はしもと矯正歯科の橋本です。
顎が出ていないということでお悩みのご様子ですね。
まず、一番大きなテーマの「直すのに手術が必要か?」ということですが、これは程度によりけりでしょう。
また、仮に手術に踏み切るとしても「どの部分をどうするか?」ということで手術の方法や入院期間などが変わってきますので答えを出すのは簡単ではありません。
例えばかなり高度に下顎が後退している場合、理想的な目標に到達するには、歯の矯正に加えて
1.下顎を延長する手術
2.上顎を後退させる手術
3.下顎の一番先の部分を盛り上げる手術
これらを程度により組み合わせて行います。
どの方法をどう組み合わせるかは簡単に言いますと最初の状態と設定目標の差が大きさで決まります。
このうち2つ以上併用するのはかなり高度の場合になりますが、大規模になればなるほど結果が理想に近づく代わりに術式も複雑になり、入院期間も延びる傾向にあるようです。
また、顎を突き出す習慣は頻度が高くなければ悪い影響が出るには至らないと思いますが、顎が出ていない事との関連は多少あると思います。
と、ご質問に関して出来るだけ正確に分かりやすく回答致しましたつもりですがいかがでしょうか?
手術は否か?と言う問題は患者様にとっても治療を担当する矯正医にとっても非常に大きな選択であります。
私自身は自分がもし患者様の立場だったら、という想定で説明や治療を行っております。治療を受ける以上はより良い結果を期待したいものですし、かといって手術のような入院まで要する治療は出来れば避けたいと思います。
そこで、ここは一つ見方を変えて「手術をしなければならない」から「そこまで踏み切ればより良い結果となり、常に悩んでいる問題が解決する!」と考えた方が建設的ではないでしょうか?
世の中には色々な病気で苦しんでおられる方た沢山いらっしゃり、なかにはどんな治療でも直すことが出来ないものも少なくありません。
そういった病気に比べればあなたの問題は直すことが出来るものですし、たとえ手術を行ったとしても、終わってしまえば悩んでいた事が「無かったこと」に成るわけです。
いただいた文章からは手術が必要かどうかの確定診断をおろすことは出来ませんが、高い確率で治療が可能であろうと思われますので、信頼できる矯正医に一度相談されることをお勧め致します。
|