歯を抜いたほうがいいのですか?
  7才の娘ですが顎が小さい為、乳歯が邪魔をして永久歯が生えても乳歯の内側に生えてきています。
 乳歯を抜いたほうがいいのですか?
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 最近は永久歯の前歯が乳歯の後ろに萌出してくるお子様が、大変多く見かけられます。
 顎が小さくても、乳歯を抜歯して、そのスペースに永久歯が並びそうでしたら全く問題はありません(乳歯の間に隙間があるけれども、乳歯の抜けるのが遅く、永久歯が後ろから生えてきた時)。
 しかし、乳歯がきれいに並んでいたり、乳歯の乱杭歯があるときは、早めに乳歯を抜歯していっても、最後に辻褄が合わなくなり、後で萌出する永久歯の第二小臼歯に問題が発生する場合もあります。
 そのため乱杭歯の治療は、顎の拡大を考えなくてはならないと思います。
 拡大する時期を決め、拡大に都合の良い様に乳歯の抜歯を行うべきです。
 長期の治療計画を説明していただける歯科医院でご相談をお勧めします。
質 問
[2005年5月21日]
もともと顔もあごも小さく、上顎前歯二本が少し前にでており、下あごの前歯3本が前に出たり後ろにへっこんだりしており、うち1本は上に少しでています。大体の治療期間、金額を出していただけませんでしょうか?
 早速ですが、よろしくお願いします。
 もともと顔もあごも小さく、自己判断による症状は上顎前歯二本が少し前にでており、下あごの前歯3本が前に出たり後ろにへっこんだりしており、うち1本は上に少しでています。
 質問なのですが、大体の予想治療期間、金額を出していただけませんでしょうか?
 あと、抜歯の必要があるか、入院、通院についても教えてください。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 写真のみの判断ですが、歯を横と後ろへ動かすことにより抜歯をせず治療が可能だと思われます。
 もちろん入院は必要なく、通院のみで、治療期間は一ヶ月ごとでおよそ2〜2.5年間の治療期間です。
 ただ治療終了後、噛み合わせ悪化予防のため保定観察期間は必要です。
 治療費は一般的に総額80〜100万ぐらいです。
 一度他にも問題がないか、正確な判断をするため矯正専門医にご相談ください。
質 問
[2005年5月21日]
年月とともに前歯が片方だけ前に出てきており、このままではどんどん悪くなると言われ不安になってきています。全体矯正の費用を教えてください。
 元々歯並びが悪かったのですが、最近特に前歯が片方だけ前に出てきており、とても気になっています。
 かかりつけの歯科医では、まず親知らずを抜いたほうが良いといわれています。
 かみ合わせが悪いため、このままではどんどん悪くなると言われ不安になってきています。
 前歯のみの矯正では治療は無理でしょうか?
 全体矯正になるといくら位の費用がかかるでしょうか。
 よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 年月とともに、歯並びが悪くなってきたと、よく相談を受けます。
 原因は写真からだけでは判りかねますが、文面から判断すると、主に後ろの歯の噛み合わせの崩れと習癖に問題がありそうです。
 そのため前歯のみの噛み合わせを改善しても、またいつか悪化します。
 原因の治療を含めた、全体の矯正歯科治療をお勧めします。
 治療は歯を抜く必要があるかないかにもよりますが、治療期間は1ヶ月毎の来院でおよそ2〜3年、さらに噛み合わせの悪化予防のため保定観察期間が必要になります。
 また、治療費は一般的に80〜100万ほどです。
質 問
[2005年5月21日] 左右上のほうから立派な八重歯がはえていて、乱杭歯です。色々情報を集めてみると八重歯の抜歯はすべきではないでしょうか?また、30過ぎでも矯正によって八重歯は上の方から下の方に降りて来ますでしょうか?
 こんにちは。
 はじめまして。
 私は左右上のほうから立派な八重歯がはえていて、乱杭歯です。
 先日、虫歯の治療してもらっている歯医者さんに「八重歯は抜きますか?抜くか抜かないかによって今後治療方法が変わります。抜くなら前歯全体を削って大きさを均等にしてあとはブリッジをかけますよ。」と言われました。
 昔から八重歯のことは気になっていて、笑顔にも自信がなかったので、この年にもなって今更ながら「はやり歯並びが良くなりたい」と強く意識し始めてしまいました。
 しかし、八重歯の抜歯については色々情報を集めてみるとしないほうが良いみたいなのですが、はやり八重歯の抜歯はすべきではないでしょうか?迷っています。
 また、30過ぎでも矯正によって八重歯は上の方から下の方に降りて来ますでしょうか?
 その歯医者さんは矯正にはあまり積極的ではないように感じました。
 ご意見頂けましたら助かります。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 八重歯の患者さんは、よくお見かけいたしますし、気にされておられる人は非常に多いです。
 治療の仕方はいろいろとあると思われますが、矯正歯科の一般的な治療では、八重歯を抜かないのが普通です。
 八重歯は根っこが長く、キーポイントの歯ですので、八重歯は抜かずに後ろの小臼歯を抜歯します。
 また、最近は少々の乱杭歯でしたら、智歯以外は歯を抜かずに治療することが可能になってきています。
 年齢はほとんど関係がなく、八重歯は上から下へおりてきますので、ご心配いりません。
 とにかく一度矯正歯科専門の先生に診断していただいて、治療方針をお聞きになられ、どの治療を選択されるかをお決めになったらいかがでしょうか。
お 礼
 こんにちは。
 お忙しい中、八重歯についての治療法等の質問に返答メール頂きまして、本当にありがとうございました。
 今後矯正専門の先生の診断を受けてみようと思います。
 色々と教えていただきまして感謝します。
 ではお礼まで。
質 問
[2005年5月20日] 8歳の息子のことです。過剰歯のせいか前歯は内側に入り隙間もあいています。できるだけ早く矯正歯科で処置をしてもらったほうが良いのでしょうか?
 8歳の息子のことです。
 今年はじめ、上の前歯のうしろにあった過剰歯を2本抜きました。
 過剰歯のせいか抜いた後にはえてきた前歯は内側に入り、隙間もあいています。
 はえかわるのが遅く、六歳臼歯もまだはえかけたばかりなので上の歯は全部で8本です。
 小児歯科ではできるだけ早く内に向いている前歯を出して寄せる処置をしたほうがよいと言われました。
 矯正歯科で処置をしてもらったほうが良いのでしょうか。
 後に全体の矯正をする必要もあるとすれば小児歯科で処置をうけても二度手間(費用の点でも)になるでしょうか。
 また一度前にだして寄せた歯は月日が経って戻ったりはしないのですか。
 できるだけ早い治療が必要なのか、六歳臼歯が生え揃ってない今からでも矯正は可能か、今の時点で治療にかかる日数と費用もわかれば教えていただきたいと思います。
 お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 病気には殆どの場合明確な原因があるのが普通ですが、原因が無くなれば自然に治ってしまう物と原因がなんであれ原因除去だけでは治癒しないものがあり、不正咬合は後者の代表格でしょう。
 貴方のお子さまの前歯が内側に生えてきた原因が過剰歯かどうかは正確に判断できませんが、残念ながら過剰歯の抜歯だけでは問題の解決は難しいようです。
 さて、理屈の上では確かに小児歯科での指摘のように出来るだけ早めに内側に向かった歯を出してやるのは正論です。
 しかし今後の事を考えるとまず前歯を外に出してやるだけでは全ての問題が解決するとは思えません。
 前歯にこれだけの隙間があれば外に出した後もこの隙間を閉じる処置が必要となることは明らかでしょう。
 また年齢を考えるとこれからどんどん乳歯から永久歯に生え替わって参ります。
 そうすればまた別の問題が発生する可能性もあります。
 ですので、結論から申し上げると最終的には矯正処置が必要になってくると考えられます。
 小児歯科での小規模な矯正処置は歯科の世界では咬合誘導と呼ばれており、趣旨としては「歯並びが悪くなる前に先手を打って誘導してゆく」という事ですが、この処置だけで正しい噛み合わせが達成できる場合と出来ない場合があり、達成できなければある年齢になれば結局矯正処置が必要となって参ります。
 そうなって参りますとご指摘のように手間や費用が二度手間となる可能性をはらんで参ります。
 小児歯科の中にはこういった問題に対処するため矯正歯科医と提携して、矯正が必要となった時点で引継を行い、費用などが二重にならないようなシステムとなっている所もあるので、現在かかっておられる小児歯科に一度確認しておかれる事をお勧め致します。
 費用に関しては咬合誘導であれ矯正であれ自費治療扱いで保険の適用とはなりませんので、医院によって異なり、一概には申せませんが、当院の場合では
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして下さい。
 また一度動かした歯が戻るかどうかですが、永久歯の噛み合わせまでキチンと治療した場合(終了年齢は15〜16才でしょう)元の木阿弥になるまで戻る事はまずありません。
 開始時期に関しては8才という年齢を考えると「そろそろ」と言ったところでしょうか。
 いずれにせよ通院中の小児歯科への確認、もしくは信頼できる矯正専門医へのご相談をお勧め致します。
質 問
[2005年5月19日] 大学病院の矯正治療に不安があります。治療実態をお話いただけると助かります。
 はじめまして。
 私は芸能関係のお仕事をしております。
 成人してからも歯の質が弱くすぐに虫歯になります。
 このたび近所のお医者様から矯正歯科の相談をしたところ大学病院の紹介状をいただきましたが、母が大学病院で20年看護婦を務める経験話から大学病院に十分な信頼がなく、紹介状をいただいてからもう4ヶ月以上行けないでおります。
 費用の面では皆様考えるところでしょうが仕事でこのたびチームのメジャーデビューが決まりました。
 ブラウン管にたえられるよう矯正治療を受けたいのですが、先生からごらんになって大学病院の治療実態をお話いただけると助かります。
 また同時に虫歯の治療を受けたいのですが、それは同時におこなっていただけるのでしょうか?
 その場合費用は保険内にて治療いただけるのでしょうか?
 ながくなりましたがお返事お願い申し上げます。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正や口腔外科といった専門性の高い専門医は殆どと言ってもいいくらい歯科大学の卒業後に大学に在籍した経験を持っています。
 従って「○×矯正歯科」と標榜している矯正医はほどんどが大学病院の出身者であるということになります。
 私自身もかつては16年間母校の大学付属病院に在籍していた勤務医でした。
 大学病院と言うところは「診療・教育・研究」の三つの目的があり、この「教育」には歯科大学の学生、即ち素人を歯科医師として教育するという事と歯科医師免許を手にしたばかりの新米歯医者、即ち半人前の歯医者を一人前の専門医にすることを含んでおります。
 ですので大学病院で診療を受ける場合、漠然と「矯正科」といった紹介状を持参して初診を受けるとこの春卒業した新米が担当医となる可能性はあるでしょう。
 無論、どの病院にも教育システムがありますので、指導医の監督の下の診療が進んで参りますし、逆に最高レベルの知識や経験を積んだ先生も数多く在籍しておれれますので一概に「大学病院の診療は全面的な信頼にああたらない」とは申せません。
 しかし大病院にまつわるデメリット(待ち時間が多い、対応が官僚的、直接責任者の顔が見えにくい)はぬぐえないといったところでしょうか。
 またもし貴方がブラウン管に矯正装置が写る事を避けたいのなら、大学病院で歯の裏側からの治療に対応しているか事前に確認しておく必要があるでしょう。
 逆に大病院ならではのメリット(大きな組織なので安心感がある、虫歯の治療やひいては内科等の他の病気も同一敷地内で治療できる)がることも事実です。
 結局どんな科目でもそうでしょうが大きな病院と小さな個人医院ではそれぞれメリット・デメリットがあり、貴方の価値観がどちらを選択するかによりけりでしょう。
 また同時に虫歯の治療も受診したいというご希望ですが、当院をはじめ、殆どの矯正専門医は矯正以外の処置は他の一般歯科への依頼となります。
 この場合ご希望があれば殆どの処置は健康保険の範囲内で対応できます。
 (ただし矯正治療そのものは殆どの場合保険が利きませんのでご了承下さい。)
 当院の費用に関しては
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして下さい.
 矯正治療を視野に入れているのなら、早めに矯正医に相談して総合的な治療計画を立てて、それに基づいた虫歯治療のスケジュールを考えた方が合理的に治療が進みます。
 矯正治療はつまるところ時間も手間もお金も掛かる治療です。
 貴方にとって最良と思われる選択をなさって下さい。
質 問
[2005年5月19日] 口元がオラウータンのようでごりら顔といわれます。横からみたEラインも鼻と上唇がおんなじ角度で突出していて、下唇もあごの先から下唇のちょうど真ん中からもこっと出てしまっています。唇もとても分厚いです。外科矯正は保険適用で費用がやすくなると聞いています。
 私はよく口元がオラウータンのようでごりら顔といわれます。
 横からみたEラインも鼻と上唇がおんなじ角度で突出していて、下唇もあごの先から下唇のちょうど真ん中からもこっと出てしまっています。
 真正面からみると鼻のしたから骨がもこっとなっているせいか、光の下などに近づくととても口元のしわのようでふけてみれます。
 唇もとても分厚いです。
 できれば治したいと考えています。
 唇はジミー大西さんのようです。
 外科矯正は保険適用で費用がやすくなると聞いています。
 私のような症例の場合、保険適用になるのでしょうか。
 そして適用になるなら全体でおおよそいくらを準備しとけばよいのでしょうか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 大きく突出した口元を気にされているようですね。
 私達矯正医が上下顎前突と呼んでいるケースだと思われます。
 上下顎前突には、歯が前方に傾斜している場合と顎骨それ自体が前方に出ている場合があります。
 当然その両方の要素をあわせ持つ場合もあります。
 外科矯正の適用になるのはこのうちの顎骨に問題があるケースです。
 また顔貌の改善だけでなく、咬み合わせの改善も通常の矯正治療だけでは困難であることが条件になります。
 現実には顔立ちと咬み合わせを見ただけで外科矯正の適応と判断できることも多いのですが、検査後に決めさせて頂くこともあります。
 歯の傾きや上下顎の位置関係はレントゲンの分析を行なってはじめて正確に分かるものだからです。
 検査の結果を見てどのような手術方法を選択するかもほぼ決めます。
 それによって手術前の矯正治療の目標も決まってきます。(当院ホームページ外科矯正参照)
 保険適用になった場合の費用については過去にも同様の質問にお答えしていますのでそちらを御覧下さい。(新着お悩み相談 2月5日4月21日分)
 もちろん患者さんの状態によって多少差は出ますが、極端に高額になることはありませんのでご安心下さい。
 まずは外科矯正を積極的に手掛けている矯正専門医に相談に行かれることをお勧め致します。
質 問
[2005年5月18日] 11才になる娘のことですが、上の前歯2本が永久歯へと生え変わった時に下歯より内側になってしまいました。ちょうど歯の先同士が合うような感じです。部分的な矯正は可能ですか?
 11才になる娘のことで相談したいのですが、上の前歯2本が乳歯の時は普通でしたが、永久歯へと生え変わった時に下歯より内側になってしまいました。
 ちょうど歯の先同士が合うような感じです。
 部分的な矯正は可能なんでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 文面だけでははっきりしたことはいえませんが、以下のポイントが基準になると思います。
 1.内側になっている歯を前方に出すスペースがあるかどうか。
  なければまずスペースを作ることから始めなければなりません。
 2.前歯の咬み合わせが浅いか、深いか。
  浅い場合は前歯だけで対処するのは難しく、すべての歯を動かす必要があります。
 3.骨格的な受け口の傾向はないか。
  この傾向があり、まだ成長が残っている場合は治療は長期間かかります。
 4.犬歯より後方の歯の咬み合わせが上下で前後的にずれていないか。
  ずれを治さないと咬み合わせが不安定になります。
 5.舌の癖があるかどうか。
  あれば舌のトレーニング(MFT参照)が必要です。
 ざっとあげてみましても以上の点がクリヤーされないと部分矯正の適用にするのは難しいと思います。
 経験上、咬み合わせや治療後の安定性、後戻りなどを考慮すると部分矯正で対処できるケースは極めて少ないと感じています。
 相談のご希望がありましたら拝見させて頂きますので予約をおとり下さい。
質 問
[2005年5月17日] 14歳、中学2年生の息子の反対咬合についての相談です。舌先を歯の間にはさんでしゃべる癖が抜けず、だんだん下の歯が前に出つつあります。成長期のため矯正装置を外しましたが、この時期治療はできないのでしょうか?
 こんにちは。
 14歳、中学2年生の息子の反対咬合についての相談です。
 受け口で小学4年生から上下前歯4本ずつに矯正装置を付けて治療し、その間は正常な状態になったのですが、歯科医の先生が、成長期は矯正装置を外した方がよい、とおっしゃって、小学6年の冬に矯正装置を外した後、定期検診を受けています。
 矯正装置を付けているころから、舌先を歯の間にはさんでしゃべる癖が抜けず、矯正装置を外した後は、だんだん下の歯が前に出つつあります。
 現在、上下の前歯はほぼ同じ位置にあり、更に下の歯が前に出た場合、今後は奥歯を抜いての矯正治療か手術の選択というご説明でした。
 いずれにしても成長期が終わるまでは治療はできないということで、現在も3〜4ヶ月に1度の検診を受けています。
 しかし、舌を噛みながら話す癖が治らなくて、だんだん状態が悪くなっているように見えて、非常に不安です。
 この時期治療はできないのでしょうか。
 また、抜歯を伴う矯正か手術しか方法はないのでしょうか。
 長文になってすみません。
 よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 御質問を読ませていただいて、お悩みの様子が目に浮かぶようです。
 文面からだけでは正確に息子さんの状態を把握することが難しいので骨格性の受け口の方が来院された場合の当院での対処法を述べて回答とさせて頂きます。
 まず、あらゆる方法を駆使して前歯の咬み合わせを正常にします。
 これは骨格のさらなる悪化を防ぐために必須のことです。
 並行して上あごの成長が悪ければ上あごの成長促進を、下あごの成長が大きいようであれば下あごの成長抑制あるいは成長方向を変えることをします。
 これには夜間帽子タイプの装置を長期間使用してもらうことになります。(当院ホームページー早期治療参照)
 基本的によほど安定しない限り成長が止まるまで続けてもらいます。
 また舌の癖がある時は装置やトレーニング(MFT参照)により改善を試みます。
 これらの間,定期的に顔のレントゲン写真を撮り、成長のチェックを続け、最終的に成長が止まった時点で仕上げの治療法を決めます。
 大きく分けるとその治療法は以下の4通り考えられます。
  1)どの歯も抜歯せず治療する。
  2)小臼歯を抜歯する。4本になることが多い。
  3)親知らず(第3大臼歯)のみ抜歯する。
  4)外科手術を併用した外科矯正。
  1)2)の場合も将来的に親知らずの抜歯が必要になることがあります。
 4)の場合は下の親知らずの抜歯はまず必要になります。
 また小臼歯の抜歯をすることもあります。(外科矯正-主な症例ーその1その2その3参照)
 それぞれの治療法によって結果が当然変わってきます。
 息子さんの状態によっては歯を抜かない治療が必ずしも彼にとって一番良い方法とは限りません。  
 以上が当院で行なっている治療法ですがこれは私独自の特殊な治療法ではありません。
 むしろ教科書的な正攻法の治療法です。
質 問
[2005年5月16日] 
約3年前に行った下顎後退術と矯正でかなり綺麗に整っていた歯並びが、徐々に崩れてきました。毎月分割とかあるのなら、綺麗な歯並びとフツウの見た目を取り戻したいです。
 初めまして。
 煙草を吸ってて、一時期歯磨きを全くしなかった時期があったのでかなり歯の色も汚いです…
 それよりも、約3年前に行った下顎後退術と矯正でかなり綺麗に整っていた歯並びが、徐々に崩れてきて、今ではこのありさまです…
 おそらく、下顎の歯並びが非常に崩れていると思います。
 手術の前に、下顎後退術をしても、また下顎が出てくる可能性あると言われたのを思い出して、今はせっかく親に大金を出してもらって手に入れた綺麗な歯並びと見た目をムダにしたなぁと非常に後悔してますし、ちゃんと時間をつくって術後の診断に行くべきだったと思ってます。
 正直、バイトで生計をたててるのでお金に余裕はありません。
 けど、毎月分割とかあるのなら、ぜひ矯正を受けて、綺麗な歯並びとフツウの見た目を取り戻したいです。
 仕事は電話のオペレーターをしているのですが、日によって発音が汚かったりキレイだったり、人との話がしやすかったり非常に話しづらかたり、これは歯並びとかにも関係あるのではと感じてます。
 また、人前で話すのが好きなんですけど歯並びのせいで思いっきり口を開けて堂々と話すのが怖くなってきつつあります。
 まぁ、昔は下顎が出ていて今よりも酷かったのですが、今の現状をなんとかしたいです。
 すごく贅沢な相談ですが、なにかよいアドバイスをもらえれば幸いです。
 返事をお待ちしております。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 近年手術を伴う矯正を受けられる方が増加して参りました。
 これは手術を前提とした矯正治療に矯正処置までもが保険診療の対象となったのがきっかけです。
 手術を併用すると歯並びのみならず顔貌まで大きく改善が出来る反面、入院が必要となり矯正治療としてはいささか大げさな処置となってしまいます。
 それを乗り切られた事はご立派であったと思います。
 さて、添付して頂いた写真を拝見しましたが、些か後戻りが見られるようですね。
 術前の状態は想像するほかありませんが、放置しておいても自然に改善する事は残念ながら殆どありませんので、解決するには再治療を行うのがベストでしょう。
 こういった問い合わせは数多く頂いており、当院では再治療の場合、正規の料金から後戻りの程度や術後の管理状況に応じて期間や料金を算定しております。
 全くゼロからスタートする場合に比べ約1割から2割程度減額されるとお考え下さい。
 また分割については2年程度まで可能です。
 しかし、貴方に限らず後戻りが起こった場合、最も合理的な解決方法は最初に処置を行った歯科医院に相談することかと思われます。 
 その歯科医院ならば術前の状態や治療経過などの記録があり、後戻りの原因の分析も詳細に行えますし、また医院によっては結果の保証制度を設けている事がありますので割引された料金で再治療を受けられる場合もあります。
 ですのでまずは最初に治療を受けられた歯科医院で相談なさってはいかがでしょうか。
 書き込みでは地元の大学病院で治療を受けられたとの事ですが、そこに相談すればその大学出身者の紹介が受けられる場合もあり、このとき上記のような特典が設けられていることもあります。
 こういう場合は大学から治療経過などの情報提供を受けやすいので、全くはじめての医院よりも有利でしょう。
 ですのでもし遠方ならば電話や手紙ででも一度連絡をとって確認されてはいかがでしょうか?
質 問
[2005年5月15日] 2歳0ヶ月の子供が上顎前突の診断を受けました。骨格に問題があるように思うのですが、3歳までこのまま様子を見ていていいのか心配です。
 2歳0ヶ月の子供の相談です。
 先日保健所の歯科検診で上顎前突の診断を受けました。
 現在指しゃぶりをしているので、3歳までにやめていけるよう指導されました。
 もちろん指しゃぶりもやめていきたいと思うのですが、私の見たところ生まれたときから上の歯茎が出ていて、下あごが下がっているように感じていました。
 原因が指しゃぶりだけとは思えません。
 骨格に問題があるように思うのですが、3歳までこのまま様子を見ていていいのか心配です。
 医師にかかるとすれば、やはり矯正歯科にかかるのでしょうか?
 よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 出っ歯は矯正治療対象となる不正咬合の中でも多数を占め、現在でも指しゃぶりからの由来と思われる場合が多々あります。
 また不正咬合の原因には先天的な物と後天的な物があり指しゃぶりは後天的な物の代表格です。
 原因を除去するのはどんな治療でも大原則ですが、原因を除去しただけで自然に治ってゆく物と原因がなんであれ一旦なってしまった状態から復帰するのに治療が必要な物があり不正咬合は具体的な治療が必要な物の一つです。
 さて、お子さまは現在2才だそうですが、結論から申し上げると現時点ではなるべく指しゃぶりを控えるように見守ってあげるのに留めておくのが良いかと思います。
 指しゃぶりは歯並びの観点から申しますとやらないに越した事はありません。
 しかし、指しゃぶりはただの習慣である場合と何らかの精神的な代償行為である場合があり、簡単に言えば「寂しい、かまって欲しい」と子供が思っているときに相手がしてもらえない(あくまで子供の主観です)ような状態の時に行っている事があります。
 代償行為として行っている指しゃぶりをあまり強引な方法で強制的に中断させると情緒障害に陥る恐れがあると言われており、最初はなるべくさせない(見つけたら手を握ってあげるとか)方法でのアプローチが望ましいでしょう。
 矯正学的には最大6才ぐらいまでに中止すれば骨格レベルの不正には発展しにくいと言われており、お子さまの年齢を考えると、まずはしない習慣作りからが良いでしょう。
 また貴方は原因が指しゃぶりだけではないと思っておられるようですが、仮に先天的な原因による出っ歯であっても具体的な治療(矯正装置を用いるような)に入ってゆくにはいささか早すぎるかと思われます。
 とはいっても親御さんの立場としては心配もおありでしょうから、気になるのならば専門医への受診をお勧め致します。
 矯正の専門医ならば「すぐに治療に取りかかる」というよりは、最初のうちは年間数回程度の来院で経過の観察を行い、しばらく様子をみてベストと思われる時期になると治療開始、といった案配で進んで行く事が多いです。
 この間歯並びだけでなく総合的な口腔管理(定期検診による虫歯の早期発見など)も行う事が出来ますので(歯並び以外の治療は小児歯科等への依頼になります)そういった意味でもご安心かと思います。
 実際の治療の開始時期については
 http://www.hanarabi.tv/#03
 を、指しゃぶりについては
 http://www.hanarabi.tv/qa/04072.html
 を参考にして下さい。
 現在の年齢を考えると現時点であまり心配する必要は無いと思います。
 それでもかかりつけの矯正専門医があれば何かとご安心でしょうから、心配ならば一度専門医への受診をお勧め致します。
質 問
[2005年5月14日] 親知らずを有効利用すべく小規模矯正を勧められています。親不知の手前2本の奥歯にネジをつけると、歯は傷まないのでしょうか?
 はじめまして。
 親不知が斜め上に向いて生えて、隣の歯に当たっていて、隣の歯との接点が虫歯になりかけているそうです。
 それで、親不知の手前2本の奥歯に小さなネジのような物をつけて、ワイヤーで歯を繋げて、斜めに生えた親不知を押して、2mmほど斜め上に起こす矯正治療を勧められています。
 親不知と隣の歯の間に歯ブラシが入るようになればいいらしく、100%上に向かなくてもよいそうです。
 歯にネジをつけると、歯は傷まないのでしょうか?
 健康な歯を傷めるのなら嫌だなあと思っています。
 歯が浮いたような感じになり、数日は痛いと聞きましたが、かなり痛い治療なのでしょうか?
 矯正にかかる日数は、どれくらいなのでしょうか?
 歯医者さんも、絶対に今すぐ矯正しないとダメだとは仰っていませんので、迷っています。
 よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 かつては歯医者にまるで親の敵のように扱われた親知らずも現在では「親知らずなら抜歯」といった短絡的な診断ではなく、うまく生えるような誘導を行ったり再植して他の歯の代わりをさせたりといった処置が行われるようになって参りました。
 感情的な問題としても歯を抜く事は抜かれる患者様にとっても有り難くはない話でしょうが抜く歯医者にとっても決して気分のいい処置ではありません。
 さて貴方は親知らずを有効利用すべく小規模矯正を提案されているようですね。
 ご提案された先生が一般的な矯正装置を用いると仮定すると(これ以外の特別な物は殆どといっても良いくらい出回っておりません)親知らずの手前二本につける装置は「ネジ」のようなものというより「歯にくっつける取っ手」のような物とお考え下さい。
 これを歯に付けるときには削って穴を開けたりするのではなく直接歯に接着剤でくっつけますので歯に極端なダメージを与える事はありません。
 また「浮いたような感じ」というのは歯が動くとき特有にに発現する人間の生体反応です。
 手足をすりむいたとき、傷が治りかけてくると少しむずがゆい感じがしますよね。
 ああいう物とお考え下さい。
 さすがに感じ方はもう少しキツイですが、小学生でも日常的に行っている事ですから、耐え難い物でもなくそれほど心配する必要は無いと思います。
 また期間は状況によって異なり、一概に何日間とは申せませんが、親知らずそのものの健康状態に問題がなければ通常半年程度を予定しておけば大丈夫かと思います。
 ただし、感じ方や期間は個人差も多くここらあたりの事は担当医と事前によく相談しておくと良いでしょう。
 ご心配も理解できますが、このまま放置して親知らずの手前の歯が虫歯になると処置がやっかいですし、親知らずそのものも虫歯になると治療の選択肢が抜歯となる可能性が高まってまいりますので「悩んでいるうちにほったらかし」にならないようにだけはご用心下さい。
 文面から判断する限りそれほど大規模な矯正ではないように見受けられますので心にゆとりを持って処置を受けられてはいかがでしょうか?
質 問
[2005年5月10日] 6才の娘の事です。乳歯が永久歯に生え替わっているのですが、下前歯2本の両隣とも奥から永久歯が生えてきています。早めに人工的に抜いてもらった方がいいのでしょうか?
 6才の娘の事で相談したいのですが。
 去年夏位から乳歯が永久歯に生え替わっているのですが、始めは下前歯2本とも少しゆるくなってきている所の奥から永久歯が生えてきてしまい、歯医者さんで抜いてもらいましたが、また、下前歯2本の両隣とも奥から永久歯が生えてきています。
 早めに人工的に抜いてもらった方がいいのでしょうか?
 乳歯がぎっちりと生えていて、以前に歯科医から歯並びは悪くなりますと言われているので心配しています。
 何件か歯医者さんに見てもらいましたが、それぞれ違う返答に歯科医を選ぶポイントがよくわかりません。
 アドバイスよろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 一般的に言えば、早めに乳歯を抜歯していっても最後に辻褄が合わなくなり、永久歯に乱杭歯が発生します。
 乱杭歯の場合、やはり顎の拡大を考えなくてはならないと思います。
 そのため拡大する時期を決め、拡大に都合の良い様に乳歯の抜歯を行うべきです。
 ですから将来にわたる治療計画の流れをお聞きになり、歯科医を選ばれたらいかがでしょうか?
質 問
[2005年5月9日] 転院するころに12歳臼歯がねじれて生えてきて、次の所で治療を始めたほうがいいので、今はそのままにしておきます。との話でした。紹介状には、12歳臼歯に触れてなかったようで、リテーナーに変えるだけと新しい先生が話されるので、未治療の歯がありますと伝えました。この場合、紹介状に未治療の歯があり、治療希望であると明記しないものなのですか?
 はじめまして。
 矯正治療を始めて1年半になる息子がいます。
 転勤に伴う転居により転院しました。
 転院する際、紹介状や資料を預かり、新しい矯正歯科を訪ねました。
 転院するころに12歳臼歯がねじれて生えてきて、次の所で治療を始めたほうがいいので、今はそのままにしておきます。との話でした。
 紹介状には、12歳臼歯に触れてなかったようで、リテーナーに変えるだけと新しい先生が話されるので、未治療の歯がありますと伝えました。
 この場合、紹介状に未治療の歯があり、治療希望であると明記しないものなのですか。
 矯正治療する歯がありなしで、治療計画は変わると思うのですが。
 先生のご意見、聞かせてください。よろしくお願いします。
回 答
 こんにちは。西田矯正歯科の西田真です。
 転院の場合、紹介状に症状、治療経過および将来の治療計画を書くのが一般的です。
 ですから紹介状には12歳臼歯の問題が記載するのが普通です。
 また12歳臼歯が軽微な症状で記載されていなくても、新しい歯科医院にては今後の治療の方針に関しての話し合いの場で説明がなされるべきです。
 ただ今回12歳臼歯に問題がある場合、男子では二期目の治療を開始する時期が14〜18歳(最初の症状によりますが)になることが多いです。
 それで、それまでの間はリテーナーのみの装着で様子をみることが多々あります。
 ともかく新しい先生のもとでの今後の治療計画について納得いくまで十分にご相談なされることをお勧めいたします。
質 問
[2005年5月8日] 娘が今年で6歳になりますが、下の歯の4本目がスペース的に狭く少し後ろにずれてはえてきそうです。前の2本はまっすぐですが右の2本目も少し斜めに生えています。まだ幼稚園なので様子を見てから矯正をしたほうがいいのか悩んでいます。
 娘が今年で6歳になりますが、永久歯に生え変わった歯は全部で3本あります。
 いつもフッ素で通っている歯医者の先生に歯並びが心配でしたのでレントゲンを撮っていただいたら下の歯の4本目がスペース的に狭く少し後ろにずれてはえてきそうです・・・前の2本はまっすぐですが右の2本目も少し斜めに生えています。
 現在は上の前歯が1本抜けている状態です。
 取り外しできるような器具を寝る時などにつけるのを紹介されました。
 これをすると上の歯もあごが多少大きく伸ばされ綺麗に生えやすいのでしょうか。
 まだ幼稚園なので様子を見てからのほうがいいのか、ずれて生えてきそうなときに矯正してしまうのとどちらが良いのでしょうか・・・
 1ねんくらい様子をみてからにしようか考えています。
 アドバイスをよろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 矯正治療の開始時期に関するお悩みのようですね。
 お子さんのような乳歯と永久歯が混在した時期に始める治療を早期治療と呼びます。
 早期治療の目的は永久歯が生えそろう前に顎骨や歯槽骨(歯が生えている周りの骨)、筋肉の不調和を改善し、お口の中の環境を整えることです。
 結果的に将来小臼歯を抜かないで治療できる可能性が高くなります。
 一方、治療期間が長くなることや協力が悪いと効果が充分に得られないなど欠点もあります。[当院ホームページ−早期治療参照
 治療する歯科医側にもstep by stepの緻密な治療が要求されます。[主な症例ー歯のデコボコ(叢生)その1その2その3参照]
 私の開始の目安は4本の前歯と第1大臼歯が生えた時期です。
 ただし上記のように治療期間が長くなるため、可能な限り治療の開始は遅らせるようにしています。
 最初の検査では歯のレントゲンだけではなく、顔のレントゲンから上あごと下あごの問題がないかなども考慮して治療の開始時期を決めます。
 もちろん同様のケースを治した経験も重要な基準になります。
 お子さんのデータがありませんので、はっきりしたことは言えませんが、歯列の著しい狭窄、永久歯のはえるスペースの不足あるいは骨格の不正がなければ1年ぐらいは様子をみても良いかもしれません。
 先生にそれらの点を質問された上で判断されることをお勧め致します。
 同様の開始時期に関する質問には新着お悩み相談2月11日分でお答えしましたのでこちらも参考にして下さい。
質 問
[2005年5月7日]  ホームページをみて、第一印象として、広瀬矯正歯科さんと相談したいと思いました。私はいわゆる受け口です。主な症例で紹介されている外科矯正その2に近いと思います。外科矯正その2での自己負担額はトータルでいくら位になりますでしょうか。また、愛知県から神戸は遠いということもあり、通院回数はどの程度になりますでしょうか。
 愛知県に住む会社員です。
 これまで、あまり気にしてなかったのですが、社会人となり、様々な人々との付き合いが増えてくる中、最近特に気になるようになりました。
 ホームページをみて、第一印象として、広瀬矯正歯科さんと相談したいと思いました。
 私はいわゆる受け口です。
 主な症例で紹介されている外科矯正その2に近いと思います。
 それ方よりも下顎が出ていると思います。
 そこで、矯正したいと思っているのですが、矯正治療をする際に装着する装置は、いかにも矯正しているという感じで、毎日仕事柄色々な人と会う機会があるので恥ずかしいのですが、解決手段は他にありますでしょうか?
 また、主な症例で紹介されている外科矯正その2での自己負担額はトータルでいくら位になりますでしょうか。
 上の質問での解決手段により、さらにコストアップしますでしょうか。
 それはどのくらいでしょうか。
 また、愛知県から神戸は遠いということもあり、通院回数はどの程度になりますでしょうか。
 実際に伺うのが一番よいと思いますが、答えていただける範囲でお願い致します。
 必要でしたら写真を撮ってお送りしたいと思います。
 以上、よろしくお願い致します。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 最近は歯の内側に装置を付ける方法を取り入れている医院もありますが、残念ながら当院ではその方法は導入しておりません。
 歯の表面に装置とワイヤーを付ける方法になってしまいますので患者さんには見た目に関してはある程度我慢して頂いています。
 保険の適用になるのはこの方法になります。
 費用に関しては期間、使用する装置によって多少差がでてきますが、症例2の方で保険適用の自己負担は総額30万円ほどです。
 それに外科手術の費用が加算されます。
 外科手術の費用については新着お悩み相談2月5日分あるいは社会保険庁ホームページ「高額療養費」を参考にして下さい。
 通院回数は基本的に月に1度ですが手術前には2度来て頂くこともあります。
 ですから12回×年数+αと考えて下さい。
 上記の内容に納得して頂けましたら、一度相談の予約をお取りください。
 あなたのお口の状態を拝見した上で矯正治療法、手術の術式および装置の種類に関して詳しく説明させて頂きます。
質 問
[2005年5月6日]  上前歯の歯並びを良くしたいと思っています。上前センターの歯の右隣の歯が奥に引っ込んで、その右隣の糸切り歯(犬歯?)が覆い被さるよう出っ張っています。その2本をできるだけ
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 センターの2本の前歯の左右にある歯は形態から判断すると犬歯のように見えます。
 犬歯だとすると奥に引っ込んでいる歯は2本あるはずですが右だけだとすると左は先天的に欠如しているか骨の中に埋伏しているかあるいはすでに抜歯されているものと考えられます。
 とりあえず、1本のみ残っているとして話を進めます。
 右の引っ込んでいる歯とその右隣の犬歯をできるだけ簡易に矯正したいとのことですが、その条件で治療するとすればまず、上の歯列前方部を左右に拡げた後、センターの2本の前歯を左に寄せ、引っ込んだ歯を並べるスペースを作ってから前方に出すという方法になると思います。
 この方法だと上のみの部分矯正で期間も1年ぐらいで済むかも知れません。 
 しかし矯正の専門医であれば通常よほどの事情がない限り上記のような治療法を選択することはないでしょう。
 なぜなら上下の歯のまん中の線が大きくずれることになりますし、現在の上下の歯の咬み合わせから推測すると、前方に出して並べた歯も安定せず、後戻りを起こしやすい状態になることが予想されるからです。 
 写真では奥歯の咬み合わせや引っ込んでいる歯が1本なのか2本なのか、またその歯の大きさや位置もわかりませんので、あくまでも可能性としてですが、あなたの場合は1本から4本の歯を抜歯する本格矯正の適用だと考えます。
 確かに誰もができるだけ早く、簡単な方法で治療したいと思うのは仕方のないことですが、中途半端な治り方でしっかり咬めず、その上一時的に治っただけですぐに元にもどってしまうような治療では意味がありません。
 矯正専門医のもとで、検査、診断の上、部分矯正にしろ本格矯正にしろそれぞれのメリット、デメリットをしっかり聞かれ、納得された上で治療を開始されることをお勧め致します。
質 問
[2005年5月5日] 2歳の子供が噛み合わせた時に下の歯が見えないくらい上の歯が深くかぶさっています。永久歯に生え替わるころには治るものでしょうか。治療した方が良いのなら、いつ頃どんな治療をしたらよいのか教えてください。
 こんにちは。
 2歳2ヶ月と7ヶ月になる子どものことです。
 2歳の子は、噛み合わせた時に、下の歯が見えないくらい上の歯が深くかぶさっています。
 永久歯に生え替わるころには治るものでしょうか。
 それとも出っ歯になる可能性もあるのでしょうか。
 また、7ヶ月の子は、下の歯が4本、上の歯が2本生え始めていますが、下の歯がすでに前後に乱れて、少し曲がって生え始めています。
 3ヶ月ころから指吸いがあるのですが、それが原因でしょうか。
 永久歯に生え替わる時も乱れて生えるのでしょうか。
 それぞれに治療した方が良いのなら、いつ頃どんな治療をしたらよいのか教えてください。
 よろしくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 2歳2ヶ月と7ヶ月のお子さんとのことですが矯正を開始するにはまだ早い年令です。
 私達は暦齢年令でなく、歯牙年令で開始の時期を決めることが多いのですが、年令の目安は早くて6歳頃とお考え下さい。
 「下の歯が見えないくらい上の歯が深くかぶさっています。」に関してはまだ現在の段階ではそれだけで出っ歯になるとは限りませんので心配なさらないでください。
 「下の歯が すでに前後に乱れて、少し曲がって生え始めています。」に関しては指吸いと関係がある可能性はありますが現時点では心配ありません。
 子供の指吸いは長期間に及ぶと歯並びだけでなく骨格にも悪い影響を与えることがあります。
 しかし4、5歳ぐらいまでに直したらそれほど悪い影響が残ることはまずありません。
 もちろん早めに直すにこしたことはありませんが、無理に直そうとするとかえって心理的に悪いこともありますからもうしばらく見守ってあげて下さい。
 実際の治療内容に関しては当院ホームページの治療の考え方ー早期治療(子供の矯正)および主な症例ー出っ歯(上顎前突)その1その2歯のデコボコ(叢生)その1その2その3を御覧下さい。
 6歳頃になっても現在の状態が続いているようでしたら矯正専門医に相談に行かれることをお勧め致します。
質 問
[2005年5月4日] 矯正した人がクラリネットを続けることは可能ですか?後戻りの可能性が大きいのでは、と不安です。
 初めまして。
 大学生になって1ヶ月になります。
 出っ歯が気になるということで中2の冬から矯正を始め、今年の3月からようやくリテーナーになりました。
 書いておいたほうがいいのか分かりませんが、診断結果は上下顎前歯の突出を伴う骨格性下顎前突でした。
 高校では吹奏楽部でクラリネットを吹いていたので、大学でも続けたいと思っています。
 今のところ、リテーナーの終日装用が終わる半年後、つまり9月あたりからの入部を考えています。
 その頃には今はぐらぐらな歯が固まると、先生が言っていたからです。
 でも、入部すれば週3日5時間吹くことになるので、いくら歯が固まったといってもその時点で入部するのはやはり後戻りの可能性が大きいのでは、と不安です。
 気にしなくても大丈夫なのかどうか、教えていただきたいです。
 治療が完璧に終わってからのほうがいいということになると、それまでに1〜2年かかるということなので、大学で吹奏楽をするのは諦めなければならないかなと思います。
 でも、高校の吹奏楽仲間が楽団を作っていて楽しそうなので、(もちろん治療が終わってから)入りたいと思っています。
 その楽団の練習量は今のところ土日のみで5時間ぐらい練習しているということですが、この先、平日にも練習を入れていくかもしれないそうです。
 この場合、入って吹いていても後戻りを心配することはないでしょうか。
 というか、矯正した人がクラリネットを続けることは可能ですか?
 私は音がきれいだと言われるし、吹くときに力が入りすぎているということもないんですが。
 ちなみに、私はプロになりたいわけでもなく、趣味として続けていきたいと思っています。
 質問は二つあるんですが、長くてわかりにくかったらすみません。
 答えていただけたら嬉しいです。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 クラリネットを吹くことによる後戻りについてのお尋ですが、上の前歯を前方へ押すような力がかかるのでしたら、後戻りは起こると考えるのが自然です。
 押す力が大きいほど、時間が長いほど、また吹く頻度が高いほど後戻りは起こりやすいということになります。
 半年後のある程度安定した時点以降の方が、今すぐ始めるよりはもちろん良いと思いますが、それでもやはり後戻りを助長することになるでしょう。
 1年後でも2年後でもそれは一緒です。
 一番良いのはクラリネットから他の楽器に変えることですがなかなかそういうわけにはいかないでしょうね。
 そこで妥協的な案ですがリテーナー装着の期間を伸ばすというのはどうでしょう。
 当院においても保定期間が過ぎてからも後戻りの傾向がある方にはそれ以降も週に1,2度就寝時に使用してもらうようにしています。
 ですから例えばあなたの場合なら保定期間が過ぎてからもクラリネットを吹いている限りは、長時間練習した日の夜間に使用するなどです。
 そうすればクラリネットを続けても最小限の後戻りで済むでしょう。
 ただし日中の練習時に前方へ出た歯を夜間リテーナーをつけることにより内側に押すわけですから厳密に言うと歯にとっては良くない動きを強いることになります。
 できるだけ吹く時には歯に力をかけないようにされるのが無難です。
質 問
[2005年5月2日] 矯正歯科で反対咬合と診断され、外科処置を進められました。外科処置を行うと下顎を動かしますが、そうすると舌が窮屈になったり、発音がしにくくなるということはありますか。
 はじめまして、16歳高校生です。
 私は矯正歯科で反対咬合と診断され、外科処置を進められました。
 外科処置を行うと下顎を動かしますが、そうすると舌が窮屈になったり、発音がしにくくなるということはありますか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 反対咬合を外科処置で治療する場合下顎を後方に移動させるため、確かに舌の置かれる空間は減少します。
 そのため舌自体が大きい時は舌を小さくする手術を併用することがあります。
 しかし、実際に舌を小さくしなければならないのはまれなことです。
 大きさよりも位置と動きに問題があることの方が圧倒的に多いからです。
 舌は本来その先端を上の前歯の根元の歯茎付近につけているのが正しいのですが、反対咬合の方の場合、舌が下がり、なかには歯の上に乗せていることもあります。
 通常はこのような状態が認められる時は舌のトレーニングを行ないます(当院ホームページ MFT 参照)。
 ですからあなたが心配されるように窮屈に感じるということはよほどのことがない限りないと考えて良いでしょうが、舌癖がある場合は後戻りなどの方が心配です。
 また発音に関しては前歯の咬み合わせが正常になることによりむしろ良くなる可能性の方が高いと思われます。
 ただ発音にも舌の問題が関係しています。
 以前舌癖についての質問にくわしくお答え致しましたので当院ホームページ-新着お悩み相談-4月20日分を参考にして下さい。
 納得のいかれるまで担当医に話を聞いてから治療を開始することをお勧め致します。
質 問
[2005年4月30日] 開咬症ですが、外科的手術を一昨年受けて一年ほどリテーナーをつけていました。後戻りが出始めてきて、矯正装置をつけたほうが良いといわれました。そのために抜歯が必要だといわれましたが、健康な歯を抜くのに抵抗があります。
 開咬症ですが、外科的手術を一昨年受けて一年ほどリテーナーをつけていました。
 後戻りが出始めてきて、矯正装置をつけたほうが良いといわれました。
 そのために抜歯が必要だといわれましたが、健康な歯を抜くのに抵抗があり、もう少し早い段階でこの治療が出来なかったのかな、という思いもありますが、これはどの先生でも言われるでしょうか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 外科矯正による手術を受けられた後にさらに歯を抜いて矯正しなければならない状況になった,あなたのやりきれない気持ちお察しします。
 不正咬合の中でも開咬は最も後戻りが起こりやすく安定しにくいものです。 
 最初および現在の状態がどのようであるのか十分にわかりませんのであくまで推測ですが、後戻りの原因は舌癖の可能性が高いように思われます。
 もし原因が舌癖であれば小臼歯を4本抜いて再び矯正を行なっても同じように後戻りを繰り返す可能性があります。
 通常明らかに舌癖がある場合は舌を前方に出せないように防止する装置を使ったり[早期治療(子供の矯正)ー主な症例ー歯が咬み合わない(開咬)参照]、舌のトレーニングをしたり[MFT参照]、あるいはその両方を併用したりします。
 また開咬の状態によっては小臼歯を抜かずに治すことも可能です。[永久歯列期の治療(大人の矯正)ー主な症例ー歯が咬み合わない(永久歯開咬)参照
 以上の点について担当医の意見を聞き、今後の治療に際して再度、話し合われることをお勧め致します。
質 問
[2005年4月28日] 受け口で昔から悩んでいて、2年前くらいに歯だけで治す治療をしてしまったんです。最初は短期間で治るというリメットがあってそこにひかれて高いお金だして治したのですが、無理矢理出したので前歯がすごい傾いてるし奥歯の噛み合わせは治ってません・・・すごく不自然です。
 初めまして。
 群馬からなんですけど聞いて下さい。
 私は受け口で昔から悩んでいて、2年前くらいに歯だけで治す治療をしてしまったんです。
 最初は短期間で治るというリメットがあってそこにひかれて高いお金だして治したのですが、無理矢理出したので前歯がすごい傾いてるし奥歯の噛み合わせは治ってません・・・すごく不自然です。
 堂々と笑えないし口元が気になってしまい毎日苦痛です。
 手術を最近考えていますが何から始めていいか分からないし、差し歯の場合、術前矯正とかはどうなるのですか?
 差し歯の場合は歯を並べ変えれるからすぐ手術できるっていうのも聞いたことあります。
 全然わかわないので教えてくださいお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 どの方でも短期間で治る治療が魅力的に映るのは当然のことと思います。
 しかし、差し歯での治療は良い点ばかりでなく、デメリットもあるわけです。
 最近手術を考えておられるとのことですが今からでも外科矯正をすることは十分可能です。
 差し歯の場合でも天然歯と同様に歯の表面に装置を付けて術前矯正を行ないます。
 ただ差し歯の扱いをどうするかという点が問題になってきます。
 最終的には現在の差し歯は作り直しになる可能性が高いですが、現状のまま術前矯正を開始するか、あるいはいったん仮の差し歯に作り直してから術前矯正に入るかは上下のあごの位置関係や前歯の傾き、特にあなたの場合は上の前歯の根っこ(歯根)の傾きによって決まってきます。
 まずは外科矯正を手掛けている矯正専門医で検査をされ、診断してもらうことからスタートされるのが望ましいと思われます。
質 問
[2005年4月26日] 14才の娘の相談です。上顎前突との診断で小臼歯2本を抜歯する治療法をすすめられていますが、抜歯以外の矯正を希望しています。3年後には日本に戻る予定ですが、抜歯していますぐ矯正すべきか悩んでいます。
 主人の仕事の都合でアメリカ在住です。
 上顎前突との診断で小臼歯2本を抜歯する治療法をすすめられていますが、抜歯以外の矯正を希望しています。
 3年後には日本に戻る予定ですが、歯並びの悪さを放置したまま日本で治療すべきなのか、抜歯していますぐ矯正すべきか悩んでいます。
 また、上だけ小臼歯を抜歯してかみ合わせに弊害はないのでしょうか。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 小臼歯を抜かないで治療する方法は大きく2種類に分けられます。
 ”あごの成長を利用する方法” (治療の考え方−早期治療参照)と成長を利用できない場合の”5つの手段を用いる方法”(治療の考え方−非抜歯治療参照)です。
 前者の成長を利用する方法を適用できるのは当然のことながら成長がまだ残っていることが条件となります。
 お子さんの身長はこの1年間で何cm伸びましたか。
 身長の伸びがひとつの目安になります。身長が伸びているうちはあごも成長するからです。
 あごの成長が期待できるのならその人に適した装置を選択して成長を促す治療を行ないます。
 すべて永久歯にはえ代わった方でも私の予想を上回る成長があり、小臼歯を抜かないで治療できる場合もあります。
 一概に永久歯列になっているから可能性がないとは限りません。
 ポイントは成長があるかどうかです。
 後者の5つの手段を用いる方法で私が最もよく用いるのは1番目と2番目です。
 この方法は精密検査の上、経験に裏付けされた診断力と技術力があってはじめて成功するものです。
 お悩みの「歯並びの悪さを放置したまま日本で治療すべきなのか、抜歯していますぐ矯正すべきなのか」に関しては、理想を言いますとその状態を放置するよりは早く治療する方が良いと思います。
 しかし、上の前歯が大きく出ているため折る可能性がある、本人がすごく気にしていて精神衛生上よくない、あるいは咬み合わせが原因であごの関節がおかしいといった状態でない限り、歯を抜く治療ならいつでもできます。
 少しでも非抜歯での治療の可能性に期待されるのなら、帰国されてからでもよいかと思います。
 アメリカでも非抜歯治療をされている先生はおられますから、調べてみられたらどうでしょう。
 (Dr.Greenfieldが有名です。http://www.nextortho.com/
 「上だけ小臼歯を抜歯してかみ合わせに弊害はないのでしょうか」とのお尋ねに関しては、本来上下左右4本の小臼歯を抜歯するのが原則ですが上下の大臼歯の前後的なずれが大きい場合は条件さえ整えばよく採用される方法です。
 心配されることはないでしょう。
質 問
[2005年4月21日] 私は反対の噛み合わせなので、もしかしたら外科手術も必要かもしれないそうです。手術は恐いですが、見た目が格段に良くなるし保険が適用になるといわれたので、すごく興味が湧きました。ただやはり治療内容と費用と期間に不安があるので、HPを拝見させていただいてとても感じが良かったのでメールさせていただきました。
 はじめまして。
 私は31歳の女性です。
 先日上の前歯がかけて歯科医に行ったのですが、噛み合わせが悪いとのことで矯正をすすめられました。
 私は上の前歯二本を中学の時に神経を抜いてしまって、今変色があるので差し歯を考えているといったところ、差し歯にしたらセラミックなのでもっとかけるといわれました。
 私は反対の噛み合わせなので、もしかしたら外科手術も必要かもしれないそうです。
 手術は恐いですが、見た目が格段に良くなるし保険が適用になるといわれたので、すごく興味が湧きました。
 ただやはり治療内容と費用と期間に不安があるので、HPを拝見させていただいてとても感じが良かったのでメールさせていただきました。
 お手数ですがもしよろしかったらお返事お待ちしております。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 文面だけでは外科矯正の適用になるか判断できませんが、骨格的な問題を持つ下顎前突(反対咬合)だと仮定して話を進めていきます。
 ひと口に骨格性下顎前突といっても様々なタイプがあります。
 大きく分けますと下顎が大きく前方に出ているタイプ、上顎の成長が悪く引っ込んでいるタイプ、両方のミックスしたタイプです。
 さらにそれに下顎が横に偏位してゆがんでいる場合などがあります。
 ひと昔前まではどのようなタイプの下顎前突であっても下顎だけを後ろに引っ込める手術がされていました。
 なぜそうだったかといいますと上顎を前方へ出すといった発想がなかったことと、その発想があってもそもそもそのような手術ができる口腔外科医や形成外科医がいなかったことがあります。
 しかし現在では多くではありませんがそのような手術をできる腕を持つ、先生が増えてきたため、徐々に上下の手術が増えてきました。
 当院においては最近では下顎だけの手術より、上顎やさらにあごの先の手術を併用する患者さんの方が多いぐらいです。
 上顎が引っ込んでいなくても前方から見て左右の大臼歯を結んだ線が地面に平行でなく、右上がりや左上がりになっている場合も上顎の手術を行ない、正しい位置に持っていきます。
 以前はこのようなケースでも下顎の手術だけで対応していたため、下顎のゆがみが治らず、術後安定しないことがよくありました。
 現在ではそういう点では理想に近い治療ができるようになりました。
 手術は全身麻酔下で行なわれます。
 今は口の内側から骨を切っていきますから顔に傷が残ることはまずありません。
 費用に関しては以前同様の質問にくわしくお答え致しましたので、「当院ホームページ-新着お悩み相談-2月5日」を参考にして下さい。
 入院期間は私が手術を依頼している病院では下顎のみで約1週間、上下顎あるいはプラスあごの先の手術で約2週間です。
 もちろん手術の前後に矯正が必要になりますから、治療期間は少なくとも2年から3年はかかります。
 「当院ホームページ-治療の考え方-外科矯正-主な症例-その1その2その3」を参考にして下さい。
質 問
[2005年4月20日] 私は上顎が下顎に比べて出ており、口元が少しもっこりしております。噛み合わせには問題ないと思いますので、上顎の歯槽骨を削って少し口元を引っ込める、ということはできるのでしょうか?
 初めまして。
 私は上顎が下顎に比べて出ており、口元が少しもっこりしております。
 噛み合わせは合っていて、上の前歯自体も歯茎と段差はなく、歯槽骨自体が出ている(厚みがある?)、という感じです。
 噛み合わせには問題ないと思いますので、上顎の歯槽骨を削って少し口元を引っ込める、ということはできるのでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 文面から判断いたしますとあなたは骨格性?の出っ歯、つまり上顎前突でお悩みのようですね。
 日本人の骨格性上顎前突は上顎が出ているよりも下顎の成長が悪く後方にある場合がほとんどです。
 このような場合、下顎を前方に出す手術を行ないますが前方への移動量が大きいほど術後の安定を得るのが難しく、決して簡単な治療ではありません。
 そのような理由で上顎骨を後方に引っ込める手術が行なわれることが多いのが現状です。
 その場合でも上顎骨全体を引っ込める術式と上顎骨の前方の部分だけを引っ込める術式があります。
 また同時に上方へも動かしたりすることもあります。
 もしあなたの言われるように咬み合わせが合っているのなら単純に後方へ引っ込めると上の前歯が下の前歯に当たってしまいますから、そう簡単にはいきません。
 まずは専門医による診断を受け、上顎が出ているのか、下顎が後方にあるのかを調べた上で、外科矯正の計画を立てもらうことをお勧め致します。
質 問
[2005年4月19日] 小学生からの開口で顎関節症を伴っていたため、三年前に外科矯正の術後矯正中です。イ段やサ行タ行などが特にしゃべりにくく、聞き返されることがたびたびあります。もともと開口だったための舌癖があるからではないか?といわれていますが、治らないものでしょうか?
 こんにちは
 幼い頃(小学生)からの開口(指しゃぶりはなかったそうです。)で顎関節症を伴っていたため、三年前に外科矯正の術後矯正中です。
 歯列はキレイになり、関節の音もなくなり、かなり楽にはなってきました。
 しかし、イ段やサ行タ行などが特にしゃべりにくく、聞き返されることがたびたびあります。
 主治医は、もともと開口だったための舌癖があるからではないか?といわれていますが、治らないものでしょうか?
 現在は、術後矯正の段階ですが、ゴムをかけている時はきちんと収まっていますが、外していると、癖なのか開口に戻ろうとしているような気がします。
 これは、OPの影響か分かりませんが、かみ合わせの部分が安定しておらず、いつも決まった位置で食べていないようです。
 かみ合わせは固定しないものでしょうか?
 長くなりましたがよろしくお願いいたします。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 まず、あなたの現在の舌の位置を確認して下さい。
 本を読んだりテレビを見ている時、あなたの舌はどこにあるでしょう。
 安静時の舌の正しい位置は舌の先が上の前歯の根元付近にあり、全体を上に浮かした状態です。
 もしそのようでなければ、つばを飲み込んだり、発音する時に上下の前歯の間に舌が置かれていたり、、口の外に舌が突出している可能性が高いと思われます。
 舌癖がある場合、単に開咬になるだけでなく、発音にも影響がでたり、顎関節症の原因になることもあります。
 発音に関してはたとえば ”s”の発音は舌の先を上下の前歯にはさんでするため”th”になってしまいます。
 また舌癖がのこっているために歯が後戻りしたり、あごの位置が不安定になることは臨床ではよく経験することです。
 文面からは発音、後戻り、あごの不安定とすべて舌癖を持つ方の特徴が認められるようですので、舌のトレーニング(MFT)が必要と思われます。
 このトレーニングについては当院ホームページ「早期治療-歯が咬み合わない(開咬)-MFT」を参考にして下さい。
 舌癖を改善して発音時のあごや舌のずれ、不必要な力み、口元の緊張などをとり、正しい運動パターンを覚えることが目標になります。
 もちろんすべて舌癖だけが原因だとは断言できませんが、上記の目標を達成できたら現在よりは良い状態になる可能性があります。
質 問
[2005年4月18日] 矯正で少し引っ込んだ前歯を少し前へ出すのは可能ですか?(上2本と下2本の抜歯をしました。)下の歯はきれいにならんでいるので前歯4本だけの部分矯正をしたいと思います。お値段はおおよそどれくらいかかりますか?
 5年くらい前に近くの歯科(おそらく認知医ではない)で歯科矯正をしました。
 そのとき上2本と下2本の抜歯をしました。
 今はもう通ってないですが、矯正してから前歯2本が引っ込んだように感じて気になります。
 下の歯はきれいにならんでいるので前歯4本だけの部分矯正をしたいと思います。
 矯正で少し引っ込んだ前歯を少し前へ出すのは可能ですか?
 もしできるのなら、お値段はおおよそどれくらいかかりますか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 「矯正で少し引っ込んだ前歯を少し前に出すのは可能ですか」とのお尋ねですが、2本だけが他の歯に比べて引っ込んでいるだけなら、前歯4本あるいは6本にだけ装置をつけることにより可能だと思います。
 なお費用に関しては私のホームページの矯正費用を参考にしてください。
 部分矯正は最も簡単なケースで基本料金が10万円になりますので検査、調節料等を含めますと最低でも20万円程度は必要とお考えください。
 前回治療して頂いた先生にお願いする場合は検査料はいらない可能性がありますから、もう少し料金は低くなるかもしれません。
質 問
[2005年4月17日] 左うえの八重歯が一本入りきらない状態でした。23歳の時に歯を抜かない方法で1年半くらい装置をつけました。結果犬歯はおりてきたのですが、下あごを急激発達させたため顔の骨格が変わってしまい、気になります。歯を抜く矯正だと、顔貌が変わることはなかったのでしょうか?
 現在矯正器具がはずされてから2年が経とうとしています。
 もとから歯が大きくあごがちいさくて左うえの八重歯が一本入りきらない状態でした。
 下の歯はきれいにそろっていてうえの歯も八重歯をのぞけばきれいでした。
 どんな歯医者に行っても矯正をすすめられたことは無かったのですが、23歳くらいから左下の犬歯が痛くなり始めて磨けない状態になり当時通ったいた歯医者さんから矯正を進められました。
 歯を抜かない方法の先生で1年半くらい装置をつけました。
 結果なんとか犬歯はおりてきたのですが、下あごを急激発達させたため顔の骨格が変わってしまい、気になります。
 歯を抜く矯正だったらこんなにも変わることはなかったのかと思うともう一度矯正をやりなおしたと考えています。
 やりなおしたところでそれ程変わらないのでしょうか??
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 結論から申しますと「歯を抜く矯正」でやり直すことによって変わる可能性は高いと思います。
 ただし、それは現在の状態が「歯を抜かない矯正」をしたことにより、前歯が前方に出てしまい口が閉じにくい状態になっているとしたらです。(当院ホームページ 治療の考え方ー非抜歯治療参照
 その場合は歯を抜いてそのスペースを利用して前歯を引っ込めることができます。
 その結果、口元がすっきりし、顔貌もかなり変わります。
 「下あごを急激発達させたため顔の骨格が変わってしまい」ということですが、通常成人の方を矯正治療で下あごを発達させるということはありえませんから、骨格が変わったのではなく歯が出たのではないでしょうか。
 歯を抜いて治療したらどのようになるかはある程度予測ができます。
 当院では歯を抜いて治療する場合は事前に矯正後の横顔の変化をお知らせしています。
 もちろんこれはあくまでも予測ですから100%ぴったり合うわけではありませんがおおよその感じはつかめます。
 小臼歯の抜歯を迷われている患者さんにとっては参考になっていると感じております。
お 礼
 ほんとにお返事ありがとうございました。
 私は群馬なので先生の所まで行くことは出来ませんが、群馬の先生でもう一度みてもらう勇気が持てました。
 どうもありがとうございました。
質 問
[2005年4月16日] 私はいわゆる出っ歯です。横から見ると前歯が出てて、写真とかで横から取られているのをみるととても恥ずかしいです。顎を広げてから矯正を始めるという「床矯正」にすごく興味を持ってるのですが無理でしょうか?
 こんにちは。
 大分県に住む18才の女です。
 私はいわゆる出っ歯です。
 横から見ると前歯が出てて、写真とかで横から取られているのをみるととても恥ずかしいです。
 なのでもうすぐ矯正を始めようと思っているのですが、質問したいことがあるのでこちらにメール相談させてもらいました。
 さっそく質問させていただきます。
 Q私の歯列だと、歯を抜かなければなりませんか?(抜歯は出来る限りしたくないので、顎を広げる装置を付け、顎を広げてから矯正を始めるという「床矯正」にすごく興味を持ってるのですが無理でしょうか??)
 Q私の歯列だと、期間と費用はどのくらいだと思われますか??(費用の方は医院によって様々だと思いますが)
 Q矯正装置をして、歯が動くときって勉強に集中できないくらい痛いですかね??(今年私は浪人生で勉強をたくさんしなければならないので)もし、そうならその痛みは大体何日間ほど続くのか教えて下さい。
 Q床矯正は、顎を広げるので、顔の横幅が多少は広くなるんですか??
 Q↑ということだとすると、頬骨辺りが出るんですかね??それとも頬骨より少ししたのほっぺの部分が出るんですかね??(いや、頬骨が出ると、頬がこけて見えてきそうで気になったので。)
 以上で質問は終ります。
 返事が来ることを願って(笑)、楽しみにお待ちしています。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 送って頂いた写真でわかる範囲で御質問に順次お答えいたします。
 質問1(抜歯の有無)に対する返答
  現在の上下前歯の前後の位置関係からみますと抜歯の可能性が高いと考えます。
  まず最初に非抜歯で治療する方法(当院ホームページ「治療の考え方ー非抜歯治療について」)をお読み下さい。
  なおこの時の非抜歯とは小臼歯を抜かないことを指します。
  まず、第1の”歯列を左右に拡げる方法”ではあなたのように上の前歯がかなり前方に出ている場合、大きく後ろに引っ込めるのは難しいと思います。
  当然あなた が興味をお持ちの「床矯正」でもやはり難しいでしょう。
  次に”奥歯を後ろへ動かす方法”は少し可能性はありますが、あなたの場合かなりの移動が必要になると思われますので簡単ではないでしょう。
  また、親知らずがある場合は抜歯が必要です。
  3番目の”前歯を前方へ出す方法”は論外です。
  4番目の”歯を削る方法”はかなりの量を削らなければならないと思われるため、お勧めはできません。
  最後の”小臼歯以外の歯を抜く方法”ですがこれが一番可能性が高い方法と思われます。
  その場合抜く歯は上の左右第2大臼歯になりそうです。
 もし、私が非抜歯治療をするとすれば最初と最後を組み合わせた方法をとるでしょうが、それよりも上の左右第1小臼歯計2本の抜歯、あるいは上の左右第1小臼歯と下の第2小臼歯の計4本を抜歯する方法をとる可能性の方が高いと思います。
 このような小臼歯抜歯の治療法については「主な症例ー出っ歯(永久歯上顎前突)」を参照して下さい。
 質問2(期間、費用)に対する返答
  期間は2年から3年はかかるでしょう。(治療法によってかなり変わります。)
  費用については当院ホームページの「矯正費用」を参考にして下さい。
 質問3(痛みについて)に対する返答
  歯が動く時に生じる痛みは個人差が大きいようです。しかし、痛みを感じる時期はほぼ一緒です。
  通常最も痛みを感じるのは歯にブラケットという装置をつけワイヤーの力をかけ始めた時です。
  3日から1週間ぐらい痛みが続くことがあります。
  1週間を過ぎると徐々に痛みは軽減していきます。
  最初の3、4ヶ月の間、来院ごとに同様の痛みが繰り返します。
  痛みの程度ついては普通は眠れないほどの痛みがあるのはまれで、しばらく食事を柔らかいものにする程度でしのげます。
  治療初期には昔に比べると弾力性に富んだ、歯に優しいワイヤーを使うことが常識になっていますのでよほど痛みに敏感な方でない限り、心配する必要はないでしょう。
 質問4(顔の横幅の変化)に対する返答
  これはよく受ける質問ですが、床矯正にかかわらず、よほど無茶な拡大をしない限り顔の横幅が広くなることはまずありません。
  広くなったとしたらそれは太ったに違いありません。
 以上送って頂いた写真を参考にお答え致しましたが、データも不十分ですので専門医による検査、診断をお受けになることをお勧め致します。
 なお、先生によって治療法、使用する装置等は違う場合があります。
質 問
[2005年4月13日] 歯並びの悪さが原因で前歯が唇に当たり、粘液嚢胞ができてしまいました。粘液嚢胞は手術しても再発するそうで、歯が唇に当たるのを防ぐために矯正しなくてはならないのですが、この場合の矯正は保険診療の適用となるのでしょうか?
 保険診療についてお伺いしたいのですが、歯並びの悪さが原因で前歯が唇に当たり、粘液嚢胞ができてしまいました。
 粘液嚢胞は手術しても再発するそうで、歯が唇に当たるのを防ぐために矯正しなくてはならないのですが、この場合の矯正は保険診療の適用となるのでしょうか?
 お手数ですが、ご回答をお願いします。
回 答
 西田矯正歯科の西田真です。
 矯正歯科治療が保険適用となるのは、唇顎口蓋裂など厚生労働大臣が定めた疾患と顎の離断手術を必要とする顎変形症に限られています。
 現在のところ申し訳ないですが、お尋ねのような場合はこの条件に該当いたしません。
 従いまして、矯正歯科治療は全額自費になります。
 将来お問い合わせの様な場合にも、矯正歯科が保険適用されるようになれば良いと考えております。
質 問
 西田先生
 お忙しいところご回答ありがとうございました。
 保険が適用されるようになるといいなと思います。
質 問
[2005年4月11日] 矯正中に結婚を考えていますが、一時的に矯正装置を外すことは可能ですか?
 先日、受け口の症状で、初診相談を受けました。
 外科手術が必要だということで、約3年の治療期間が必要だということです。
 術前矯正、手術、術後矯正の段階があると思いますが、この期間中に結婚を考えていますが、一時的に矯正装置をはずすことは可能でしょうか?
 その場合、治療期間がさらに延びてしまうでしょうか?
 和歌山在住ですが、電話帳で何件か矯正歯科を調べ、相談も受けましたが、ご存知の歯科があれば、教えてください。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正治療は一般的に年単位の治療ですので、その間装置が歯に付いていると不都合となることはままあります。
 最も多く耳にするのは結婚式で、この写真は一生のものですのでお気持ちはお察し致します。
 そしてこの時に一時的に装置を外すのもまた珍しい事では無く、技術的には全く問題ありませんのでご安心下さい。
 また結婚式の場合撤去期間は1〜2日から新婚旅行も含めても10日前後のことが多いので期間が極端に延びる事もありません。
 技術的な問題よりもこういった要望に快く応えてくれる専門医選びの方が重要でしょう。
 文面から判断致しますと既に相談を済ませられて、外科手術の可能性を示唆されたようですね。
 和歌山県ですと
 http://www.qqwakayama.com/cgi/link/search.cgi?mode=look&no=waka3620
 の太田先生ならば自信を持ってご推薦できると思います。
 通常、矯正の専門家同士で技量の判定を行うのは数年以上同じ診療所で治療を共にしない限り困難ですが、この先生に関しては足かけ5年以上共に研修して参りましたので技術や知識の他、「患者様のご要望に可能な限り応じる」といったスタンスも保証できます。
 和歌山市内にクリニックがありますので一度受診をお勧め致します。
質 問
[2005年4月9日] 虫歯治療で通院しているところで矯正を考えていましたが、そこは月1回矯正の先生が来て、その先生に診てもらうそうです。矯正専門医の方が安心ですか?
 初めまして。
 こんにちは。
 現在、虫歯治療で通院しているところで矯正を考えていましたが、そこは月1回矯正の先生が来てその先生に診てもらうそうです。
 そこで、急に装置などが壊れたり、痛くて相談したい場合などの事を考えると、月1回だけ来る先生だと不安・・・と思っています。
 できれは、常に診てくれる矯正の先生がいたところの方が安心ですか?
 病院自体は、近くで気に入っているので迷っています。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 いわゆる一般歯科で矯正歯科の科目を標榜しているところは珍しくありませんが、日常的に矯正の診療を行っているのは実際のところかなり少数派です。
 これは法律上歯科医師免許があれば歯科の科目を複数標榜することが認められているためです。
 この中で日常的に矯正の診療が行われている歯科医院は殆どの場合月に数回矯正の専門医がやってくるといったパターンでしょう。
 貴方は専門医に受診すべきか、現在の通院先の歯科で矯正を受けるべきかで迷っておられるようですね。
 結論から申し上げると「実際に治療を依頼する先生によりけり」ということになります。
 システム上の事項で考えるならば貴方の仰るとおり急なトラブルにも殆ど常に対応できる専門医の方が安心でしょう。
 それに専門医ならばある程度の技量はまず保証されておりますし、なにより院長が自らの責任でもって開設されているわけですから責任の所在も明確です。
 治療上問題が発生すれば医院のオーナーであり、かつ管理責任者である院長が自ら責任を持って対応してくれるでしょう。
 これを逆に考えると月数回のいわゆるアルバイトドクターの場合、管理責任者は勤務先医院の院長となり、通常院長は矯正の専門家ではありませんので技術的な対応ができず責任が不明確になりがちです。
 またあくまで勤務医ですので長期に渡る矯正治療の途中で担当医が変わる可能性は否めません。
 私自身は現在も自分の開設した医院で診療を行う傍ら、医院開設以前から勤務している歯科医院でも矯正診療を継続しており、勤務は今年(2005年)で20年目となります。
 そして二つの医院での技術的な治療の差はありません。
 ですのでアルバイトドクターだから良い治療が受けられないとは言い切れませんし、専門医だから絶対安心とも言い切れません。
 しかし安心、を重視するなら前述のように専門医での受診が無難でしょう。
 貴方は現在通院中の医院が気に入っておられるご様子なので、まず矯正担当医とよく話し合って重要なポイント(これからの勤務年数の予定、急なトラブルに対する対応、料金など)をしっかりと確認し、かつ通院可能な専門医と比較してみて貴方が妥当と思われた方で治療を受けられる事をお勧めいたします。
 結局のところ矯正治療の善し悪しは担当医で殆ど決まってしまいます。
 当HPの他の項目でも記述しておりますように、これから矯正治療を受診しようとしている患者様が最も精力を注ぐべきは「医院選び」ではなく「担当医選び」です。
 じっくりと時間をかけて納得のいく、貴方にとって最良と思われる結論を出してください。
質 問
[2005年4月7日] 反対交咬です。外科手術は避けたく思っておりますが、ある所では外科しかないといわれたり、またある所では、上の何本かを削り、歯を斜めにかぶせる事で噛み合わせをなおす事は可能といわれました。歯を削る事のリスクは大きいですが、このような方法は初めて知ったので、他の先生のご意見も聞きたく相談しました。
 反対交咬で何件かの矯正歯科相談に行きました。
 いろいろな理由から外科手術は避けたく思っておりますが、ある所では外科しかないといわれたり、またある所では、上の何本かを削り、歯を斜めにかぶせる事で噛み合わせをなおす事は可能といわれました。
 歯を削る事のリスクは大きいですが、このような方法は初めて知ったので、他の先生のご意見も聞きたく相談しました。
 ちなみに私は下の奥歯を1本欠損しており下の歯に装置をつけるとするとインプラントが必要といわれています。
 また、下の歯茎は細いのであまり歯を動かせないそうです。
 骨格性の反対交咬ですが、あごの出方というより噛み合わせさえ治れば満足なのですが。
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 反対咬合の治療は上の前歯を前方に、下の前歯を後方に動かして咬み合わせを変えるのが基本的な治療法です。
 ただしこれは前歯部についての変化で前歯より後ろの歯でも当然変化が起こっています。
 骨格的な反対咬合の場合、前歯だけでなく後方の歯でも上の歯より下の歯が前方にずれています。
 矯正治療単独で治療する場合でも、外科手術を併用する場合でも、前歯部だけでなく後方の歯を含めたすべての歯のずれを治すように治療を行ないます。
 一方、前歯を削り傾きを変えた差し歯での治療は、確かに前歯部の咬み合わせは変わりますが後方の咬み合わせは治っていないことになります。
 また骨格的な要素が大きいほど上の前歯の前方への傾斜は大きくなります。
 この変化については矯正単独で行なう場合も同じ傾向がありますが、下の歯を後ろへ動かせる分だけ上の歯の前方への傾斜を少なくできます。
 外科手術を併用した場合は前歯の傾きは理想に近いものとなります。(当院ホームページ 外科矯正−主な症例−その1その2その3参照)
 「噛み合わせさえ治れば満足なのですが」とのことですが厳密に言いますと矯正治療単独で治療する場合、外科手術を併用する場合、差し歯で治す場合の咬み合わせには上記のような違いがあります。
 もちろん「咬み合わせ」という観点からいうと外科手術を併用した矯正治療がベストの選択だと思います。
 歯の移動量も矯正治療単独の場合より少なくできることも多く、歯にとっても優しいと言えるでしょう。
 外科手術を避けたいと思われている理由が時期的な問題であれば、もう少し治療を先に伸ばすこともひとつの手ではないでしょうか。
 歯を削る方法のメリットは治療期間の早さと歯の色や形が悪い場合それも同時に治せるということでしょう。
 以上の点を参考にされてあなたにとってベストの選択をされることをお祈りいたします。
質 問
[2005年4月4日] 一番奥から2番目の歯が、この1年ぐらいの間に急に傾きを増して、最近では舌を時々かんでしまいます。治療するならどんな器具を付けるのでしょうか?
 子供の頃から一番奥から2番目の歯が内側にすこし倒れていました。(下の左右2本です。)
 その歯がこの1年ぐらいの間に急に傾きを増して、最近では舌を時々かんでしまいます。
 矯正で治りますか?
 治療するならどんな器具を付けるのでしょうか?
回 答
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 「歯が急に傾きを増した」とのことですがよほどのことがない限り、矯正すれば治りますので安心して下さい。
 奥から2番目の歯というと第1大臼歯、別名6才臼歯のことだと思いますので、そう仮定した上でお答えさせて頂きます。
 傾きの程度にもよりますが通常はバイヘリックスあるいはリンガルアーチという装置を使って歯列の内側から外に拡げる力をかけます。
 この装置は大臼歯につけた金属性のバンドと直径 0.9mmのワイヤーから成る固定式の装置で、ワイヤーの弾力で歯を動かします。
 下の大臼歯が傾いている場合はたいてい上の大臼歯も傾いていたり、歯列が狭くなっていることが多く、単純に下の歯だけを動かせば解決するものではありません。
 先に他の歯を移動させないとその歯を動かせなかったり、上下の歯がしっかりと咬み合うようにできないからです。
 咬みあっていないと歯は簡単に元に戻ってしまいます。
 歯が傾いてきた原因が他の歯や様々な癖のこともありますから、傾いている奥の歯だけを見るのではなく上下の歯全体の咬み合わせを見て治療方針を決める必要があります。
 装置や治療の手順については当院ホームページの「永久歯列期の治療」の「出っ歯(永久歯上顎前突)」を参考にして下さい。
 実際にお口の状態を見せて頂けましたらもう少し明確なお話ができると思います。
 よろしかったら一度お越し下さい。
質 問
[2005年4月2日] 12才の息子のことです。永久歯を生やすために抜歯を行い、さらに奥歯を削ると言う矯正医の意見に不安があり、結論がだせません。
 上の糸切り歯がまだ出てきていないので診察していただいたところ、レントゲンでは歯肉の中にあるけれど狭くて出て来れないので、糸切り歯の隣の歯を犠牲にして抜いて、生えるスペースを作るとのことでした。
 しかし、下の歯の糸切り歯が前に出ているために、先に下の歯を中側に入れなくてはならず、下の歯の隣の歯を犠牲に抜いて、中側に入れる矯正が必要だといわれました。
 言われるがままに左下の奥歯を削ることまでしてしまいましたが、このまま医師のおっしゃる通りにしてよいものかと不安になってしまい相談させていただきました。
 親としてはできる限り永久歯は残していただきたく、また、歯肉が成長し終わるまでは見守りたいのですが、早いうちに矯正した方がいいのかとも思い、結論がだせません。
 かかっている歯医者さんは矯正歯科学会認定医ではなく、費用のお話しも全くないので、そこのところも不安の一因になっています。
 お忙しいところ申し訳ありませんが、お返事いただければとても嬉しいです。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正治療を何時開始するかといった問題は当HPでもたびたび話題に上り、結論から申し上げれば状況によって異なるので信頼できる矯正医にベストの時期を判断してもらう事が望ましく、そのためには気になった時点での受診が望ましい訳です。
 12才で糸切り歯が生えてこないので隣の歯を抜く、下の歯も抜く、と言う治療法を用いるということは貴方の息子さんは最終的には4本の歯を抜いて治療を行う方法を予定していると推察されます。
 ただ気になるのは「左下の奥歯を削る」というくだりで、削る事の理由が分かりません。
 もし平行して虫歯の治療などを行っているのならば分かりますが、永久歯を生やすために抜歯まで行い、さらに奥歯を削るというのはよほど特別な状態でない限りめったと行う事ではありません。
 私はその先生が何方かも存じませんし、認定医の有無で技量を判断することも出来ませんが、そこまで治療が進んでいて費用や今後の予定のお話がもし本当にないのならばいささか問題かと思います。
 むやみと不信感をあおるつもりは毛頭ありませんし、こういった様な歯科医師側はキチンと話したつもり、患者様側はハッキリと聞いた覚えがないの様な認識の違いは良くある事ですので一度キチンと質問されてはいかがでしょうか。
 認定医でなくとも立派な技術を持った先生は大勢いらっしゃいますし、貴方の担当医が誠実な人ならば求められた説明に対してちゃんと答えられるかと思います。
 それでもし納得のいく答えが得られないならば、その時はじめてセカンドオピニオンなり転院を考えてみてはいかがでしょう。

質 問
[2005年3月30日] 春に七歳になる子供がおります。これから生えてくる永久歯が大きく、キレイに生えそろうにはスペースが上下とも足りないということでした。成長とともに顎も大きくなれば上手く並ぶのではないでしょうか?
 はじめまして、春に七歳になる子供がおります。
 下の前歯が2本生え変わり三分の二ほどになっていましたので、健診もかねて歯並びをみてもらおうと思い歯科医院を訪ねましたところ、上の歯では乳歯の時にスペースが6箇所あるのが良いというところ、子供は3箇所しかなく、顎も小さく、アーチも丸くないとのことで、レントゲンを撮っていただきました。
 そうしましたら、案の定これから生えてくる永久歯が大きく、キレイに生えそろうにはスペースが上下とも足りないということでした。
 悩んだのですが、矯正をと考えております。
 詳しくは精密検査をしてからでないととのことでしたが、今のところ予定では、上に取り外しの出来る器具を家にいる間装着するものを、下に関しては、針金の矯正を大体2年ほどし、小学3.4年の間は特に積極的な治療はせずに、5.6年の時(おそらく永久歯の様子をみて)もう一度矯正をする方法で、との説明を受けました。
 費用は30万円程とのことでした。
 この治療方について、先生のご意見をお聞かせいただけましたら幸いです。
 また、父親に質問をされ上手く説明できなかったのですが、永久歯が大きく、スペースがたらなくても、成長とともに顎も大きくなれば上手く並ぶのではないかというのです。
 私はおそらく、すでに永久歯の大きさがレントゲンでわかるので、今のままでは、キレイに生え揃わないから、今から少しずつ顎の形を整えスペースを広げていくのではないかと伝えました。いかがですか。
 下の歯に関してですが、針金を使う治療になるのは、すでに永久歯が2本生えてしまっているからなのですか?
 できるのなら下の歯も家にいる間装着するものにできたらよかったのですが。
 色々お聞きしましたが、宜しければお返事をお待ちしております。
 宜しくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 この文面だけではお子さまの歯並びの状態を正確に把握できなませんが、もしお子さまの上下の顎の前後関係に問題が無く単に顎の大きさと、これから生えてくる永久歯の大きさの関係だけならば恐らく私も大筋において同じような治療方針を考えるかと思います。
 基本的に乳歯が残っている状態での治療と生え替わりの具合を見てから永久歯の治療を行うといった二段階の方法は広く行われており、方法論そのものは妥当と思われます。
 お父様の仰るようにこれからの成長で自然にうまく並ぶ場合もありますが、現時点での予想が正しいとするならば取り外しの装置によって自然に大きくなる顎を後押ししてやろう、という考え方です。
 これがうまく行けば歯を抜かない治療が可能となりますのでこの年齢での治療開始を勧められていると推測できます。
 下の歯にはワイヤーを用いる予定とのことですが、これも上顎のように取り外しの装置で代償出来る場合もありますので担当医にその希望を申し添えてみてはいかがでしょうか。
 残念ながら文章から得られる情報で判断できるのはここまで位でしょう。
 要は現時点での判断が正確かどうかにかかっておりますのでもし不安、疑問が残るようならば他の専門医にセカンドオピニオンを求められてはいかがでしょうか。
 貴方の担当医が良心的で誠実な人ならば納得のいく説明をなさるでしょうし、もし他院での意見を求めた事を正直に話したとしてもそれをとがめる事はなさらないと思います。
 それよりも納得のいく状態で治療を開始する方が(貴方も担当医も)お互い気持ちよく治療が進められるのではないでしょうか?

質 問
[2005年3月28日] 31歳の主婦ですが、歯並びが悪く、噛み合せも悪く受け口です。今からでも間に合うでしょうか?
 はじめまして。
 私は31歳の主婦ですが、歯並びが悪く、噛み合せも悪く受け口です。
 治したいと思い5〜6年ほど前になりますが一度相談に行きました。
 そのときは手術を受けたほうがよいといわれ、手術後は顔が変わるといわれ、痛そうだし費用もかかるし怖かったので治療を受けることをやめてしまいました。
 悩んでいるうちに31歳になってしまいましたが、今からでも間に合うでしょうか?
 現在は結婚をして地元を離れてしまったので現在住んでいるところでどこの歯医者さんがよいのかまったくわかりません。
 どのようにして探せばよいでしょうか?
 遠くてもきちんと治療していただける先生を探したいと思っています。
 それから私は口元については小さいころからコンプレックスがあって人前で笑うことがいやです。
 理由はそれだけではありませんがやはり健康上の事もあるのできちんと治したいと思っています。
 ですが主人は気にすることはないと言ってあまり賛成してくれません。
 もちろん金銭的なこともありますし、治療することのきちんとした理由がほしいです。
 治療は長期間かかるようですし、やはり主人にも納得してほしいと思っています。
 そういった治療の意味も教えていただけるとうれしいです。
 長くなりましたがよろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 現在成人の方で、「数年前に一度矯正の相談を受けたが、その時は気乗りがせず、そのままになっている」と言う話はよく耳に致します。
 特に手術の併用を勧められると二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。
 さて貴方は現在31才だそうですが、結論から申し上げると今からの治療に問題はないでしょう。
 ご相談を受けられた先生が専門医で、仮に手術併用の可能性の判断が正しいならば、やはり現在お住まいになっているところで手術併用に対応している専門医で再度相談されるのがベストでしょう。
 たしかに手術話をされると痛そうですし入院も必要となり、どうしても大げさに聞こえてしまいます。
 それに「顔が変わる」のも多くの場合事実です。
 しかし、この変化は一般的に「良い」方向へ大幅に変わるために起こる事であり、矯正のみの治療では手術ほどの変化は期待できないのが普通です。
 経験から申し上げると今まで私が担当した方々も手術に踏み切るにはそれなりの決心が必要だった様ですが、治療が終わってみるとご自分の想像以上の変化に大変お喜びのご様子でした。
 この変化は歯並びや横顔の見た目の事だけではなく全身的な健康状態にも関係します。
 肩こりや疲れ目、偏頭痛などの不定愁訴なども改善される事があります。
 ここらあたりはそれらの症状がどの程度歯並び・噛み合わせに関連しているかによりけりなので必ず改善できます、と言い切るわけには参りませんが、少なくともご自分の口元が気になって人前で笑う事をがイヤ、と言う状態は健康的とは言えないのでは無いでしょうか?
 ですのでまずは信頼できる矯正医を探す事、それからじっくりと治療についてのお話し合いをなさる事からはじめて下さい。
 ご主人の同意を得るのも非常に大切な事ですが、まずは貴方自身が治療に対して前向きでないとうまく説得するのは難しいでしょうし、良心的な矯正医であれば治療の相談のとき、ご主人の同席を快く了承されると思います。
 長期に渡る矯正治療はこういった場合「家族の問題」として捕らえた方がスムースに運びやすいと思います。
 良い矯正医との良い出会い、それから数年後の素晴らしい笑顔を期待しております。
質 問
[2005年3月25日] 8歳の子供の歯のことです。 現在生えてきている前歯が、まだ生えていない方へ傾き始めています。このような場合、矯正しなければならないのでしょうか?
 8歳の子供の歯のことですが、前歯1本は正常に生え変わったのですが、1本が昨年夏ころ歯茎にうっすら永久歯の影が見えてきたのですが、ぜんぜんグラグラせずこのままでは・・・と思いかかりつけの歯医者さんに相談、抜いた方がいいと言われ抜きました。
 その後生えてくる気配が無く、その隣の歯が自然と抜け、永久歯が生えてきているのですが、前歯の生えてきていない部分に段々侵入してきていて・・・。斜めに生えてきている状態です。
 依然前歯はまだ、歯茎から白く見えているのです。
 先日その歯医者さんへ行ったところ、レントゲンを撮り説明を受けましたが、「大変なことになってる、すぐに矯正を」っと、そこでは矯正は指定なので他の医院を紹介されましたが。このような場合、矯正しなければならないのでしょうか?
 前歯の其の部分だけの矯正ということになるのでしょうか?
 内容が分かりにくいかと思いますが、よろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 この文面だけでは確定診断を行うのは困難ですが、現在生えてきている前歯がまだ生えていない方へ傾き始めているのならば矯正処置を行った方がベターでしょう。
 その部分のみの治療で良い結果が出せるか、あるいは全ての歯に対しての矯正が必要かは現時点では判断できません。
 これは今後の生え替わりや歯の大きさ、顎の骨の発育程度によっても変わって参ります。
 また矯正が必要かどうかという判断は歯科医学的な見地の他、患者様本人とお子さまであれば親御様の価値観にもよるかと思います。
 現実問題としては世の中歯並びが悪い方は大勢いらっしゃいますが、その中で実際に矯正処置を受けられる方は一握りです。
 矯正歯科医としては些か寂しい事実ですがこれが現実です。
 例えば米国などでは少し以前の統計でも人口が日本の約二倍に対して矯正患者様は約10倍程度いらっしゃいます。
 国際化、という観点からはもう少し日本の矯正事情も国際的であって欲しいと願っております。
質 問
[2005年3月23日] 月に何度くらいの通院が必要でしょうか?費用面と遠方でも通うのに支障はないかの点をお教えいただきたいです。
 初めまして。
 突然のメールで失礼します。
 今、22歳の女性です。
 歯並びは昔から気にはしていましたが、矯正に踏み切る勇気がなく今まできてしまいました。
 2月までは大学が大阪だったので、大阪に住んでいたのですが、3月から兵庫県豊岡市に住みます。
 月に何度くらいの通院が必要でしょうか?
 上の歯4本の出っ歯が気になっていましたが、いろいろホームページを見てみると過蓋咬合でもあるのかな?とも思います・・・・。
 メールでではありますが、費用面と遠方でも通うのに支障はないかの点をお教えいただきたいです。
 よろしくお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 今月から遠方にお住まいになるとは残念ですね。
 しかし当院には遠方から通院されておられる患者様も何名かいらっしゃいます。
 かつては九州・熊本から毎月飛行機で通われた患者様もいらっしゃいましたので決して不可能な事では無いと思います。
 住んでいるところが遠方である場合、幾つかの注意事項があろうかと思われ列挙致しますと、
  1.治療期間そのものの短縮は不可能ですが、通院回数を極力少なくすることは可能です。その場合一回あたりの処置を出来るだけ多くする事になりますので一回あたりの治療時間は長くなる事になります。
  2.装置が取れた、壊れたといった緊急の場合すぐに来院して頂くわけにも参りませんので治療方針は出来るだけ安全策を取る事になるかと思われます。また費用面では基本的に変わる物ではありませんが、当院の料金システムでは通院回数が少なくなる分、安価になると思います。当院の料金システムは右URLからご確認ください。→http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
  3.文面だけでは歯並びの状態が把握できませんので期間や通院間隔は成人治療の平均値でご説明いたしますと、必要な期間は約2年半〜3年位とお考え下さい。
 これらが留意点となるかと思われますので、上記の点を了承して頂ければ治療は可能と思います。
 しかし、一ヶ月や二ヶ月の話ではありませんので通院する場所は近いに越した事はありません。
 数ある矯正歯科医院の中から遠方となることを承知の上で選んで頂いたことは大変に嬉しく思っておりますが、お近くでも専門医を調査なさる事もまた一つの方法かも知れません。
 無論、当院での治療をご希望されるならば上記の点を考慮した上でベストを尽くさせて頂きます。
 いずれにせよ矯正治療は時間も手間もお金もかかる治療です。
 貴方にとってベストと思われる判断をなさって下さい。
質 問
[2005年3月20日]
長年悩まされている出っ歯を治したいのですが、とりあえず矯正器具が外側から見えない方法で治療したいと思っています。アンカーインプラントでもいいなと思っています。最適と思われる治療方法を教えてください。
 長年悩まされている出っ歯を治したいのですが、とりあえず矯正器具が外側から見えない方法で治療したいと思っています。
 アンカーインプラントでもいいなと思っています。
 最適と思われる治療方法を教えてください。
 写真付メールは2通、計4ショット送りました。
回 答
 西田矯正歯科の西田真です。
 出っ歯でお悩みのようですね。
 治療としては、お写真から拝見して上下左右の、前から数えて4本目の歯を抜く必要があると思います。
 外側から見えない装置でも、外から見える装置でも治療は可能かと思います。
 また、アンカーインプラントは見えない、見える装置のどちらにも使用する事ができます。
 これは患者さんの歯を、いままでの器具では動かしにくい方向へ移動さすためや、患者さんの協力なしに歯をコントロールするために考案されたものです。
 従って診断の結果、必要のない場合もありますし、アンカーインプラントを使用した方が良い結果を生む場合もあります。
 どちらにしてもそれぞれ長所短所がありますので、治療を受けられる歯科医院で十分なカウンセリングを受けて下さい。 
質 問
[2005年3月16日]  4年生(10歳)の娘の矯正についてご相談いたします。必要な歯は抜かない矯正を希望しています。矯正治療を開始するのは早い方が良いのでしょうか?
 橋本先生の歯並びTVは、矯正に悩む方達の心強い味方だと思います。
 お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
 4年生(10歳)の娘の矯正についてご相談いたします。
 必要な歯は抜かない矯正を希望しています。
 で、開始時期について疑問に感じていることがあります。
 成人してからでも矯正は十分可能であると耳にしましたが、永久歯が生えそろわない今頃の時期から矯正を始める子もいます。
 素人考えで、矯正の体験を持たないものからすると、大人になってからでも遅くはないのなら、子どものうちから口の中に入れ歯状のものや器具?等を入れて何年か過ごすのは、精神的にもストレスになるのではないかと思ってしまいます。
 結局矯正にかかっている時間が長くなるわけですし・・・。
 でも、一方でいずれ矯正が必要なのは、目に見えているのに放ったままでいいものか?不安もあります。
 放っておくと返って歯並びが悪くなったり、身体への影響も大きくなるのでしょうか?
 また、大人になってからでは、やはり実際に矯正を始めたときに痛かったり、時間がかかったり、体への負担が大きかったりするものなのでしょうか?
 一応、本人にも矯正がどんな風に行われていくのか、本やホームページを見せて話をしたので、本人は、今からやるのでもいいと言っています。(どこまで実感として理解できているかは、別ですが)
 また、親不知の処置についてですが、一度見ていただいた矯正の先生に、今、親不知が種の状態のうちにとってしまう方法もあると聞きました。
 実際に本格的な矯正を始めてから、もしくは親不知が出てきてから抜くという方法もある、とのことでしたが、なければない方が矯正がやりやすいとのことでした。
 しかし、地元の歯医者さんに伺ってみるとそこでは、そういうことはやってないし切開することになるのだから、本人が大変なのでは?とのことでした。
 先生のお悩み相談のコーナーにも「矯正が前提ならば前もって抜歯した方が何もかもスムースに運んでゆきます。」とあり、いずれは、抜歯が必要なことはわかるのですが、どの段階で(いつ頃)抜くのが、本人の負担も少なく効率よく矯正がすすめられるのでしょう?
 以前見ていただいた矯正の先生は、東京都内でやっていてこちらからだと遠方のため、もし種の状態でとってしまうのならば地元の大学病院できいてみて下さい、と言われました。
 お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくおねがいいたします。
 添付の写真はあまりよく撮れなかったのですが、ご参考になれば幸いです。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 色々とお悩みのご様子ですね。
 文面に沢山、かつ複雑な問題が含まれておりますので順番にお答え致します。
 1.治療の開始時期について
 かつては子供の治療、と思われていた矯正治療も現在ではむしろ成人の患者様のほうが多数を占める時代になって参りました。
 当院HPのhttp://www.hanarabi.tv/#03にも多数の質問が寄せられているように、基本的に矯正治療に「手遅れ」はありませ
ん。
 成人されてからでも充分に治療結果を出す事が出来ます。
 しかし、開始時期が早い方が技術上有利であるのは今も昔も変わりません。
 例えば同じ症例を10才で開始するのと20才で開始するのとでは一見すると結果にさほど変わりがないように見えますが、治療後の安定性(後戻りが起こりにくい)などに差が出ます。
 また抜歯しない治療をご希望しておられる様ですが、治療開始が後になればなるほど抜歯の可能性は高くなります。
 したがって矯正医としての見解は治療を行うという事が決定しているならば、よほどのマイナス要因(本人が断固として拒否している、等)が無ければ早めの開始をお勧め致します。
 無論、早期の開始のデメリットもゼロではありませんが、得られるメリットの方が多いのが普通です。
 2.親知らずの処置について
 親知らずを種のうちに抜歯するという手法は正直にいいますと「どこの口腔外科医や大学病院でも行われている普遍的な手法」では無いようです。
 知識として私も認識してはおりますが、今までこの手技を依頼した事はありません。
 技術的にさほど困難な物ではないのですが、種のうちに抜歯をするということは種の段階で「親知らずは今後邪魔な物でしかあり得ない」という確定診断が出せないと行えません。
 無論、種のうちに抜歯すれば大きくなってから抜歯するよりも手術は楽でしょう。
 しかし、親知らずが真っ直ぐに生えて上の歯とキチンと噛み合えば抜歯する必要は無いわけで、現時点で「そうはなりません」という確定診断もまた下せません。
 したがって不可逆的、つまり取り返しのつかない手技をあえて敢行する根拠には少し乏しい気がします。
 私が以前お答えした回答で事前の親知らずの抜歯を推奨したのは対象が成人の場合ですのでお子さまには当てはまらないと思います。
 ですので親知らずを現時点ではあまり意識する必要は薄いと思います。
 結論としては今すぐ開始するのも数年後もかいしするのもお互い利点、欠点はありますが、一般的には「矯正開始適齢期」と思われますし、非抜歯での治療を強くご希望なさるのなら早めの開始をお勧め致します。
 また良い矯正医との出会いも重ねてお祈り致します。
質 問
[2005年3月12日] 上顎右の第二臼歯が生えないまま30歳までいました。このままにしておくと将来的に下の臼歯がせり上がってきてバランスが非常に悪くなるそうですが、矯正治療に踏み切るか非常に迷っています。
 上顎右の第二臼歯が生えないまま30歳までいました。
 日常生活には支障ないのですが、他の虫歯でかかった歯科医の先生がこれを見て「今はいいがこのままにしておくと将来的に下の臼歯がせり上がってきてバランスが非常に悪くなる。もしかして歯肉を取り除けば生えてくるかも」とおっしゃったので歯肉を丸く切り取ってもらいました。
 さらに歯が生えるのを邪魔するように少しひっかかっていた上あごの骨を剥がしました。
 そのことで少しだけ生えてきたのですがその後歯の動きは止まってしまいました。
 切り取った歯肉の部分は炎症もなく良い状態です。
 そのため歯科医は矯正医を紹介してくださり、矯正担当の方は「一番簡単な矯正方法で生えてくるときは生えてくる。しかし根元が癒着していた場合生えない場合もある。」とおっしゃいます。
 値段は10万円強だと言います。
 一番安いとはいえ、今の生活に何の問題もないことに10万円かけ、その上に「生えない可能性もある」とのことで矯正に踏み切るか非常に迷っています。
 やはりそれでも生えることに賭けてやってみたほうが健康のためには良いのでしょうか?
 ご意見をお願い申し上げます。
回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 確かにあなたの年令から考えますと歯が骨に癒着して動かない可能性はありますが、骨を剥がしたことにより、少しでもはえてきたのであれば、矯正力を加えることにより動かせる確率は高い気はします。
 ただし本当に歯がはえてきたのか、骨を取ったことにより、一部歯が見えるようになっただけなのかがポイントでこの点をしっかり確認する必要があります。
 費用に関しては単に引っ張り出してくるだけでなく、下の大臼歯としっかり咬むところまで動かす治療を含んでいるのでしたら、むしろ安いのではないでしょうか。
 この点も矯正担当の先生と十分にお話しておかれた方がよいでしょう。
 もし、矯正で歯が出せなかった、あるいは矯正せずに様子をみることになった場合は、下の大臼歯の変化を見て将来的に上の大臼歯の部分にブリッジか部分的な入れ歯、もしくはインプラントをしなければならなくなる可能性があります。
 そのままの状態にしておくことにより咬み合わせが悪くなるだけでなく、顎関節症になったり、さらに全身的な症状が出ることもあるからです。
 出せなかった場合は費用が無駄になるわけですから、正直言って強くはお薦めしにくいのですが、矯正によって御自分の歯で咬むことができるようになるのがベストであることは間違いありません。
 現在通われている先生に定期的に観察を続けて頂き、下の第二大臼歯が上に伸びてきた(挺出)時に矯正にトライしてはいかがでしょうか? 
 上下の大臼歯の位置関係が正常であれば、下の第二大臼歯は上の第一第臼歯と咬み合うため、下の第二大臼歯は挺出せず現状を保つこともあります。
質 問
[2005年3月8日]  医院を選ぶとき2件以上の矯正医院に相談した方がいいということですが、歯型やレントゲンはその都度とってもらっていいのでしょうか?また他院にも行く事は言わなくても問題ありませんか?
 医院を選ぶとき2件以上の矯正医院に相談した方がいいということですが、歯型やレントゲンはその都度とってもらっていいのでしょうか?
 近々妊娠を考えているのでレントゲンを何枚も撮る事が不安です。
 安全な枚数の基準などはありますか。
 また他院にも行く事は言わなくても問題ありませんか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正歯科で初診相談時にどこまでの検査をを行うかは歯科医院によってまちまちで、中にはレントゲンから歯形、写真まで殆ど治療開始を前提とした資料採取をする医院から、口腔内を目視で確認するに留める医院まで様々です。
 当院では必要と判断しない限り初診相談でレントゲン撮影はいたしません。
 採取する資料が多ければ多いほどつっこんだお話(使用する装置の種類や予想期間などがより詳しく分かりますので)が出来ますが、もしその医院で治療を受けなければ殆ど無駄になってしまいます。
 特にご存じのようにレントゲンはそれ自身は人体にとって害のある物なので必要がなければ浴びないに越した事はありません。
 許容枚数は歯科用では殆ど無視して問題ないレベルです。
 歯形に関しては何度取っても別段人体に影響ありません。(型を取られるとき少し不快、という位です)
 ですので、気になるのであれば予約の際にご希望を申し添えればレントゲン撮影はされないと思います。
 また他院に(相談に)行く事はあえて申し添える必要はないとおもいますが、私個人の意見ではお話ししたとしてあからさまにイヤな顔をするような先生は少し注意が必要かと思います。
 矯正治療は時間も手間もお金もかかる治療でいったん開始すると簡単に他の医院に変わるわけには参りませんので、よく考えて貴方にとってベストの矯正医を見つけてください。
 きっとそこには素敵な出会いがあると思いますよ。
お 礼
 橋本先生
 お忙しい中、丁寧なご説明ありがとうございました。
 初診でどこまでやるかは医院によって違うのですね。
 事前に確認してみます。
 他院に行く事はわざわざ言う必要はないようでホッとしました。
 とても充実したHPで助かっております。
 また拝見させていただきます。
 どうもありがとうございました。
質 問
[2005年3月5日]  小学2年生(8歳)の息子ことです。不正咬合により、健康上は問題ないが見た目を気にするなら矯正したほうがよいと言われています。今の時点でほんとうに矯正が必要でしょうか?
 小学2年生(8歳)の息子の矯正のことでご相談いたします。
 現在上下前歯4本ずつ(計8本)永久歯です。
 上の歯の真ん中から2番目が左右とも逆ハの字のように(正面からみるとわかりづらいのですが・・・)生え、まもなく生えてくる3番目の歯は左右とも歯茎の途中あたりに白い影がうつっています。(これは八重歯予備軍なのでしょうか?)
 かかりつけの歯科では健康上は問題ないとのことですが、見た目を気にするなら矯正したほうがよいと言われ、費用は今の時点であごを広げるのに30万円、それでうまくいく場合もあるし、そうでなければ永久歯が生えそろったときにもう一度矯正でその時に30万円(合計60万円)だそうで、中学生ごろに新規に始める矯正の料金(60万円)とトータル的には同額だそうです。
 今から始めるメリットはあごを広げることによって抜歯することなく矯正ができる率が高いこと、うまくいった場合半分の額できれいな歯並びが可能なこと、デメリットは矯正の期間が長くなるかもしれないことと解釈しておりますが、今の時点でほんとうに矯正が必要かどうか判断しかね、先生のご意見を伺いたくご相談させていただきました。
 どうぞよろしくお願いいたします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 まず、矯正医の見解として結論を申し上げると、現在の担当医の先生の意見をほぼ全面的に支持致します。
 治療を行う立場としては現時点での治療開始、二段階による治療などの見解はほぼ同意見です。
 ですから気になるのであれば治療を受けられる事をお勧め致します。
 問題は「治療を行う必要があるかどうか?」ですが、これは一言でいってしまえば「価値観による」という事になるでしょう。
 貴方のお子さまの程度の不正咬合は、これよりもっと重度の方が大勢いらっしゃいます。
 ところがその中で矯正治療を実際に受けられるのはほんの一握りの方たちだけです。
 では治療を受けないとどうなるのか?
 恐らく日常生活に支障を来す様な事は余程重症でない限り殆ど無いと思います。
 少なくとも貴方のお子さまはそれほど重症とは考えにくいと思います。
 無論、不正咬合のデメリットは数え上げればキリがないほど沢山ありますので歯科医学的な見解からすれば治療を行った方がベターではありますしそのまま放置することを推奨するわけではありません。
 担当医のご説明でもありましたように治療を行うには数年単位の治療期間と少なくとも60万円の治療費が必要になります。
 それらを天秤に掛けてどちらに軍配が上がるか?という事になると思います。
 現代の医療常識ではたとえ生死に関わるような病気の治療(例えば癌など)でも患者様の同意がないと施術することはありません。
 ですのでお子さまの矯正治療の是非は「ご家族の問題」として本人を含めてよく相談して決めて下さい。
お 礼
 小学2年生の息子の矯正の件でご相談いたしました者です。
 お忙しいところ、早速ご返事いただきありがとうございました。
 橋本先生のお考えを読み、矯正をどういうふうにとらえたらよいのか少しつかめたような気がいたします。
 もう一度、かかりつけの歯科で相談の上、検討してみたいと思います。
 貴重なアドバイスをどうもありがとうございました。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
質 問
[2005年3月3日] 8歳の男子です。大阪大学歯学部で粘膜下口蓋裂と診断され、手術はせず(軽度のため)現在言語訓練に通っています。年齢的に歯の矯正治療もしたいと思うのですが、先生のところでは育成医療保険を使って同様な治療はできるのでしょうか?
 8歳の男子です。
 大阪大学歯学部で粘膜下口蓋裂と診断され、手術はせず(軽度のため)現在言語訓練に通っています。(大阪大学へ)
 年齢的に歯の矯正治療もしたいと思うのですが、大阪まで月1回通院するのは遠く、学校も休まないといけないので、近くで土曜日に通院できる所を探しておりました。
 先生のところでは育成医療保険を使って同様な治療はできるのでしょうか?
 また息子は口を開けて診察される時、嘔吐反射が強くでてしまうのですが治療に支障はないでしょうか。
 お忙しいこととは思いますが、ご回答の程宜しくお願いします。
回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 当院は育成医療指定機関になっていますので、もちろん矯正治療に保険を適用することは可能です。
 嘔吐反射の強いお子さんの場合、歯の型を採るのが大変なぐらいで装置などに関してほとんど心配はいりません。
 淡路島から通院されていた方もおられます。
 もしよろしければ、まずご相談の予約をおとりください。
 お待ちしております。
 なおその際、口蓋裂の診断書がありましたらお持ちください。
質 問
[2005年3月1日] 小3の娘ですが、来月から矯正を始めます。口の中に入る物が苦手で、型を取るのも一苦労します。続けて行けるか心配です。
  小3の娘ですが、来月から矯正を始めます。
 上あごの発達が遅れていると言う事で、上の歯の奥歯に器具を付けるのと、夜頭に下あごを押さえる物をかぶると言う事でしたが、家の娘は、口の中に入る物が苦手で、型を取るのも一苦労します。
 続けて行けるか心配です。
 先生も「我慢できるかどうか」とおっしゃっていました。
 費用も高額なので途中で嫌になったらと思うと心配です。
回 答
  はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 治療に用いる矯正装置には数多くの種類がありますが、大雑把に言ってしまうと「歯や顎に大きな変化をもたらす事が出来る装置は形も大きく、小さな装置は装着感は快適であるけれど時間が掛かる」と言う事になります。
 矯正医は患者様を前にしたとき、まず「どういう方法(装置)が最良の結果を出せるか?」という事を考えます。
 次に「どの方法が最も快適に治療が出来るか?」と考えます。
 この二つが一致すれば問題ありませんが、多くの場合「結果を優先すると装置は複雑(装着感が悪い)となり、快適性を優先させると同じ結果を出すのに時間が掛かる」といったジレンマに出くわします。
 そういった場合はケースバイケースで装置の種類を変えたり、順序を変えたりして対応して行きます。
 つまり同じ目的の装置が複数存在するのはそれぞれ一長一短があるためです。
 さて貴方のお子さまは口の中に物を入れるのが苦手とのことですが、担当医が良心的で思慮深い方であればそれなりの対応(異なる種類の装置に変更したり時期を見合わせたり)を考えられるかと思います。
 現在一般的に用いられている矯正装置はみなそれなりの歴史、実績がありますので、よほどの事が無い限り「全部自分に合わない」という事は無いかと思います。
 また殆どの方にとって矯正は初めての事ですので、まずトライする事からはじめてみては如何でしょうか?
 ご心配はよく分かりますが、治療をしなければ結果を出す事は出来ません。
 小三という年齢を考えると今は大変でも一年先では装着に無理がない事もあります。
 時期を変えると結果が全く同じ、と言うわけには行かない事もありますが少なくとも現状よりも改善することは可能でしょう。
 先は些か長いでしょうか、考えを前向きにして頑張って見てください。
質 問
[2005年2月24日] 反対咬合です。外科処置が必要かどうか、2件の矯正医の考え方が違い、どちらを信用すればいいのか悩んでいます。
 受け口で下顎より上顎が小さく、小学4年より上顎を広げる装置をつけ、その後歯列も並べました。
 顎の成長が止まるまで様子をみるという事で、特に保定もなく、半年に一度ごとに診せていたのですが、成長も止まったようなので次の段階に進めるのを期待してたらひと月前に終了と言われました。
 そのままで妥協するか外科手術かだそうで、土台が悪いのに歯並びだけ良くしても意味がないそうです。
 反対交合のままです。
 しかし顎の出ぐあいはチャームポイント程度で、手術する程ではないと思うのですが・・・。
 かかりつけの歯科の先生が知り合いの矯正歯科医数人に歯型を見せてたずねて下さったところ「矯正できるのでは・・普通はこの状態で矯正相談にくる」といわれたそうです。
 どちらを信用すればいいのか悩んでいます。
 実は母親の私も同じ所で矯正中で、明らかな矯正による口内の異状を言ったところ否定され、口腔外科にいけばと言われ、信頼感が薄くなってきました。
 まずは子供のことが心配です。
 長々とごめんなさい。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 十人十色、という諺がありますが矯正歯科の世界でも「10人矯正医がいれば治療の方法論もまた10通り」であり、ある矯正医が他の矯正医と全く同じ考え方や方法論で治療を行う事の方がむしろ珍しいくらいです。
 ですから相談する矯正医が変わればまた違う意見が出てくるのもです。
 さて、貴方は異なる意見の間で判断に困っておられるご様子ですね。
 文面だけではどの程度の反対咬合なのか判断できませんが外科処置が必要かどうかと言う問題は判断基準も様々なら術者の考え方も様々で(このテーマだけを扱った本まで有ります)一概には言い切れません。
 現在かかっておられる矯正医の厳密な見解はこの文面だけでは判断しかねますが、どういう状態であれ貴方や患者様本人が結果、もしくは説明に満足しておられないならばその治療は「成功であった」とは言えないと思います。
 したがって治療結果や説明に納得が行かないのならば担当医にその旨伝えてよく話し合う事が重要かと思われます。
 その上で継続治療なり転院なりを行う事になるわけですが、当HPでも良く話題になっておりますように  
  (http://www.hanarabi.tv/#11等を参考にしてください)
 転院で最も負担が掛かるのは患者様ですのでこれは最後の手段と思ってください。
 また、治療を継続される場合もその後予想される期間や料金などもよく話し合っておかれた方が後々トラブルになりにくいと思います。
 いずれにせよ今回のご質問は文面だけでの判断が困難な部分が多いと思われますので、もしご心配ならば直接ご来院下さる事をお勧め致します。
お 礼
 先日はご回答いただきまして有難うございました。
 橋本先生の医院が遠いのが残念です。
 ご意見を参考に今後の事をよく考えてみたいと思います。(母)
質 問
[2005年2月22日]
 1本だけ前に出てて、左右3本は後ろに隠れている状態です。この歯の場合、前歯だけの歯科矯正は無理でしょうか?
 初めまして。
 私は今17歳、高3で、もうすぐ高校卒業する者なんですが。
 子供の頃から歯並びが悪くて困っています。
 全部の歯が永久歯になるまで、小5くらいまでかかっていたので歯の成長も遅かったんだと思います。
 それで写真を見ていただければ分かると思うんですが、上の前歯が悪くて。
 1本だけ前に出てて、左右3本は後ろに隠れている状態です。
 出来るだけ歯を抜きたくありません。
 今とてもいい歯医者に通っているんですが、そこでも歯科矯正の事を勧められました。
 この歯の場合、前歯だけの歯科矯正は無理でしょうか。
 どのくらいの期間になるか。
 予算なども軽く教えてもらえれば幸いです。
 お願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 お写真拝見致しました。
 ご希望は部分矯正で対応可能か、ということでよろしいでしょうか?
 当HPでもよく話題になっておりますように、基本的にはあまり部分矯正はお勧めしておりません。
 部分矯正が第一選択肢にならないのは不正咬合の状況が人によって様々で、一概に「どの程度までならば可能」といった基準などが文章のやりとりでは判断することもお伝え頂く事も困難だからです。
 しかし今回は写真を貼付して頂いており、この写真から判断する限り貴方の場合は部分矯正でもある程度の改善は可能と思われます。
 ただし部分矯正ではあくまで「部分的な改善」しか行えないため、当然ながら装置が付かない部分は置いてきぼりになってしまいます。
 したがってせっかく治療するなら通方に従って全ての歯に対して治療される事をお勧め致します。
 費用は当院の場合
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 をご参照下さい。
 部分矯正の場合、個々に設定する事になりますが、例えば上顎だけの部分矯正なら費用も期間も半分、という設定にはなりませんのであくまで参考程度でお考え下さい。
 ところで現在高三でもうすぐご卒業ということですが、もし、貴方の進路が進学なり就職なりでお住まいが他の地方に変わる可能性があるならば、そちらに落ち着かれてからの治療開始をお勧め致します。
 たとえ部分矯正であっても治療にはすくなくとも1年位は必要ですし、装置が取れてからのアフターフォローの問題もありますので数年単位での通院を考えておいてください。
 いずれにせよ治療によって見た目も噛み合わせも改善することが望ましいと思われますので落ち着いて通院できる、信頼できる矯正医との出会いを祈っております。
質 問
[2005年2月20日]
 オーソアンカーというインプラントを使った矯正でガミ−スマイルを解消できるとわかって、希望を持ちました。過蓋咬合を治して歯茎の見え方を少しでも軽減できたらと思っています。
 46歳の女性です。
 22歳の時に出っ歯の矯正をし歯は後ろへ下がりましたが、現在上の歯が下の歯をすっぽり隠してしまう(過蓋咬合)で、笑うと歯茎が見えすぎるガミ−スマイルで悩んでいます。
 矯正直後も過蓋咬合は完全に治っていたわけではありませんでしたが(少しだけ下の歯が見えている状態)、年とともに益々上の歯が下がってきているのか今は下の歯は全く隠れています。
 ネットで検索するとオーソアンカーというインプラントを使った矯正でガミ−スマイルを解消できるとわかって、希望を持ちました。
 過蓋咬合を治して歯茎の見え方を少しでも軽減できたらと思っています。
 アドバイスの方よろしくお願い致します。
回 答
 西田矯正歯科の西田真です。
 矯正歯科治療において、治療が難しいのは上下への歯の移動です。
 二十数年前の矯正歯科治療だとなおさらだったと思います。
 最近では、治療が困難な上下の歯の移動に矯正用インプラントを用いることにより対応し、それ以上に困難な症例にたいして
は、外科矯正併用にて対応しています。
 矯正用インプラントと、歯肉の形態修正により、ガミ−スマイルは以前よりかなり改善できるようになりました。
 長年にわたり気にかけておられた歯ぐきの見え方も変わると思います。
 しかし、噛み合わせを完全に変化さすため、治療は、はじめて矯正をされる人の治療と変わりなく、矯正装置の装着期間も普通2年近くかかる事になります。
 また、どのタイプの矯正用インプラントを選択するかにより治療手段と期間が異なるとともに、リスク(矯正用インプラントの種類によりインプラント装着時に顔が腫れたり、脱落の危険性があったりします)と費用が余分にかかる問題も生じます。
 写真を見せていただきましたが、普段お話なさっている時、笑った時、大笑いなさった時などの歯ぐきの見え方の状態、噛み合わせの状態が判りかねます。
 どのように治療すべきか、またどこまで改善可能かは、矯正用インプラント対応医院(矯正用インプラントはすべての矯正医がもちている手段ではないので)にて、いちどご相談なさって下さい。
質 問

[2005年2月18日] 成人してから矯正を行うとき、その後のケアをちゃんと行っても歯の衰えは早くなるのでしょうか?
 はじめまして。
 よろしくお願いします。
 大人の矯正についてリスクをちゃんと理解したいと思い、メールを差し上げます。
 矯正歯科医院を訪ね、上下とも側切歯の抜歯を伴う方法を提案されています。
 通常と異なる方法であることは理解しています。
 他の歯科医院では顎の成長が止まった年齢で歯だけ移動させることは歯を支える骨に大きなリスクを与えるため、どうしても気になるのなら神経を残し補綴にしたほうが良いと言われています。
 矯正を行っても10年後にはまた歯が動き出すため、慎重に判断し覚悟もしなければならないとお話していただきました。
 成人してから矯正を行うとき、その後のケアをちゃんと行っても歯の衰えは早くなるということでしょうか。
 私が矯正を行う一番の理由は見た目です。
 リスクをできる限り正確に理解し、矯正を行うか、補綴も何もしないか、どちらかに決めようと思います。
 先生のご意見を聞かせてください。どうぞよろしくお願いします。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正歯科に限らずあらゆる医療行為には全てリスクがつきまといます。
 わかりやすく言えば「ある医療行為が体にとって良い事ずくめで悪い事は一切無い」
 と言った事は殆どありません。
 例えば副作用のない薬品はありませんし、(ビタミン剤にすら副作用はあります)体の一部を切ったり削ったりする外科処置では言うまでもありません。
 レントゲンのX線が体に良くない事は良く知られております。
 矯正歯科でも歯を移動させれば歯根が吸収して短くなる事も有りますし、後戻りが起こって治療後年月が経過すると若干元に戻る事があります。
 したがってリスクを否定すると治療は殆ど出来なくなってしまいます。
 つまり医療行為は「メリット(治療効果)がデメリット(リスク)を上回る場合に限り行われる」と言えるでしょう。
 さて、貴方は成人矯正のリスクについてお考えの様ですが、当然ながら上記のように矯正にもリスクはあります。
 しかしよほど無理な移動でない限り「成人であるから矯正のリスクが過大である」ということはありません。
 従って貴方がカウンセリングを受けた矯正医が正しい診断の元に上下とも側切歯の抜歯の判断を行ったのであれば臨床的には問題ないと思われます。
 現代の矯正歯科ではかつて大勢を占めた小中学生の患者様はもはや少数派となっており、23才という貴方の年齢はむしろ若年の部類に入ります。
 また、他の歯科医院では成人矯正そのものを否定するご意見も耳にされたようですが、通常正しい診断、治療、メンテナンスを行えば歯の寿命が短くなったり、完全に元に戻ったりすることはありません。
 ただし、もし貴方の状態が「側切歯の横の隙間だけが気になり、後は問題ない」といった状態であれば矯正で隙間を詰めるよりは補綴による解決の方がリスクが少ない場合もあります。
 しかし補綴による方法ですと前歯の前後的な位置を大きく変える事は出来ませんので口元の出っ張りが気になる場合は改善が出来ませし、そもそも歯を削る事自体は即ち寿命を縮める行為ですので注意が必要でしょう。
 側切歯の抜歯については
 http://www.hanarabi.tv/qa/04094.html
 20代の矯正治療に関しては
 http://www.hanarabi.tv/qa/04045.html
 を参考にして下さい。
 いずれにせよ文面だけでの確定診断は無理がありますし、治療方法(矯正、補綴も含めて)も一つではありませんので、担当医とよく相談して納得の行く治療方針を決めて下さい。
お 礼
 お忙しい中、お返事頂き感謝しています。
 矯正の先生に再度お話を聞き、明日側切歯を抜きに行こうと決めていましたが、先生のご意見を聞くことができ、より安定した気持ちで矯正に臨むことができます。
 本当にありがとうございました。
質 問

[2005年2月16日] 抜歯による矯正で噛む力が落ちることはありませんか?
 左下奥から2番目の歯が抜歯しなければならなくなり、前歯の上下の叢生もあることから矯正を進められました。
 当初は合理的だと思いましたが、さらに抜歯2本の必要があると言われ、顎がどちらかというと細長いので噛む力が損なわれるのではとか、あるいは年齢もあり抜歯後の体調も不安になってきました。
 抜歯による矯正で噛む力が落ちることはありませんか?

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 私が学生時代(かれこれ20年以上も前の話ですが)、当時「成人の矯正治療は何処まで可能か?」なる議論が真剣に交わされていたように記憶しております。
 当時は成人の矯正患者様はまだ少数派で、治療を担当する矯正医もあまり経験が無い時代であったので、多くの歯科医が半ば手探りで方法を確立するべく模索していたようです。
 方法論そのものはしっかりしていたのですが、問題は「小中学生と同じ方法で行っても問題は無いか?」という事でした。
 時は流れて2000年代に入りますともう子供の患者様は少数派になってまいりました。
 当院でも最も多い年齢層は20〜30代の方々です。
 さて、貴方は現在の年齢での抜歯治療について不安をお持ちのようですが、もし抜歯の診断を下したのが経験豊富な矯正専門医であればあまり心配はないかと思われます。
 無論、「何もかもが小中学生と同じ」という風には参りませんが、専門医が抜歯の診断を行うには抜歯した方が絶対に良い結果が得られる、という確信がなければ行いません。
 従って貴方の状態を総合的に判断しての抜歯の判断であれば問題は無いでしょう。
 無論、抜歯そのものに対する全身的な状態も考慮した上での判断であることも確認して下さい。
 確かに抜歯に対して医学的、心情的な心配はあろうかと思いますが、逆に抜歯して治療すべき症例を非抜歯で行うと色々な部分に無理がかかり、一時的に歯並びは改善されても長期的には後戻りが起こりやすかったりかえって歯の寿命を縮める事になったりすることもありますので慎重な判断が必要です。
 いずれにせよ文面だけで確定診断が出せる問題ではありませんし、殆ど担当医の見識によるところが大きいと思われます。
 私も一人の矯正医として同様の症例で大いに悩んで抜歯治療を行った経験があり、治療後10数年を経た現在でも安定した状態を保っているのを確認しております。
 従って年齢が高ければ即ち非抜歯、という訳ではありませんが、心配事、不安の有る場合は遠慮無く担当医と相談してみましょう。
質 問

[2005年2月14日] 来年にはアメリカへ留学を予定しており、治療開始後6ケ月くらいで転院は可能かどうか心配しています。日本で治療を開始したほうが良いでしょうか?
 すぐにでも矯正をしたいと考えています。
 しかし、来年にはアメリカへ留学を予定しており、治療開始後6ケ月くらいで転院は可能かどうか心配しています。
 留学先はミネアポリスの予定です。
 提携医院を紹介していただくことは可能でしょうか?
 しかし、日本とアメリカで矯正器具の扱い方や矯正方法も違うのではないかと思っています。
 留学は1年を予定しておりますが、その後は日本に帰るかアメリカにいるか現時点では決まっていません。
 このまますぐに日本で治療を開始したほうが良いのか、それとも渡米後に開始したほうがよいのか迷っています。
 日本から米国へ転医ができたらいいのですが、その際は、大体費用はいくらくらい必要になるのでしょうか?
 日本で半年間くらい治療を行った後、アメリカに転院するのであれば、アメリカでは矯正はやり直しということになるのでしょうか?
 また、その場合は、費用はまるまる払いなおしということになりますでしょうか?

回 答
 西田矯正歯科の西田真です。
 矯正歯科治療は治療の一貫性と治療後の噛み合わせの維持が重要になります。
 治療と維持の観察期間とを含め、最低同一の矯正歯科に3〜4年間は診てもらうのが理想です。
 成人の方の場合、噛み合わせの大きな変化は今後すぐにはありませんので、留学後の予定が決まった時点で、長期に滞在する場所にて矯正歯科治療を開始されることをお勧めします。
 ただ、現時点での気にされておられる歯並びについて一度矯正歯科医に相談されることは、歯並びの問題点を把握すると言う意味でも必要ですのお勧めします。
質 問

[2005年2月12日] 歯科矯正にはたくさんの時間と費用がかかります。どうせ長くお世話になるのなら高い技術と信頼できる医師にかかりたいと思います。遠方であっても矯正治療は可能でしょうか?
 私は高知県在住46歳の女性です。
 下顎の方が大きく開口であり左右非対称です。
 サ行の発音は子供の時から不明瞭で発音の面では随分不自由な思いをしてきました。
 それでも生活面ではそれほどの支障はなかったので、そのまま今に至っているのですが、最近年とともに噛み合わせがますます悪くなり、口の中にはいつも飴玉でもある様な感じで口を閉じていてもかちっと噛み収まらない状態です。
 今は長い時間喋るのは疲れるので人前に出るのがいやになってしまいました。
 又、頭痛や肩の凝り、首の痛みに悩まされ集中力がありません。
 健康面から考えると、歯科矯正を受けた方がいいのではないかと考えています。
 数年前に県内で矯正歯科を受診したことがあるのですが、まだまだ田舎では医療面で遅れているせいかレントゲンもとったのに
“左右の顔の大きさも違いますからねぇ。”と言うだけで、具体的にこうしていこうとかここでは手におえないから別を紹介しようとか
専門的な話は何も聞くことが出来ませんでした。
 別の歯科もしかり。
 ネットで色々調べていると田舎ではまともな治療が受けられないのではと思うようになりました。
 歯科矯正にはたくさんの時間と費用がかかります。
 どうせ長くお世話になるのなら高い技術と信頼できる医師にかかりたいと思います。
 それでご相談したいことは、遠方であっても矯正治療は可能かと言うこと。
 矯正をすれば発音や健康は改善されるかということ、もし外科手術を併用すれば人により後遺症(麻痺)が残り、以前よりも発音が悪くなったり健康面で害される事があるのではないかということです。
 ネットの中の体験者の話では3ヶ月で麻痺の取れた人もいれば、1年たっても取れない人がいるとか。
 医師の率直な意見をお伺いしたいと思います。
 もしこれからの生活を考えてメリットの方が大きいのであれば積極的に取り組みたいと思っています。
 どうぞ適切なアドバイスをお願いします。

回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 まず、遠方であっても矯正治療は可能かとの問いに対する答えですが通常月に1度の通院ですから可能だとは思います。
 しかし、その理由が”高い技術と信頼できる医師にかかりたい”ということであればあえて遠方に行く必要はありません。
 なぜなら四国にも高い技術を持った信頼できる医師がおられるからです。
 ひとくちに「矯正歯科」といっても分野により得意、不得意があります。
 特に外科矯正に関しては積極的にされている先生とそうでない先生の差がかなり大きいようです。
 また外科矯正というのは単に矯正の能力だけでなく、手術を担当する口腔外科医や形成外科医との連係が重要な要素を占めるため特殊になります。
 四国には主に矯正医と口腔外科医を中心とした外科矯正についての勉強会があります。
 その中心として活躍されているのが香川県立中央病院の口腔外科主任部長の三次正春先生です。
 この先生は全国的にもトップクラスの腕を持つ著名な口腔外科医です。
 まず三次先生から提携している矯正医を紹介してもらい、そこで矯正治療を受け、手術は三次先生にというのがベストの選択だと思います。
 他の質問についてですがサ行の発音が不明瞭なのは発音時に空気がもれることが原因ですから今よりは改善すると考えて良いと思います。
 健康面の改善は原因が咬み合わせやあごのずれが原因なら改善の可能性はありますがそれ以外に原因がある場合は難しいかも知れません。
 麻痺の問題はやはり外科手術をするわけですから100%大丈夫だとは断言できません。
 経験豊富な三次先生に詳しく聞かれたら良いでしょう。
 とりあえずは三次先生の診察を受けられることから始めてはいかがですか。
 納得いく治療を受けられることをお祈り致します。

 香川県立中央病院 http://www.central-hp.pref.kagawa.jp/
質 問

[2005年2月10日] インプラント矯正を考えています。ガミースマイルの治療には、やはりインプラントは前歯の上に埋め込むのでしょうか?審美的な面でかなり目立つのではないかと不安です。
 インプラント矯正を考えています。
 インプラントを埋め込んで、それとの引っ張り合いで治療を行うと聞きましたが、ガミースマイルの治療には、やはりインプラントは前歯の上に埋め込むのでしょうか?
 審美的な面でかなり目立つのではないかと不安です。

回 答
 西田矯正歯科の西田真です。
 ガミースマイルは、ある程度 矯正歯科単独でも治すことが可能です。
 矯正歯科単独で治療が不可能のときに、インプラント矯正を併用し、それ以上のときは外科矯正を併用します。
 インプラント矯正とはあごの骨のなかにインプラントを埋入し、それを利用して歯を動かす治療法です。
 インプラントを骨に動かないように固定し、それを利用することにより歯を比較的自由にコントロールすることが可能な方法です。
 ガミースマイルの改善用のインプラントには主に2種類あります。
 スクリュウタイプとプレートタイプの2種類です。
 それぞれ用途が異なりますので、どちらをどのように用いていくかの診断が重要になります。
 そのためインプラント矯正を多用している矯正歯科医院にご相談されるのをお勧めします。
 インプラントは臼歯に埋入する場合と前歯部に埋入する場合がありますが、どちらも他人の目にはつきませんし、将来インプラントは矯正歯科治療後に撤去します。
 費用は矯正単独料金にインプラント施術料が加算されます。
 通常インプラントは左右2本使用しますので、スクリュウタイプで2〜4万円、プレートタイプで7〜14万円ほどかかります。
 治療期間は症状により異なりますので、一概にはお答えできないのですが、4〜6週間ごとの来院で2〜3年間かかります。
 支払いの方法も各医院によりさまざまですが、当院では2年間の分割が可能です。
質 問

[2005年2月9日] よい矯正歯科の見分け方がありましたら教えていただけないでしょうか。また先生のHPを拝見しますと、大人になってからのほうが矯正期間が短くて済むようですが、そのあたりの含めて受診する時期について教えてください。
 歯並びが前後ばらばらになっている私です。
 お金の問題で矯正はしたことがありません。
 しかし現在娘7歳も生え方から同じ歯並びになろうとしています。
 心配なので近所の矯正歯科に相談しようと思うのですが、儲け主義のところに当たるのではないかと不安で、躊躇しています。 よい矯正歯科の見分け方がありましたら教えていただけないでしょうか。
 また先生のHPを拝見しますと、大人になってからのほうが矯正期間が短くて済むようですが、そのあたりの含めて受診する時期について教えてください。

回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 まず良い矯正歯科の見分け方については”歯並びTV”の「正しい矯正医の選び方」を参考にしていただければ良いと思いますが、その中でも私は相性が一番大事だと考えています。
 矯正治療というのは長期間かかるものですから先生との付き合いも当然長くなります。
 相性が合えばなんでも気兼ねなく相談できるでしょう。
 それが良い治療結果に結びつくことになると思います。
 次に受診する時期についてですが、私は初診時に「早く治療をはじめても早く終わるわけではありません。」と説明しています。
 きっちり治すということはすべての永久歯をしっかり咬めるようにきれいに並べることです。
 最終的に永久歯がはえてから仕上げの治療が必要になってきます。
 ということは治療期間に関していうと永久歯がはえてから始めた方が当然短くなります。
 ではなぜ早く始める必要があるかということになりますがそれに関しては私のホームページの「早期治療」の項目に目的、利点、欠点等書いていますので参考にしてください。
 簡単に表現するとしっかりした土台を作るということになります。
 家でもそうですがやはりしっかりした土台があってこそ良い家と言えるのではないでしょうか。
 それ以外に精神的な面でも無視できないものがあります。
 特に昔と違って矯正治療を受ける方が増えている今はひどい状態のまま放置されている状態がお子さんにとってつらいものとなるでしょう。
 もちろんこれはお子さん自身が気にされている場合です。
 本来矯正治療は子供が受けるものでしたが大人の方でもできることが知られるようになってからいつ始めるのが良いかという疑問が以前より多く出始めたように思えます。
 すべての患者さんが早く始めるべきだというわけではありませんがなかなか素人ではそれを判断するのは困難です。
 よほどひどい骨格的な問題がありそうでなければ前歯4本と第1大臼歯がはえた段階で複数の専門医にみてもらうことをお勧め致します。
 そして納得いく良い先生に出会えることをお祈りしています。
質 問

[2005年2月8日] 八歳の息子のことで相談します。 2本目の上の前歯が直角90゜に生えてきました。治ることが出来るのか不安です。
 こんにちは。
 2本目の上の前歯が、曲がっているというよりも、本来の向きとまるで直角に生えてきました。
 その隣の乳歯はもうすぐ抜けそうです。
 多少斜めとか、ハチの字ではなく、まるで90度違うのでかなり動揺しています。
 すぐに歯医者に行くつもりですが、今後どのような治療をするのか、また向きが治ることが出来るのか不安です。
 お答えよろしくお願い致します。

回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 息子さんの前歯が本来の向きに対して90°に生えてきたとのことですがきれいに治りますので御安心下さい。
 文面からは2通りの生え方が考えられますのでそれぞれについて答えさせて頂きます。
 まずひとつめは横から見て本来の向きに対して90°、つまり歯の先が前方を向いている場合です。
 治療方法としては前歯の表面ににブラケットと言う装置をはりつけてそれに細いワイヤーを通し、その弾力で歯を動かしていくのが一般的です。
 この方法は4本の前歯が生えている方が効果的です。
 ふたつめは90°ねじれて、前方から見ると歯の側面が前を向いている場合です。
 この場合はすぐにブラケットをつけれないことが多いためはじめにリンガルアーチ(当院ホームページ その他(埋伏歯)参照)などでいったん装置をつけれる位置まで歯を動かしてから前述のブラケットをつける方法に移行します。
 力が歯にかかり始めると多少動揺があったり、痛みがあることがありますがそれは通常の反応ですので御心配には及びません。
 数カ月から1年ぐらいできれいに並んできますがその後しばらく装置をつけたまま安定するのを待つことになります。
 ねじれている場合の方が後戻りが起こりやすいのでより長い期間装置をつけておく必要があります。
 その他の生え方でも基本的には上記の方法になります。
 生え方によっては放置しておくと歯をぶつけて折ってしまったり、くちびるを傷つけてしまうことがありますので早めに専門医を受診することをお勧め致します。
質 問

[2005年2月7日] 矯正治療は、歯茎に埋まっている親知らずを抜いた場合と抜かない場合に違いはあるのでしょうか?
 妻(35歳)の歯科矯正について御相談します。
 妻は、上顎がやや出っ歯気味になっていることと、前歯が上下とも少し歯並びが悪く徐々に傾く歯があるので、「矯正したい」と言い出し、歯科医院に通い始めました。
 今のところ、歯石除去等装置をつける前の準備段階です。
 妻は「矯正のためだから」と歯茎に埋まっていた親知らず4本中、下顎2本を抜かれています。
 ところが、ちかく私の仕事の都合で転居が決まり、転居後の通院がやや不便になります。
 担当医はそのことを配慮して、歯石を全て除去した後すぐに矯正装置をつけることになりました。
 その理由は、転居後は月1回の通院でいいが、装置をつけて1〜2ヶ月は不具合があった場合すぐに通える距離にいた方がいい、ということです。
 私は、担当医のおっしゃる通りだと思うのですが、妻は「まだ上顎の親知らず2本を抜いていない、抜かなくても矯正できるのなら、なんのために下顎2本を抜いたのか」と落ち込んでおります。
 妻の親知らずは、4本とも前に傾き水平に寝た状態で歯茎に埋まっておりました。
 妻は、最初担当医から「そのような親知らずは、矯正をする、しない、に関係なくいずれ炎症を起こす可能性があるので抜いても損はないし、抜かなくても一生何事もないかもしれない。
 しかし、矯正をするなら矯正のために親知らずだけは抜かせてもらう」と説明を受けたと言っています。
 おそらく妻は、歯並びの悪さや出っ歯気味の原因の一つにその親知らずがあり、それを抜いて余裕ができたスペースに歯を寄せてきれいに歯を並べるのだと認識しているようです。
 もともと妻の歯は、本人が気にするほどひどい出っ歯でもないし、歯並びの悪さも言われなければ気が付かない程度です。
 先生にお聞きしたいのは、妻のような状態の矯正治療は、親知らずを抜いた場合と抜かない場合に違いはあるのでしょうか?

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 親知らずは矯正治療を行う場合、とかく厄介者になりがちで、多くの場合矯正歯科医からは目の敵にされる事が多く、しかも抜歯術も単純ではないためトラブルになる事も多々あります。
 そもそも親知らずの抜歯が難しいのはまともに生えている事の方が少数派で、殆どが横を向いたりしているため他の歯のように生えている方向に引っ張れば抜ける、とは行かないためです。
 ここで考えて頂きたいのはなぜ横を向いている事が多いのか、という事です。
 これは素直に生えるスペースがないためで、スペースがないという事は親知らず以外の歯も(たとえ凸凹や前方向への傾きが無いにせよ)かなり押し込まれたキツイ状態にあることが多いです。
 ですから若い頃(高校生や二十歳くらいまで)歯並びが良かったのに三十代んを過ぎてから突然凸凹になってきた、と言うケースも珍しくありません。
 こういった場合は親知らずの悪戯であることが多く、放置しておくとどんどん悪化してゆくこともあります。
 そうなれば矯正治療を行うに当たり大前提として親知らずの抜歯が不可欠となってまいります。
 さて奥様の場合ですが「上の親知らずの抜歯を事情を鑑みて後回しにしただけで、いずれ抜歯する予定」であれば、文面から判断する限り担当医の判断は妥当であると思われます。
 文面ではこの点が明確でなかったので、もし今後の予定の説明を受けておられなければ担当医に抜歯の予定を確認してみて下さい。
 あくまで想像ですが、奥様の親知らずは不正咬合の原因の一部で、かつこれからさらなる悪化の要因である可能性が高く、もし、親知らずを抜かずに矯正治療を行うと時間が掛かる割には効果が上がらないことが考えらますので、私が担当医であってもまず抜歯をお勧めすると思います。
 これも想像ですが、奥様は下の親知らずを抜歯されたときにはかなり辛い思いをされたのではないでしょうか?
 前に傾いた親知らずの抜歯は抜歯を行う歯科医も大変ですが、抜かれた患者さんはもっと大変な事が多く、腫れたりするとそれこそ3〜4日は普通に食事が出来ない事も珍しくありません。
 これは私自身が(抜かれた側の)体験をしておりますのでお気持ちはよく分かります。
 しかも今まで痛くも何とも無かった場合はなおさらでしょう。
 これは担当医のいう通り決して損はは無い事なのですが、一生何も起こらない場合がある事もまた事実です。
 しかし、矯正が前提ならば前もって抜歯した方が何もかもスムースに運んでゆきます。
 奥様としては「あんなに辛い思い我慢したのに、しなくても結果が変わらないなら何のためだったのか?」というお気持ちが有るのではないでしょうか?
 今回このような思いをされた事はとてもお気の毒に思いますが、せっかく辛い思いをして下半分の親知らずの抜歯を終わり、せっかく始まった矯正治療です。
 まだ担当医への信頼が繋がっているのなら、もう少し頑張って継続されてはいかがでしょうか?
 距離は離れていて面識も御座いませんが、私も応援させて頂きます。
質 問

[2005年2月6日] 矯正を始めたいのですが、虫歯ができやすいのですがそれでも矯正は可能ですか?前歯2本が出ている状態です。
裏側からの矯正を希望しております。ローンを組むことは出来ますでしょうか?

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 歯に直接装置を装着する固定式の矯正装置が誕生したとき、矯正の治療範囲は大幅に拡大し、現在では殆どの症例が治療可能となりました。
 ただし、その時から矯正歯科医の虫歯との戦いも同時に始まったのです。
 当たり前の話しですが、歯に物をくっつければ汚れは溜まりやすくなりますし、汚れは落としにくくなります。
 従って「矯正治療を行う」ということは「これまで以上にしっかりと歯を磨く」必要が出てくるわけです。
 さて、貴方は虫歯が出来やすいとの事ですが、逆に申し上げればしっかりと歯が磨ければ虫歯のリスクが矯正治療を妨げる物ではありませんのでご安心下さい。
 大雑把に言って矯正装置が装着されて以降は今までの倍から三倍歯磨きに時間が掛かると考えて下さい。
 歯磨きは一年365日、雨の日も風の日も休むことなく行う物ですし、面倒だからといってサボってしまうとやはり虫歯のリスクが出て参ります。
 ですので当院では電動(音波・超音波)歯ブラシを併用していただいたり、歯間ブラシ(現在ではこれにも電動の物があります)も用いる事によって対応しております。
 また毎回診察の度、患者様自身では落としにくい装置の陰になる部分や歯と歯茎の間の汚れ、歯の表面の着色も清掃し、必要があればフッ素塗布も行います。
 清掃やフッ素塗布に対して特別な費用は発生しません。
 あと治療に関してですが裏側からの装置も殆どの場合可能ですが、装置が見えない代わりに汚れも見えませんので、歯磨きはより重要となってまいります。
 ただし、歯は表側より裏側の方が虫歯になりにくいので、そういった意味では有利かも知れません。
 それからお支払いの分割に関してですが当院では原則1年、最長2年までは分割が可能ですし、その範囲であれば金利や手数料は発生しませんので、お気軽にお申し付け下さい。
 治療費の総額に関しては
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして下さい。
 虫歯のリスクも治療費の分割の可否もそれが直接治療の可否を決める物ではありませんので、ご自分で歯並びが気になるならお気兼ねなくご来院なさって下さい。
質 問
[2005年2月5日] 
前歯が少し出て、V字形に生えているのが気になっています。歯科医に相談した事があるのですが、上下4本抜かなくてはならず、また治療費も100万円程すると言われ、断念しておりました。
 昔(6年ほど前)、歯科医に相談した事があるのですが、上下4本抜かなくてはならず、また治療費も100万円程すると言われ、断念しておりました。
 本当に4本抜かなくてはならないのでしょうか?
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正治療において日常頻繁に判断にせまられ、かつ、非常に難しい決定を迫られるのが抜歯、非抜歯です。
 貴方のようにv字形に生えていたり凸凹が高度な場合は非抜歯での治療が不可能、つまり抜歯を否定してしまうと治療が出来なくなります。
 逆に程度が軽ければ非抜歯での治療も可能となります。
 では、何処で線引きをするかが問題となり、ここで矯正医としては大いに頭を悩ませるわけです。
 誰しも好きこのんで歯を抜かれたがる訳ではありませんし、また抜歯する歯科医の側も心情的にはやりたくない気持ちがあります。
 抜歯というのは歯科医療行為の中で「最後の手段」であり、他に選択肢が無く、かつ抜歯した方が確実に良い結果が得られる確信がないと抜歯の診断は出しません。
 つまりあらゆる可能性を考慮した上での判断となるわけです。
 さて、貴方の場合ですが、残念ながらこの写真だけでは明確な判断ができません。
 しかし「抜歯を否定すれば治療が不可能」といったレベルでは無いように見受けられます。
 正確に判断しようと思えば検査が必要となりますが、まずは実際に矯正医のところに来院されて、拝見させて頂いてからの判断となるでしょう。
 ちなみに当院では概ね50%程度の方が抜歯して治療されており、抜歯そのものが特別な治療ではありませんし、この治療も数十年以上の歴史や実績のあるものですので、やみくもに恐れを抱く必要は無いと思います。
 またインプラントやストリッピングといった方法で回避できることもあります。
 http://www.hanarabi.tv/qa/04069.html
 も参考にして下さい。
 あと費用に関してですが矯正治療は基本的に健康保険が適用されませんので費用は歯科医院によって独自の設定がされています。
 当院の費用は
 http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にして下さい。
 写真を拝見する限り抜歯、非抜歯の問題はさておき、治療を行えば見違えるほど綺麗になるかと想像されます。
 勇気をもって今一度考えてみて下さい。
質 問

[2005年2月4日] 小さいときから受け口でコンプレックスを感じてました。手術以外に今から治す方法はないんでしょうか?
 中学1年の時に矯正を始めたんですが、歯並びを治しただけで終わってしまいました。
 手術のことも考えたりしましたが正直言うとやっぱり怖いものがあります。
 手術以外に今から治す方法はないんでしょうか?
 教えてください。お願いします。

回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 結論から言いますとあごが出ている顔貌が気になるのでしたらやはり手術が一番の選択肢です。
 あなたが手術に対して恐怖心を持つのは当然のことです。全身麻酔による手術ですし、骨を切るということを考えると年令に関わらず、恐いと思うのは当たり前です。
 外科矯正を受けられた患者さんの様子を見ていますと女性より男性の方が心配の度合いが大きいように思われます。女性の方が精神的には強いようです。
 ただそれはあくまでも外から見た印象だけで御本人にだけにしかわからない心の葛藤があったはずです。
 それを乗り越えて手術に踏み切ったのはやはり強いコンプレックスや美しくなりたいという気持ちがあったからではないでしょうか。
 治療を終え、きれいになった方はみなさん思い切ってして良かったと言われます。
 する前に比べて明るくなる方が多いように思えます。
 手術に対するネガティブイメージを持つのではなく、終わったあとの美しいあなたというポジティブなイメージを想像してはどうでしょうか。
 幸いなことにあなたには時間があります。手術は通常成長が完全に止まてから行なうものです。そして成長が止まってから行うということはいつでもできるということです。
 あまり思いつめることなく一度忘れて、高校を卒業される頃を目安に決めたらどうでしょうか。
質 問

[2005年2月3日] 長女18歳が開咬なのですが、矯正を勧められ・・費用面が80万近くかかり、完全に治る保障が無いと言われました。完全に治るなら外科的手術が良いのではと思いますがを費用と後遺症などあれば教えてください。

回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 矯正治療単独で行う場合は完全に治る保証がないと言われたことから推測しますと娘さんはかなり骨格的な要素が強い開咬かもしれませんね。
 そういった骨格のずれが大きい場合でも外科手術を併用するとよほどのことがない限り治ります。
 ただし手術の後、上下の歯にゴムをかけるなど患者さんの協力があることが前提となります。
 手術の方法にもよりますが、術後ゴムをしっかりやらないと骨がずれて固まってしまうからです。(当院ホームページ 外科矯正その1参照
 またもうひとつの問題として「後戻り」があります。これはいったんはきれいに治ったのに元に戻ってしまうことを言います。開咬ではとくに舌の癖が原因で起こることがあります。ですから舌癖が明らかにあるときはMFTというトレーニングを行う必要があります。(歯が咬み合わない(永久歯開咬)参照)
 矯正の費用に関しては顎変形症保険取り扱い機関(顎口腔機能診断基準施設)であれば保険が効きますので自己負担は30〜40万円程度になるでしょう。
 手術の費用はもちろん保険適用される上、高額医療の申請をすれば自己負担が限度額を超えたときは、超えた分があとで払い戻されるためさらに安くなります。所得や手術内容、同じ月に入退院するか等によって変わっってきますが実際の負担は約7万円から最高でも20万円は超えないでしょう。
 後遺症について心配されるお気持ちは私も娘を持つ父親としてよくわかります。後遺症として通常考えられることは顔の腫れと麻痺です。腫れに関しては術後はかなり腫れますが徐々にひき退院時にはほとんどわからなくなります。麻痺に関しましても当院の患者さんの中には今まで麻痺が問題になった方はおられません。
 もちろん全身麻酔による手術ですので100%安全とは断言できませんが、ひと昔前に比べますと格段に安全性は高まっていると思います。
 どうしても心配な場合は矯正治療を開始する前に担当の口腔外科医に納得いくまで質問してください。
 その上で外科矯正を決断されることをお勧めします。
質 問

[2005年2月2日]

受け口で上下の前歯が接触しているだけで、奥歯は上下に隙間があるのでうまく噛み合わせが出来ません。なるべく抜歯をせずに矯正をしたいのですが可能でしょうか?
 受け口で矯正を検討中です。
 通常写真のように上下の前歯が接触しているだけで、奥歯は上下に隙間があるのでうまく噛み合わせが出来ません。
 なるべく抜歯をせずに矯正をしたいのですが可能でしょうか?
 もしあごがづれていたら外科手術もしなければ矯正だけではだめなのですか?
 私としては手術には抵抗があるので、受け口が治ればいいのですが。
 カウンセリングお願いします。
回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 近年の高度先進医療システムの充実により外科手術をともなう受け口の治療は随分敷居が低くなりました。
 かつては手術費用を加えると軽く100万円を超えましやが、保険制度の導入で経済的な負担はかなり低くなっております。
 制度としては有り難いのですが、現実問題として数週間の入院が必要な外科手術はやはり出来れば避けたいと思うのが普通でしょう。
 さて、添付して頂いた写真を拝見致しますと、もし、奥歯でしっかりと噛み合った状態がこの写真の状態ならば手術や抜歯は回避できる可能性は残されていると思われます。
 噛み合わせの確認と奥歯の状態(元の歯の有無)が分かりませんので、この写真のみで確定診断を出す事は出来ませんが検討の余地はあると思います。
 当院のお近くならば、ご来院いただいてのカウンセリングが確実なのですが、地理的条件からそうも参りませんので、近隣の専門医をご紹介致します。
 http://www.418.co.jp/ni-oc/index.html
 のにいさか矯正歯科ですとおおみや駅から乗り換え無しで20分程度と聞いております。
 ので、一度カウンセリングを受けられてはいかがでしょうか。
 失礼とは存じますが、年齢などを考慮致しますとするなら早い方が色々な意味で負担が少ないかと思われます。
 写真で判断する限りでも噛み合わせに問題がある事は間違いありませんので、早めのご予約をお勧め致します。
質 問

[2005年2月1日] 小学校一年生の息子の反対咬合のことです。「前歯の後ろに指を当てて朝昼晩二十回づつ押し出すように。」と小児歯科医に言われ、昨夜より押しています。問題ないのでしょうか?
 お忙しいところ、恐れ入ります。
 小学校一年生の息子の母です。
 反対咬合のことでお尋ねします。
 近くの小児歯科に、半年に一度健診に通っています。
 三歳の頃は、前歯六本で、少し上の歯の方が引っ込んでいました。
 全く後ろに引っ込んではいないため、夜歯軋りをして前歯が減っていました。
 現在は、下の顎を引くようにすると、前歯四本が歯の先端で当たります。
 かかりつけの先生は、以前より「上の前歯が生え変わるころが勝負だよ。」とおっしゃっていて、昨日診ていただいたところ、「前歯の後ろに指を当てて朝昼晩二十回づつ押し出すように。
 10日もすれば前歯がぐらぐらしてくるから、また受診するように」とのことで、昨夜より押しています。
 しかし、「丈夫な歯をぐらぐらさせていいものか」不安になり、夫にもインターネットで調べてみるよう言われましたが、インターネットでは「親が歯を指で押す」などということは出てきません。
 ますます不安になってしまいました。
 このまま、押し続けて問題ないのでしょうか。
 なお、子どもの歯は、虫歯は無いものの、歯と歯の間のすき間はほとんどなく、下の歯も、多少中央の歯に比べその脇の歯が後ろから出ています。
 奥の臼歯が四本、下の前の歯が四本、上の前の歯が2本永久歯になったところです。
 また、通っているのは小児歯科で、矯正歯科ではありません。
 読みにくい文面で申し訳ありません。よろしくお願いします。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 反対咬合の治療はその原因に骨格的な要因が含まれている場合、最も長引く治療になりがちです。
 また治療技術そのものの歴史も長く、最古の矯正装置は反対咬合のための物とも言われております。
 さて、ご子息は三歳の時点で反対咬合であると確認されているようで、現在の心配事は「親が歯を指で押す」といった行為が妥当かどうかという事ですが、矯正医としての見解は現状ではしばらくそのまま継続されても問題はなかろうかと存じます。
 歯を指で押す行為は少し以前(20〜30年前)では歯科の教科書にも紹介されておりますし、決して間違ったことではありません。
 一部の矯正装置はこの「指で押す」行為を自動化しているにすぎない物もあり、場合によってはこれも大変有効な時もあります。
 またアイスクリームについてくるスプーン(木製の物、最近はあまり見かけなくなってしまいました)でを前歯で挟んで上の前歯が外に向くよう先端を持って動かす方法もあります。
 もし、貴方のご子息がそういった歯の方向だけの要因でしたら、歯を押すだけである程度の治療効果が見込める場合もあり、現時点では少なくとも悪いことではありません。
 生えかけの一時期くらいにしか効果はあまり見込めませんが、仮にうまく行けば長期間矯正治療に通わなくても済む事もありますので、かかりつけの小児歯科医の心配りが優しさを感じます。
 指で押す場合の注意点は決して力任せに行わない事と、数週間続けても効果がない場合はあきらめて矯正装置を用いた方が良いと思います。
 ただし、この方法が有効なのは骨格的な要因が無く、単に前歯の方向がまずいために反対咬合になっている場合だけです。
 もし、うまくいっても一時期良くなるだけで、成長、生え替わりが進んでくると反対咬合が再発することもあり、その場合は専門医の受診をお勧め致します。
 この骨格的か否かの判断はなかなか困難で、正しい判断をする事自体に何年も掛かる事もあり、文面だけで判断できる物ではありませんが、もし骨格的な要因があれば、男の子の場合それこそ10年以上の治療に渡る事もありますので、今後も優しく見守ってあげて下さい。
 反対咬合の治療は
 http://www.hanarabi.tv/qa/04047.html
 などを参考にして下さい。
お 礼
 橋本公志先生
 以前、小一の息子の反対咬合の件(親が指で押す)で相談のメールをお送りしたものです。
 お忙しい中、相談にお答えいただきまして、本当に有難うございました。
 すぐにお礼のメールをお送りすべきでしたのに、たいへんに遅くなってしまい、失礼致しました。
 お返事をいただいたあと、矯正専門の先生にも診ていただき、推し方の再指導含めご指導いただきました。
 子どもの反対咬合が直ったわけではありませんが、親は大分落ち着いて様子を見ていける気がします。
 本当に有難うございました。
質 問

[2005年1月29日] 思った以上に装置がしんどくてしゃべり方もとても発音がうまくいかず困ってます。今ならまだ歯を抜いてないので取り返しはつくと思います。
 最近矯正を始めたのですが最初は軽い気持ちで上の2本の八重歯がまっすぐになったらいいなと思って始めたものの思った以上に装置がしんどくてしゃべり方もとても発音がうまくいかず困ってます。
 特に顔がゆがんでる訳でもなく、横のラインもゆがんでなくて、自分ではかみ合わせも悪く感じた事はないのですが、やはり今の内に矯正はしたほうがいいのでしょうか?
 担当医に尋ねると答えは決まってますが、今ならまだ歯を抜いてないので取り返しはつくと思います。
 本当に矯正の必要はあるのでしょうか、逆に顔のラインが変わったりしないのでしょうか?

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 矯正が必要か否か?
 という問題は一刀両断にお答えするのがとても難しい問題です。
 歯科医師の立場で歯並びが審美的にも機能的にもかなり問題となっているような方でも本人に全く意識が無く放置されておられる場合があるかと思えば、「一番前の歯が光りにかざしたとき、左右で光り方が違う」という微妙な部分で治療を希望される方もいらっしゃいます。
 歯科医学的にはある程度を超えた歯並びの悪さは後々色々な歯科疾患(虫歯や歯槽膿漏)を引き起こす事が知られておりますので、治療を行った方がベターであるとは言えると思います。
 さて、治療が開始されたものの少しお悩みのご様子ですが、私も一人の矯正医としてせっかく始まった矯正治療ですので、出来れば最後までやり通されることをお勧めいたします。
 現代の矯正治療は精密な歯の位置のコントロールが可能な代わり装置が複雑化してしまい、慣れるまで辛い事もありますが、慣れてしまえば装置は体の一部のようになりますので、もう少し頑張ってみてはいかがでしょうか?
 顔のラインなどは矯正治療で変わる部分とあまり変わらない部分があり、
 http://www.hanarabi.tv/qa/04104.html
 などを参考にして頂きたいのですが、通常変化は望ましい(美しくなる)方向に起こります。
 このあたりは主観や価値観が大いに入り込んでくる部分なので明言は避けますが、いずれにせよせっかく始めたのならばやり通した方がベターですし、するなら(すでに成人された方なら)早いに越した事はありません。
 それらをふまえた上で、どうしても辛くて治療を続けるのが難しいと思えるならば貴方の仰るように、歯を抜く前に中止するほうが良いでしょう。
 現在一般的に用いられている矯正装置は考案されてから約80年以上の歴史があり、過去にも現在にも何十万人の人が治療を受けられております。
 その間、新しい装置も生まれては消えして参りました。
 ある装置が使われなくなるのははうまく作用しないという理由の他に「辛くて患者様が耐えられない」があります。
 つまりどんなに効率よく歯を動かせても患者さんに受け入れてもらえなければ矯正装置として成立しない、ということです。
 逆に言えば歴史のある装置は大多数の方々に受け入れられた、とも言えます。
 従って貴方に装着された装置が特別な物でなければ多くの人に受け入れられたと言う事になります。
 無論、人間は皆同じではありませんから、他のみんなに問題が無くとも自分にだけは大きなハードルになる事もあります。
 ですから現在の辛い状態がこれから数年間の矯正治療として貴方にとってずっと辛い物なのか、あるいは最初の辛さだけなのかを良く見極めてから判断されることをお勧め致します。
 繰り返しになりますが、私は決して無理な我慢を強いているのではありません。
 もし、本当に耐えられないと思ったら、迷わず装置の撤去を担当医にお申し出下さい。
 付け加えるなら同じ装置を使っても装着を段階的にしたり、装置のメーカーを変えて引っかかりにくい物に変えたりするのも一つの方法です。
 それらをふまえて担当医とよく話し合ってみてください。
質 問

[2005年1月28日] 上下の歯が親知らずのためにがたがたになりそうな感じです。今一番気になるのは、上の前歯が一本出ている事です。大まかな費用を教えて下さい。
 歯科矯正をしようかどうかを迷っています。
 上の歯は親知らずが生えてきてたためにがたがたになってしまいました。
 下の歯も親知らずのためにがたがたになりそうな感じです。
 今一番気になるのは、上の前歯が一本出ている事です。
 私の場合、矯正をすることになれば、どのような方法での治療になるのか、上の歯と下の歯どちらにも器具をつけないといけないのか、それとそれにかかる大まかな費用を教えて下さい。
 歯ぎしりがひどいのですが、何か歯並びと関係あるのでしょうか??
 申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 親不知はもともと歯並びが良く、生えるスペースが十分にある人にとってはなんら意識するものでもありませんが、顎の小さい現代人にとってそういう幸運な方はむしろ少数派でしょう。
 中学生で矯正が終わって、綺麗な歯並びになった人が10年後親不知のために歯並びが再びくずれてしまい、再治療を行うケースもあります。
 さて、現在上の前歯一本が飛び出しているとの事ですが、貴方の年齢や親知らずの萌出時期等から考えると、治療としては全ての歯に装置を付ける、いわゆる矯正治療のイメージ通りの物になるかと思われます。
 親知らずの萌出に伴って凸凹が発生しているという事は全体がキッチリと詰まって歯が生えている状態であろうと思われますので、部分的な矯正で対応できるかどうかは一度拝見してみないとお答えするのは困難です。
 費用に関しては
  http://www.hanarabi.tv/hashimoto.html
 を参考にしてください。
 また歯ぎしりですが、現在の所人間が歯ぎしりを行う理由が完全に解明されておりませんので歯並びとの関連は不明な部分が多いです。
 しかし矯正治療後(装置撤去後)の後戻り防止装置は歯ぎしり防止装置(歯のすり減りや音を防止する)や歯の漂白装置を兼ねた機能を持っていますのでプラスになる部分もあります。
 いずれにせよ残念ながら放置しておいても自然に治ってくる可能性は低いと思われる部分が多いので、専門医への受診をお勧め致します。
質 問

[2005年1月26日] 上の前歯だけ「すきっ歯」なので、部分矯正をしようと考えているんですが、部分矯正が最適でしょうか?費用はすべて合わせると、どれぐらいになるでしょうか?
 私は簡単に言いうと「すきっ歯」です。
 前歯の間に2mm程の隙間が出来てしまっています。
 かなり気になっていて、よく触ってしまいます。
 また、笑うととてもきになります。
 上の前歯だけ「すきっ歯」なので、部分矯正をしようと考えているんですが、部分矯正が最適でしょうか?
 費用はすべて合わせると、どれぐらいになるでしょうか?

回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 まずお尋ねの部分矯正が最適かどうかに関しては「全歯の間に2mmほどのすき間がある」という情報だけではお答えするのは非常に難しいというのが正直なところです。
 なぜなら私達矯正の専門医は基本的に全ての歯を移動させてその人にあった最良の治療結果を目標に治療を進めていきます。
 つまりしっかり咬めて見た目もよくしかも安定した咬み合わせを目指して治療を行っています。
 たとえばあなたのようにすき間がある場合、当然歯を寄せてすき間を閉じていくわけですが気になるすき間がなくなったかわりにどこか他の部分にすき間ができるようだと十分な治療とは言えないわけです。
 また上下の歯の咬みあわせの状態によっては上の歯を動かすために下の歯を動かさなければならないということもあります。
 もちろん前歯部だけの部分矯正が可能な場合もありますので一度専門医を受診されることをお勧め致します。
 なお費用に関しては私のホームページの矯正費用を参考にしてください。
 部分矯正は最も簡単なケースで基本料金が10万円になりますので検査、調節料等を含めますと最低でも20万円程度は必要とお考えください。
質 問

[2005年1月22日] 歯が弱いという理由で矯正を途中でやめるように言われ、上前歯4本を差し歯にしました。しかし、差し歯にしたことで「サ行」の発音がしにくくなりました。差し歯でも治療方法はあるのでしょうか?
 はじめまして。
 10年ほど前に顎関節症が原因で上下矯正を受けました。
 しかし、歯が弱いという理由で矯正を途中でやめるように言われ、上前歯2本を差し歯にしました。
 その後、やはり調子が悪かったので他の歯科医院で診てもらい、さらに上前歯4本を差し歯にしました。
 しかし、差し歯にしたことで「サ行」の発音がしにくくなりました。
 また、矯正した下の歯がずれてきたのか、上下ともに出っ張った感じになっていて口を閉じているのが苦痛です。
 年齢やこれまでに歯の治療にかけた金額を考えると矯正は難しいかと感じていますが、もし治るのでればまた治療を受けたいと思っています。
 差し歯でも治療方法はあるのでしょうか。

回 答
 広瀬矯正歯科 院長の広瀬豊です。
 「差し歯でも治療法があるのでしょうか」とのお尋ねですが、それに関しては治療法はあります。
 通常の歯につけるのと同じようにブラケットという装置を歯の表面に付けることができます。
 それよりも問題は再度の矯正治療に歯が耐えることができるかという点と現在の顎関節症の状態がどうなのかという2点です。
 まずはじめの問題については歯が弱いという理由で前回治療を途中でやめられたわけですから、かなり虫歯に対するリスクが高いようです。
 当院では治療中に極力虫歯を作らないように治療前の検査(カリエスリスク検査)や専門的な指導をしていますがやはり御本人の自覚と努力は不可欠です。
 次に顎関節症の症状がまだ残っているようであれば良くなるような治療、つまり適正な下あごの位置で左右均等にできるだけ多くの歯で咬めるようなかみ合わせを作る必要があります。
 症状がない場合は矯正中に再発しないように慎重に治療を進めていかなければなりません。
 また現在口を閉じにくいということですが、前回の矯正治療では小臼歯を抜かないで治療したのではないでしょうか。
 私のホームページの非抜歯治療の項目を参考にして下さい。
 歯を抜かず治療した場合どうしても前歯は前方へ出る傾向にあります。
 それに差し歯は天然歯に比べると少し厚みがあるためさらに前方に出た可能性はあります。
 ただ前回の矯正治療の目的が顎関節症を治すということであればやむを得なかったかもしれません。
 なぜなら顎関節症の症状がある場合、あまり大きなかみ合わせの変化は与えたくないからです。
 もし私の推測どうりでしたら口を閉じれるようにするためには小臼歯を抜歯して前歯を下げる治療が必要でしょう。
 実際のお口の様子を見せて頂けましたらもう少しくわしい説明ができると思います。
 お気軽にご相談の予約をおとりください。
質 問

[2005年1月17日]  親知らずを含めて奥歯2本しかかめていないオープンバイトです。歯科医からはなんにせよアクションを起こさないと奥歯が脱落してしまうだろうと言われていて、アンカーインプラト法など、どの方法を選ぶか悩んでおります。
 はじめまして。
 親知らずを含めて奥歯2本しかかめていないオープンバイトです。
 歯型をとりシミュレーションして頂きましたが、歯を削る方法だと大臼歯はかめるようになっても、小臼歯はかめない状態までしか近づけられないと言われました。
 矯正の先生からは、アンカーインプラントで奥歯を圧下させる方法を薦められています。
 現在、神経を抜く治療中の歯が一本あります。
 その歯は垂直にかむときは問題ないのですが、横に押すと痛み、先生曰く歯根膜のせいだといわれしばらく経過をみようといわれています。
 歯科医からはなんにせよアクションを起こさないと奥歯が脱落してしまうだろうと言われていて、どちらの方法を選ぶか悩んでおります。お聞きしたいのは、
 1、奥歯3本かめる状態でいても将来的に問題はないのか。
   (くいしばりの癖があります。)
 2、アンカーインプラントに不安があります。
   手術のリスク、術後発生しうる問題点はありますか。
 3、もし歯根膜が弱い体質であった場合に、矯正をして全部の歯が痛んでしまうことはありますか。
 4、先生でしたら歯を削る方法と矯正のどちらをお勧めされますか。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 前歯が全く噛み合わないオープンバイトは程度によっては単に「前歯で物が噛み切れない」といった咀嚼機能だけの問題だけでなく長期的にみると奥歯の耐久性にも影響が出る場合があります。
 そもそも人間の歯は全てが綺麗に噛み合って初めて本来の性能が発揮され歯としての寿命が確立するものです。
 歯科医師会が提唱している8020運動(80才で20本以上の歯を残そう!といった趣旨です)の達成者を観察するとオープンバイトやその手前の段階の切端咬合(前歯の先の部分でしか噛めない)の方は殆ど見あたりません。 
 ですので20代30代の方ならば是非この機会に治療を行う事をお勧め致します。
 さて具体的な治療方針がすでに立案されているようですね。
 しかし文面だけでは正確に判断することは困難なので一般論的に回答させて頂きます。
 >>1、奥歯3本かめる状態でいても将来的に問題はないのか
 >>    (くいしばりの癖があります。)
 これは上記の耐久性に関わる問題で、是非改善したほうがよろしいでしょう。
 >>2、アンカーインプラントに不安があります。
 >>    手術のリスク、術後発生しうる問題点はありますか
 アンカーインプラントは歯科の世界で一般的なデンタルインプラントとはことなり、特徴は
 1.デンタルインプラントにくらべ遙かに小さい(ピンタイプで直径約1.2mm、長さ6〜10mm、ブレードタイプはもう少し大きめ)
 2.デンタルインプラントが可及的に長い期間の耐久性を要求されるのに対してアンカーは概ね2〜3年程度の使用が前提で、矯正装置を撤去するとインプラントも撤去することが前提、となっております。
 したがってしっかりした技術で植立すればまず問題は無いでしょう。手術時間も殆ど20〜30分です。
 >>3、もし歯根膜が弱い体質であった場合に、矯正をして全部の歯が痛んでしまうことはありますか。
 よほど無理な治療を行わない限り全部の歯に決定的なダメージが及ぶ事はありません。
 >>4、先生でしたら歯を削る方法と矯正のどちらをお勧めされますか。
 これは拝見してみないと断定は困難ですが、私ならば第一選択肢にインプラントもしくは抜歯することを考えるでしょう。
 文面から判断する限り歯を削っても妥協した治療しか難しいようですし、必要な何か(この場合はインプラントや抜歯)を避けるための妥協は殆どの場合別の問題を引き起こしてしまい、治療の意義が薄れてしまうことが多いからです。
 矯正は一つの口を一つの単位として扱う、つまり歯一本単位の治療ではありませんので、殆どの方が一回しか行わない治療です。
 ですからどうせするならば最良の結果を目指して治療に望まれるのが良いかと思います。気構えも必要でしょうし、期間も掛かりますが一生自分の歯で食べるためにもこの機会を生かして下さい。
質 問

[2005年1月16日] 私は受け口の為、矯正歯科に勧められ大学病院に行ったのですが、後遺症、手術費用や何o下げるか等、何も教えてくれませんでした。矯正の治療計画が正式に決まってから、教えて頂けるものなのでしょうか?
 こんにちは、宜しくお願い致します。
 私は受け口で先日近くの矯正歯科へ行った所手術が必要と言われある大学病院に行った所、手術の了解は得たのですが後遺症、手術費用や何o下げるか等、何も教えてくれませんでした。
 それで矯正をしてきてと言われたのですが、矯正が正式に決まると教えて頂けるものなのでしょうか?
 ですが再診の予定は現在ありません。
 又、関西で受け口の手術が上手い病院ってありますでしょうか?
 色々と質問をしてしまいましたが、本当にとても不安に思っています、教えて下さい、宜しくお願い致します。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 近年、手術を伴う矯正治療が増加して参りました。
 これは保険制度の充実に伴う適用範囲の拡大で、手術を伴う矯正治療には矯正処置にも保険が適応されるケースが増えてきたためと思われます。
 この治療そのものは以前から大学病院などでは行われており、おそらくみなさんが想像しているよりも多くの方が治療を受けておられます。
 さて、大学病院のような一つの施設の中で矯正処置から手術まで一貫して行う場合は治療を受けられる患者様、矯正担当医、外科手術をおこなう口腔外科医が全員顔をそろえて相談して進行させるのが一般的ですので、今回貴方が遭遇したような事にはなりづらいのですが、開業医の場合は矯正の説明と外科手術の説明が時間も場所も異なり、お互いがお互いの立場でしかお話しする事ができません。
 外科医の立場として具体的に「何mm下げる」や「どの手術方法を用いる」といったことが決まっていないとリスクや費用についてキチンとした説明が出来ません。
 基本的にはまず矯正医が治療計画を立案し、それに基づいて下顎の切除(後退)量を決定し、次に外科医の立場で最適な手術方法を提案して、それらを総合的に判断して、患者さんの意見を確認し、初めて治療開始となるわけです。
 矯正医の立場としても手術の同意が得られないまま手術前提の治療計画を立案するわけには参りませんので、結果として貴方がもたれたような、患者さまの立場からすると説明不足や不安感をあおる結果となったと推察されます。
 この文面から判断する限りは矯正医も外科医もお互いの立場で「まずは患者様の同意から」といった流れでお話をされたようですが、結果として肝心要の説明が欠落してしまったようですね。
 現代の医療においては科目が何であれ患者様に対する説明、同意は基本用件ですので、まずは担当医にその旨申し出てキチンとした説明を求めてよく相談してみてはいかがでしょうか?
 その上で納得、同意が得られるならば殆どのケースで貴方のような受け口は治療が可能ですので治療を受けられることをお勧め致しますし、納得が行かないのなら他院で別の意見、説明を受けられるのも一つの方法でしょう。
 また具体的な病院ですが、口腔外科があるような病院ならば受け口の手術を行っているところは多々ありますが、この手術を執刀するのは医者ではなく歯科医ですので、確実なのは歯科大学の付属病院でしょう。
 関西では大阪歯科大学付属病院、大阪大学付属病院などです。
 いずれにせよ重要なことは「どこで手術を受ける」よりも「誰に手術を受ける」です。
 担当医と良く相談して納得がゆくまでよくお話し合いになってご自分にとってベストの選択をなさって下さい。
質 問

[2005年1月6日] 乱杭歯の為笑う自信がありません。上の前歯の内1本は他の前歯より少し低く中に入っている状態で、少し受け口状態にまります。骨を削らない治療を希望しています。
 はじめまして。
 私は歯並びが悪い(乱杭歯)為笑う自信がありません。
 地元の歯医者さんに相談しましたが、私の上の前歯の内1本は他の前歯より少し低く中に入っている状態です。なので噛み合わせは、少し受け口状態にまります。
 結果その歯を抜くか、骨も少し削らないといけな言われました。
 骨を削らない治療を希望しています。
 私は奈良に住んでおりますが、真剣に治療を考えています。
 どうかこのような私の歯並びでも対応して頂ける歯医者さんを教えて頂きたいです。
 どうぞ宜しくお願いします。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 歯並びの治療のために骨を削るのが必要、というのはそう滅多にあることではありません。
 根本的に上下の骨がずれているような場合や(そういった場合は全身麻酔による手術の対象です。http://www.hanarabi.tv/qa/04052.htmlを参考にして下さい)
 コルチコトミー(http://www.hanarabi.tv/qa/04110.htmlを参照して下さい)などを用いる場合ぐらいでしょうか。
 おそらくその歯医者さんは前歯を抜歯することを前提に、抜歯後の処置として骨を削る提案をされたものと推察されます。
 また矯正治療で前歯を抜歯するのはかなり特別な場合だけで(対象となる前歯がひどい虫歯であるとか)抜歯部位として第一選択肢となることは滅多にありません。
 現代の矯正歯科の治療技術では殆どの不正咬合は改善可能です。
 ですので、まず通院可能な専門医でご相談される事をお勧め致します。
 具体的な専門医院ですが、奈良県内では
 http://www.418.co.jp/shimizu/
 の清水先生が私の出身教室の後輩ですので、相談に乗ってもらえると思います。
 一人で悩む必要はありません、まず第一歩を踏み出して、自信をもった笑顔を手に入れて下さい。
質 問

[2005年1月2日] もうすぐ6歳になる息子のことですが、乳歯の抜けた位置より1.5mmほど後ろに永久歯が生えてきています。このまま歯並びがおかしくならないか心配です。
 こんにちは。
 下の前歯がぐらぐらしていたので、もう抜けるだろうと様子を見ていたのですが、乳歯の位置より後ろから永久歯が見えてきました。
 あわてて乳歯を指で動かすと簡単に抜けたのですが、乳歯の抜けた位置より1.5mmほど後ろに永久歯が生えてきています。
 永久歯というのは乳歯のあった位置に生えるものではないのでしょうか?
 乳歯は虫歯もなく、歯並びもよかったので、このまま歯並びがおかしくならないか心配です。
 よろしくお願いします。

回 答
 はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
 乳歯がある日ぐらぐらしてきて、ポロリと落ちて永久歯に生え替わる、子供の成長過程として典型的な光景です。
 すこしづつ大人の階段を上っていってるのですね。
 理想的な永久歯への交換パターンではこのように「乳歯が抜け落ちてから永久歯が生えてくる」ですが、中には道に迷った様に乳歯の前後や横から生えてくる事があり、この場合乳歯はなかなか抜けてくれません。
 乳歯を歯科医師が人為的に抜歯するのは明確に必要性がある場合のみですが、これはそれに相当すると考えられます。
 そして抜歯後も下の永久歯はしばらく(数ヶ月)は元の位置のままですが、生えてゆくに従い本来の位置に近づいてゆくのが普通です。
 したがって今少し様子を見てあげるのが適当と思われます。
 ただし、中には外れた位置にとどまる場合もありますので半年〜一年以上状況に変化がなければ専門医への受診をお薦め致します。

 またこのような場合、どうしてもその一本の歯に目を奪われがちですが、歯並び全体の観察も忘れずに行ってください。
 一本の歯だけが異なった位置にあれば異常がわかりやすいですが、全体が微妙に歪んで左右の噛み合わせが非対称であったり出っ歯、受け口の傾向があれば早めに専門医に相談した方が良い場合もありますので、少し注意して見守ってあげて下さい。




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