矯正治療の際、抜歯の要・不要はどこで決まるのでしょうか?あちこちの先生のHPを見ると、まったく違うことが書いてあって、シロウトにはまったくわかりません。
 ここ数年、歯並びが乱れてきました。上下前歯2本は前に倒れ、上下歯列が全体に内側に倒れています。(奥歯から前へ斜めの向きになっている感じ)
 更年期のせいかと思い、2件の歯科医院でカウンセリングを受けました。
 1軒目は、上下4番目を4本抜いて矯正すれば、全体に後ろに引っ込み、美しいE−ラインになる。2年半必要。
 2軒目は、透明のアプライアンスを2週間ごとに次々はめる方式、抜歯は不要、1年半必要。と言われました。
 そこで質問なのですが。
 1)抜歯の要・不要はどこで決まるのでしょうか?
 2)「ゴリラのようにモッコリした口にだけはなりたくない」と私が言ったら、1軒目の先生は「非抜歯だとゴリラになるから、抜歯する」。
 2軒目の先生は「抜歯するからゴリラになる。奥歯は前に動こうとするから元に戻る」と言われました。
 私が、「3人掛けの椅子に5人すわるのは無理だから、抜歯する必要があるんじゃないですか?」と質問したら、2軒目の先生は「だったら、椅子を5人すわれるように広げればいい」と答えました。
 大人の顎で、そんなことができるんでしょうか!?
 あちこちの先生のHPを見ると、まったく違うことが書いてあって、中には非抜歯の歯科医を詐欺師だと口汚く罵っているようなHPもあります。
 正直どれを信用していいのか、シロウトにはまったくわかりません。
 この先年老いていくので、歯は大事。できれば抜きたくありません。
 経験豊かな先生はどうお考えでしょうか。よろしくお願いいたします。

 大山矯正歯科の大山 照彦です。
 矯正相談の質問の件お答えいたします。
 実際のお口の中を拝見しないと、正確なアドバイスはできませんが、一般的なお話をさせてもらいます。
 1)抜歯の要・不要はどこで決まるのでしょうか?
 まず1番目は、歯の大きさと、それが並んでいる顎の大きさに不調和があるかないかを第一の判断基準に致します。
 2番目に、新しく作られる歯並びが、抜歯 or 非抜歯 どちらの方が今後、安定性があり、健康を維持できるかという事を考えます。
 3番目に、口元との調和です。もともと口元が出ている方には、非抜歯治療は適切ではないと思われます。歯を抜かない事にこだわりすぎて顔や口元のバランスが崩れるのはあまり良い事とは思えません。(歯を抜かない治療はどうしても口元が出てしまいます)
 これは、2番目に考慮に入れた、歯並びの安定性についても 同様なことがいえると思います。つまり歯を抜かなくて無理に並べた歯列は、バランスが悪く 時間の経過とともに 段々崩れていきます。つまり、安定性にかける歯並びという事です。
 4番目に、患者様のニーズです。口元を犠牲にしても 絶対 歯は抜きたくないという患者様の場合は、抜歯治療は適切ではないかもしれません。逆に、口元をすっきり、口元美人になりたいと思っている患者様には非抜歯治療は適切ではありません。
 主に、上記の4つの項目を総合的に考えて、抜歯したほうが良いのかそれとも抜歯しないほうが良いのかを判断していきます。
 2)「ゴリラのようにモッコリした口にだけはなりたくない」 ・・・・・
 大人の矯正治療には、大きく分けて2通り治療方針があると思います。
 1つは、歯を抜いて治療する方法
 2つ目は、歯を抜かないで、顎を側方(横)に拡げて治療する方法とあります。
 どちらの治療方法も、一長一短あります。
 まず、1つ目の方法は、歯並びの安定性、美しい口元を作るには最適な方法ですが、健康な歯を4本抜かないといけません。
 2つ目の方法は、歯を抜かなくても良いというメリットはありますが歯並びの安定性がなかったり、口元が飛び出したりという ディメリットがあります。
 貴方のお口の中を拝見しないと、正確なアドバイスは出来ませんが一般的に、口元を気にしていて、歯が前に飛び出していたり、歯並びにデコボコがあったりする場合は、歯を抜いての治療方針を選択する事が多いと思われます。
 なので、私の私見としては、『1軒目の先生』の方が、貴方には適してる治療ではないかと思います。
 『2軒目の先生』の治療は方針は、最近アメリカから日本に入ってきた治療法ですが、専門医の立場からすると、少し『眉唾的な感じ』がいたします。
 おそらく インビザライン という、一般歯科医(普通の歯医者さん。つまり矯正に対する知識・技術・経験がない歯科医)を対象にひろまった装置なのですが、いろいろと治療の限界や、また、患者さまとのトラブルなども多数報告されています。
 透明な装置を数週ごとにはめ換えて、顎を横に拡げ、歯のデコボコを治していく装置なのですが、うまく直らないと 患者様の装置の装着時間が短いといって 治らなかった理由を患者様に転嫁するような話は よく耳にします。
 ただ、目だなくて まあまあの治療がしてもらえればという人たちには 良いのかもしれません。(ちょっと批判的な私見ですみません)
 最近は、情報が氾濫している世の中なので、あまり情報過多になるとどれが真実なのか分からなくなります。
 また、この、矯正治療も お花やお茶の流派と一緒で、いろいろな治療法もしくは流派があります。
 どれか1つだけが正しいという事はありませんので、信頼の出来る先生を探す事が(出会う事)、良い治療につながると思います。
 あと、矯正治療をしていただく先生の選択ですが、やはり専門医つまり ○×歯科ではなくて、□△矯正歯科と 医院名に矯正歯科 が入っている先生のところ、もう少し踏み込んで言いますと日本矯正歯科学会が認めた認定医、この認定医の資格を持った先生に受診する事が、安心して治療を受けれる事になると思います。 
 http://www.jos.gr.jp/
 http://www.orthod.or.jp/ 
 今回、貴方は 2人の先生に相談にいかれましたが、まったく正反対の治療方針を提示されたので、疑心暗鬼になられたと思いますが、第三の先生の意見(サードオピニオン)も聞かれたら、どちらの先生の治療方針が、自分合っているのかが、判断しやすいと思います。

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