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小学2年生(8歳)の息子ことです。不正咬合により、健康上は問題ないが見た目を気にするなら矯正したほうがよいと言われています。今の時点でほんとうに矯正が必要でしょうか?
小学2年生(8歳)の息子の矯正のことでご相談いたします。
現在上下前歯4本ずつ(計8本)永久歯です。
上の歯の真ん中から2番目が左右とも逆ハの字のように(正面からみるとわかりづらいのですが・・・)生え、まもなく生えてくる3番目の歯は左右とも歯茎の途中あたりに白い影がうつっています。(これは八重歯予備軍なのでしょうか?)
かかりつけの歯科では健康上は問題ないとのことですが、見た目を気にするなら矯正したほうがよいと言われ、費用は今の時点であごを広げるのに30万円、それでうまくいく場合もあるし、そうでなければ永久歯が生えそろったときにもう一度矯正でその時に30万円(合計60万円)だそうで、中学生ごろに新規に始める矯正の料金(60万円)とトータル的には同額だそうです。
今から始めるメリットはあごを広げることによって抜歯することなく矯正ができる率が高いこと、うまくいった場合半分の額できれいな歯並びが可能なこと、デメリットは矯正の期間が長くなるかもしれないことと解釈しておりますが、今の時点でほんとうに矯正が必要かどうか判断しかね、先生のご意見を伺いたくご相談させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。 |
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はしもと矯正歯科院長の橋本公志です。
まず、矯正医の見解として結論を申し上げると、現在の担当医の先生の意見をほぼ全面的に支持致します。
治療を行う立場としては現時点での治療開始、二段階による治療などの見解はほぼ同意見です。
ですから気になるのであれば治療を受けられる事をお勧め致します。
問題は「治療を行う必要があるかどうか?」ですが、これは一言でいってしまえば「価値観による」という事になるでしょう。
貴方のお子さまの程度の不正咬合は、これよりもっと重度の方が大勢いらっしゃいます。
ところがその中で矯正治療を実際に受けられるのはほんの一握りの方たちだけです。
では治療を受けないとどうなるのか?
恐らく日常生活に支障を来す様な事は余程重症でない限り殆ど無いと思います。
少なくとも貴方のお子さまはそれほど重症とは考えにくいと思います。
無論、不正咬合のデメリットは数え上げればキリがないほど沢山ありますので歯科医学的な見解からすれば治療を行った方がベターではありますしそのまま放置することを推奨するわけではありません。
担当医のご説明でもありましたように治療を行うには数年単位の治療期間と少なくとも60万円の治療費が必要になります。
それらを天秤に掛けてどちらに軍配が上がるか?という事になると思います。
現代の医療常識ではたとえ生死に関わるような病気の治療(例えば癌など)でも患者様の同意がないと施術することはありません。
ですのでお子さまの矯正治療の是非は「ご家族の問題」として本人を含めてよく相談して決めて下さい。 |
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小学2年生の息子の矯正の件でご相談いたしました者です。
お忙しいところ、早速ご返事いただきありがとうございました。
橋本先生のお考えを読み、矯正をどういうふうにとらえたらよいのか少しつかめたような気がいたします。
もう一度、かかりつけの歯科で相談の上、検討してみたいと思います。
貴重なアドバイスをどうもありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 |