はしもと矯正歯科の橋本です。
現在装着されている装置のことでお悩みのご様子ですね。
まず、上顎の装置ですが、文面から想像するとこれは拡大装置と呼ばれるもので小学校の中学年で使用する場合、「歯を動かす」よりも「顎の骨自体を広げる」ことを期待して用います。
もっと詳しく言いますと、装置の助けによって本来上顎がこれからしてゆく成長(横方向)を増加させようとするものです。
したがって期間的には少なくとも半年、長い場合には数年間入っていることも珍しくありません。
上顎の拡大装置は色々な装置がある中でも大きさが大きく、形状も複雑な場合が多く、装着して初期のころはお子さまのようにしゃべりにくかったり、舌に潰瘍様なものが発生することもあり、これは決して珍しいことではありません。
そしてこれはあくまで装置に慣れるまでの初期症状で、通常一週間から一月くらいで無くなるのが普通です。
親御様にとってはずいぶん心配でしょうし、お子さまの苦しんでいる姿を見るのはつらいでしょうが段々と慣れて、装置が体の一部のようになって参りますので、あまり長期間(何ヶ月もこの状態が続く)でなければ心配はありません。
外側のワイヤーの時も程度の差はあれ、最初は辛かったとは思いますが、今では大丈夫ですよね?恐らくそれと同じように慣れてゆくと思います。
大まかに言って、矯正装置は複雑で大きなものは治療効果が高い(大きな良い方向への変化が期待できる)のですが、装着される患者さまにとっては辛いことが多いです。
しかし、そういう変化が期待できるのは成長期の今だけです。
成人してからどんなに長期間複雑な装置を使っても、成長期ほどの治療効果はだせません。また年齢が若い時の方が装置に対する適応力(慣れる)が大きいですので辛い期間は短いです。
今は大変かもしれませんが数年後にはきっと「あの時頑張って良かった!」と思う日が来ると思います。魅力的な笑顔をめざして頑張って下さい!
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