16歳の息子は13才から矯正をいたしましたが、最近どうも歯全体が前に出てきているようで、口元も下あごが以前よりも突き出るような感じで歯を覆いながら口を閉じているように思います。素人考えですが、小臼歯を抜歯して再治療した方が良いのでしょうか?
  16歳の息子のことでご相談いたします。
 上の歯は左側に八重歯があり、下は左二番目が上の歯の外側に出るという咬み合わせでしたので、13才から矯正をいたしました。
 歯の入るスペースと歯の大きさを計算した結果、若干スペースのほうが小さいが(確か0.1などという少しの差)抜歯せずにやりましょう、とのことで、ワイヤーを2年、透明の歯の型をして1年経ち、昨年治療終了しました。
 その際に、「レントゲンで見ると親知らずが前の歯を押すような形で中にあるから、将来的には抜いたほうがいい」と言われました。
 そしてそれから1年は透明の型をたまにはめるくらいで現在に至っておりますが、最近どうも歯全体が前に出てきているようで、口元も下あごが以前よりも突き出るような感じで歯を覆いながら口を閉じているように思います。
 あごの辺りの骨格も四角くなったように思います。
 親知らずに押されているのか、ギリギリのスペースに歯が並んでいるので動いてしまったのかわかりませんが、素人考えですが、抜歯をしたほうが(親知らずではなく)納まりがよいのでは、と考えてしまいます。
 近いうちに主治医に相談するつもりですが、今後の親知らずの対処法と親知らず以外の抜歯を伴う治療も相談してみようと思うのですが、いかがでしょうか?
 広瀬矯正歯科院長の広瀬豊です。
 まず結論から言いますと息子さんのように口元が突き出て口が閉じにくいようでしたら、小臼歯を抜歯して再治療された方が良いのではないでしょうか。
 親知らずの対処に関してはそのまま様子を見るのであれば抜歯、小臼歯を抜いて再治療するのならば抜歯せず様子を見るということで良いと思います。
 ただし「前の歯を押すような形で中にある」ということですので、その場合でもいずれ抜歯が必要とお考え下さい。
 最近、小臼歯を抜歯しないで治療できる方法が広く知られてきたため、それを望まれる患者さんが増えたように思います。
 もちろん私もできるだけ非抜歯での治療をするように心掛けています。
 当院ホームページの治療の考え方ー非抜歯治療で説明しているように単に並べるだけでよいのならほとんどの方は小臼歯の抜歯をせずに可能だと思います。
 ただそれでは問題が生じて来る場合があるため、抜歯が必要になってくるわけです。
 矯正治療のゴール(目標)には理想の基準がありますが、それはある決まった1つの型ではなく、ある程度幅があり、治療する矯正医によって多少違いがあります。
 さらに矯正治療そのものの特殊性が問題を複雑にします。
 それは矯正治療というものは命に関わるという緊急性がないこと、また正しく噛めるという機能的な面以上に見た目を直すという審美的な側面が強いということです。
 それも多くの方は歯の並びだけを見て口元、つまり側貌の美しさを重視しない傾向があります。
 元々日本人は白人に比べて平均的に口元が出ているのですが、口が閉じれないほど出ているのはやはり問題です。
 「患者さんの望まれる治療よりも患者さんのためになる治療を提供できるよう心がけています。 」
 これは私の偽らざる気持ちですが、「患者さんのためになる治療」が何であるのかを見極めるのは非常に難しい作業です。
 私が勧めている治療はあくまでも歯科医の立場から見た最善のもので患者さんにとっては大きなお世話なこともある
わけです。
 患者さんにはそれぞれの家庭環境、歴史、考え方、価値観があるからです。
 若いころはこれだけ患者さんのことを考えて治療しているのになぜ?と思うこともありましたが歳を重ねると共にある程度は患者さんの立場に立って状況を見てみることも必要なことが分かってきました。
 そこで今では明らかに問題が生じそうな時は抜歯を勧めます。
 どうしても納得していただけない場合や抜くか抜かないかの境界線上のケースではとりあえず、非抜歯で治療を進め、途中で問題点が明らかになった時点でを再度説明するようにしています。
 また親知らずの抜歯については小臼歯を抜かないで治療した場合の方がスペース的に窮屈で余裕がないため、抜く率は高くなります。
 最初から現在の状態まで一番よく把握しておられるのはもちろん主治医の先生です。
 お考えのように再度その先生と相談され、ベストの選択をしてほしいと思います。
 先日息子のことでご相談しました者です。
 早速のご回答を頂き有難うございました。
 とても参考になりました。
 お返事が遅くなりまして失礼いたしました。
 これから主治医と相談する予定です。
 有難うございました。

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